#歪愛

誰かを愛することが

愛の全てじゃないさ

もっと愛して
もっと嫉妬して 〝嫉妬〟
もっと束縛して
君
が
〝歪愛〟 誰
か
〝独占欲〟 の
も
狂狂 〝狂愛〟 の
うう 考えたくもない
くく ん
らら て
いい 〝束縛〟
愛愛 〝依存〟
しし
てて
る欲
し
い 君しか見えない

僕は別に狂った愛でも

歪んだ愛でも

君が愛してくれるなら＿＿＿

最期は貴方の身体の温もりに抱かれて居たい



＿＿＿そうしたら


冷たい水も、全身を打つ激しい痛みも

全て快感へ変わるから

細い指を一本ずつ

ブルネットの瞳を一つずつ

身体の一欠片も残さずに



＿＿ね、もう"あれ"は要らないでしょう？

癖のある黒髪

光を通さぬ漆黒の瞳

色香漂う端整な顔立ち



天才的な頭脳を持ち

人から求められる立場で在りながら

他人に興味を抱かず、一人孤独であった貴方



何もかもに飽いてしまう程

全てを容易く手に入れる事の出来る器用さを持ち合わせ

世を見据えた貴方の瞳



＿＿＿だからこそ

骨の一欠片も遺してあげない

誰でもいいなら

抱いて寂しさ埋めて欲しい

君が忘れられないように

私の命は君の目の前で絶つの

互いの手を握り締め

私達は嗤いながら歩いていく



何時ものように

軽やかに

穏やかに



冷たい水底へ向かってしまえば

万人とて同じこと



…だからこそ、貴方は私を抱いて堕ちて行った

嫉妬深くキス魔なんかつけて

監禁なんかしちゃってさ、

どうせなら暴れて壊してぇな

涙と愛に溺れる

私の頬を

冬の風が冷たく撫でた

眩いほどに輝いて

人々を照らし続ける太陽も

今日は少し切なくて

大好きな貴方の後ろ姿すら

見失ってしまったよ


サラサラと流れる海の音に身を任せ

我が御身こその血を纏おうか

まだ鼻に残る貴方の香りだけを頼りに

私を異世界へ誘おう

甘い金木犀が

ナイフよりも冷たい声色で

『ざまぁみろよ』と

厭らしく嗤った


嗚呼 この世に

神など存在しないのだ

我を見捨てたもうた神は

アンドロメダと流れてゆかん

オリオンとサソリのやり取りすら

神には笑えて見えたようね


私の唯一の希望は

まだ鼻に残る

まだ手に残る

まだ口に残る

まだ目に残る

鮮明な貴方の記憶だけ

今日も世界の彼方

宇宙の隅から

貴方の為に

貴方を愛します

君の首元 魅せる噛跡

もう一度、「愛してる」を

私にとって、貴方の存在が無くなることよりも

貴方を誰かに取られることの方が癪なの



だから、貴方は私が食べてしまうわ

"…貴方に、贈り物をあげる"


寒い冬の日

仄暗い路地裏

感覚の無い素足



質素なベージュの箱を男に贈ると

少女は愉しげに嗤って店を去った



其の中身を見た男が少女を追う頃には

少女は愛する男と共に水底へと沈んでいく…

取らないでね

彼は僕の

大切なモノだから