はじめる

#長編

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全300作品・

「同性愛者ってだけで、差別するなんて酷い…

先輩だってそう思いません?」 


後輩である啓太は同性愛者ではないが

同性愛者に全く理解がない人物ではなかった。


「そう、だな…」

歯切れ悪く言葉を返す人物の名は彼方と言う。

周りにカミングアウトしていないが、実は彼は

自分と同じ男性しか(恋愛的な意味で)愛せない

言わゆる同性愛者であった。

が故に「同性愛者って "だけ゛」

という言葉に、内心傷付いていた。

悪意があって言った訳では無いと分かっている。

だからこそ余計に辛かった。


何故か?

それは同じタイプの人間にしか
分からない事なのかもしれないが、
散々苦労して、傷付いてもきたからだ。

気持ち悪いと言われる事もあれば、
異性愛者の知り合い(同性)から
自分を狙わないでくれよ等と

何故同性というだけで自分が狙われる等と思うのか

彼方側からしたらこちらにも選ぶ権利はある訳で
自意識過剰も大概にしてくれよと思う事もあった。

同性しか愛せない自分を責めて苦しんだりもした

何故自分は " 普通 " ではないのか。何故と。

女性を愛する努力もしてみたが、やはり無理だった。



そんな彼方にとって「だけ」という言葉は

自分の辛い過去を踏みにじられたような気がした。

また、そんな人には言えない沢山の辛さや苦労を

"だけ"という一言で纏められてしまうことに

内心悲しくなった。







近年LGBTQへの理解は広がってきているが

まだまだ受け入れられることが少ない時代だ。

彼方は、そんな時代の中で、やはり普通でない自分は

社会にとって異物でしかない存在なのだと

自己を否定される度に

強い孤独感を胸に抱く様になった。


でも嘆いた所で、現状は、社会は、何も変わらない。

きっとこのまま何一つ変わらない

息苦しい日々を過ごすのだろう

と思っていた。




そんなある日の事、


大学で知り合い、仲良くなった先輩が

全性愛者だという事を知る。

彼女は自分が全性愛者だと言うことを

周りに隠していない様だった。

いつ自己を否定されるか分からない中で

常に堂々としていられる彼女が

彼方は不思議に思えてならなかった。



(⬇)






「先輩は、全性愛者なんですか」


おそるおそる言葉を発した彼方。


周りには誰もいない。


彼方と彼女の二人きり。



「そうだけど、それがどうかしたの?」


先輩(彼女)は、臆することなく堂々と答えた。


どうしてそんな事を聞くのかと言わんばかりに

不思議そうに彼方の方を見る。



「先輩は、怖くないんですか」


質問に質問で返してしまう彼方。


なにが とは 、 彼女(先輩)は、聞かなかった。


「怖くないと言えばそれは嘘になるかな」

うーんと少し考える素振りをして

(彼女)先輩は、答える。



全性愛者である彼女もまた彼方と同じく

過去に、人には言えない辛い思い、苦しい思いを

沢山してきた。傷付いた事は数知れない。

心無い言葉を投げかけられる事もきっとあるだろう。

全性愛者という事を周りに公表してしまっている以上は


でも彼女(先輩)は、それでもいいと思っていた。



「彼方くんはさ、人が人を好きになるのは

いけないことだと思う?」


「いけないことだとは思いませんけど…」


何故そんな事を聞くのか。

質問の意図が理解できず

不思議に思いながらも

彼方は彼女(先輩)の目を見て答える。



「だよね」


よかったと言わんばかりに彼女(先輩)は微笑む。



「人が人を好きになるのは、悪い事ではないし

それをとよかく言う権利なんて

誰にもないと思うの。


だからね、恋愛的な意味においても

多種様々ではあるけど、仮の話

男の人が自分と同じ男の人しか愛せないとしても

逆に女の人が自分と同じ女の人しか愛せないとしても

それは何一つ、悪い事ではないんだよ。

性別がどうとか関係ない。


だから私は周りに何を言われても、

堂々としていられるの。

何が悪いんだって」


強い意志を感じる瞳で彼女(先輩)は

彼方を見ながら真剣に言葉を発する。


彼方はその言葉に胸を打たれていた。



「彼方くんが何でこういった話を振ってきたのかは
あえて聞かないでおくけど、もしそういった事で
悩んで、苦しんでいるのだとしたら、自分自身を
責める必要なんて何処にもないから、

周りに否定されたとしても、自分で自分の事を
否定する様な事だけは、どうかしないでほしいな」


胸の前で両手をぎゅっと握り締め、

今にも泣きだしそうに

彼女(先輩)が笑うものだから

彼方は何とも言えない気持ちになった。

それと同時に初めて理解者を得た様で、嬉しかった。



「ありがとうございます…」



何に対しての御礼なのか、彼女(先輩)は

全て見透かしているかのように聞かない。


実際彼女は、彼方が異性愛者ではないのか

と、どこかで薄々思っていたから。




「あ!後、気持ち悪いだとかキモイだとか

心無い言葉を言う人に対して、私はね、

何て可哀想な人なんだろうか、って

逆に哀れむようにしてるの。

他人の気持ちを踏みにじる行為は

人としてやってはいけない事だと

思ってるし?」


ふふっと何やら楽しそうに笑う彼女(先輩)

