秋の色・2021-07-08
雨名月
酸素がまずい日も
あめが止まない日も有るさ
ひとひらの雪に包んで
あなたが傷を知る前に
溶かしてしまいたい
悲観的部分への干渉は
潤いをもたらしてしまうわ
優しかったりおちゃらけたり
いつもへらへらと笑って
不安が不安を呼ぶと君は知ってて
不幸を言葉にすることばかり
上手になってしまわないで
君の足跡が好きだった
踏まれた道さえ幸せそうで
悲観的なひとを助けたくて
自分を卑しめている
あなたは優しいひと
だった
寝覚めの寂寥もないくらい
あなたを満たす何かが
早く現れてくれるといい
愛着に似た癖
死ぬまでどうか幸せで
多くを駄目にしたけれど
大切なものもあった
これだけは駄目にならないよう
守ってくれた人がいた