#SnowDust

どちらかの最後の時を


一緒に迎えられるなら


それまでの人生なんて


そんなに重要じゃない





安らぎの中で


永遠に。。。


いつまでも。。。


目を　閉じるまで












塵雪

西に傾きかけた満月は

幾重にも重なった雲をまとい

薄ぼんやりと光っている



みずがめ座　と　やぎ座　を

眼下に見ながら



優しそうで


淋しそうで


凛と美しく




きみと一緒だったら。。。と


思わずにはいられないんだ


















塵雪

くすぐったくなるくらい

近くで話そうよ

ささやくほど小さな声で

見つめ合おうよ



シーツに


包まって


包まって


ピッタリと




秋の夜は　短すぎるから












塵雪

シンクの端に避けて置いた

ヒビの入ったガラスのコップ


小さな傷が大きくなっていて

まるで自分の心の中にある

あなたとの限界点へと

向かっているようにも思えた



もう　楽にさせてあげたいの

よく頑張ったと褒めてあげたい



あなたにも

わたしにも


育ててきたものも多いけど

壊れて失ってきたものが

大き過ぎるから












塵雪

小さな子供が　大切にしている

薄汚れて　ボロボロの　タオル



幼い子供が　大切にしている

色が抜けて　ほつれた　ぬいぐるみ



わたしは


一度捨てたはずの

あなたの想い出を




再び　拾い上げて




ぎゅっと抱き締めました・・・












塵雪

恋をしている時は

その人の事だけしか考えられず



愛し合っている時は

2人だけの世界に夢中になって





恋を　失ってしまった時は。。。


愛が　壊れてしまった時は。。。



そう。。。


だよね。。。




きみはまだ　暗闇の中で




苦しんでいるんだね



















塵雪

電源を




切って





いたのは






そう言う







意味なんだね。。。











SnowDust



塵雪

きみを輝かせる

太陽にはなれないけれど




美しく咲く満月の時も


凛と佇む三日月の時も


影って見えない裏側も



みんな　みんな


抱き締めてあげたい




きみの　すべてが　好きなんだ












塵雪

お祭り騒ぎをする事でもなく
商業的利益を得る事でもなく
メダルを勝ち取る事でもない

果たさなければならない
課題を　もう一度


平和　飢餓　暴力　差別　格差　。。。


泣いている人がいます
苦しんでいる人がいます
飢えている人がいます
身体の不自由な人がいます





あなたに出来ることは



そういう事実がある現実に

想い巡らすだけでいい

そう願うばかりです












塵雪

この先

きみが　何度　ヘコタレても

迎えに行くよ


きみが　手を　伸ばせば

必ず掴みに行く



たぶん

それが

きみと　ぼくの

性(サガ)だと　思うから。。。


















塵雪

都会の空でも

低く浮かぶ月が

とても綺麗で


その月を見守るように

寄り添い　輝く木星が

ランデ・ブー



美しい　秋の夜長を


一緒に過ごしていたいと


叶わぬ想いを馳せながら


今夜も見上げています












塵雪

もくもく　雲くん　は　気まぐれで

青空の中で気持ちよさそうに浮かんでいたのに


急に怒りだしたと思ったら

ビカビカ　雷さん　を　連れてきて

どしゃ降りの　大雨　を　降らせる



ギラギラ　太陽くん　は　遠慮して

そっと　隠れて　出番　を　待っている





夏。。。

夏らしい　夏がやって来た

今年も　日本の夏が　やって来た


みんな元気だね



どうでもいいけど

かき氷が　食べたいなぁ












塵雪

きみの気持ちを映すような


季節の移り変わりに降る雨


溢れるほど失ったものが


どれほど大切なものだったか


今になってわかるんだね












塵雪

季節が

時を通り越したように



流れゆく季節が早すぎて

何もかも置き去りにして


独り歩きして行く




急ぎ足過ぎても

ゆっくり過ぎても


人は　想い出にすがり着いて

生きて行く事は出来ないのだから



ちゃんと手を


引いて行ってほしいのです












塵雪

きみへの距離は遠い


空間距離も

縛りつけるものも


様々あるけれど。。。



約　50億年後の歳月ののちには

すべてが太陽に呑み込まれて

ぼくたちは　みんな消えてしまう



それからじゃ

遅すぎるから




ぼくは



きみに逢いに行くんだ












塵雪