#短冊の裏に残す言葉

私が深く眠りすぎてしまったから

一途の愛をくれた君に尽くしても

形になって目覚めることはないの

過去に縋って生きてもいい

それは努力した証だから

夢幻の世界を残しても

誰かの常識に汚染される

今日の星々が眩しすぎるから

一人で見ることもできず

ただ君が傍に居ればと願うだけ

夕陽が沈んで暗くても

美しく輝いて見えたのは

きっと君のおかげ

咲き乱れる一瞬の煌めきが

輝く君の瞳を独り占めする前に

その手を繋いで奪い取るの

瓶の中に閉じ込められた硝子玉は

素直になれない私と似ている気がした

取り零した後悔があっても

振り返って拾う余裕もない程

忙しくて華やかな記念日だ

例え短い足跡だとしても

自分にとっては大きな成長なの

この身は陽の目を知らないから

外の世界へ切り開くこともないの

揺れた想いと触れた夏の暑さ

涼を呼ぶ音はもう聞こえない

芽吹いた感情が枯れてしまう前に

君の隣で笑う花になりたくて

跡になって塞がった言葉は

逃げ出すことも出来ないから

想い溜息で消化するしかないの

流す涙も乾いてしまったから

終わらない哀の日々に幕を下ろすの

君が傍に居てくれるだけで

充分な程、私は幸せだったんだよ