そうは言ってもスライドする指
代わりを探すその目は多分がらんどう
蝶番・2025-08-19 #diary* #self-portrait
芙蓉はついに数個
色褪せた花弁が
夏が去り秋が巡ってきたことを告げる
手紙はまだ届かない
宙ぶらりんの自分を保ち
努力し続けるのは静かな情熱
心に火を絶やさずにいたい
蝶番・2025-10-14 #diary* #simply
変わらない日々
なんて無い
ゆるやかに下降する
優しさの中にも
忘れず覚悟を隠し持って
蝶番・2025-10-30 #未来 #simply #diary*
煌々と満月
綱渡れた日の充足と
深淵をかいくぐった今日と
蝶番・2025-12-07 #diary*
重たい湿気に絡みつかれ
思考はまるで保てない
でも嫌じゃない
ぬるい気だるさは笑みを含んで
ほどかれる原色の花
蝶番・2025-09-10 #self-portrait #diary* #scenery*
あの日消えた
光の線を映したくて
またこの道を行く
蝶番・2026-01-18 #空を見上げて #想い出の欠片 #diary* #simply #recollection
自分より大切な存在を手にしていた
胸吹き抜ける風
途方に暮れる
悲しくて
たぶん幸福なんだろう
蝶番・2025-10-07 #diary*
黄アゲハが何度も頭上に円を描く
くるくる、くるくる
どこかで羽化できたのだと
小さく手を上げてみる
まだ新しい光 手元には虹
シオカラトンボがすいっと横切り
薄青の空に遠く飛行機雲を見つけた
蝶番・2025-08-15 #sketch* #diary*
正しさを胸に生きてきたことなんて
たったひとつの不注意で無に帰す
ありえないことが
ありえないことを連れて
そのストーリーがいかにも悪の顔をして
信じてくださいと繰り返すしかないなんて
まさに悪い夢
蝶番・2026-01-11 #diary* #simply
秒針よりも速くこぼれ落ちる日々に
親愛なるものに囲まれたい欲求と
すべては無に帰すのに、という脱力感が
左に振れ右に振れ
同じくらいの力で引っ張り合い
均衡を保つのを眺めている
困ったような呆れたような顔で
蝶番・2025-08-10 #simply #diary* #self-portrait
悪いことと最悪は防げた安堵が
次から次へと押し寄せて
気持ちが追いつかないまま手を上げる
ただ眺めるように
でも足は止めない
そして整理のつかない部屋に
グレーの海面がさざ波立つ
ゆっくりと静かに
気持ちを乗せない灰面が
わたしを無音でなでていた
蝶番・2025-07-16 #海を眺めて #scenery* #diary*
濡れているような灯を
飾り付けた道を行く
右に曲がっても
脇を覗いても誰もいない
声が確かに響いたのに
こんな日は足早に
家路に着くに限るのに
足は名残惜しそうに先へと伸びる
蝶番・2025-10-12 #特別な夜 #diary*
真摯でありたい気持ちと
身軽こそ良しとする声に
いつまでたっても立ち止まる
胸に挿された小さな印
心細く所在なげに
でも矜持をまとって
蝶番・2025-09-30 #心に浮かぶのは #diary* #self-portrait