はじめる

#警察

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全120作品・



入りっぱなしだった、


透明の、小瓶。



「また、全部……なくしちまっ、た」



日に透かして振ってみれば


たぽんたぽんと小さく鳴った。




「もう……いいよな」




全て、失くした気になって


ぽつり、と独白を続ける。




「もう、充分……だよな?」



硝子と硝子がぶつかる音がした。



小瓶の中の


青酸カリを見つめる。




俺は少しずつ、


唇を近付けていった。




【Looking for Myself~分岐にゃん編~第十話 友紀目線 あの夜】





「ありがとう」



その言葉を残して



マヤは家を出ていく。



一度も振り返らずに。



「待っ……」



待ってくれ



その言葉すら伝えられず



バタンという重厚な音が



俺の耳を劈く。




“ありがとう”



……六花が笑顔で告げた、



掠れ霞んだ最後の言葉と



マヤの想いが重なり合う。




手元に残った、


六花のパーカーと


あの夜着ていたマヤのワンピース。



抜け殻の様なそれは


俺の心をひどく締め付けた。






___あの夜


マヤに声を掛けたのは


鉄橋の上に見た彼女の姿に


心が、揺さぶられたからだ。








***



マヤを拾った夜


俺はいつもの様に


河川敷の高架下にいた。



最早、日課だったのだ。



四年前、磯辺大二郎の


遺体が発見された、


全ての始まりの現場を


向こう岸に眺めながら


生と死の狭間を


右往左往することが。



あの時、上の決定に背かず


多少のことには目を瞑って


磯辺の死を自殺で処理すれば



六花やクロはああならずに


済んだのかもしれない。



後悔のどん底でそう思えば


身は切られるように痛めど


肝心の生命は


俺の胸で拍動を繰り返している。




その矛盾が心を



焦げ付かせる程に苦しかった。






リュックサックには


違法に取り寄せた、


青酸カリの小瓶が入っている。



いつも、今日こそは


今日こそは、そう思ってた。



ふと、月が見たくなって


頭上を見上げて、驚いた。





白い、ワンピース


少し、赤茶けた髪の毛。


欄干の上に、マヤがいた。



息を飲む。


一瞬……高校の時に


クロと喧嘩したと言って


家を飛び出してきた、


六花の姿と重なったのだ。





虚ろな目。


頬に流れる涙。


辛そうで


苦しそうな姿。


そして口元に蓄えた、


諦めの笑み。



1発でわかった。



あいつは、俺と同類だ。



死にたくて、死にたくて


死ぬ事が出来ない……意気地無し。





「おーい、そこのお前。パンツ見えてるぞ」



どう話しかけていいかわからず


そんな卑屈めいた言葉を


皮肉な笑みと共に投げかけた。





別に……生命を


助けようと思っていたわけじゃない。



ただ


死ぬ事で、互いの願いが報われ


互いの心が救われるなら


それもいい


そう思っただけ。





「死ぬんだろ?早く来い」



鉄橋下の川に飛び込んで


マヤに声をかけた時


わざと挑発的に


言葉を捨てた。



まさか本当に


飛び込んで来るとは


思いもしなかった。





俺が何の躊躇いもなく


そこから身を投げる姿を見て


自殺を思いとどまるなら


それでいいと思っていた。



混在する生と死への想い。


俺はあの時


マヤを見つめながら


自分の生き死にと


向き合っていたのかも


しれなかった。






「ちゃんと……死ぬから!!」





そう叫んで空を仰ぎ、



見ていなさいよとばかりに


水の中に吸い込まれていくマヤを



目の当たりにした時



心の何処かが軋んだ気がした。



見ごろしにする事も出来た。


そうしてやれば


楽になれるだろうと思っていた。



なのにあの瞬間


“助けて”


誰かがそう


俺の耳元で囁いた。



“お願い、助けてあげて”



“ゆき……っ”



