陸斗.・2022-12-14
仮面を被った臆病者
僕のタグです
タグ紹介
目を覚ます度に
君の存在に安堵して
また深い夢を見る
ただ波に呑まれて
故意に馬鹿になってさ
自分を魅せる言葉並べて
仮面ごっこは楽しいですか
“一人が好きなの”
そう言う私は今日も独り
君が愛してくれた私も
猫を被った偽物なんだよ
”相談に乗るよ”
その言葉に乗り相談して離れていくなら
いっそ誰にも相談しない方が楽かもね
「 人生 って、こんなものでしょう?」
彼女は そう言って
プールの中へ 飛び込んだ。
頭が可笑しい人だと思った。
真夜中に
仲良くもない 、 話したこともない
僕を呼び出して
急にプールへ飛び込むなんて
彼女は、少し変わった人で有名だった
いつも学校では一人だったけれど
独りではなかった。
孤独なんて
知らないような顔をしていた。
彼女曰く、僕は「ロボットみたい」。
誰かを敵に回すことを怖がり、
好きでもない人間に気に入られようと
愛想を振りまいている姿が
そう見える、と
いつ切れるかわからない
糸に必死に掴まって
それを 、誰かに切られても
切られてないようなフリをする。
それが、私は気に入らない。
嘘ばっかりで固めたその仮面
そろそろ外そうよ
私は切れない糸を掴んで
ここで待っているから。
それは、ある意味 僕にとって
新しい挑戦状だった。
他人が僕のことを
どういう風に思っているかが
不安だった。知りたかった。
だけど 、皆は
その本当の応えを教えてはくれない。
その度に
愛されたくて、自分を売って
どうしようもなく溢れ出してくる孤独を
埋めるために、お互いを利用している。
その度、僕は
都合のいい人間と認識され
嫌なことも 、段々断れなくなっていた。
毎日、毎日、僕の背中は、
重みを増していった。
それを彼女は、
何故だかよく知っていた。
__ 「終」 __
自ら傷つけた手の痕は
美しい花で隠すの
本当の僕は汚くって
きっとみんな僕を嫌うから
本当の僕は隠しちゃて
綺麗なとこだけ見せてたんだ
どれだけ理想を演じても
本物にはなれないんだ
今まで自分が好きだと
思っていた
でも僕が好きなのは
仮面の僕だったんだ
これじゃどっちがホンモノか
分からないや
心のカケラを落とし
それを偽物の仮面とする。
いつか外して自由になりたいのに。
嫌われないために仮面を被った
笑って、笑って、笑った
少しづつ心が死んでいくのがわかった
「笑う」ってなんだっけ?
本当は死にたい訳じゃない
ただ明日を生きるのが怖いだけ
前をむいて生きるのが怖いだけ
もう生きるってのか
わかんなくなっちゃった
「生きる」って何?