#君の手

君の手まで数センチ

君まで1メートル

その距離が永遠に縮まらない

過ぎた夏に、君が

悪戯に繋いだ手を解いてから

もう二度と手を繋ぐ事はなくて

君が差し伸べてくれた手
大きくて暖かかった

ひとりでいる時の寂しさよりも

二人でいる時の孤独が増えてゆく

今は、君の手を離すしかなくて

君が手を差し伸べているのに
私はその手を取ろうとしない。

離されてカラッポの手に
なりたくないんだ。


だったら最初からない方がいい＿。

あと少し。なのに君に手が届かない。

例え手を掴んでたとしても

いつかは離れてしまうこと

消えてしまうことを

あの頃の僕は

まだ知らなかった。

背伸びする君の手を握った


『もう、いいんだよ』


その言葉が君を抱きしめた

初めて 手を繋いだ日

ときめきは記憶の片隅に

もう逢えなくなるなら

君の手を離すために

せめて“さよならの握手”を

君のその手は
決して大きくは無いかもしれない

誰もが小さな小さな手をしてた

君だって僕の小指すら
握りきれないほどに


でもいつか大きな手になって
強くなっていくんだ

暖かい手に守られて
やがて守る手になる

強くなる
その過程で涙も知るだろう


僕の愛は君に手渡した

君のその手にあるはずの愛を
いつか誰かに手渡して


君の手も
いつかきっと愛に届くから

君の手を温められるのは

俺しかいないだろ

他の誰にも譲らねーから

冷たくなった君の手を握る


もう この声は君には届かないのか、

君の手を離したら
もう二度と
会えない気がしたの………

差
し
伸
べ
た

"君の手"は



　　　　　　　　　　　遠く離れ＿

君の手を握ったあの温もりは
今でもはっきりと覚えている
　　　　　　　　みたらし団子🍡