ともき、という名を


ユキと愛らしく呼ぶ六花の声で


そう聞こえたのは


気の所為だったろうか。




気がつくと俺は


マヤを助けていた。



人を……助けてしまった。



そんな、資格が


何処にあるというんだろう。






六花を死なせた。


クロを半死人にした。



一番、守りたかったものを


手放した瞬間の絶望が


体中を覆う。




そんな俺に人助けなんて


できるわけがない。



きっとまた、失敗してしまう。



本当は誰も、亡くしたくないのに。







「ねえ、あなた……名前は?」


「黒須世名」






俺のような人間が


誰かを救えるわけがない。




クロだったら救えたはずだ。



ねじ曲がって歪み切った思考が


俺に、親友の名を……語らせた。





***



誰もいなくなった部屋。


転がった自傷道具。


ふらつきながら


ベッドに身を投げる。



布団に吸い込まれていく体。


夕日を浴びて煌めく埃。



ごろんと、寝返りをうった。


数時間前まで


このベッドにあったはずの


抱き枕……その温もり……マヤ。




夜、悪夢にうなされ飛び起きた時


側にあいつがいてくれるだけで


安堵に胸を撫で下ろした。



四年前の事件から


わずか数分の睡眠を繰り返し


睡眠不足に喘いでは


規定量以上の睡眠薬に手を出した。



恐らく俺は


ひどい薬中だったのに


あいつを抱き締めると


薬を飲まなくても眠れる



俺は正常だとすら


錯覚するほどに調子はよかった。



「ま、や……」



いつもマヤがいた、


左腕が空っぽで



気がつけば


涙が溢れ出す。




また、無くしてしまう。



この急くような感情は


なんだろう。



汚泥の中で


もがき苦しみながら俺は


そっとリュックに手を伸ばす。



入りっぱなしだった、


透明の、小瓶。



「また全部……なくしちまった」



日に透かして振ってみれば


たぽんたぽんと小さく鳴った。




ドラマのように青酸カリを飲んで


すぐに死に至るわけではないが


致死量を飲み干せば


いずれゆっくりと死に至る。




「もう……いいよな」




全て、失くした気になって


ぽつり、と独白を続ける。




「もう、充分……だよな?」



硝子と硝子がぶつかる音がした。



小瓶の中の


青酸カリを見つめる。




俺は少しずつ、


唇を近付けていった。


20センチ


10センチ


5センチ、4センチ



次第に近づく死の香り。



甘酸っぱいアーモンドの香りが


鼻をさした。



瓶に口づける。



あとは


瓶を傾けるだけ。


ゆるゆると、死んでいくだけ。



手も唇も身体さえ震える。



死にたくない。



そう叫ぶのは、誰だ。


心の声に耳を塞ぎ



いざ、飲み込もうとした時だった。





“友紀、さん。生きて……?”




マヤの絞り出す様な声が、聴こえた。




その途端、


俺は青酸カリの入った小瓶を


怯えるように


手のうちから放り投げる。


小瓶はあえなく割れ


中の青酸カリは部屋に散った。



襲う不甲斐なさに俺は


阿鼻叫喚した。



「くそ、くそっ、くそっ!」



髪を掻き乱し


髪の毛が抜ける程引っ張りあげて



そのまま拳を膝へ振り下ろす。



鈍い痛みが膝を襲うも、



俺は構わず外へと飛び出した。






「マヤ……っ、マヤ、行くな……、待って、待ってくれ……」



足元が覚束無い。


涙で前が見えない。



マヤをなくしたくない



その感情に、突き動かされ


俺は、夜に差し掛かった空をかぶり


マヤを探し始めた。

ひとひら☘☽・2020-06-11
幸介
幸介による小さな物語
LookingforMyself
LookingforMyself~分岐にゃん編
それだけでいい
独り言
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警察
病み
死別
独り言
小瓶
青酸カリ
片想い
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辛い
苦しい
抱き枕
好き



「……マヤッ」



友紀さんが、叫ぶ。


悲痛な声に


私の眉は顰められた。




元気で、いてね



私は、背を押されるがまま



パトカーに乗り込んだ。





【Looking for Myself~分岐にゃん編~第十二話 離別】



友紀さんと……一緒にいたい。


彼の身体に縋ろうとしたその時だ。



「そいつぁ出来ない相談だな」



その声に振り返ると


昼間会った楠木さんが


煙草をふかして立っていた。



「楠木……さん、どうして」


友紀さんの声に答えず


私の元へ歩み寄った楠木さんは


私を見下ろしてこう言った。




「新山まやちゃんだろ」


「え……?なんで、私の、名前……」


「ご両親が心配しているよ」


「え?」



父と母の顔が……脳裏を掠める。



「捜索願届が出されている」


「捜索……願い?……嘘、だよ」



心配するわけがない。


出ていけと言われた。


ずっと学校にいけない私のこと


邪魔だと思っていたはずだった。




今更、何?




