みちる・2019-02-23
例えばの話。
「どこかに行ってしまいそう」
零した言葉に君は
「ずっとそばにいるよ」
それは泣きそうなくらい
優しい朝だった
サヨナラ、と
卒業証書を片手に
君は手を振った
君に酔って
醒めないままで。
幸せな夢を
いつまでも。
通り過ぎる
水たまりに映るような
一瞬だけの恋だった
「愛ってなあに」
「恋ってなあに」
小さな僕に笑いかける
「それはね、」
君が世界から消えた日
僕は何を思うのだろう
僕が世界から消えた日
君は何を思うのだろう
このまま雪に
溶けてしまえたなら。
君の消えた朝
僕の心は
眩しすぎる直射日光で
死んだような気がした。
幸せだって信じながら
小さな嘘を重ねること
「次もその次も
ずっと一緒に」
僕は空に手を伸ばして
涙を零した。
きっともう
会えない君へ。
優しい嘘が
花開いて
今、真実が暴かれる
頬を伝う雫に
歪んだ笑顔に
「だって、
きっと愛していた」
愛した君に僕の声は
もうきっと届かない。
世界が君を憎んだら
僕は世界を憎むだろう。
貴方とふたりなら…
私の生涯の中で、
“一番、綺麗な景色”を
描けると思うのです。
叶うなら
欠伸が出るほどの
幸せな日常に戻りたい