理由は過去の事を思い出して笑っていたのだ


今は強くなった彼女だが、

彼女も昔は、心無い言葉を言われる度に

深く傷付いていた過去がある。

何度も、挫折、絶望、言葉にできない事を

沢山経験して今に至る。


もし自分と似たように

好きになる相手が周りと違う事で

傷付いている人がいるのなら

彼女は少しでもいいから

助けたいと思っていた。


かと言って、今回の事で、後輩である彼方を

助ける事ができたかは、わからない。


ただ、少しでも心を軽くできたとするなら

彼女(先輩)は、ただそれだけで嬉しかった






目の前で俯き、泣き出した後輩(彼方)を

彼女は慌てて、抱き締める。


泣いている理由については、何も聞かない。

よしよしと落ち着かせる為に背中を摩るだけ




(なんで、なんでこうも)


彼方の思いはぐちゃぐちゃに混ざりあって

今まで堪えたものが涙となり溢れ出て

止まらなかった。


先輩の前で泣くなんて恥ずかしい。

そんな事考える余裕すらない程に




彼方は先輩が掛けてくれた言葉一つ一つを

胸に留めた。決して忘れる事のないように


















――――――――――――




彼女(先輩)は、彼方が泣き止むまで

ただひたすら背中を摩り続けていた。



泣くだけ泣いてスッキリした彼方が

我に返り顔が真っ赤に染まるのは

これまた別のお話___



「終」









あとがき



長いのに最後まで読んでくださり、

有難うございました。

黎明(小説垢)・2023-05-11
台本をなぞられた人生
君と僕らの色違い
小説
届け
長編
長編小説
同性愛
同性愛者
メイト🎀
感想くれると嬉しいです
不透明な僕ら
生を吐き出す

少し話聞いてください…
興味ある人だけで大丈夫です。




今日部活動見学に来た1年生に向けて楽器紹介をしたんですけど、
ワンフレーズを吹くってなってて。


それで低音組(バスクラ1
チューバ2)でやろうって昨日
急に後輩に言われて、
曲も決まらないまま今日を迎え…
もともと低音って支えることが
多くて目立つフレーズを探すのにも大変で。
なんとか曲は決めたんですけど、
それが私が上手くできないやつで。
結果はもちろんグタグタ。
まとまりもなけりゃまともに
吹けもしない。
一小節も吹けず止まってしまいました。
結果的に私が音階を吹いて
終わり。
持ち前の楽観さを
最大限発揮しよく笑う時間に
なりましたが、内心心が折れそうでした…
本当に笑えないくらいできなくて…


それで明日は別の曲にしようってなったんですけど、
もう低音組でやるより個人でやった方がいいんじゃないかと
思って、
事前に同じ楽器の後輩には伝えて、
やる曲決めてもらったんですよ。

その後もう一人の後輩に

「私は○○やって、もう一人は○○やろうと思ってるって言ってたから、後輩も自分でやる曲決めといた方がいいかも。」

って言ったんですよ。
そしたら

「じゃあその曲(後輩がやろうとしてる曲)3人でやりましょう!」って。

個人でやりたいんだけどなぁー…笑
ちゃんと説明しなかった私が
悪いのか…
でもそれで決まっちゃったもんだから、
やろうとしてるフレーズの音を
紙に写して×2

そんな感じで一応みんなの分
やったんですけど、
さすがに二の舞にはなりたくないので
個人でやる用の後輩の曲を
書き写して。
(急に言ってやる曲なかったら
申し訳ないので。)

やっと終わったーって思ったら、
その曲もう別の人がやってたんですよ…
(それ気付いたのが1時前)


もう地獄ですよ。

また新しい曲探して、
慣れない楽譜読んで
紙に写して本書きして。

で、今です。(1時半)


意外と短かったのと、本書き
抜かしたので早かったんですけど、地獄でした。

でもやり直した曲の音が
高くて…泣
後輩が出来るかどうか怪しい…
それも楽器違うから余計に
分からない…


なんか明日も嫌な予感がする…
どうしよー…
おかげで三年分の楽器紹介時の
曲出来ちゃいましたよ笑
これで後輩に受け継いで貰えば
いいや!!



こんな話に長々とお付き合いしていただき
ありがとございました。
もう2時前なので寝ます。
おやすみなさい。
(* ̄∇ ̄)ノ

わたあめ・2025-04-17
独り言
今日の出来事
長編
部活
後輩
吹奏楽部
地獄
絶対また思い出してう゛ってなる
部活動紹介
楽器紹介

午後から顔見知り程度の人たちと
カラオケ行く…
怖すぎ…
((( ;゚Д゚)))
いつもは多くても4人だったのが、急に7人って…
それもだいたい顔見知り程度。
怖い怖い!!
私無理だ…!
ほぼ知らない人の前で
歌えと…!?
無理ゲー過ぎる…
それに一人か二人名前も分からないし…
完全にピンチ…!!
どうしよう…
最初に歌う曲どうすればいいの…!?
とりあえず流行りの曲か…
それとも安定でみんな知ってる曲か…
いつも流行りに1テンポ遅れる私が流行りの曲歌えるわけないな。
でも安定って何だ…?
何も分からない…
ヤバイよね、この状況。
どうにかしたいけどどうにもできない…
今更覚えようにも出来ないしな。
何とか頑張るか…


