#明けた夜事情

舞い戻った私の春は

この青にどんな風を吹かせるのやら

限界迎えた夜に登った

霞んだ朝日が綺麗でさ

世間と外れた時間軸で

ちょっと感動したんだ

希望ばかりを謳って

花を浮かべて

全てが沈んでしまった水面を

見ないように

沈んだ花弁に気付かないように

傷付かないように

今日負った傷は

今晩治さないと

明日に響くから

19年分の答え合わせ

神様、この生き方の誤ちを教えて

生きたまま知りたいの


正解ばかりが

最適とは限らないのに

正解が欲しいや

足元に揺れる過去が薄いのは

反射する今が浅いから？

一度、這い上がると

再度、沈むことが怖くなる

過程の息苦しさを知ってるから

どうしても、何年も、捨てられない

忘れられたら私もっと強くなれるのに

何年も残ってる時点で私、弱い、か

空と共に光を落として

完全な夜を迎えられたら


夜になったのに

昼を薄く引き伸ばして

夕方のような心模様でいるから

独り迷子になっちゃうんだよ

色んな紐が絡まっちゃって

どこを解けばいいのかわかんない

うねりを見つけて

今日も絡まりを予測

迫り来る期限と体裁に麻痺して

望まれるがままに歩んできただけ

もし私のこれまでがこうなら

これからいくら経験を積んでも

土台から全部崩れちゃうね

顔の歪んだ文字に乗せて

青いだけじゃない

苦くて美味しい青春を

形なき世界に残そう

冬に花吐く君の嘘を

受け入れ暖を取り

冬に咲いた桜が散る頃

熱を失う僕ら

フツウ歩調から外れ落ち

雪と共に消える花弁