#今はいない君へ

途切れることを知らない

あの空のように


僕らもきっと繋がってる

君が＂死にたい＂って呟いたとき


僕は何も言えなかった。


何を言っても


君を傷つけてしまう気がしてさ。


そんなの善人ぶってるだけだって


誰かは言うんだろうな。


でもあの時は


君があまりにも



辛そうで



痛そうで



苦しそうで



悲しい、つめたい目をしていて


僕には


かける言葉なんて思いつかなくてさ。


自分て何もできないんだなって


そう思っちゃったからさ。


今もさ


もう隣にいない君を思い出して


馬鹿みたいに泣いてるんだ。


ねぇ


あの時、どうしたらよかったのかな。


なんて言えば正解だったかな。


どうすれば


君は笑ってくれたのかな＿＿＿

箱庭のような世界

君のいない世界


ハリボテやレプリカだらけの視界

君の触れていた全てが僕の全て

いつか、想い合える人と出会ったら

どこかで、ゆっくり話したい

なにかを、二人で探そうよ

だれか、そんな人と向き合えるよう

いまは、自分と向き合うよ

あなたのボサボサな髪の毛
力の抜けた笑顔
ちょっぴり独特な笑い声
私は覚えてます。
『頑張りすぎだ』と言ってくれたとき
心のどこかでとても安心しました。
友達がいない私と友達になってくれたよね
嬉しかった。
でも分かってる。 ちゃんと約束守るよ。
いつかちゃんとあなたの事を忘れるよ。

［奇跡の風を起こせ］九.五話
「兄さん、夜桜、綺麗でしょ？」
「.....あぁ、綺麗だな」
「？」

『お兄ちゃん達見て見て！桜満開だよ！綺麗だね！』
あの桜の下の無邪気な笑顔はきっともう見られない
目の前にいる、満開の桜を背に静かに微笑む少女を見てそう思った
こうなってしまったのは、世界と、親と、施設と、運命と。
「俺らのせい、だろうな」
「？？？」
「ごめんな、桜華」

大切な人ほど大好きな人ほど
一緒にいる時間が楽しくて
楽しくて仕方ない
でも････。
大切な人ほど大好きな人ほど
別れが来る時は早い

君は絵に描いたような善人だった。

辛い時は寄り添って

悩んでいる時は一緒に考えて。

ボクも今は君を見習って、

前よりも人に親切にしてる。

君がボクにしてくれたように。

だから、だから。

安心してね。

ボクの人生が終わってもまた、

君と話せるよ。