生きて帰ってきたら何か投稿します。
何もなかったら完敗したと
思ってください。

わたあめ・1日前
独り言
ピンチ
今から
大人数カラオケ不慣れな陰キャが、今から戦いに行きます
何も分からない
陰キャあるある
悩み
ヤバイ
長編

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に300作品あります

アプリでもっとみる

部活の三送会で、
演奏が終わってセレモニーに移るときに、先輩達に飾り(?)
を着けてもらった。
(首に着けるやつ)

それがすごくアロハで、
先輩着けるのすごく嫌がってた笑

私が着けてくださいって
懇願したら、
「後でね!?後で着けるから!」
って目を見て全力で拒否られて笑
こうなったら力技だーって
なって、そしたら物理的距離が
近くなって。
先輩は着けられるのを阻止して、
私の手とかを掴んで。

本当に心臓爆発するとこだった笑

わたあめ・2025-03-22
先輩
好きな人
片想い
君の隣
卒業
卒業した先輩
想い出話
三送会
話まとまんない…!
長編





お父さんが亡くなって今日で15年、、、
俺が小1の頃だったよね、、

7日、弟の保育園のバザーの時、お母さんの携帯からお父さんの職場の人から電話が来たんだ、
すぐ家に帰って、じいちゃんとばぁーちゃんが来て、
2時間かけて、病院に行った、そしたら、ベットで寝ている父さんがいた、まだ心臓は動いてたけど、
お父さんは、目をつぶったまま、 返事もなかった、、
咳とか、する度に、浮き上がるのが怖くて、
怯えてしまった、ごめんなさい、、

俺はね、お父さんが好きだった
仕事休みの日は必ずお出かけだったもん!
競馬場や、遊園地(県外も)、ユニバ、ディズニーランド
色んなところに連れていってくれる父さんが自慢だった……
それでね、俺もお出かけ好きになったんだよ
高3の修学旅行でね、NHKスタジオパークと
鉄道博物館に行ってね(その他色々)
ここの場所見た時ある!ってなって、お母さんに言ったら、お父さんが昔連れてきてくれた場所やからねって言われたよ
電車も好きで、馬も好きになって
お父さんの遺伝受け継がれた!

俺の父さんは世界に1人!
お父さん6年と2ヶ月だったけど、色んなところに連れていってくれてありがとう、、!
俺も家族が出来たら、お父さんみたいな
立派なお父さんになるからずっと見ててね!

お墓参りも仏壇でお参りも、家に帰省したら
必ずしてるよ!
いつになっても、俺はパパっ子だから、!
パパこれからも家族を見守ってください

優希也・2022-11-08
お父さんへ
お父さんっ子
お父さんありがとう
長編
最後まで見て
くれたら嬉しい

12月11日 蒼月

今週のタグは # クリスマスはきっとですね。

皆さんはクリスマスまでに

心残りはありますか?

したいことはありますか?

受験生にとったらクリスマスを機に

受験モードになるころでは無いでしょうか。(私はこの位から頑張り始めた笑)

高校生になった私から

受験生の人達(特に中3)に1つアドバイス

するとしたら

クリスマスは思いっきり遊びきったほうが

いいと思います。笑

クリスマスを過ぎたらあっという間に

入試の時がきて

あの時もっと遊んでたらなって

後悔しました。

だからみんなには後悔する人生を歩んで欲しくないので

勉強するときは集中して

遊ぶ時は一生懸命遊ぶ!!

息抜きはとても大切ですよ。

ここまで読んでくださった方

長い余談にお付き合いいただき

ありがとうございます (


さてーー日記を書きますか

今日は友達がインフルで復帰したかと

思いきや今度は別の友達が

なってしまって

また1週間ほどぼっちの日々を

送ります。笑

これを機に1人でも過ごして行けるように

訓練だと思って頑張ります。

はやく復帰してほしいですね。

あ、あとテストが返ってきましたーーーーーーー

安定のごとくずたぼろで

笑うしかなかったです (

でも今回は前回よりも頑張ったので

それなりの点数で嬉しかったです。

順位も結構高かったし!

1年生の最後のテストも頑張りますっ

※ここまで読んでくれた人だけ

姉が最近始めたみたいなので

探してあげてください (

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最近したいことは、体を動かすことかな

テスト週間で運動不足笑

Question 何ケーキが好き?

Next ゆあさん

蒼月 百合花 ヘッダー見てね・2023-12-11
白昼夢に揺蕩う詩
交換日記
百合花の一日
クリスマスはきっと
長編

2023 11月21日 蒼月

今日は特にこれといった楽しいことはありませんでしたが、購買に新しいお菓子が入ったらしいです!

コンビニで買うとめっちゃ高いけど、購買はちょっと安いからお得?な気分で嬉しいです。笑

今日は話題がないので、、、
昨日マネージャーのみんなでご飯を食べて、ティクトックを撮ってちょーーーーー楽しかったです。

過去一くらい笑ってた気がします。

また月1のお食事会したいなぁ。


てか話変わるんですけど、最近カップル増えすぎじゃないですか!?!?!?

私の周りだけかもしれませんが、1年20組くらいいるそうです。

やっぱクリスマスが近いからですかね。

非リアの私からしたら悲しくて仕方ないです。笑

友達の惚気を聞くのも楽しいんですけど、やっぱ悲しくなりますね。

クリスマスもきっと部活あるんだろうなーと思うので、マネージャーと選手のみんなとクリスマスを過ごしたいと思います。笑
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ちゃんとした初恋は、中3かな? 多分笑

Question クリスマスにしたいことは?

