まる(前の名前→朱)・2020-06-07
こんな僕を受け入れてくれますか
からっぽ
からっぽの私を
受け入れてくれますか?
こんなにも心がからっぽなのは
君が誰かさんの隣で、
笑っているからなんだろな。
晴れた蒼に風を描いて
この詩を届けようか?
"都合のいい"を"優しい"に変換。
それでもいい。
「優しいよ」
こんな一言で
みんなに好かれているように
感じれてしまうのだから。
あなたのカラフルな世界が
私
の
からっぽの世界を染める_.
ただ、
゛愛される人になりたかった ゛
ただ、
゛前を向いて歩く人に
「なりたかった」 ゛
ただ、
必要とされたかった
からっぽの
しあわせ
たまには
なにも考えないで
空の色
風の匂いを
感じてみて
生きているしあわせ
少しでも
感じられれば
明日はきっと
大丈夫
明日もきっと
うまくいくよ
何もなくて
カラカラ音がする感じ
何もないのに
音だけする感じ
ないはずなのに
何かある感じ
それが何かは
わからないけど
なくしちゃいけない
大切なものなんだと思う
最初と最後以外は、
君でした。
一番の彼は、
グズグズな弱虫だった。
いつも何があっても
私より泣いて
涙をひっこませるが癖になってた。
だから、別れた。
私が泣けないって言って。
彼は、また泣いてた。
今の彼は、
いわゆるジェントルマン。
仕事も家事もこなせて
気遣いが半端ない。
この人なら最後までいいやって
思えたから
指輪を受け取った。
なんの後悔もなく。
一番の彼が
中学一年生から高校一年生まで。
今の彼が
社会人2年目からの付き合い。
じゃあ、このぽっかり空いた時間に
何も無かったかというと
そんなわけもないようであるようで。
正直なところ
私もあっという間過ぎたせいか、
忘れたいせいか、
覚えていない。
高校二年生でバイトを始めた。
一番目の彼と同じ部活が
気まずいこと
親に頼ってばかりでは
いられなくなったこと
主な原因はその二つ。
けれど、働く時間は、
ほんの少しだけ。
バイト代だってほんの少しだけ。
殆どを貯金に回していた。
バイト先の大学生。
それがぽっかり空いたとこの彼。
無口で無表情で何も分からなかったけど
打ち解けてしまえば
なんてことないただの人。
勉強嫌いの私が勉強して
同じ大学へ入った。
重なる時間なんて僅かなのに。
大学入学と同時に告白。
そこからたった4年間の付き合い。
そうたった。
涙脆い人で
つられて泣いてしまうタイプ。
つられて笑ってしまうタイプ。
私が面倒を見ているようで
面倒見られていたのは、
私のようだった。
泣きたい時に
何も言わずに手を繋いぐこと
吐き出したい時に
最後まで全てを聞いてくれること
休みたい時に
知らないとこへ連れ出してくれること
一番の彼みたく
上手く言葉を描けなかったけど
今の彼みたく
視界を広げられなかったけど
私の扱い方を
一番知っていたのは
彼だった。
でも、別れた。
切り出したのは、
紛れもなく私だった。
後悔なんてない。
私にとって一番に愛する人がいるように
彼にとっての一番だっている。
それが私でなかっただけの話。
幼少から無口な少年がいた。
声を出すことを
誰よりも恐れた少年だった。
周囲は、少年をオカシイと言った。
少年は、自分がオカシイのだと
信じた。
何年も何年も。
そんなある日。
同じようにオカシイと言われていた
少女に出会った。
少女は、笑った。
『私から見ればみんなオカシイよ』
少女の言葉には、光があった。
星を纏っているようだった。
少女は、遠く遠くの街へと
飛び立った。
これからどんなに文明が発達しても
一度行ったら戻れない、
そんなところへ飛び立った。
少年は、青年へと変わったが
少女は少女のまま。
青年は、他人を愛したが、
チラつく姿を消せずにいた。
他人に全てを打ち明けた時、
他人は、笑った。
星が見えない夜だった。
青年に別れ言葉を告げた他人は、
ぽっかり空いた時間を
そのままほっておくことにした。
今の彼を愛している。
これからだってずっと
一緒にいるだろう。
ただ、時々思ってしまう。
最初に出会ったのが彼なら
最後に出会ったのが彼なら
なにか違っただろうか。
ただ、そんな物思いに深けてしまう
今日をまた過ごす。
今更気づいたの…
私の手の中には
何もないってことに
空虚な日
今日はなにも考えない
今日はなにも頑張らない
そんな日があっていい
頭も気持ちも
フル回転しなくていい
からっぽな日が
あってもいい
心がゆっくり休む日
そう今日は
からっぽな日
まみ
死にたいんだよ もう明日なんていらない
からっぽ。
君の声が消えたら
僕に残るものはなにもない
遠ざかっていく記憶と想い出たち
自分の輪郭さえもぼやけて
不確かな過去と未来の狭間で
今日を確かに生きている僕