雪薇・2023-01-11                                    
                                            飛花落葉                    
                                            空を見上げて                    
                                        人声残る夜巡り
                            
                            始の音が絡まる
                            
                            過去は置き去り
                    
                             遠く夜空の彼方に
                            鈍色の雲がひとつ
                            明日には雨が降るだろう
                            上がる頃には 虹を編んでほしいと
                            
                            
                            気まぐれに覗くそれは
                            君の笑顔と同じで
                            手を伸ばして 抱きしめても 離れてく
                            
                            
                            真っ白な紙に息吹きを
                            華やいだ色よ 踊れ
                            もし君が見えなくなっても
                            永遠に残るように
                            刻みつける 君のため
                            喜びも愛おしさも
                            繋いだ手温もりすらも
                            絵筆に乗せて走るから
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            君を取り巻く世界は
                            どんな風に見えてるの
                            全てが靄に包まれた
                            線の滲んだ景色が広がってる
                            
                            
                            目が回るほどの日々に
                            夢うつつな空模様
                            1秒ごとこの画角に収めよう
                            
                            
                            真っ暗な闇の中でも
                            必ずその手を掴む
                            君のいない世界になんて
                            少しも興味はない
                            ねぇ閉じ込めたとしても
                            君は絵から消えてゆく
                            笑ってよ 寂しげな顔 
                            描ける程強くない
                            指で擦り 輪郭を消そう 朧のままに
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            
                            真っ白な紙に息吹きを
                            華やいだ色よ踊れ
                            生涯をかけてもきっと
                            描ききれないけれど
                            君と紡ぐ赤い糸
                            決して千切れないように
                            側にいよう
                            足りないものはなんでも埋めてあげるから
                            
                            
                            君だけ愛してるから
                    
                            笑顔の素敵な人ほど
                            その裏に
                            悲しみの泣き顔を隠してるかもしれないし
                            
                            
                            優しい人ほど
                            人知れず
                            辛い事や挫折を経て来てるんだと思う
                            
                            
                            僕は未だそこまでには成れそうも無いけど
                            もう充分苦しい程
                            切ない想いは胸の中に固くしまい込んでいる
                            
                            
                            ずっと解放される事の無い想い...
                            優しくて素敵な笑顔のあの人さんは
                            今日も無邪気に僕を弄ってくる
                    
 
                 
                