Next ゆあさん

蒼月 百合花 ヘッダー見てね・2023-11-21
白昼夢に揺蕩う詩
長編
交換日記
百合花の1日

車に乗った途端に分かった

あぁ、そういうことか。


「手術も出来ずに…」

そう言って泣く母の姿に

なんて声をかけていいのか分からず

自分も同じように涙を零した


「今ね、家にいるんだよ…」

そう言いながら母は

車で私を家に運ぶ

あぁ、良かった

家にいるんだ

家に帰ったらまたいつも通り

おかえりおかえり〜って

出迎えてくれるような気がしていて

もう居ないと分かっているのに

頭のどこかで

いつもの日常を期待していた


「ただいま…」

玄関を開けた途端に

噎せ返るほどの線香の匂い

リビングのドアを元気よく開けると

一番に目に飛び込んできたのは

白い箱の中で

ぐったりと横たわる貴方だった

貴方は

なんだか寝ているようで

静かに動かないと

とか

あぁ、触ったら起きちゃうかな、?

とか



もう貴方は目を覚ますことなどないのに




実感がわかなかった

ただ少しだけ長く

眠っているだけのような気がして


「明日には骨になるから一緒に寝られるのは今日が最後だよ」

そう言って母は

私の背中に手を当てて

ゆっくりと崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ


その光景を

私はただ見ていることしか出来なかった


その日の夜はみんなで

毛布を直してあげながら丁寧に

「おやすみ」

そう言って床についた


次の日の朝からは家中大掃除となった

貴方が埃らないように蓋をしてあげた


お昼からは貴方をのせて

大きな車で火葬場へと向かった


火葬場へ着いて

小さなおばあさんに

よろしくお願いします

そう伝え、

炎が出るであろう鉄の箱の中に

入れられる貴方を見送った


数時間が経ち、

貴方のお迎えに行った私は

本当の意味で初めて涙を流した


1度でた涙は止まらなくて

既に骨となってしまった貴方に染み込んでゆく


ただの骨の塊になってしまってようやく

貴方が居なくなったことに気がついた


悔やみきれない数々の後悔と

数えきれない感謝の気持ちを

早く伝えたいから


もうすぐ向かうからね

りあ・2022-11-25
長編

興味のある方だけどうぞ。










































私は昔から人より音一つ一つが
大きく聞こえてしまうので
イヤホンは中学生の間は
したことがありませんでした。

高校生になって初めて
使ってみたけれど
両耳にしてしまうと
周りの音が何も聞こえなくなって
とても怖いので片方しか
使いません。

両耳使うと耳が
壊れてしまいそうです。笑

音量も1番小さくしています。

テレビの音も最大限に小さくして
過ごしてきました。






後、人より光を多く吸収してしまう
ので少しの光でもとても眩しいです。

炎天下の中では
目が開けれられないほどです。



そのどちらもが重なり
今では映画を見ることが出来ません。

昔は見えてたのにな。笑

私が記憶にあるのは
15年間で3回です。
しかも全て家族と見たものです。



いつか、友達と見れる日が
来るのでしょうか、笑


正直毎回断るのがめんどくさいです。
自分のせいなのでしょうがない
んですけどね。笑


普通に見たい映画を見れて
楽しそうで
そんなみんなが少しだけ
羨ましいですね。笑

月森 桜笑・2023-08-03
どうでもいいこと
長編
もう叶わない夢
綺麗な海月の写真

わたしには

忘れられない人がいる

彼のこと想っていたくて

でも忘れなきゃいけない

そう想ってた

でも彼女が教えてくれた

忘れない勇気を

心の中で想う自由を

わたしはそのアドバイスの

お陰で自由になれた

彼女の深い優しさが

なかったら今でも

きっと苦しんでいただろう

忘れなくてもいいんだ

彼のこと愛し続けても

いいんだ

そう想えたらなんだか

楽になれた

左手の中指のリングも

愛おしさが増した

わたしと彼には

この指輪しか

想い出がない

この指輪だけは

外したくない

彼女と話しながら

何度も実は涙ぐんでしまった

行き場のないわたしの想いを

受け止めて戻してくれた彼女

今日初めて通話したけど

優しくてあったかいコで

前より更に好感が持てた

彼女になら話せるかなと

秘めてた想いや話しをした

ちゃんと受け止めてくれた

今いい人はいるけど

彼のことは忘れないし

いつかまた会えたら

会えたらお茶くらいしたい

お茶しながらまた話したい

そう想っている

こんなに深く

愛したひとはいない

もう会えなくても

あの笑顔が見れなくても

優しい声が聴けなくても

結ばれなかったけど

それだけが幸せじゃないことも

いろんな愛の形があることも

彼女が教えてくれたんだよね

今彼女にも最愛の彼がいる

わたしは彼女の恋を応援してる

今日の通話デートを忘れない(笑)

こう見えて自分の本音を

話すのが苦手だったりする

彼女にならこれからも色々

話してゆけると思う

これからもよろしくね❤️

上手くまとめられないけど

今日も彼が好きでした

あなたの無事を祈っています

あの手紙お守りにして

どうか頑張って下さい

わたしもあなたに

負けないように生きます

あなたに恥じない人生を

歩みたいと想っています

今の彼はとってもいい人です

わたしのことちゃんと優しく

包んで愛してくれます

あなたとは正反対です

でもわたしは彼に

恋に落ちたんです

こんなわたしをあなたは

優しく祝福してくれますか

わたしを傷つけまいとした

あなたの優しさに涙が出ます

ほんとうはオンナとして

あなたに愛されたかった

でも叶わなかった

でもあなたはわたしのこと

人としては愛してくれたよね

それだけでも感謝しなきゃ

バチが当たるよね?

