𝐇𝐚𝐧𝐧𝐚・2024-04-10
ポエム
義理の娘より
認知症
大切な人を守るために
嘘は必要だ
時には心に鬼も必要だ
それでもやっぱり
ちくりと痛いままの心
大切な人を守るために
嘘は必要だ
時には悪者にも必要だ
それでもやっぱり
私には似合わなすぎて
それでもやっぱり
大切な人を守りたい
ちくりと痛いままの心を
私は責任をもって
自分でなだめていく
嘘つきにでも鬼にでも
悪者にでも私はなる
その覚悟を持って
貴方と向き合っているのです
だからどうか暖かな春を
縁側で一緒に
これからも感じましょう
この人は誰なんだろう...
でも私に害はないみたい
少しずつ顔と名前が
一致しなくなってきて
一緒にいるのが私な時もあれば
私じゃない時もある
ショックじゃないと言うのは
強がりかもしれない
けれど私と過ごした今日を
お友達に楽しそうに話す
そんなあなたに救われる
あなたが笑顔になれるのなら
私は誰だっていいのです
この人は誰だろう...
とっても怖いことだと思う
あなたに害はないこと
言葉と態度と行動で
安心して
笑っていてもらえるように
私の愛する人を産んでくれた
お義母さん
私をかわいがってくれる
お義母さん
これからあなたは
色々なことを忘れて
出来ていたことが出来なくなって
性格も変わってしまうかもしれません
覚悟なんて持つ必要はないと
思うから、その時その時に
私がどれだけ寄り添えるか
どんな恩返しができるのか
一緒に迷いながら
一緒に探しながら
できるだけ笑顔でいて欲しいと思います
脳は萎縮してしまう一方かもしれない
けれど、丈夫な身体を活かして
一緒に歩んでいきましょう
残念ながら病名がついた所で
治るものでは無いけれど
私たち家族は
受け止める準備ができました
怖かったかもしれないけれど
病院へついてきてくれて
検査を受けてくれて、ありがとう
春には似合わない雪が降った日
愛する人のお母さん
2人で病院ドライブ
他愛のないお話で笑い声の車内
お義母さんが作り上げて
守り続けてくれた家族がいます
お義母さんの半分しか生きていない
頼りのない私だけれど...
私もその一員としてこれからも
一緒に生きていきましょう