#羅針盤

早くここから去ろう

僕の羅針盤が狂わないうちに

星だって旅に出る




星だって地上に舞い降りる




星だって迷子になる




羅針盤と共に




時を刻んでいく




そして自ら輝き始める









輝きは使いたい所に使い


流れていきたい場所まで行き


無邪気な笑い声のする方へと


近づいていく





そして


あなたらしさに触れる


そこでは


命の温もりが呼吸していた


心の中心には


いつも優しさがあるよ

自分が

何処に向かっているのか

わからなくなった時

君の言葉は光となって

方向を指す羅針盤になる

灯台は
夜盲の羅針盤

仄かな薄明かりを灯して
前途を静かに見守って

寂寥の不安が先立ち
恋の迷宮に迷い込むから

いかなる羅針盤も
航路を発見したことのない荒波

勝って笑うのも負けて泣くのも
挑まずには得られぬ栄光さ
勝ちの数より負けても挑み続ける数で
誰にも負けやしないのさ

◆羅針盤

行く末は観えないが
羅針盤の先を見据えて
吹く風の冷たさと
ロシアの空が満ちてる

針の指した方へ
向かえば良いのか
針の指した方位を
信じたらバカなのか

北に向かう勇気は
厚着をすればヘッチャラ
南へ辿る暖気は
薄着をすればどうにか

どっちにすればいいのか
どう違うのがいいのか