#扇風機

いつもより少し早く目覚め
私の隣で眠る君を見つめて
クーラーの風が朝の空気と
共に肌を掠めた

ある日私は発見した！
なぜ今までこんな大事なことに気づかなかったのだろうか！

そう！私が発見したのは…

『扇風機って声(息)を吹きかける方向によって声が変わる』

ということだ！‪w


正面、側面、裏側

音が全て違うぞ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪


ウェっへへへへへっえへへ‪w‪w
でへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w‪w

えへっへへへぇぇ‪w‪w‪w‪w‪w‪w

14ー5

キミはボクに

うちわを持ってくるよう

言いつけます

うちわを使うことは

なかったので

どこにあるか

考えていたら

台所で見た気がして

キミと一緒に

探すことにします

ふたりで台所を

探していたけど

なかなかうちわは

見つかりません

14ー1

ギラギラと

まぶしい光が

照らしています

キミとボクは

セミの声を聞いて

扇風機に吹かれて

ジュースを飲んでいます

夏は暑いけど

ジュースがおいしいから

楽しいのです

私と愛犬はこの暑い中
ぴったりとくっついて
扇風機で涼んでいます

夏休みの昼

つまらないテレビ番組と

扇風機…

夏バテで

ねるねるねるねを練る気力も

ない。

あの頽廃的な怠さが

いまとなっては

なつかしい。

14ー11

キミは悔しそうな顔で

ボクを見つめます

そして黙ってボクに

指をさします

ボクはとっさに

ボクでも届かないよ

そう答えたら

キミはボクの頬をつねって

いつものように

肩車をするんだよ

怒鳴って言います

ボクは頬をさすりながら

しゃがんだら

キミを肩車で

持ちあげます

いつものように

重いよと声が

出そうになるのを

一生懸命にガマンします

14ー4

でも風は吹いていません

きっと隠された

秘密があるんだよ

キミは扇風機を

にらんでいます

わざわざ秘密に

することではないと

思ったけれど

不思議なことに

違いありません

14ー2

キミはジュースを

飲み干して

なぜか扇風機を

見つめています

そして何かを

思いついたようです

扇風機は横に回るのに

どうして前から

風が吹くのかな

そんなことを

言い出します

14ー10

外に風が出ているところ

見てみたい

キミは目を輝かせます

ボクたちは

家の外に出て

換気扇のついているところに

行ってみます

換気扇からは

扇風機と同じ音が

鳴っています

キミは手を伸ばして

換気扇から吹き出す風を

確かめたかったけど

換気扇は高いところなので

キミの手は届きません

14ー7

何を見ているの

キミにたずねたら

キミは壁の隅を

指さします

そこには換気扇があります

あれはうちわじゃないよ

キミにそう言ったら

そんなこと

言われなくても

分かっているよ

怒った声で返します

14ー6

本当にここにあるの

キミはイライラして

ボクに怒ります

絶対にあるよ

ボクはそう答えるより

仕方がありません

これ以上キミの

機嫌が悪くなると

大変なので

一生懸命に探したら

ようやくうちわが

見つかりました

あったよと言って

キミに渡そうとしたら

キミは台所の

壁を眺めています

14ー9

あれは煙を外に出す機械だよ

そう答えたら

動かしてみてと

キミが言ったので

換気扇についたヒモを

引っぱります

換気扇の羽根が

勢いよく回ります

キミは背伸びして

換気扇の近くに

手をかざします

キミはボクの方を見て

風が吹いてこないよ

そう言います

換気扇は台所の煙を

外に出しているんだよ

ボクは説明します

じゃあ風は外に

吹き出ているの

キミがたずねたので

ボクはうなずきます

14ー12

よろけながら

キミを持ちあげて

壁に両手をついて

こらえます

キミは換気扇の出口に

手をかざして

風が家の中から

吹き出しているよ

嬉しそうに叫びます

キミは不思議だねと

感心して眺めています

14ー14

そんなキミを眺めて

思い出します

そういえば

うちわを探してなかった

そう言ったらキミは

両手をポンと叩いて

そうだったよと

大きな声で言います

どうしてうちわがいるの

ボクがたずねたら

今夜一緒に花火を

見に行くんでしょ

キミはまた怒って

ボクの頬をつねります