いつか彼女の話しも

あなたにしてみたいよ

わたしが彼女に

あなたのこと話した様に

あなたにも彼女の話し

聴いてもらいたいな

あなたの衣食住が心配です

あなたの幸せを願っています

やっと優しく見れる

今日もあなたを想う

わたしのままで

おやすみなさい

愛しいあなたへ

防波堤の相棒より

しらはま みな・2024-07-05
Sちゃんとの通話
忘れられない彼
長編

【初雪】ー長編小説ー
一章


大人になると恋愛というものをしなくなる。慌ただしく過ぎる毎日に必死にしがみついて自分の生活のために全力で働く。

そんなことをしていたら恋愛をすることどころかしかたすらも忘れてしまった。

高校生の時はそれなりに恋愛をしていたと思う。彼女もいたし片思いもしていた。

でも今になってそんなドキドキを忘れてしまった。

飯田俊介 25歳。彼女はもうここ数年できていない独り身。今は一人暮らしをしておりそれなりの職場に務めている。ルックスも、、そこまで悪い訳ではない、はず。

なんてことを思いながら家に帰る。だがなんとなく家に帰るのは気が引けたので近くの居酒屋に入ることにした。

居酒屋 莇。入って一番端のカウンターに座りとりあえず生中を頼んだ。

とりあえず飲みながらつまみとして頼んだ砂肝を食べる。

それなりに酔って来た時に隣に誰かが座った。その人は俺を見るやいなや飯田くん?と話しかけてきた。見るとそこには四宮雪がいた。

高校時代彼女を知らない人はいないだろう。容姿端麗で成績も優秀。親は市で有名な病院の先生だ。そんな四宮さんがなぜここに?そもそもなぜ俺の名前を?と疑問は募ったがとりあえず久しぶりとだけ返しその場から離れようとした。

「まって。久しぶりに会ったんだから話そ?」

昔も今も変わらない容姿でそんなことを言われたら世の男は留まるだろう。だが明日も朝が早いのでさっさとお風呂に入りたかった俺は急いでいるからと言ってその場から離れた。

まぁ、その場から離れたのはそれだけが理由ではないのだけど。

俺は思い出したくない記憶と汗を洗い流すため自宅へ急いだ――――――。

國龍・2023-12-18
小説
長編
恋愛
好き
好きな人
続く
初雪

そろそろ限界を迎えそうなあなたへ。
限界に来るまでずっっと耐え続けてたんだよね。
すごく偉いよ。
いや、もう、死んでもいいんじゃない?
そう思うときがある。
自分のやすらぎが必要だよね。
そのためには死なないと。そう思う。
実はもうとっくに限界は越えていて、
体も心もボロボロ。
泣きたくても流せる涙がもうない。
けれど、死にたくても死ぬ勇気が出ない。
誰かに迷惑がかかる。自殺が怖い。
死のうとすると、死にたくない理由が沢山出てくる。
心残りはもう1つもないのに。
それでさ、限界がきて、自分に押し潰されそうになるよね。
死にたいのに、怖い。
そんな自分がすっごく嫌いで、
また、死にたくなる。
『死にたい』の連鎖。
幸せだった日に戻りたい。
いつから変わってしまったんだろう。
そうやって一生行き詰まりながら生きる。

こんな人生嫌だよね。

私も嫌だよ。

けれど、1つ救いがあるなら...