こめかみに


玉の汗が浮かんだ。



友紀さんは


私の肩を強く抱き直し


楠木さんに物言った。



「学校へ行けなくなったマヤの話も聞こうとしなかった親です……それどころかきつく当たったと聞きました」



両親のところに居た時の


息苦しさが心を掠める。



何気なく吐露した両親への愚痴を


彼は覚えていてくれた。



友紀さんの脇に


押し付けられた、


耳が聴く、彼の鼓動。



涛々と急く鼓動は


まるで私を追いかけるかのようで


少し、切ない。



楠木さんは


ポケット灰皿で


煙草をもみ消すと


こう、告げた。




「その子は未成年だ。何をするにも親の決定が必要になる。それがどれ程、理不尽でも、だ。お前も刑事だったんだ、わかるだろ」


「……それは、そうですが」


「杉浦。下手したらお前、誘拐罪で逮捕だ。俺もそんな事はしたくない」



誘拐……罪?



友紀、さんが?


彼がいなかったら


私はそれこそ


生命を、落としていたのに。




俄に信じ難い言葉に


彼の横顔を見やる。



友紀さんの眉間には


皺が寄った。



険しい顔だ。



「ちが、違います……っ、私、家出したんです、それで友紀さんの家に置いてもらっていただけで、誘拐なんて、そんなこと……!」



私が思わず、声を張ると


楠木さんは腰を折り


私と目の高さを合わせて息をつく。




「それでも、未成年を成人が家に囲うことがあれば、世間や法の判断は“誘拐”そうなってしまう」


「そんな……」



あまりのことに


声も出ない。


目の前が暗くなる。



雑踏も聴こえない。


周囲の楽しげな笑い声も


遠く聴こえた。



「楠木さん」


苦悶の表情で、彼が呼びかける。




「それでも俺は……、こいつを針のむしろの様な両親の元へ、学校へ帰したくは……ないです」


「冷静になれ、杉浦。お前らしくもない」



厳しい楠木さんの声。


風が、まるで口笛でも吹くように


音を立てて耳元を通り過ぎて行く。



友紀さんは


拳を握りしめ、眼差し強く


楠木さんを見つめると


こんな一言を吐露した。




「楠木さん……俺はもう、後悔したくない」


「……じゃあ、どうするんだ」



諦めに顰められた眉。


への字に曲がった口元。


楠木さんのため息と共に


吐き出された言葉に


友紀さんは私に向き直る。





「マヤ……帰ろう、俺たちの家に」



俺“たち”の家……。


その言葉は彼が見せた、


離れたくない、の


意思表示にさえ聴こえる。



心臓が苦しくなる程


彼が、恋しい。



このまま縋りたい。


一緒に帰りたい。



でも。


楠木さんを見やると



「君は“家”に帰るんだ」



やたら優しくそう言って


手を差し伸べられた。




「マヤ……?」



私は、楠木さんの手のひらに



自らの手を重ねる。



横目に見た友紀さんの


唖然とした顔が胸をじくじくと刺す。




「友紀さん……私、帰るね」



「なん、で」



友紀さんを犯罪者に


するわけにはいかない。



本音を沈黙というオブラートに包んで


私は精一杯の笑顔を友紀さんに向ける。



彼の顔は


まるで、泣き出しそうだった。



うまく笑えていないかな。


そうだよね。


本当はずっと一緒にいたいもん。




