泡破・2024-03-18
花筏
喜雨の言い条
想いの紙風裏
散り際に自分を重ねて
踏まれたくないと思った
何度手を伸ばしても
変わらぬ夜明けだった
夏に鳴くした落し物
気付かれずに空に帰る
夜明けの空を眺めてた
寝ない口実ができるから
苦しさを摘んだ花籠
何処に捨てたら
誰も悲しまないかな
海の中で息が出来たら
きっと空も飛べるはず
拝啓、空に舞った君へ
遊びに行くから飛び方を教えて
強がりな僕らは傷負い
出来やしないと正当化
無い羽を庇ったりした
降り積もる煌めきは
澄んだ空気と寂しさ残し
強がって出来た傷は
厄介に広がって蝕んで
振り返る頃には遅い
無理に叫ばなくていい
君が叫びたくなるまで
一緒に空を眺めてよう
化粧を落とした葉っぱと
濡れた枕も乾きどきの長夜
一刻一刻が遅く感じるのに
気がつけば今日を終えてる
当たり前に存在している
自分の理想や誰かの普通に
残念ながら私は成れない
雨上がりの匂いが好き
思いっきし泣いた後の
清々しさに似てるから