『あなたが生きていること』
自分と同じような人が生きていてくれると仲間がいると思える。
いつ死ぬかも分からない仲間。
だからこそ一緒に過ごす時間を大切にできる。

この文章を読んでくれたあなたへ。

ありがとう。
生きていてくれて。
ありがとう。

死ぬほど辛いことがあっても、どこかに同じような仲間がいるよ。
私もあなたの仲間です。
いつ死んだって構わない。
でも、

1人で抱え込まないでほしい。
あなたは悪くないから。

このことを覚えておいて欲しい。

さやか(名前変えた)・2022-08-13
長編
仲間
死にたい
ありがとう

【初雪】ー長編小説ー
二章



毎朝六時に起きて仕事場に行く準備をする。昨日の出来事を振り返り酷いことをしたなと少し反省をした。

四宮さんは高校入学当初から有名だった。可愛い子がいると男子の間では話題になっており四宮さんのいるクラスには人集りが出来るほどだった。

毎日お昼と放課後には告白をされるらしい。そんな四宮さんと俺は高校二年生の時に同じクラスになった。

相変わらずな人気で休み時間になると廊下に四宮さんを一目見ようと人が集まる。男女関係なくくるので凄いななんて思いながら友達と話していたのを思い出す。

ある日俺は下駄箱に四宮さんからの手紙を見つけた。『放課後。教室で待ってます。』四宮さんこんな綺麗な字を書くのかなんて思いながら俺は自分の教室に戻った。

行くとそこには四宮さんがいた。長くて艶やかな髪が風でなびいていた。

『どうし、、『好きです。好きなんです、、!!!』俺の声に被せるように四宮さんは告白をした。

その日から俺は四宮さんと話していない。あの時なんて返事をしたかも覚えていない。

覚えているのは泣きそうな顔をしている四宮さんと次の日から男子たちに虐められた記憶だけだ。

だから四宮さんと会うのは嫌だった。四宮さんの顔を見たら思い出したくない記憶も蘇ってくるからだ。

俺は昨日の失態を反省しつつ過去のこともあり仕方ないと言い訳しながら仕事場へ向かった。





昼休憩になり昼飯を買いに行こうとした。

「飯田先輩!一緒に飯食いに行きませんか?今日は俺が奢っちゃいますよ〜!」

こいつは後輩の隅田だ。今は一緒に企画を考えており共に行動することが多くなったが何かと話が合うため仲良くさせてもらっている。

お言葉に甘えて隅田とご飯に行くことにした。どうやら近くにできたカフェが気になっていたらしくそこに行くみたいだ。

カフェなんて行くことないから少しワクワクしながら向かった。

街角にあるこじんまりとした昔ながら風のカフェだった。カフェというか喫茶店のような外観をしている。

中に入るとコーヒーのいい匂いが香ってきた。隅田もいい匂いっすね!とキラキラした目で言ってきた。

とりあえず角の席に座り俺はオムライスを隅田はたまごサンドを頼んだ。飲み物は二人ともアイスコーヒーにした。

肌寒い季節にはなったが俺も隅田も猫舌ということもありアイスにしたのだ。

ご飯が来るまで企画の話をした。隅田は頭の回転が早いので毎回良い企画を持ち出してくる。俺は隅田の出した案をより現実的にしているだけなので隅田がほとんど作っていると言っても過言じゃない。

以前二人で飲んだ時にこのことを伝えると隅田は飯田先輩が現実的にしてくれるおかげでなりたってるんすよ俺は飯田先輩に感謝してます。と言ってくれた。我ながら良い後輩を持ったなと思う。


話をしていると頼んでいたものが来た。体感15分ほどで意外と早くびっくりした。俺が頼んだオムライスはデミグラスソースがかかっており卵もふわふわで美味しそうだった。隅田のたまごサンドも溢れんばかりのたまごが入っておりすごく美味しそうだった。

二人で美味しそうっすねといいながら食べた。アイスコーヒーもとても美味しかった。

ぺろりと食べ終わりお会計に行こうとしたらふと誰かに話しかけられ振り向く。するとそこには四宮さんがいた。

隅田は誰っすか?知り合いっすか!?先輩!お先に帰っときます!と言い先に帰った。変に気を使わせたなと言う気持ちとなにか勘違いをしたんだろうなと思った。

「昨日は悪かった。せっかく話しかけてくれたのに帰っちまって。」

そういうと四宮さんはいいのと顔の前で手を軽く振った。そんなしぐさも可愛らしいのかと思った。

「あの、、飯田くんの連絡先しりたい、です、!」

少しもごりながらも四宮さんは伝えてくれた。きっと勇気を振り絞って言ったのだろう。

まぁ連絡先ならと思い交換した。まかさ自分の連絡先に四宮雪という名前が増えるとは思いもしなかった。

その日の夜さっそく四宮さんから連絡が来た。俺は返すか一瞬迷い先にお風呂に入ることにした。

だから気づかなかった。四宮さんからのお誘いに――――――。

國龍・2023-12-18
小説
長編
恋愛
好き
好きな人
いじめ

長年の友達と縁を切ることにした

友達は私のことを

友達だとは思ってなかった

私は友達のことを

ゲーム友達だと思ってた

ずっとそう思っていたかった

友達は私のことを好きだった

小一の頃から。

知っていても知らないフリをしてた

だけど

友達は高校になってから

その気持ちを私に表すようになった

2人で遊ぼう

電話しよ

好きだよって

その度に私は罪悪感と悲しみがあった

スプラをする時は電話をしながら

じゃないとチームの時困るから

そうだと思ってたから

スプラの時たくさん電話した

でも、その電話は

私と君とで意味が違ったんだって

そう思った時、

悲しかった

裏切られたような気持ちになった

私はゲームのために

君は私と話すために

目的が違ってたんだね

いつもゲームの時だけ

電話する仲だったけど

君はゲームじゃなくても電話しよって

寝落ち電話しよって

言ってきた

それが私は気持ち悪く感じてしまった

中学の時部活が一緒だったため

高校に入ったら

みんなでまた集まって遊ぼうねと

約束した

だけど、君は

部活で集まるんじゃなくて

2人で遊ぼう

この言葉を何回も言ってきた

今日暇?明日暇?いつ暇?

その疑問が私には重かった

遊んだら友達でいれない気がして

遊べなかった

前は考えずに遊べてたのに

大人になった私たちは

もう子どものように遊べずに

違う気持ちで遊ぶことになる

それが嫌だった

ゲームの終わりにまだ電話しよって

言われたから

その時は考えずにいいよって言った

あの時、やめておけば良かったって

後悔してる

やめておけば、この関係は

変わることは無かったかもしれない

〇〇が寝るまで電話繋いどくと

言われた瞬間、

あ、嘘寝して早く切らせよって思って

嘘寝した

〇〇寝た?………おやすみ。

〇〇好きだよ。

と言われて電話は終わった。

この瞬間、私達の気持ちが違うことに

気がついた

もう、一緒にいちゃだめなんだと

思ってしまった

それからしばらく

ゲームを一緒にしなかった

LINEがきても一日おきなどにしていた

そうしているとだんだん

LINEが激しくなった

ゲームなんでしてくれないの?

