#ひと夏の恋

素足ではしゃぐ無邪気な笑顔に

心が波打つひと夏の恋。

弾ける火花 夏の匂い

藍と紺の浴衣 二人で夕涼み

好きです、なんて言えないまま

淡い想い出の一破片

弾ける花火 夏の匂い

藍と紺の浴衣 君と僕の夕涼み

淡く寄り添った想い出の一欠片

ひと夏の恋 切なくて儚くて

眩しく咲った君は僕だけの向日葵

夏の始まりに繋いだ手の愛しさ

恋だと気がつけないままで

好きです、なんて言えなくて

それはひと夏の恋だった

夏恋

と言われると
ひと夏の恋を思い浮かべてしまう


乙女達よ

せめて最初くらいは
好きな人に抱かれる事を
ｵｽｽﾒするわ

ひと夏の恋を今はただ
辛さを忘れて楽しみたい

夏のせいにして

あなたを

好きになってしまおうか

君は花火のように

僕と2人の思い出を残して

消えていった

僕の想いは色付いた氷のように

さっさと砕けて溶けてしまえよ

青い空

高い雲

夏は僕らをタイムスリップさせる

皆それぞれが思う

あの夏の思い出へ

＊大雅＊

「残念、異常なのは貴方。」

彼女はにこやかに笑う。
喉が爆ぜそうなほどの日差しと、手に残る湿った地面の感触が、生ぬるい塩素のにおいの中で混じりあっていた。

日常の、壊れる音がした。

太陽の光が照り返し

セミがざわめき 海が青々しく

浜辺はとても裸足では歩けない程だった

そんな日に君に出会った

麦わら帽子が良く似合う

小麦色の肌

性格も気さくで笑顔も素敵だ

いつしか僕はその人に恋をしていた

毎日 毎日 浜辺に通い続けた

度々会っては たくさん話した

彼女は嫌な顔せず

ずっと笑顔で

夕日が海に落ちる時が来たら

それぞれ家路に着く

それが2人の暗黙のルールになっていた

それからも毎日 毎日 浜辺に通ったが

彼女の姿を見なくなってしまった

何日経っただろうか

彼女の姿はどこにもなかった

名前も知らない

麦わら帽子の良く似合う

小麦色の肌の彼女に

恋をした

そんな夏が終わっていく

｢ひと夏の恋｣

～完～

ひと夏の恋とかしてみたいな、

幼馴染みたいな君は
私の気も知らないで
いつも優しくしてくれるから
その優しさが苦しくて、
だから私は今日も
君のことなんか好きじゃない
って言い聞かせて
その優しさを心地よく思えるように
自分を誤魔化して笑ってる。