#雨粒

今日の天気は晴れらしい。

ならば、
この雫はなんだろうか＿

"雨の匂いって好き”

そう言いながら雨粒は私の頬を流れた

君の目に見えてる僕は

どこか違ってほしくて。


1歩進んだその先 君に逢えるなら

僕は君を想い 笑みを揃える＿。

目から出た雨粒は

いずれ何かに役立ち

自分を育てていくから

恥ずかしがらないで

雨の日の朝

窓ガラスの流星群

傘に

打ち付ける雫

傘を叩く音が

私の涙をかき消して

こんな世界の中

怖いくらい規則的に落ちる雨粒

罪悪感と

近づく絶望と

遠い希望と

汚れた自分が

全部濡れて

ごちゃごちゃに混ざって

気持ち悪い

このまま風の流れに委ねてしまおうか

それとも

雨粒に溶けて消えてしまおうか

どうしようもない想いで

流せなかった私の涙



まるで代わりをつとめるように

空がたくさんの雨粒を降り落とした

君の頬を伝う雨粒を


そっと拭う役割は


僕ではない誰かに回ったのですね

失った愛を探す野良と


新たな愛を探す君と



同じ宙の下で違う雨粒を。



┓

泣く時はいつも

雨の日だったらいいのに


頬に伝った雫は

雨粒なのか

はたまた涙なのか

雨は涙を

涙の痕を

消し去ってくれる

雨粒に混じった私の涙

天空と

星線(せいざ)、着飾る

雨粒や

小さき宿は

美しひかな

雨は空と大地の仲介者

二人の繋がりを祝福して

音を立てて踊り跳ねる

雨粒。
人の涙から、
ポトポトポト。