#❅*°

一面の星空に囲まれて

まるで この世に
一人きりになったようで

何故だか泣きたくなった

そんな僕を
後ろからそっと抱きしめて

「俺がいること忘れんなよ」
耳元で囁いた君

頬を伝った涙を唇で拭い
「ずっとそばにいるから
お前が嫌だって言っても離してやんねぇから覚悟しとけよ」
なんて

余計 涙が出ちゃうじゃん

ああ また
君への好きが増してゆく

花のように 可憐な君は

妖艶な姿で俺を惑わしたかと思えば

ウブな少女のように頬を染め

甘い香りで俺を酔わす

俺の理性が飛ぶ前に
早く逃げ出さないと

花のように 動けずにいたら
ぺろりと食べられちゃうよ

空が好きな君だから

星が好きな君だから

空に手が届いたら

星に手が届くなら

会えるのかなって

だけど

どんなに手を伸ばしても
届かなくて

ずっと
心の中に住んではいるけど

君に触れられないことが
こんなにも寂しくて辛いんだ

ああ 空が綺麗だな

そう思うのに

空の青さが目に染みて
なんだか泣きそうになったんだ


空はひとつしかなくて

世界中何処までも繋がってるから

君が見てる空と僕が見てる空は

同じ空だよ

君と僕は同じ空の下で繋がってるね


君が1人だと思う時

思い出して

遠く離れていても

僕はいつも君を思っているよ

寂しさを抱え
不安を押し殺しながら過ごした夜

いくつもの夜を越えて
たどり着いた

指を絡め身を寄せ合って
温もりを分けあった

寂しさを埋めるためだけの行為は
虚しさしか生まない

それでも
温もりに安堵し幸せを感じていた

そこに愛などなかったはずなのに

永遠などないと知りながら
永遠を信じていた