#ひと握りの火薬玉

火薬が弾けた刹那

咲いた笑顔が僕の心を奪う

もう見えないあの花火

最後の一本に火を付け
落ちるまで君と眺めた
線香花火

この恋の答え合わせは

ちらりと焼ける花の実が

落ちてからにしようか

「この火の玉が先に落ちた方が負け」

そう言ってた日々が懐かしいや

ほんのり頬が紅に染まってみえるキミ ︎︎ ︎︎ ︎︎ 

まだ灯らされた幻想だから ︎︎   ︎︎ ︎︎ ︎︎  ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎










火玉のようにおちてと

そっと隣で願っておこう

秘められた
熱い想いは
導火線
今か今かと
点火待つ玉

音は消えて落ちたけど

火薬の残り香が漂うから

まだ君がいる気がして

夢と希望をかけて

前に進める言葉を探して

心に響いた重低音は

胸の高鳴りと共に

僕の心に弾けた

あの人と花火見に行きたいし

お祭り誘いたいのに

行けないから言えないの悔しいし辛い

もう既に会いたいのに

夏に弾けた響き、亡骸

僕の瞳に映った心情は。

あの街灯も鴉と雲隠れ

水面に映るゆれる花火

ふたりの距離もそっと揺れてた

空に舞った夏の花欠片

海に散った職人の汗涙

夏の火薬と踊る導火線

想いの火花散るその刹那

線香花火はいつの間にか消えてしまう

まるで君みたいだったね