明日は?

勉強なんていいじゃん

昼は?

昼できないんだったら夜は?

じゃあ、できないんだったら

電話しよ?

勉強で忙しくてもそれは出来るでしょ?

みんなでじゃなくて

2人でじゃあ今度遊ぼ?

花火来年は一緒に見よ?

その言葉全てが辛かった

断ることが辛かった

ずっと私のこと好きなのは知っていた

でも、半信半疑だった

そんなことないって言い聞かせていた

友達は私の弟だって

弟じゃないのに弟なんていないのに

そう思っていたの

『不在着信』その言葉が嫌いになった

沢山くるこの文字をみていると

罪悪感で私を埋め尽くす。

LINEをしばらく無視していた

その時、

「これで連絡一応最後にするよ。もし

俺の事嫌ってなかったら…」

内容はここまでしか見えなかった

これを返信したらいつも通りに戻れる

いつも通り「友達」として

いや、友達には戻れないか、

もし返信しなかったら

一生君の気持ちを知らなくていい

ことになる

だから、

私は返信しないで

君ときみの友だちを

『削除』した。

10年間ありがとう。

もし、私の気持ちと君の気持ちが

一緒だったら君と一緒にいれたよね

ごめんなさい。

君を傷つけたくないけど、

1番傷つけたのは私だよね

何も変わりたくなかった

ゲーム友達のままでいたかった

LINEが来る度に

君を悪く思ってしまう私が

嫌だった辛かった。

嫌いになりたくなかった

お互い違う方向で

頑張ろう

そんなことも言えないまま

私は終わらせてしまったけど

10年間ありがとうと

幸せを願ってるのは

本当だよ

ごめんなさい

さようなら。

秘密さん・2023-01-21
長編
独り言
辛い
もし同じ気持ちだったら
2人とも幸せだったよね
友達
弟みたいな存在
花が散る



一度、自殺を決意したことがある。 



といっても、自殺未遂という肩書が欲しくて、
なんとなく家のベランダに足をかけただけだ。

ただそれだけなのに、恐怖を感じた。
ああ、私は死ぬことにも生きることにも怯えているのだと、
この時に知った。

「自殺未遂者」にもなれない、
「なんかへんなやつ」くらいでしかない。

周りが楽しそうに見える。
他が妬ましく感じる。

いいな、いいな。
隣にいつもいてくれる、その存在がほしい。

そんなネットでよく流れてる言葉が、
私の頭を駆け巡る。

死にたいけど死ねないし、
これといった辛さがあるわけじゃない。

この生きづらい世の中、

家庭崩壊、いじめ、性的暴行、犯罪、
ネグレクト、自殺…

と、見てるだけで腹痛が巡るような
内容を、私は経験した事はなく、
強いていうなら、友達の遊びに誘われなかった程度。



そんな平凡すぎる人生の最中、
私の生き甲斐となっていた存在がいた。世間で言う、
「好きな人」。

別に、好きな人に魅力を感じたことは
片手で数える程度だった。

ちょっと見た目が良くて、
要領のいい、不思議なやつ。

そこら辺の悪ガキみたいな奴で、
まあ小学校とかならかなりモテるんじゃないか。
という感じの男の子。

そんなやつのどこに惹かれたんだ?
というと、まあ、寂しかったから、である。

学年が上がってから、
特に親友が出来た訳でも、
ましてやなにか成し遂げた訳でもなかった。

そんな中、授業中にちょくちょく
話しかけてもらったら、簡単にポロッと
好きになった。

恋に詳しくもなかった私は、
相手にちょっかいをかけられようが、
えんぴつを隠されようが、色々からかわれようが、
「照れ隠しかな」程度にしか感じていなかった。





それが、問題だったのかもしれない。





ある冬の日だった。
教室掃除中、彼はこんなことを呟いた。


「にんじんうざい」


うちのクラスは問題児ばかりが
集まっていたクラスで、教師も諦めるほど
手を焼いていた。まあ、もともとふわっとしてる
教師だったから、別にどうも思っていないが。



彼が指す、にんじんの意味はすぐにわかった。
うちのクラスでは、ブスだとか陰気だとか、気に食わない
女子に野菜のあだ名をつける風習があった。

今でもとても失礼だと思う。

悪ガキの中でとても流行っていて、

不登校気味の感情的な彼女には、「にんにく」。

いつも喋らなくてくせ毛が強い彼女には「ハンバーグ」。


まあ、野菜の名前で悪口を言えば、
先生に叱られないだろうという悪巧みだというのは、
私も理解していた。

だけど、「にんじん」という人は聞いたことが無い。
私は彼に、いつものテンションで聞いた。



「にんじんって誰のことなの?」


彼は、私と視線を合わせず、
そのまま何処かへ言ってしまった。


何回か聞いてみたが、返事はしてもらえなかった。
あまりに気になったものだから、
個人的に調査を始めた。


この時のことは、記憶が薄いのか、
はたまたとても嫌で記憶から抹消したのかは
憶えていない。


そして、私はようやく
にんじんの正体を知った。


















「私」のことだった。











不思議と、驚かなかった。
むしろ、「ああ、なるほど。」と、
思わず感嘆の声をあげたほどだった。



一度、昔「にんじん」のことを
聞いたことがあったのを思い出した。

その時、薄々気づいていたのかもしれない。
いや、気づかないようにしていたのだ。





私は、ショックというより、
自分を恥じた。

 
 

