#雨に寄り添って

雨が上がっても傘を閉じたくないのは

僕のように傘を待ってる人がいるから

雨が降らなくなったんじゃないわ

泣きたいときに泣ける

そんな素直な心じゃなくなったの

君の心が濡れないで済むのなら

私の傘を置いていこうか

私が涙を堪えられなくなるように

空にだって泣きたい時もあるのよ

ずぶ濡れになった心に

どれだけの言葉の傘を

差したらいいのだろう

雨に打たれた君は震えていた

傘だけでは凌げやしないよな

空が静かに散歩している

涙を何処かに残しながら

僕の心に降り始めたのは小雨

君が受け取ってくれないなら

この恋は大雨になるでしょう

曇りの時点で傘を差したのは

降りそうな雨に気づいたから

降り頻る雨がまるで針のようだ

針で傘が破られませんように

私の雨が止まないことよりも

君の雨が止まらない方が辛い

いつの間にか私の傘に君が入ってたの

この溢れそうな雨を君の心に降らせて

君の心に降る雨に傘を差したかったけど

傘を広げる前に君は雨を止ませていたね

貴方が誰かさんと相合傘をしている間に

私は白紙の中でしか君と傘を差せないね

貴方が降らせる雨はどんな色だろう

喜びが痛みを包んでくれますように