葉月。手紙、ありがとな。
お前が亡くなる前、残してた遺書。
俺、読んだ。
でもそこにはほとんど何も書いてなくて
『死んでごめん』ってことと
『どうか他の人と幸せになってください』
ってしか書いてなかった。
…それで終わりだと思ってた
最後の方見たらよ、
『私が死んだ一年後の君に、手紙を書いてます。
それに私の気持ち、全部込めました。美月ちゃんの
家のどこかにあるはずです。探してみて下さい。
もし早く見つけても決して開かないで。
私の誕生日の日に、開封してください。
琉治、早く開けちゃダメだからね!笑』
俺、探したぞ…w
それで見つけた。
どこにあるかくらいすぐ分かった。
お前が美月からかりて使ってた勉強机の引き出し。
お前わかりやすいからすぐ見つけたわ笑
1年、経ったな。お前、13歳なったぞ
お前の本当の気持ち、分かったよ。
…ったく、泣かせんなよ。
本当お前にずっと振り回されたわ…笑
『ずっとずっと好きです。本当は琉治と幸せになりたかった。だけどそれはもう叶わないよね。』
…幸せに、してやりたかった。
ごめんな、守ってやれなくて。
俺、何も出来なかった。ほんまごめん、
でもな、嬉しかった。
お前が俺のこと、愛してくれてたの。
追記って書いてあって
ん?って思って見たら
『ごめん、嘘ついちゃった!笑
本当はさ、他の人となんて付き合って欲しくない。
やっぱりやだ。取られるとか。』
だろーな、笑
わかってんだよ、そんくらい笑
そう言うと思ってたし笑笑
俺がわからないとでも思うかよ笑
いや、でもこの後はまじビビった。
鳥肌たったわ…笑
『琉治、いつかこっちに来たら葉月と結婚してください。空の上で結婚式上げるから。でも急いでこないでね。ずっと見守ってるから、だから琉治は残された人生を送ってからくること。そこで2人で幸せになろうね。私との婚約、受け取ってくれますか?』
本当お前、どこまで可愛いんだよ笑
どこまで泣かせる気なんだ??笑
受けるに決まってんだろ笑
お前がもっと愛おしくなった。
もっと好きになった。
やっぱり俺、お前が大好きや。
分かったよ。結婚するわ。
俺とお前だけの結婚式、あげような。
ちゃんと指輪も渡しちゃる笑
そこで俺とお前の永遠の愛、誓おうな。
お前を好きになれてよかった。
葉月、俺の隣にいてくれてありがとな。
ずっと見とけよ?目、逸らしたら許さないからな笑
俺だけ見とけ。
葉月、愛してる。ずっとお前だけを愛する。
お前だけを好きでいる。
だからお前もちゃんと見とけよ。
俺からの約束な。琉治より。