#毒

心の底に溜まった毒を

思いのままに吐き出せたなら

もっと上手く生きられたかな

身体を蝕む毒は


いずれ私を飲み込む

大きな波になる

海月のように水中に漂い
菫色に光を放ちながら
深く沈んでいく

愛する貴方の為なら

私は毒でも呑み込むわ

毒

触らずに触れる
耳がなくても聴こえる　
目がなくても視える
声がなくても伝える
いつか届く
と知っている
閉ざされた心をひらいて
ちょうだい


毒を飲み干せばいい？
冷血味は美味しいですよ
血まみれワタシはそれでも
綺麗なの？

恋の毒も、体を回るのは早くて＿

君のことしか考えられないの

時々、泡みたいに

誰にも知られずに消えたくなる

貴方は私にとって

すごく甘い毒なんだよ

私を満たしてくれるものは
時に唐突として毒になる

同情の救いにも、目を背けて

他人をも蹴落として、溝に捨てた

この手で、扉を閉めて、塞ぎ込んだ

錆び付い縫いた口。

塞ぎ込んでしまった心臓を、命を

どうか、誰か、気付いてくれないか？

聞こえていますか？

どうしたって、その優しい手には＿＿
＿＿嘘にしか見えなくなってしまったんだ

それでも、消えかけた声に気付いてくれよ

どうせなら
本物の毒だったら
私も
同じ位の毒ぶつけるのに
毒と毒がぶつかりあえば
毒にはならなかったかもしれないのに
優しいだけの毒は
薬にすらならない
毒なのに毒とも言えない
優しいだけの毒は
どの毒より駄目にする…
駄目にしちゃうんだよ…

誰かの気持ちを大切にしたくて

別の誰かを傷付けて

結局 自分も傷ついて


君の優しさは たまに毒。

少しずつとめどなく

降り注ぐ

私の心なんて無視したままに

私にとってあなたは酸素


あるのが当たり前
必要不可欠な物質
なしでは5分といられない






でもね,同時に
劇薬でもあるの

はらへって
たくさんたべたら
くるしいよ