「さあ、まずは署にいこうか」



重ねた手を


楠木さんは強く握り締める。



手錠をかけられるより


きっと重たい鎖を施された。


「はい……」



理解のない


あの家に、


帰る……


そう思うと


じんわりと涙が浮かんだ。





「……マヤッ」



友紀さんが、叫ぶ。


悲痛な声に


私の眉は顰められた。




元気で、いてね



私は、背を押されるがまま



重たい一歩を何度も繰り返し


道端にとめられていた


パトカーの後部座席に


楠木さんと共に乗り込んだ。




走り始めたパトカーの車窓に


とりどりのネオンが


尾を引いて駆け抜けていく。



後ろを振り返れば


友紀さんが立ちすくむ姿が


網膜に焼き付いた。



堪えきれず、溢れ出した涙は


呼吸さえも、私から


奪い去っていくようだ。



息が出来ないほど


唇を噛み締めて泣いた。


両手で顔を覆い


泣きじゃくった。



楠木さんは言う。



「辛い決断をさせてしまってすまない」


温かな言葉が胸を尽く。



「よく杉浦を、守ってくれた」



頭をぽん、と一度


叩くように撫でられる。



その手のひらの重みが


彼と重なって私は余計


声をあげて泣き頻った。

ひとひら☘☽・2020-06-19
幸介
幸介による小さな物語
LookingforMyself
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離別
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保護
鼓動
未成年
こども
境界線
誘拐
誘拐犯
辛い
幸せ
ポエム

【ForGetMe~クロとユキ~杉浦の章*第十六話 ジ・エンド】





「動くな!!」



腹を裂かれまさに目の前で


息耐えんとする六花しか


目に入らなかった俺の耳に


クロの声が届く。




我に返って正面を見れば



柏沖亮が斧を俺の後方に向かって


振り投げる寸でであった。




「や、やめ!!」



俺の声は無惨にも散りゆき


斧は俺を掠めて


何度も円を描きながら後方へと


飛んでいく。



ゴッ、ガンッ


やがて鈍い音がして


何かが崩れ落ちた……。




「ひゃ、ははっ、命中だっ」



狂った笑い声をあげた亮は


まるで無邪気なこどものように


手を叩いて喜んだ。



俺がすぐさま、後方を振り返ると


首の根元に斧を突き刺したまま


階段に仰向けて痙攣する


クロの姿が見える。







「く……ろ、りっ、か……」





腕の中で冷たくなっていく六花


倒れたままバタバタと震え続けるクロ


目の前にある光景が


とても現実のものとは思えない。




どく、どくと、生者の音が


高鳴る度に


俺の心は死んでいく気がした。



「あ……ああ、あ」


細く吐かれる息と共に


否応なく喉が叫ぶ嗚咽。



その声に反応しゆっくりと……


照準を合わせた柏沖亮は



獲物を見つけた禿鷹の様に


眼孔見開き、俺に告げた。





「つ、ぎ、は……杉浦さん、ね」




弾む言葉が物語る…


柏沖亮は、コロシを


楽しんでいる。



突風が吹き抜ける如く感じる危機感が


脳内で鳴り響いた。




動け


動け


動け……っ!








