夜月 蒼空・2021-02-06
逆さまの世界
君だけ
綺麗だったんだ
逆さまの世界
全部全部逆さまで何も感じ取れない
なのに、君だけは綺麗で美しかったんだ_
逆さま向いた世界の中で
間違った僕らは息をする
冬に花吐く君の嘘を
受け入れ暖を取り
冬に咲いた桜が散る頃
熱を失う僕ら
フツウ歩調から外れ落ち
雪と共に消える花弁
ビー玉の中の逆さまの世界が
都合良く現実になればいい
今の世界を逆にしてみる
今の自分が変わるだろうか
今の世界が変わるだろうか
「大丈夫」と笑う君は今にも泣き出してしまいそうな夕焼けと同じで優しく暖かく、どこか淋しい。
その儚さに僕は思わず君を抱きしめる。
その影が夕焼けとともに逆さまの世界に映る。
無理して笑わないで。
たまには雨も悪くないでしょ?
ベッドに寝転びビー玉を通して興味本位で景色を見た
そしたら、ビー玉の中に全て逆さまに映ったんだ
ちょっとそんな世界を覗きたくて
でも、そこで思った、反対の世界はどんなだろって
きっとなにもかも逆さまなんだろなって
今いるこの世界とは違うのかと
でも、反転してもなにも変わらないのかもね
案外そういうものなんだって。