#鳥

僕が飛んで行くには

世界は眩しすぎたの

振り落とされないように

ついていくだけで精一杯

僕が鳥になったら羽を落としてでも

この想いを届ける為に君の元へ飛ぶ

僕が飛べる場所を見つけたかった

飛ぶには羽が傷つきすぎたみたい

飛べなくなったら歩いてみようか

歩けなくなったら飛んでみようか

飛ぶことも歩くことも難しいなら

君をきっときっと抱きしめるから

向かい風が強すぎて

飛べずに見上げる空

君が泣いているなら僕を呼んでいいよ

鳴きながら君の元へ飛んでいくからね

折れそうな羽を護りたい

折れる前に飛びたいのよ

君がいなければ飛べない私のように君も

私がいなければ飛べないならいいのにね

君が飛び立った後はやけに広く寂しくなった

僕も君のように飛びたいと空に手を伸ばした

大群に紛れて飛んでいれば

飛び方が下手な僕は誰にも

嗤われないで済むだろうか

不安定な直線であったとしても

壊れた羽を抱える僕らにとって

紛れもなく羽を休ませる場所だ

風に吹かれ雲は彼方の先へと

風に乗り鳥は遥か先へと


人に吹く風も先へと導くのかな




人に吹く風

いつ訪れるのだろう

僕が世界を飛ぶにはまだ小さくて

今は羽を温めておくことにするよ

飛びたいと空を見上げながら

飛べない理由を探してるんだ