生への執着が


俺の体を遂に動かした。



視線は柏沖亮に預けたまま


抱きかかえていた六花の頭を


床にゆっくりと寝かせ


ホルスターに入った拳銃に手をかける。




柏沖は棚の上に


無造作に置かれた凶器の数々を


指先でなぞりながら



「ど、れ、に、し、よ、う、か、な」



微笑を唇に蓄えながら


物色をするとやがて


鉈を手にして腰を落とした。





臨戦態勢だ。




よく研がれた鉈が光る。



柏沖亮は間合いを詰めながら


大きな舌を出すと


鉈の平の辺りをゆっくりと舐めた。



「大丈夫、そんなに怖がらないでよ、ねえ、杉浦さん。世名さんはあっという間にやっちゃったから、杉浦さんはじっくりやってあげるよ」



その裂ける様な口角に身が震う。



汗が伝い


拳銃を握る指先が濡れた。



間合いを詰められれば後退り



拳銃を使うか組み合うか


チャンスばかりを窺う。



急がなければ


二人の生命ももはや危ない。



イキ
熱れる室内に頭が濛々とした。



柏沖亮は饒舌に語る。




「俺、知ってるよ。あんた六花ちゃんの彼氏でしょ?……俺の可愛い六花ちゃんに手ぇ出したんでしょ?」



その言葉でぼんやりとしていた、


六花のストーカーが


柏沖だったのだとやっと知った。



一か八か賭けよう……。



俺は平常を装い


六花の盾になるように


前へ進み出ると


とうとう柏沖に告げた。




「お前が見つけるよりずっと前から、六花は俺のもんだけどな」


「じゃあ杉浦さん、あんたさぁ嫌われたんだよ、六花ちゃんに。六花ちゃんは今は俺の事が好きなんだ」


「……何を根拠に?」


「俺がちょっと停めてた車をさ、駐停車違反って言って窓をノックしたんだ。笑ったんだよ、可愛い顔で俺に笑いかけたんだ。色仕掛けたんだよ俺に」


俺は大袈裟に鼻で笑う。


「色仕掛け?は、馬鹿馬鹿しい。大方お前が哀れに見えて失笑したんだろ」


「あ…われ?」



柏沖の顔つきが変わる。




「柏沖、お前鏡見た事はあるか?ブッサイクな面しやがって。そんな容姿した男に六花が靡く?」


わざと噴き出して笑った。


怒りからくる震えを


体の底へ追いやって高らかに笑った。



柏沖亮を眼孔で捕らえたまま


笑いあげ、言った。






「ありえないね」






その声が響くと


柏沖亮はみるみると怒張した。



荒がる呼吸で怒りを逃すが


一向に留まることの無いそれを


俺にぶつけるべく


とうとう叫び声を張った。




「あんたに、なにが解るんだあああ!!笑うな、笑うなああ!」



まるで別人の様に目を吊り上げ


鉈を振り上げた柏沖亮は


俺に向かって突進してきた。






怒り狂い我を失う


この瞬間を待っていた。






透かさず俺は、


ホルスターから拳銃を引き抜き


柏沖目掛けて夢中で引き金を引く。






バンッ、バンッ





足を狙った二度の発砲音に



倒れ込んだ柏沖亮は



その痛みに悶え、暴れ狂う。



「あ、ああああああ、う、うったな、よくもうっ、痛……っっつあ」



「4時47分、殺人未遂及び公務執行妨害逮捕」


俺はすぐさま手錠をかけ


更に落ちていた結束バンドで


柏沖亮の足を束ね拘束した。




動けないと悟るや、


これからの自らの行く末を


案じたか柏沖の声色が変わる。



「やめ、やめろ、やめろ!生かすな、やれ、やれよっ!」



身勝手な懇願が腸を煮え繰り返らせ


俺は呼吸を荒らげた。



「うるさい!本当は今すぐにでもその頭ぶち抜いてやりたいが、相応の罰を受けてから逝け!どうせ死刑だ!」



「罰……?し、けい?」



「お前みたいな殺人鬼、誰が生かしておくか馬鹿野郎」




そう吐き捨てると目を見開き


涎を垂らした柏沖亮は


気力も無くしたか


抵抗ひとつしなくなった。







戦意喪失…






ジ・エンドだ。






「クロ!六花!!」



俺は、ふたりの元へ。



凄惨な状況を見れば


馬鹿でもわかる…。



漂い始める、死。



脳裏を掠めるのは


二人の笑顔。




“杉浦、お前なぁ!”



“友紀、大好き”




額を叩かれた時の優しい痛み。



愛くるしく笑う六花への愛しさ。





幻が虚しく再生された。



涙が……止まらない。





二人とも亡くすかもしれない


恐怖を心の底で握り潰して





「生きろ……生きろクロ、六花っ!」




俺は、応急処置を続けた。










はるか遠くの、果て


救急車とパトカーのサイレンの音が


聴こえる、その時まで。

ひとひら☘☽・2020-05-29
幸介
幸介による小さな物語
ForGetMe~クロとユキ~
刑事
事件解決
独り言
事件
恋の沼
生死の狭間
サイレン
パトカー
辛い
生きろ
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逮捕
好きな人
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凄惨
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君はショートボブの
ちんまりした可愛い天使さん
ぴょこぴょこと近寄る 
その仕草が愛らしい
無垢なニコニコ笑顔の魔法
守ってあげたくなる
そんな後輩が大好きな私

ひまたん(。>ω<)ノ@長期間低浮上・2024-08-16
後輩ちゃん大好き
タグお借りしました
犯罪はダメ
見守る
ひまわり
警察
ポエム
ひまたんのオススメ(。>ω<)ノ

みなさん こんばんは

いつも心配かけてしまって
本当にごめんなさい(>_<)

あの日 死ぬつもりだったけど
自殺相談窓口に相談したら

警察に通報するよと脅されて?

