#名前

1文字足りないし苗字も違う
でも漢字は足りない文字を除いて
同じなだけな
似ても似つかない あなた を
君と重ねてしまう

人生という名の
問題の答えが
見つからない

君の向日葵みたいな笑顔
名前を呼んだだけでその笑顔を見せて

意地悪教師にいじられていた僕
“かわいそう”
静まり返った教室に
君のつぶやきが響いた
その声が今でも耳の奥こだまする
そう思ってくれる人がいた事が
優しい心があたたかくて
嬉しくて 鼻の奥がツンとしたから
僕は まだね 自己紹介が嫌いだよ
僕の名前、変だから
でも 今でも 君の
“かわいそう”がお守り
笑われてもさ もう いいんだ

名前という

綺麗事の塊に

人生は縛られる

私の人生に

名前をつけていいなら

なんていう名前をつけよう？

やっと固定された名前ができました


これからも伸びようとする青葉


でも、青は色が単調で

私には名前に入れることもできないくらいに

純粋で綺麗で


じゃあ、蒼、だろうか

いいや、あおばという音だけで

瑞々しさ

蒼い感じは伝わるだろう

これじゃ、2重表現になってしまう


碧、だろうか

少し緑掛かった青

葉が緑だから

碧も少し違う気がする


そうだ、藍だ

青よりも濃く暗い青、藍


言葉にはできないけど

込めたい気持ちが最大限に乗る名前


藍葉

ねるねるねるねの国民審査：


辞めさせたい魔女の名前の上に

記入欄がある。

辞めさせたい場合、

そこに○を書けという。

しかし

名前の欄は

全て空欄なのだ。

だからあの魔女は

辞めたくても

辞められないのだ。

なーちゃん！なーちゃん！！
貴女に名前があってよかった
すがるように叫ぶことができるから

いっしょにいたかった
もっともっとずっといっしょにいたかった
もっともっと愛したかった､愛されたかった

なんでこんな世界なんだろうね？
なにひとつ望みが叶わないのなら
こんな世界にこれ以上いたくない

なーちゃん！なーちゃん！！
会いたかった､ずっといっしょにいたかった
いっしょに暮らしたかったよ？
生涯を添い遂げたかった

あの魔女が

あなたの名前を

呼んでいる。

あなたは

聞こえないフリをして

ねるねるねるねを

練っている。

あの魔女が作成するリストに

あなたの名前が書かれているのを

私は

見てしまったのだ。

僕たちが練るねるねるねるね

まだ名前もない色に、二人で名前をつけよう

フランシス・ケネディ



あの魔女の、最近の名前だ。
あの魔女にとって、名前というのは、重要ではない。
時代によって、ねるねるねるねの流行色は、変わるのだから。

私に課されたタスクは、
ねるねるねるねの全ての色に
名前を付けること…
それが終わるまで
私は故郷に
帰れないのだ。

名前を呼んだその瞬間は

勇気を出した私だけの

素晴らしい景色