#演劇

自分のキャラを作るために

常にキャストでいないといけなくて

演じて嗚咽するを繰り返す生活

間違ったまま生きてきたんだ
今更首輪を外されたって
一体何処へ行けばいいの

ただ確かな自分を欲した
その代償がこれですか神様
全部酷過ぎるよ全部

もういいからさ 早く
終わらせてよ

『演劇』
Byナノウ

ゼラ



演劇命。

高３


紅茶、哲学、海、散歩、美術、青。


好きなもの、ただ、ただ並べんの楽しい。

絵はかけない。見るだけ。
抽象画だとなおいい。


完全に失ったとは言いきれないけど、大好きな人を傷付けた。ごめんな。



君だけが大好き。

そういえば
歌手になりたいと思ったことはあるけど､
女優になりたいと思ったことはない｡

なにを演じるのも
なにを魅せるのも
あなたに観てもらえれば満足だから｡

ほかの場所で演ることに興味無い｡

言って欲しいのです

お前が死ぬなら俺も死ぬと

緞帳が降りる

その瞬間､
ﾓﾉｶﾞﾀﾘ
君との幸せな戯曲も終わる

この戯曲が

真実になんてなるわけないのに

天の川を隔てた二人のロマンスも

あの魔女の前では

ただの演劇になってしまう。

練ることによってしか

二人の愛は

示せない。

もっとも

二人は

練らないだろう。

愛というのは

持続しないものだから。

演劇の道を志していた

私にとって

その依頼は

願ってもない

ものだった。

お菓子のテレビｃｍの

出演依頼。

私は快諾した。



結果として私は

魔女になってしまった。

もう

演じる必要は

ない。

流れ星のように


走り続ける




世界中を探し続け


危険にも立ち向かう




どれだけ離れていても


必ずたどり着く


　
　
君のもとへ






　　　　　　　　ヘラクレスより

大人の力に負けたりしない



俺たちの王は俺たちなんだ







　ロミオとジュリエットより

お願いだから 来ないでくれと
震えた両手合わせ祈って
それでも朝はやってくるの
ただ確かな 未来を欲した
そんなに馬鹿な願いですか神様
全部もう虚しい全部
ただ疲れたんだ 息を
し続けるのが

こんな世界から逃げてしまいたい

こんな苦痛から逃れたい

苦の無い、辛いことなど無い

幸せなセカイに

″全部酷すぎるよ全部

もういいからさ、早く

終わらせてよ″

奈落に落ちた。
比喩とかじゃなくて。

プロへの切符がかかった大舞台。

板付きのシーン。
裏方を信じて。
仲間を信じて。
蓄光テープの鈍い光を目指して。

踏み出した踵から落ちた。

全部嘘だった。

作り上げてきた作品も。
繋がりも。

そこで途切れた。

意図的にずらされたテープが
全てを物語っていた。

怖かった。
もう一度あの上に行くのが。

考えるだけで息が上がった。
諦めていた。
どうせ無理だ。
胃が痛い。
目が回る。
頭が割れそうで。

でも。
悔しくて。

「本気でやってる証拠でしょ。」

私を引っ張りあげてくれたのは
間違いなく君だよ。
君の言葉で、
君の眼差しだよ。

だから上がるんだ。
だからもがいて、
苦しくても生きるんだよ。
誰かとして生きるんだよ。


あのとき君がくれた言葉だけが
今私の奈落を照らしてくれるんだよ。

どうせをきっとに変えてくれる。
胃の痛みを消して、
光の方向を教えてくれる。



私にとって明日は君がいる方角だ。






たとえそれが




















もう過去のことでも。

夢以上に未来を創り出すものはない









レ・ミゼラブル　ヴィクトル・ユゴーより

[短歌]
栗色のくせ毛がなびくよ
手を取って余寒を歩くの
大学祭のいざない