#風鈴

風鈴の季節


夏の始まりを告げる音

その音と共に消えた君の影

ああ、今年も夏が終わる

君の行方を隠し続けて

風鈴がなったような

君の凛々しい笑顔が

脳に焼き付かれて

もう一度笑って欲しいのに

なんで泣かせちゃうのかな...

薫る風に 風鈴の音色が響いたあの夏

遊んだ神社の紫陽花 今年も咲いたよ

約束の場所で君に "ないものねだり"

もう一度 夏休みを君と過ごしたくて

そよ風に揺れて

風鈴の

優しい音が

夏をちょっぴり

冷ましてくれる

日が沈む

縁側にかけた

風鈴が

夜風を浴びて

音色を重ねる

幼き思い出と影に住む

鳴り響く小さな夏の音

この音に癒される。
この音で涼まれる。
この音は夏しか聞けない。

願いを込めた短冊に
風鈴祭り
うだる暑さの中に
涼を求めて
音色は微かな風を誘い
奥深い情緒は
心の琴線に触れる






※風鈴祭りに行って来ました
住職とスタッフが
千客万来とコロナ終息を祈念して、
5670個の風鈴をぶら下げて飾りました

夏の音があちらこちらで鳴り響いている

心だけでなく季節の音も賑やかみたいね

風鈴の涼しげな音色に身を任せ

ガラス細工に蝉の鳴き声

しじら織りの甚平に
身を包み

縁側で熟れたスイカを
頬張る

片手には
金魚のうちわ
耳を触る
凛とした風鈴の音色

どこか遠くでドーンと
重たい花火が響く

巾着をぶらさげ
練乳のような白いうなじが
見返って

爽やかな横顔を見せる
君の後ろ姿が

どうだか涼しげに
真夏の暑苦しい蝉の鳴き声を
掻き消してくれる

その季節にしかない
日本の風物詩

情緒があって
さりげなく
またカラカラと
風にたなびき
余韻が残る涼しげな
風鈴の音響く

日本の夏

風鈴の音聞くだけで

もう夏なんやなって思う

コロナがおさまったら

もっと夏らしいことして

君と笑えれるのにな

そば立てた耳に
涼しげな風鈴の音色

こんな暑い日は
ガラス細工に身を委ねて

もうすぐ聴こえてくる
蝉の鳴き声を遮ろう

夏の夜の

染み渡る 畳の薫り
うちわ仰ぐは君の浴衣。

心落ち着く風鈴の響き。