思いとどまれました…

次は誰にも相談せずに実行する予定

みぃ★🐷ヘッダー必読🐷・2020-07-31
死にたい
自殺未遂
未遂
相談窓口
警察
通報

昨日のフラッシュバックの原因は

このアプリで男の人に

裸の写メ見せてと言われたのが原因

このアプリは出会い系でも
アダルトサイトでもないんですよ

下心丸出しの男性たち

女性達を食い物にするのは
私が絶対に許しません

そういう写メを要求するのは
完全なる犯罪行為です

警察に通報します
あなた方は捕まりますよ?

お忘れなく

みぃ★🐷ヘッダー必読🐷・2020-12-14
犯罪行為
写メ要求
警察
通報
許しません
男性たちへ
性犯罪
サイバー犯罪
わいせつ行為
リベンジポルノ
犯罪
許せない
いい加減にして
フラッシュバック
トラウマ
死にたい

毎回思うんだけど、警察官ってかっこいい。
(特に制服が)

隣のクラスの同級生の野球部に恋した女の子・2021-04-28
警察官
警察

★死にたい人へ★

ODして大量服薬して
自殺未遂した場合は

救急車だけでなく警察も来ます

そして家族達も事情聴取されます

私の母は警察に責められて
大変だったそうです

自殺・自殺未遂は家族にも
迷惑・負担が大きいものなんだと

痛感しました…

もう家族達に迷惑・負担をかけない
私になりたいです

☆お母さんへ☆
いつも心配・迷惑かけてて
本当に ごめんなさい

傷つけて裏切ってばかりで
親不孝で ごめんなさい…

もう二度とバカなマネはしません

みぃ★🐷ヘッダー必読🐷・2020-07-20
死にたい人へ
警察
自殺未遂
救急車
OD
大量服薬
伝えたいこと
事情聴取

お母さんに現行犯で見つかって
塩素消毒液と薬、没収された

警察に自殺しそうだから
保護して貰う話も出たけど
泣きながら却下した

頭冷やすために

一人旅しろって言われた
だから、明日からしばらく
家出と言うか放浪の旅に出る予定…

誰か泊めて(笑)

