ハルユー・2日前
黒点
便利すぎる
不便さ…
安心という
恐怖…
わかってるはずなのに
のみこまれてしまう
当たり前という言葉に
翻弄される愚かな我等
ツクリモノでも
癒されるならば
それでもいいじゃない
優しい嘘の世界だって
罪じゃない
泣くことは
恥ずかしいこと
なんかじゃないよ
無理に微笑むのは
一旦お休みしなさい
心を切り取られたまま
風に吹かれて
空っぽの自分を嘲笑う
それでも
憎みきれないなんて
なんて愚かな…
命と引き換えになる
幸せなんて
聞いたこともない
反響する慟哭
キミを思うキモチが
乱反射する
鎮まらない独りよがりな
この魂を
冷たい視線の
キミが微笑う
通勤電車の住人は
少し虚ろな目をしてる
まだ明けきらぬ街へと
流されて
刻の風に吹かれながら
今日も空元気の微笑みに
到着駅の扉が開く
まるで呪いの魔法をかけたみたいに
歩きだす
駆け出していく
孤独って
真ん中がすっぽり抜けて
なーんも
感じなくなる
なーんも
見えなくなる
自分の醜さ以外は…
そして周りの煌びやかさが
許せなくなるんだ
欲しがりのくせにさ…
聞こえてくるのは
嗚咽する自分の声だけ…
届けようのない
心の叫び
パックリとあいた
ココロの傷口を
ワザとこじ開けて見せつける
そんな女になれたなら
あなたにもっと
素直に言えたのかも…
悲しいんだよって
目に見えるもの…なんて
フィルターさえ変えたなら
どうにだって変わる
簡単に騙される
目に見えないものを
その奥に見つけられる
そんな心を持てたなら
もっと強くもっと鮮やかに
人に優しくいられたはず…
誰か…
ワタシを見つけて
ホントの
ワタシを知ろうとしてよ…
深い闇から這い出し
伸ばした指先には
少しだけ
赤く滲んだ daybreak