#はんすううさぎ

どこにでもある花が

小さな手に握られ

世界に一つの花束になる

特別な個性や才能ががなくても

人に向ける愛を受け継いでいて

受け入れて欲しいって望む権利をもっている

競走なんて望んでない

戦いもいらない

ただありがとうと

生きていたいの華を

認め合いたい

ずっと目を閉じていたい

軽蔑の瞳も汚い言葉も

流れる血液も壊れて叫ぶ世界も

もう見たくないって涙が止まらない

ずっと眠っていたい

それでも君たちは生きさせる

綺麗な景色を見させようと連れてこられた

世界はぼやけているよ

綺麗に見えてくるまで見ていなさいって

ずっと見せられる世界もやっぱりぼやけている

おねがいぼくの心の叫びに気づいて

涙を流しているぼくに気づいて

こういう世界を見たくない人を認めて

ふつうのひとたちがうそをつく

ふつうのひとたちがひとをだます

ふつうのひとたちがあやまらない

ふつうのひとたちがいじめる

ふつうのひとたちがふつうになれという

あなたたちのようになりたくないのに

なぜあなたたちはそんないきかたで

しあわせとおもいこめるのかな

きみと飾ったこの部屋に一人

来年も一緒にと言ったきみ

来年も一緒にを信じたぼく

感情に動かされ尽くすぼくは

きみと頑張って言葉を実現させたかった

きみが欲しかったのはあの瞬間の幸せ

ぼくが欲しかったのはきみと続けられる幸せ

感情に包まれた言葉を言うきみは

感情に振り回されて

今日も誰かに嘘をつく

束になるのは縛られたいからじゃない

より美しく

たくさんの人に認められたいから

中で棘を刺し合ったり

場所を取り合うような世界は嫌い

苦手を補い合って

それぞれの魅力を引き立たせ合えるなら

あなたもわたしも

きっと今よりきらきらを目指せるよ

空に続く虹の橋を登ったら

天使になったあなたに会えるのかな


あなたにさよならを言えなかったわたしは

あなたにごめんなさいを言いたいの


たくさん支えてくれたあなたに

ありがとうを言いたいの

だれかのことばでつぶされる

ぼくのきもちをつたえると

みんなこまる

あなたはわるくない

でもごめんねって

おとなのるーるは

だれもしあわせになれないことを

おしつけて

ことばをうばう

それでもおとなはいうの

あなたがえらんだことだよね

わたしたちはせきにんとらないよって

じゆうのないじゆうをえらばせるために

ぼくが楽しかったことはなんだろう

おもちゃを買ってもらったあと

おとうさんが出ていった

楽しい音楽に出会ったあと

あなたが消えた

楽しい記憶は井戸の一番奥にある

キラキラした綺麗な水は

真っ黒なドロドロを

お掃除する勇気がないとすくい取れない

壊れてしまった楽しい記憶

全部忘れたらぼくは幸せになれるかな

ひとりはこわいの

ひとりはきえたいってなる

こわいきおくがおしよせてくる

ないちゃだめって

おりこうにしなさいって

みんながたいせつなのは

ぼくじゃなくて

みんながいらいらしないこと

ぼくはだれかのためのどうぐだった

いつもそこにあることが

あたりまえじゃない

あなたがそのために

努力している訳でもないのに

形が変わることや

見えない時があることに

なぜ不満を言うの？

あなたが寂しくない時は

見向きもしないんだから

ひとりで下を向いて泣くことは

あなただけの特別じゃないよ

世界が終わる夢はあまり怖くない

テロの夢も

戦争の夢も

家族が亡くなる夢や

誰かに怒られる夢は

ずっと引きずるのに

ぼくがこわいのは

やっぱり人

裏切られたり

消えてしまうのはいや

そういうわがままにんげん

血に染る地球を見下ろして

いちご色の月でうさぎはきっと泣いている

誰かが今日もぼくをいじめる

ぼくは明日も誰かを恨む

ぼくは泣いちゃだめって怒られてきたから

月のうさぎに代わりに泣いてもらうんだ

ごめんなさい

人と人が傷つけ合い

ぼくも罪に心を汚しながら

復讐の為の血で染まっていく

愛のためのストロベリームーンの日を

ぼく達の罪の血で汚してごめんなさい

あなたがわたしの前から消えた後

わたしはずっと待っていた

あなたへの不満と未練に苦しみながら

あなたとの楽しかった日々は

あなたの悪意に上書きされて

わたしは義務感であなたを待っていた

きっとあなたは悔いている

そう思って待っていたわたしに向けられたのは

以前よりも鋭くたくさんのナイフ

大丈夫

わたしはあなたが大嫌い

幸せになってね

声が止まらない

ワタシが荒れている

怒りの声

悲しみの悲鳴

セカイへの不満

そんな時は言葉に綴る

何も許されなかった子どもの頃からしてきたこと

解放を許された悲鳴が激情を静めていく

苦しかったんだよ

生きづらいよ

涙と共に流れてくる心の一番奥の小さな声が聞こえる

ワタシデ…イキルコトヲ…ユルシテ…

わたしは旅をした

わたしがダメな理由を探す旅

わたしが謝ることが出来るように

わたしの罪を認められるように

旅の途中で引き返す人に出会った


あなたは答えを見つけたの？

そう聞くとその人は言う

わたし達は何も悪くなかったんだよ

世界にとってわたし達が邪魔だっただけなんだよ

頬をつたう涙と共にわたしはわたしを許すことが出来た

許されたかった世界を許さないと心に決めた