はじめる

#お子様ランチな恋

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全134作品・


14ー4

ボールが手から逃げるから

言い訳をします

キミはあきれて何も言えません

腕を組んで

右足のつま先で

トントンと地面を叩きます

ボクの頭の代わりに

地面が叩かれているみたい

とりあえず投げてみて

ボクはキミに向かって

ボールを投げます

同じ夕焼けを・2024-03-30
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー5

空に舞い上がったボールは

2メートル先で着地して

力なく転がってゆきます

ポーリング玉じゃないよ

キミがそう言うので

知ってるよ

と答えます

やっぱりキミは

体で覚えないと

ダメみたいね

そう言ったキミは

転がっているボールを

拾い上げて

力いっぱいボクに

投げつけます

同じ夕焼けを・2024-03-31
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー12

こんなカッコ悪い投げ方をしていた

なんだか恥ずかしくなります

大げさじゃない

軽く抗議すると

ホントはもっとひどいよ

さらに傷つけられます

キミはボクに

横に来るように言います

そしてキミの投げ方を

見るように言います

同じ夕焼けを・2024-04-07
お子様ランチな恋
ドッチボール

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に134作品あります

アプリでもっとみる


14ー9

キミは両手で頭を抱えて

どこをどう直せば良いか

分からないと言います

ここまでできないのは

やっぱり運命かな

ボクが言ったことと

同じことを言います

ボクの言い分が認められたのに

なぜか悔しい気持ちになります

同じ夕焼けを・2024-04-04
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー9

確かにさっきから

恥ずかしいことを言っている

ボクは自分の顔が

赤くなりそうなのに

気づいたので

何の匂いだったの

話題を元に戻します

キミは小さな瓶を

ボクの顔の前に

差し出します

瓶の中には

茶色の小さな粒が

入っています

匂いの正体は

この小さな粒

ボクはこんな小さな粒が

沢山の匂いを放つことが

スゴいなと感心していると

キミはこの匂いは

チョコチップクッキーだよ

でもこんなにいい匂いなのに

食べられないなんて

もったいないね

と言います

同じ夕焼けを・2024-04-18
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー10

確かに食べられないとしたら

何に使うのだろう

そう答えたら

ペンケースに入れて

お腹が空いたら

匂いを嗅ぐのと言います

そんなことををしたら

お腹がぐうぐう鳴って

恥ずかしいことになる

間違いなくそう思います

それにしても

沢山の匂いがあります

バニラアイス

バナナパフェ

キミが好きそうな

お菓子ばかり

そう思っていたら

キミはこれ全部

ペンケースに入れたら

勉強が楽しくなるねと言います

同じ夕焼けを・2024-04-20
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー4

キミはペンを棚に戻して

宝石みたいな色の

鉛筆を手に取り

ボクに見せます

こんなキレイな鉛筆

もったいなくて

削れないよ

愛おしそうに

つぶやきます

鑑賞用に使うのだろうか

ボクはそう思いながら

見つめます

同じ夕焼けを・2024-04-13
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー1

ようやくキミは

消しゴムを買うことを

決めました

今までさんざん

ボクから借りては

ちぎって返すので

ボクの消しゴムは

デコボコになってしまいました

キミはお礼とお詫びをかねて

一緒に買いに行こうと誘います

同じ夕焼けを・2024-04-10
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー12

匂い玉を買うことなく

キミはノートを見に行きます

消しゴムは忘れられています

キミは次々と

気に入ったノートを手にしては

嬉しそうに見せます

キミが手にしたノートは

かわいい動物やハート模様が

描かれたものではなく

お菓子や果物の

描かれたものばかりです

キミに理由を聞いてみると

お腹がすくからと答えます

キミはどうしても

文房具でお腹を

空かせたいようです

同じ夕焼けを・2024-04-21
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー14

カワイイって

好きという意味だよ

キミはなんのことか分からずに

困っています

ボクはお構いなしに

つづけます

だからキミはボクに

好きと言って欲しくて

そのドレスを

着て来たんだね

大きな声でそう言うと

少し時間をおいて

キミはボクの言ったことが

分かったようで

顔を真っ赤に染めて

ボクに背中を向け

何か大きな声で叫びながら

大きなリボンを

目一杯ゆらして

走って帰って行きました

同じ夕焼けを・2024-03-26
お子様ランチな恋
ドレス


14ー5

続いてキミは

ロケット鉛筆を手にします

先端の芯を取り外しては

底に差し込んで遊びます

これなら鉛筆を

削らなくていいね

キミはそう言ったけど

鉛筆の芯を

すぐ折ってしまうキミは

あっという間に替え芯を

使い果たしてしまいそうです

ロケット鉛筆って言うぐらいだから

勢い良く替え芯が

飛び出せば楽しいのに

キミはそう言ったので

もしそうなら

ボクに替え芯を

撃つつもりでしょ

と返します

キミは得意顔で

二人でロケット鉛筆を買って

撃ち合いをしようと言います

キミにとっては

文房具は遊び道具なのです

同じ夕焼けを・2024-04-14
お子様ランチな恋
消しゴム


14ー3

受けようとして

手を前に出すと

ボールは胸に当たって

地面に落ちて

はずみます

キミは目を丸くして

驚いてボクを見つめます

なんであんな

トンボが止まりそうな

ボールが受けられないの

ボクが考えていたことを言います

同じ夕焼けを・2024-03-30
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー8

キミはボクを指さして

ケラケラと笑います

真面目に投げているんだよ

ボクがそういうと

そうだったね

正しい投げ方を

していないだけだね

キミはそう返します

そしてボクに

もう一度投げるよう言います

言われたとおり

もう一度投げると

やっぱりさっきと

同じ結果になります

同じ夕焼けを・2024-04-03
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー10

とりあえず投げてみて

キミはそう言います

そして結果は同じ

でもキミは

ボクに何度も

投げさせます

キミは何かに気づきます

キミは手だけで投げてるの

そう問いかけます

手で投げるでしょ

当たり前のことを答えます

手だけで投げてると言ってるの

キミはそう言って

手本をみせます

同じ夕焼けを・2024-04-06
お子様ランチな恋
ドッチボール


14ー2

秋晴れのすがすがしい

日曜日の朝

近くの公園で

特訓をします

キミは投げる練習と言って

ボクにボールを投げます

ふんわりとした

トンボが止まりそうな

そんな速さで

ボクの胸に飛んできます

同じ夕焼けを・2024-03-29
お子様ランチな恋
ドッチボール

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