🌸🌻🍁❄️・22時間前
月も一人は寂しいから
一つ星とお話しよう?
↬7月
夜の星たちも眠りに落ちる頃
ぽつんと取り残された暗闇に
月は一人寂しそうな顔で
雲に覆われた夜を見つめていた
その様子を見た流星群の一つ星は
仲間に言って月の元に出かけた
「ねえねえお月さま。どうしてそんな悲しそうな顔をしているの?」
「そう見えた?…一つ星くんは、みんなと行かないの?」
「いつも明るく夜を照らすお月さまが、元気なさそうだったから、僕とお話したら元気出るかなって」
「ふふ、ありがとう、一つ星くん」
元気を取り戻したように見えた
月は一つ星を座らせて話し出した
「実はね、他のお星様たちが、眠りの時間に入っちゃって…それに、いつも照らす地球も雲に覆われててね」
「少しだけ、寂しかったの」
「じゃあやっぱり僕とお話しなきゃだね!」
「っえ?」
「たくさん寂しいって僕に言って?
その度僕が光をあげるから!」
ニコニコでそう話した一つ星を
月は優しそうな顔で撫でた
「ありがとう」と微笑みながら