#BadEnd

幸せばかり追う人生なんか

君が面白くないって言うから

僕は不幸を選択したんだよ

《愛する人が亡くなった》


～彼女の家～



"あいつの部屋、相変わらず綺麗だな"



"もう疲れちゃったな。"

"俺もいっそ……ん？"


「俺への…手紙？｣



『あなたがこの手紙を読んでいるという
　
ことは、私は死んでしまったのですね』

『私はたくさんの事を

　やり残してしまいました。どうか、

　私のやりたかったことを、

　君が変わりに
　
　成し遂げてくれませんか。』






『あなたに、私の願いを叶えて欲しい』








『満足するまで寝てみてください。』


『お腹いっぱい美味しいものを
　　　　　　　食べてみてください。』

『趣味が無いあなた。何か没頭出来る
　趣味を見つけて明一杯楽しんでみて
　　　　　　　　　　　　下さい。』


『私の所持していたものは、全て
　捨ててください。
※パソコンのデータは見ないで下さい』

「めちゃめちゃ気になる…｣


『いつか使うかも知れない空き箱を
　取っておくのは辞めてください。』

「だって使うかもしれないんだもん…｣


『新しい家に引っ越して下さい。』


『やりたいことたくさん挑戦して下さい』


『友達でもいい、家族でもいい。
　愛する人と沢山笑って、』


『愛する人と、最後まで
　幸せに生きて下さい。』










～数十年後、海辺で～








「なぁ…聞こえるか。｣

「俺さ、お前の願い…全部叶えるつもり
　だったんだよ。｣

「でも、どうしてもひとつだけ
　叶えられなかった。｣



「ばかだよな。お前の事だから
　それを叶えたら
　俺が幸せになれると思ったんだろ？｣















『 "私のことを、忘れてください。" 』















「違うんだ。｣

「お前を忘れられなかったから、
　俺は幸せになれたんだ。｣




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　　　　　　　　　　　　　　End。

君の人生と夢にBADENDは似合わない
僕の人生と夢はBADENDしか似合わない

どんな苦しいBADENDも

HappyENDに変えてしまうような

その笑顔が大好きでした

どうせ叶わないんだもん
夢くらい見たっていいでしょ？

現実は容赦なくBADENDを突きつけてくるから、
ﾊｯﾋﾟｰｴﾝﾄﾞ
綺麗な記憶のまま終わらせようか＿

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星を追いかけ舞った

僕の形が変わる前


突然貴方が恋しくなった

✌

もし、転生出来るのならば

私は"悪役令嬢"に転生したい

理由？それは

物語を"Happy End"から

"Bad End"に変えられた時の

ヒロインの絶望した顔が見たいから
↑クズ

【最期は二人で】











私の手を繋ぐ君は、微かに震えていた。



まぁそうだろう。きっと私も震えている。



｢大丈夫、最期は二人でいこうよ。｣



その手をもう一度、強く握る。



｢ありがとう、勇気出てきた。｣



そう言い、笑顔を向けてくれた君。



あぁ、最後は笑いあって終わりたいな。



その願いも叶えることが出来る。



私は最初から、この世界が嫌いだった。



何もかもが嫌い。食べる事も、呼吸をする事も。



一体、いつからこうなってしまったのか分からない。



だけど、全てが嫌いで。



何もかも、終わらせようと思った。



私のそんな真っ暗な世界に、ある日、一本の光が指した。



『ねぇ、一緒に遊ぼ？』



手を差し伸べてくれた、一人の少女。



そう無邪気に笑う、君の心に惹かれた。



親友以上、恋人未満とは、この事を言うんだとわかった。



初めて心から笑い合える友達を見つけた。



だけど、



『私、やっぱりこの世界が嫌い。』



『じゃあさ、一緒にいこうよ。』



どうやっても変えられなかったこの思いを、君が包み込んでくれた。



私と一緒に逝く道を、選んでくれた。



『どうして君は、私と一緒に逝ってくれるの？』



『ふふ、だって、私は、君を＿＿＿＿』



そう言って笑顔になった君に、涙を零した。



そんな、美しい時を過ごした。



いつも七色に輝いていた、日常。



笑顔で過ごすのが、当たり前に感じてしまうくらい、暖かかった。



そんな日常も、今日で終わっちゃう。



四階建ての屋上、君と手を繋ぐ私は、



おかしいくらい、幸せ



でも



｢君はまだ、生きたいんじゃないの？｣



｢………え｣



｢私は、君を幸せにしたい。｣



｢君が言ってくれたみたいに、ね！｣



そう言って、握っていた手を両手で包み込む。



｢だって、君は、｣



＿＿私の、神様だから



｢私の神様を私の手では殺せない｣



｢ちょっ……待ってよ！｣



｢私は、悪魔なんだよ。｣



君の、悪魔なんだ。



だから



｢私を幸せにしてくれて、ありがとう。｣



｢だからね、私は、“君の悪魔を、この身体で殺す”｣



手を離し、笑みを向ける。



｢だから、君は、また誰かを幸せにしてあげて｣



その無邪気な笑顔で



また誰かを＿＿。



｢いっ………ゃ｣



｢いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!｣



叫ぶ彼女の姿を見たものは、



もう、誰も居ない

期待を覚えた時点で

哀を迎えるBADENDは決定済み。

この恋が“バッドエンド”で
終わると知ってても

きっと私は君から

離れられないだろうな。

恋も線香花火みたいに

一瞬で吹っ切れたらいいのにな＿。

死ぬのは難しい

でも

生きるのはもっと難しい

私が生きるこの世界に

君がいたとして


私が見つめるこの世界に

君がいるとは限らない