#心の白表紙

雨はいつかは晴れるけど

心はずっと泣いているのさ

枯れたら終わりだよ

修復可能な花はないもの

夜が更けたら明けるだけ

この苦しさも癒えぬままに

当たり前に傷つく日々の中

見上げれば空があること

その当たり前に感化されること

どれだけ必死に足掻いても
ｺ ｴ
泡に紛れた希望は届かない

自分が言い聞かせる大丈夫より

君が言ってくれる大丈夫が安心する

こうしなさいと教わったから

そうでもしないと怒られたから

花が好きなんじゃなくて

君がくれる花が好きだった

夕焼けにそっと気持ちを隠すの

バレたらきっと愛想尽かされるから

袖隠して笑って見せた

君が首元を隠さないのが

酷く醜く見えたから

鳥は飛ぶのに疲れても

地に降ろせる足があるの

過去も現在も未来も

形は変わらず青いまま

この傷をいつまでに直せば

次の傷に太刀打ち出来ますか

見上げる余裕が減ってきても

その綺麗さを知る心は幼子の儘

離れてから咲くなんて

傷つけてからじゃ遅いのに