書くとココロが軽くなる それを紐解く暗証番号は
薬指に煌めく
イニシャルを合わせて
わたしの 夏の 恋心は
まるで 軒先の 風鈴
風が 吹かなければ
美しい 音も 鳴らせないまま
あなた という 風が 訪れなければ
愛しさも 切なさも 胸に 秘めたまま
ただ 蒼に 染まるだけの 夏
恋に 落ちた あの 夏
あなたの 全てが 愛しかった
あれから ２０年の 歳月が 過ぎて
お互い 若くはない 年齢に なったわ
悔しいけど それなりに 経年劣化 してきてるし
でも あなたへの 愛情は
樽で 年月を 経た ワインのように
円熟味が 増して 芳醇に なっているはずよ
あなたと 出逢った あの 夏を 想い出して
また 純粋に あなたと 愛し合いたいの
君の まだ あどけなさの 残る 瞳
どうして そんなにも 無邪気に 笑うの？
愛しさが 加速度を 増して
僕は 理性を 保つのが やっとなのに
大人同士の 恋愛を 君は まだ 知らないなら
君の 純粋な 恋心を 僕だけのものに させて
今夜・・・・ 君を 離したくない
あなたと 同じ 道を 歩いて
幸せに なりたいの
あの 真夏の 夜 誰も いなくなった 砂浜
君は そう言って 僕を 見つめた
潤んだ 瞳に 僕だけが 映っていた
そして今日 愛を誓う日 響き渡る 教会の鐘
純白の ウエディングドレスに 身を包み
君は まぶしいほど 輝きに 満ちて 笑う
僕から 一生 消えない 幸せを あげるよ
花嫁が 身につけると 祝福を 受ける 青
君に 似合う デルフィニウムの ブーケ
マリアブルーのごとく 永遠に 変わらぬ 愛
さあ 歩き出そう 美しく 青き 花束と 共に
どんなときも 今日からは 僕と 共に……
あなたと 出逢った あの 夏の 海
砂浜で 何気なく 拾った 貝殻を
今でも わたしの 部屋の 窓辺に
大事に 飾っています
この きれいな 貝殻を 眺めるたびに
やさしい あなたを 想い出して……
切なさに 涙腺が 緩むのです
この 手のひらを
あなたは あの日 強く 握り返した
この 手の 中に
はじめて 幸せが 舞い込んだ と 思った
真夏の 夜に 恥じらう 恋は
あなたの 指先が いたずらに 咲かせた 花
愛の ささやきに 酔いしれて 艶めくけど
ほんの 一瞬 輝きを 放ちながら
静寂へと 吸い込まれた 夢物語
わたしは 少女のころ 夜 眠りにつくと
よく 同じ 夢を みていた
わたしを 呼ぶ 優しい 声に 振り向くと
そこには 必ず ある人が 立っていて
温かな 瞳で わたしを 見つめている
柔らかな 木漏れ日に 包まれるような 安らぎ
爽やかな そよかぜに 吹かれるような 居心地
広い 胸に すぅっと 抱きよせられると
甘く 香る 花びらに 埋もれているよう
その 夢から 覚めるたびに わたしは 思った
きっと いつの日か『ある人』と 出逢う と
そして 幸せになる『運命』に 導かれる と
時は 経ち いつしか わたしは 大人になり
今 わたしは あなたの 目の前に 立っている
あぁ あの夢が こうして 現実になってる
やっぱり わたしたち
結ばれるべくして 結ばれたのね
最後に 君が つぶやいた 言葉は
頬を かすめた 風だけが さらっていった
もう 僕には 届かないんだね
僕らの 暑すぎた 夏は 終わりを 告げた
愛に なれなかった 哀が
僕の 想い出の ページに 花束を 投げた
オレの 他にも 君に ふさわしい 男は
世の中に いくらだって いるのに
本当に…… こんな オレで いいのかい？
『こんな オレ』なんて 言わないで
わたしには あなた が いいの
わたしの方こそ…… あなたと めぐり逢えたのは
奇跡としか 言えないわ
星の数ほど ある 出逢いの 中から
わたしを 見つけてくれて 選んでくれて
心から ありがとう
目覚めれば
横で寝息をたてる
あなた
貫いた想いの果ての
今夜
幸せなの？
こんな想いをするために
あなたといるの？
私
たゆまぬ努力を
情熱に変えて
好きなあの人を
振り向かせてみせる
「一緒に飲もうよ」
馴れ馴れしく話しかけてくる
一人静かに飲みたいのに
“お前、だれ”って 思ってしまう
そんなに愛くるしい目で
のぞき込まないでよ
初対面だよ
“鬱陶しい”… …
でも 嫌じゃない
恥ずかしさに ほほ染まる時…
陽が傾きかけた午後は
渚で風と戯れて
跳ね上げる水しぶきが
背中を追ってくる
汗ばんだ二人が書いた
ILoveYou の文字が
心地よく波にさらわれて
いくよ
夕暮れ時に近づく二人
湿っぽく軌道修正され
愛の上昇カーブを描く
私たちは、一人ひとりの持つ
言葉の力を信じています。
