京 暖乃・2019-05-02
夜行
夏が、終わっていくんだね。
はらはら はらはら
はらり 晴る原
君が詠む歌や一輪草
他に何にも要らないから
波立つ夏原 涙尽きぬまま
泣くや日暮しは夕、夕、夕
夏が終わっていくんだね
そうなんだね
海底はそんなに綺麗なものじゃない
ゴミはあるし、死骸屑だって蔓延している
暗くて息苦しくて、毎日が孤独との共存
そんなところに行きたいなんて
そんなところで逝きたいなんて
僕も君も、頭がおかしい
ねぇ、いつか大人になったら
僕らどう成るんだろうね
何かしたいことはあるのかい。
僕はそれが見たいかな
君は忘れてしまうだろうけど
思い出だけが本当なんだ
そうか_____________
道の先なら着いていくよ
君はまだわからないだろうけど
空も言葉でできてるんだ
ねぇ、このまま夜が来たら、
僕らどうなるんだろうね
列車にでも乗って行くかい。
僕は何処でもいいかな
君はまだわからないだろうけど、
空も言葉で出来てるんだ
そうか、隣町なら着いて行くよ
ねぇ、いつか大人になったら、
僕らどう成るんだろうね
何かしたいことはあるのかい。
僕はそれが見たいかな
君は忘れてしまうだろうけど
思い出だけが本当なんだ
そっか、道の先なら着いて行くよ
ねぇこのまま夜が来たら
僕らどうなるんだろうね
列車にでも乗って行くかい。
ひとつ前の投稿のことなんだけどね。
曲するって言って
最後までしたことないの。
途中で辞めることが多かったんやけど。
ある人の好きな曲だから。
弾けるようになりたい。
って思ったから。
最後までして、絶対に引けるようになる。
君が呼ぶんだよ一輪草
他にはなんにもいらないから
私がピアノの配信をすると決まって貴方は
朝のぼんやりとした時間に
「相変わらずお綺麗ですね」と
優しく話しかけて下さる。
私は嬉しくなってピアノを弾くのだけれど
貴方の前だと緊張して手が強ばってしまう。
ぎこちないピアノの音色に貴方は
「珈琲を片手にこんな素敵な音楽が聴けるなんて贅沢ですね」
と褒めて下さる。
私はそんな貴方をかれこれ3年想い続けている。
年の差は4つ程。
近いようで遠い存在。
これは貴方から始めた恋でしたね。
「あなたに一目惚れしました」
とても鮮明に覚えてます。
あの時告白を断らなければ
私は貴方の隣に居たのでしょうか。
私たちの恋は擦れ違いがあまりに多過ぎましたね。
断った後に気持ちに気づき、
私が貴方を好きになる。
貴方が私の想いに気づいた頃には
私の心はぼろぼろでした。
私がこの恋で自暴自棄になってしまった時
自分が声に出せているか分からないくらいの呟きを
貴方が拾いさえしなければ
私が言葉にしようと思わなければ
ずっと変わらない幸せな時を共有するだけの2人だったのでしょうか。
「誰でもいい」
この言葉を呟いた時、貴方が1番嫌う言葉だということは知っていました。
知っていたのですが、言わなければ
私自身が壊れてしまいそうだったのです。
もう貴方のことしか好きじゃないのに。
誰でもない貴方のことしか頭にないのに。
それなのに、
この事がきっかけで貴方との縁は切れてしまいましたね。
貴方が居ない日々の私は常に睡眠不足で
体調の悪い事が多くありました。
心にぽっかりと穴が空いていて
それはどんな好きなものでも埋まりませんでした。
新しい恋を見つけるのに必死でした。
見つけられたのはただの思い込みのものばかり。
本物なんてありませんでした。
私が恋を愛にできると感じたのは
貴方との恋だけでした。
私はその想いだけを持ち
貴方の歌声を聴きにいきました。
「相変わらずお綺麗ですね」
そう一言残して。