 
 

彼からの気持ちに気づかなかったなんて、
馬鹿だ。






両想いだなんて、
勘違いするんじゃなかった。







私の、どこが嫌われていたのだろう。




そんなことを考えていたら、
もう夜の3時だった。

時計に映る自分の顔を見て、
なにかが違うと思った。


鏡を覗いた。
その時気付いた。










私は、垢抜けなく見えていたのだろう














この時気づけた私は、
すごいと思う。

そのことに気づくのは、価値観を
見直すことに他ならなかった。

他の子達が好む、ファッション、
髪型、喋り方、生き方、好きなもの。

それのどれもが、女の子らしかった。

私は、昔からそういう物が好きじゃなかった。

というより、おしゃれだとかおままごとに

興味を抱けなかった。



性同一性障害とか、そういうのじゃなくて、
ただ、なんというか、
周りの子より気ままに生きてる奴。

そんな感じだったからだろう。

乾かさない髪。自分のくせ毛を
その時初めて認識した。

ぼろぼろの膝。

荒れた肌、噛んだ唇。

ただのグレーのズボン。

適当な上着。

ぼろぼろのピンクニット。


あー、気持ち悪いな。
自分の容姿を、その時初めて嫌いになった。

プライドが無駄に高かったとこも
嫌われていたのかもしれない。
 







変わろうと思った。

環境のせいにしたくないと思った。

新学期までを、いや、変わるチャンスを
ひたすら待ち続けた。




5年生のときのこと。



春休みになった。

ストレートアイロンを買った。

服を買った。

コスメを買った。

慣れない口調で喋った。

頑張って明るく振る舞った。




あの頃、陰気に見えてたのがいけないんだ。
精いっぱい、明るく、誰よりも目立てばいい。



でも、ふと、隣の彼女を見た。



ー誰よりも可愛い。

サラサラの髪の毛。きれいな肌。
おおきな瞳。小さな顔。

痩せている身体。可愛い声。
おしゃれな服。見惚れるほどの、カリスマ性。



その子の存在を、ふと思い出した。



彼と両想いなんじゃないかと
噂されていた女の子。

人気者で、超モテモテ。

あの頃は、そんなことないだろう。と
受け流していたが、今は確かになと感じる、

あの可愛らしさ。
まるで、センターアイドルだ。

その子のせいで、
私は嫌われたんじゃないかと、
逆恨みしていたのも思い出した。



ーー人生、楽しそうだな


羨ましかった。

妬ましかった。

憧れだった。

彼女に追いつきたくて、
私は更に自分を「嘘」で塗り固めた。

わざと問題を間違えてみんなを笑わせる。

好きでもないものを好きだと言い張る。

思ってもないことをあれこれ言ってみる。

次第に、周りに友達が増えた。
面白いね、とたくさん褒めてもらえた。

でも


なんだか



満たされない。





ホントの自分を好きでいてくれないの?

たまに、休み時間一人ぼっちになることがある。

その瞬間、怖くて怖くてたまらなくなる。

飽きられたかな。


嫌われたかな。


あの子のほうが好きになっちゃったかな。

それでも私は笑い続けた。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 
ある日、教えてもらった。
人気者の彼女には、父親がいないらしい。


幼い頃、父親を過労死で亡くし、

母は、彼氏を何人も作っては別れてを

繰り返していたそうだ。

たまに、ごめんね、と母親に泣かれることがあるらしく、

詳しくは知らないが、
おじいちゃんおばあちゃんも3人ずついるらしい。




その話を聞いて、私は

「自分はなんて馬鹿なんだろう」

と感じた。

その暗い事情を誰にも悟らせず
明るく振る舞えるその底抜けの魅力。

そんなことすら知らず
彼に嫌われた原因を押し付けた私。



嫌いだ。
私なんて、大キライだ。






周りに人がいなくなって、
当然の人間だ。

私には誰も

愛してくれる人なんかいない。

せめて

誰か

この嘘を

見破ってくれたらよかったのに。


好きだと、せめて言ってくれたらいいのに。



平凡な自分がいやだ。

いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ。


そんなある日、一人の同級生を好きになった。

懲りないな、私。
と思わず呆れた。



彼とは、小学一年生の頃からの
 友達 だった。

好きになったのは6年後の話だけど。


彼のどこが好きか。

よくわからないけど、優しいから好き。


彼と、授業中話したり、
ふざけたりした。

たまに、「前のアイツ」を思い出して、
ゾットすることがある。

アイツと同じなんじゃないかと。
彼は、優しかった。

面白かった。

強かった。



好きだった。













………






君に


ホントの自分を見抜いてもらえたなら


どんなに嬉しいだろう






これを、ひたすら夢見ていた。











、、、







キーンコーンカーンコーン








誰にも見抜いてもらえず、そろそろ年の終わる頃。
冬の帰り道、彼に声をかけられた。



























 

 

「なんで、お前って一回も怒らないの?」











 

「そんなに、抱え込むなよ」






















私は、きっと、

きぃ・2024-03-03
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