みぃ★🐷ヘッダー必読🐷・2020-10-16
死にたい
自殺未遂
放浪の旅
警察
保護
一人旅
放浪の旅
現行犯

これは私の独り言


「9月1日」
この日は自殺者が多い。


去年の8月31日
私は友達と心中をしようとした。

学校は、友達に休むと連絡して
誰にも言わずに友達のいる
県に向かった。
朝8時過ぎに駅に向かって、
12時くらいにその子の
最寄りに着いた。

駅まで迎えに来てもらって、
カラオケに1時間行ったあとに
ドラッグストアに行って
薬を買って友達の家に行った。

部屋にはロープが
ぶら下がってたり
薬の瓶が置いてあったりした。

少し話をしてから
薬に手をつけた。
10錠、20錠、30錠…と、
だんだん増やしていった。

2人でベットに寝て、
1時間くらいしてからかな。
何も考えられない
くらいふわふわした。
立つのもやっとで、すぐ倒れる。

それが21時くらい。
家にはいつも
18時には帰ってるから
親から心配と怒りのLINEが来た。

「何時だと思ってるの?」
「早く帰ってきなさい」

視界がぼやけてて
上手く読めない。
友達も同じだから読めない。

親に私の部屋に
行くように送った。
来る前にドアの近くに遺書を
置いてきたから。

少ししてから、
電話がかかってきた。
親と、友達と…警察からだった。
少し動揺しながら
友達と相談した。

「帰りたくない、死にたい」
「早く死の、飛び降りたい。」
友達は意識はちゃんとしてたから
「まだパキりきれてない。」
「もう少し飲むから」と言った。

けど、
もしこれで死ねなかったらと
突然頭によぎった。

友達に迷惑がかかってしまうし、
もしかしたら
警察に捕まるかもしれない

私は当時16歳の高校1年生。
友達は22歳の大学生。

LINEの内容を全部消して、
荷物を整理しながら「私帰る」
そう言った。

「帰らないで。一緒にいて」
そう言われたけど、
ごめんねしか言えなかった。

最後にハグをして、
「死にたかった」と
泣き叫んだらしい。

ここら辺の記憶はあまりなくて
この後、
親に電話して警察に連絡し、
警察に迎えに来てもらった。

薬をたくさん飲んだと話したら、
救急車に乗せられて熱を測ったり
血圧を測ったりした。

「もう体が薬を吸収してるから
水分をとって出すしかない。」
救急車の中で
警察から取り調べがあって
スマホとカバンの中を
確認されたが
事前に消してあったから、
何も出てこなかった。

それから3時間くらい
警察署にいた。
親が迎えにきたのが
夜中の1時くらい。

家に着いたのは
4時くらいだった。
2日ほど薬が抜けなかった。

何日か経ってから
児童相談所の人が家に来た。

「もうしないでください」
そう言われて終わった。


心配も迷惑も沢山かけて、
申し訳ないとは思ったけど…
友達と一緒にいれた時間は
すっごく幸せだった。

空月・2023-08-26
君との思い出
8月31日の夜に。
9月1日
友達
自殺
自殺願望
自殺未遂
自殺行為
警察
死にたい
経験談
死にたい人へ
つらい
苦しい
生きる意味
これは私の独り言

替え歌特集!

(。>ω<)ノあー癒やされるんじゃ~^
(°”・ω・)何に?
(。>ω<)ノ○どか
(°”・ω・)…まどマギでも見たら?

タイトル
ツールピカっとハゲキュアTouch!!

ツールピカっと!ハゲで癒やしたい
キミとツルピカっと♥️ハゲキュア!

ハゲキュア!
ハゲキュア!
ピカッピカッTouch(タッチ)

頭の向こう
広がる肌
剥げだしてくトコロ

光もあって
輝きあって
ハゲてるって感じ!

毎日ピカピカハゲになるね
大事なみんなを笑わせてあげるの…
一緒に!

ツールピカっと!
子供にハゲと笑われる頭は
最強なんだから!

ツールピカっと!
この頭は運命
感じる、でしょ!?
親たちの遺伝に
ハゲが隠れてる

ツールピカっと!ハゲで癒やしたい
キミとツルピカっと♥️ハゲキュア!

ひまたん(。>ω<)ノ@長期間低浮上・2021-10-16
替え歌
ヒーリングっどプリキュア
また髪の話ししてるの?(´・ω・`)
花寺のどか
キュアグレース
可愛い
お持ち帰り
特別な夜
狙い
行ったら
警察
捕まった
可哀想
ハゲ
ポエム
ヒーリングっどプリキュアTouch!!

また警察きた。

何もしない癖に来るな。

透・2020-10-18
独り言
警察

今日来た警察

警察「その体の傷は、大丈夫?」

私「はい、大丈夫ですよ」

警察「ほんとに?」

私「はい」

警察「何かあったらすぐに言うんだよ?」

前に警察が来た時

警察「その傷どうしたの?」

私「親……」

警察「そっか」

私「(泣いてる)」

警察「では、私達は帰ります」

警察なんか役に立たねーだろ。

透・2020-10-18
独り言
警察

昨日の夜

母が飲酒運転して

母の兄の家で暴れて

警察沙汰になりました。

母は警察署の方に保護されていて

過呼吸になったり 泣いたり

「死にたい」って叫んだりして

過ごしてるみたいです。

今から 警察署の方に行って

いろいろ 話さなきゃいけないんだよね…

ちょっと 不安だけど

頑張ってきます…

しぃな@病み期 低浮上🐻‍❄️💭・2021-08-21
独り言
発表場所
警察
家庭環境

貴方の明媚な生まれつきの゙光゙は

私にとって死ぬほど美しい゙闇゙

-・2022-05-02
犯罪
犯罪者
警察
強盗と花束
殺人
殺人鬼
目線
目線の先
光と闇
加害者
被害者
戦争
戦争反対
戦争なんてやめて
覚えてて
許さない
許されない

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