#愛するということ

自分を愛せる上で

君も愛することが出来たなら_

あなたは　　わたしのことを

間違いなく　愛してくれている　　　そして

とても　大切なんだ　　って　言ってくれる


・・・・・ならば

あなたも　　あなた自身を　もっと　大切にして

わたしは　　あなたの　素敵なところを

いくつでも　　数えられるのよ


まず　　自分のことを　大事に　出来ない人が

どうして　わたしまでをも　　愛せるのでしょうか

″愛″を知ると怖くなる

″愛″を知らない俺は

ただそれを失わないように必死だから

わたしの　歴史の　中で

いちばん　　楽しかった　時代に

いちばん　　きれいだった　あの頃に……

あなたと　出逢っていたかったわ


でも　　あなたは

今の　君のままで　いいよ　　って　言ってくれる

枯れそうな　わたしに　　潤いの　水を　くれる


そんな　あなたの　優しさに　応えたくて

今日も　わたしは　　命いっぱいに　　咲くの

こころを　癒す　水を　　あなたに　あげる

大切な　あなたの　毎日が　　幸せで　あるように


からだを　潤す　水を　　あなたに　あげる

大切な　あなたが　　健やかに　活きてゆくように


想い出を　洗う　水を　　あなたに　あげる

大切な　あなたの　記憶が　　美しく　残るように


願い事を　導く　水を　　あなたに　あげる

大切な　あなたが　　明るい　未来を　歩むように

こんな　　どうしようもない　僕のために

君は　　涙を　流して　くれるんだね


その　清らかな　滴が　　僕の　心を　洗う



僕は　　やっと　　気付いたんだ


君を　悲しませるような　　僕では　いけない

決して　　派手な　立ち振舞いも　　無く

人からの　賞賛も　　自らは　望まず

わずかに　洩れ入る　陽の光で　ひっそりと　咲き

文句や　愚痴の　ひとつすら　　つぶやかない　花

あなたは　　そういう　人　でした




だから　僕は　　あなたに　　心惹かれたのです

あの夜　　僕の胸の中に　身を委ねた　　あなた

僕は　　今だに　　忘れられないのです

いろんな　道のりを　　歩んで来た　　わたしたち

まぶしい　朝も　　　うららかな　昼下がりも

陰りゆく　黄昏時も　　　風の吹き荒ぶ　夜中も


だから　　分かり合えるの

だから　　愛し合えるの

そして　　許し合えるの


互いに　支えに　なりたいと　　心から　願うの


結ばれた　きずなを　信じて　　抱きしめるたび

想いを　超えて　　ふたりは　ひとつになる

あなたの　　暖かな　視線を　　感じると
わたしは　　ほんのりと　嬉しくて　　花になる

色　とりどり　咲く　　チューリップ

くっきり　鮮やかに　　アネモネ

春風に　香り　漂う　　ヒヤシンス

海の　底より　碧く　　ヤグルマギク

澄んだ　空のように　　ネモフィラ

幾重にも　ひらひら　　ラナンキュラス

清楚に　うつむいて　　スノーフレーク

あなたの　心の花壇を　　わたし色に　染めたいの
あなたへの　想い…　　笑って　咲くから

君が私を愛するように
私も君を愛すの

毎日の　　何気ない　　ありふれた　場面にも

身近に　しあわせは　　きらめいている


レース越しに　さし込む光に　　目覚める　朝も

キッチンで　　美味しい　手料理を　作りたいのも

出かける前　　鏡の前で　着ていく服を　選ぶのも

同じ　歩幅で　歩く　　いつもの　散歩道も

さっぱり　汗を流す　シャワーが　気持ちいいのも

穏やかな　寝顔を見つめながら　眠りにつく　夜も

君が　一緒だから

輝く　ひとコマに　なるんだ

時の　流れ方が

もっと　　緩やかで　あれば　いいのに……


疲れ切った　あなたの　心を　　癒してあげたい　と

弱り果てた　あなたの　体を　　温めてあげたい　と

いつも　　いつも　　願っているのに

焦っては　　空回りして

慌てては　　つまずいて　　　でも

気づいたのよ　　わたし


あなたを　抱きしめる　　その前に

まず　　わたし自身が　　穏やかさに　満ちていないと

あなたを　癒すことなど　　出来ないんだ……　って

生涯　　忘れられない

世界一　　嬉しかった　花束は


純白の　ウェディングドレス姿で　胸に　抱えた

大好きな　　トルコキキョウの

ウェディングブーケ　でした

愛することは命を削ってゆく生き様

受け留めて……

愛されたくて　　望むこと

花のような　　麗しさに　　癒されたい

花のように　　密やかに　　輝きたい

受け取って……

愛してるから　　願うこと

花のような　　芳しさで　　包みたい

花のように　　優しさを　　届けたい