もも助・2018-01-15
愛影
雨河雪
これが僕だ。ごめん、ごめん…。
あんたらは何を知ってんだ
あんたらに教えてほしいんだ
この舞台を「普通」に生きて
幸せになれる術を
笑って生きる「理由」を
いつだってそうだ
答えられる奴は
居ないんだ。
存在を忘れられる前に
どうか僕に
本物の愛を
「せめて最後に愛していると伝えて欲しい。」
悔いのないように生きようと思わせられる歌詞だなぁ…
案外簡単な「哀」は
全部 脆く 弱く 崩れ去って
価値観の違いだとか
「こう」とか
言葉に重みを乗せ 否定してんだ
君もそうだろ?
もし、君が
泣いてたとして
君の事
救えないと知ったよ
夢現 散らかった部屋で
膝、抱え
「聴こえないフリ」を
するのだ
夢はただ 「理想線」であって
『一握りの』花だったんだって
綺麗事で
今日も僕は動く
意味もなく
笑う日々を送ってた
過去を願ったまま
明日を生きる誰かは
死んだことにすら気づけずに
虚ろな瞳で 哭いていた
もう
世界なんて見せないでくれと
縋って夜を明かすのだ
綺麗な物なんか今では
霞んでんだ
滲んで見える
どうせならばこの心ごと
夜の藍に閉じ込めてさ
二度と目を覚まさぬように
圧し殺して
「僕」を起こしてよ
寝れぬ 夜に
紛い事を思い独り
「誰も笑えない」と
ギターを捨てた
信じてたものは
ただの「自己表現」だ
それを綺麗な物に仕立てて
満足してた
人の子だ
「ねえ」
描いた物は「空前」と
かけ離れてた真似事だ
何時から「誰か」になってた?
知らないんだもう
ほっておいてよ!
教科書も見ずに描いた
噓の夢に嫌気が刺す
誰を救いたかったんだ
君じゃないな
「僕」自身だった
もう
明日なんか来なくてもいいよ
居なくなっても朝は来るさ
感情一つ 出さぬよう
僕をそっと
絞め殺して
滲んだ夜の澱みにさ
「別れの言葉(さよなら)」って
音を置いてさ
何処か遠くへ老いてゆけ
いらないんだもう
「必要ないよ」
「さらば」
夢を抱いた少年は今
夜に染まり落ちていくのだ
光最小限にしてさ
隠れるんだ
目を閉じていくのだ
あの日の笑顔を忘れて
「今」を視る為
「僕」は死ぬのだ
どうかそんな弱い「僕」の事
忘れないで
忘れないで
彼は誰の空に願ったんだ
どうかこんな世界の事を
憎まない様に愛してと
言い聞かして
「心」を捨てた
「今朝、僕が死んだ」と聞いても
「どうか悲しまないでくれよ」
こんな世界で生きるには
こうしないと
「どうしたいの」
わかんないや
「もうわかんないよ」
「ねえ」
何で?
貴方は「君」なんですか?
何で?
死にたいのに「生きてるの?」
何で?
消されるのは嫌なんですか?
あんなに僕が嫌いなのに
「あぁ」
君が僕を嫌になったのに
なんで奪うと怒るのですか?
どうせ「消えたい」とか
言ってんだから
「君」の代わりでも良いじゃんか
「ねぇ」
生きる意味を与えられた
「君」を鵜やんだ
「羨ましいな」
「僕」にないもの頂戴よ
「ねぇ」
捨てるくらいなら下さいよ
存在を忘れられる前に
どうか僕に本物の愛を。
「なんで?」
君は「返して」と言ってるの?
「ねぇ?」
知らないや 知らないや
何で
「僕」は泣いてるのですか?
僕は
「僕」なりのつもりなのに
何で 笑ってる僕を見てさ
「死にたがり」のあなたが
泣いてるの?
存在否定した君の顔に
鋭利な刃物(ナイフ)をくれてやる
僕が愛した君のことを
忘れないように
傷を付けよう
「君」が愛してない「僕」の事
どうか忘れないで消えてくれ
今さ消えかけてる僕の瞳は
涙一つも流せないや
君の声が 君の僕が
全て僕には愛おしいんだ
君が生きたくないこの明日をさ
僕は愛していきたいんだ
だけど君は僕を抱きしめて
世界に逆らって宙に浮く
「これが僕だ」
「ゴメン ごめん」
「そう…」
君が泣きながらそう言った
「お願いだからせめて最後にさ」
「愛していると伝えてほしい」