はじめる

#ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全31作品・




  


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      両 片 想 い だ い あ り ー 。

         𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟐📖ଓ

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髪型整えて、着替えも済ませて..。


「..うん、完璧!!」


全身鏡に映った自分を見て笑顔で
そう呟く。

今、目の前の鏡に映っている私は
自分で言うのもなんだけど、清楚系女子って
雰囲気の感じ。


シンプルな白のワンピースに、パステルピンクの
まるでポーチみたいな小さめのバッグ。

いかにも、勝利くんが好きそうだなって
思って考えた今のこの組み合わせ。


..大丈夫だよね、変、、じゃないかな、


さっき自分で"完璧"って呟いたくせに
やっぱり段々自信がなくなってくる。

元が自己肯定感低い私だから仕方ないや、


((ピロンッ♪

" 『ねぇ、今どこにいる?』 "

" 『迎え、行くから。』 "


「...え??」


続けてなる通知音に不思議に思った私は、
テーブルに置いといたスマホに手を伸ばす。

..画面を付けてみたらそこには衝撃的な文が。


" 迎え、行くから。 "

む か え い く か ら ?


ん?? あれ、なにこれ私の見間違いかな..??


目をゴシゴシ擦ってもう一度見てみるも、
そこには変わらないさっきも見た同じ文。


迎え行く、って..私のとこにお迎え来るの??

勝利くんが?? 私の家に??


チョットマッテドウイウコト


別に送られてきた文は難しいものじゃないし、
普通誰でもすぐに理解出来る文なのに。


..私の頭はフリーズしてなかなか状況を
理解しようとしてくれない。

この7文字にこんなにも驚いたのは
今日が人生初だよ??


しばらくロック画面に表示された
ステータスバーのメッセージを見つめて..、

液晶画面の光が消えた時、私は はっ と
そこでやっと我に返る。


「返信..しなきゃ、」


" 「今、家にいるよ!」 "

" 「てか、お迎え申し訳ないから私行くよ?!
位置情報教えて!」 "


「..はやっ!」


私が送った途端、吹き出しの横に付く
既読マーク。

きっと、私の返信を待っててくれたんだろうな。


" 『いいよ、俺が迎えに行くから。
ゆいさちゃんの位置情報送って。』 "


...きゅんっ


なんだろう、ちょっとしたこの強引さ..!!

他の人だったら確実に嫌だなぁ、とか
不快感を感じるけど、、

勝利くんは別。

むしろ、この強引さにきゅんとしてしまう。


もはや、好きすぎて私は勝利くんに
溺れてしまってるだけなんだろうけど..、笑


" 「じゃあ、お願いします..!!」 "

" (位置情報を送る) "


私の家の位置情報を送ったあと、
すぐさま勝利くんから"了解。"って
送られてきて、それを確認した私は
スマホの電源を落とした。


今からあの勝利くんが私の家に
迎えに、来る..。


「...やっぱり、これって夢??」


そう言ってほっぺを強く摘んでみるけど、


「いたたたたっ!!!! いったー、!!」


じんじん痛むほっぺが私にこれは
現実だと教えてくれる。


「夢じゃないんだなぁ、」


まぁ夢は夢で悲しいけどさ、、



((ピンポーンッ♪


「っ!!!」


私の家に軽快なチャイムの音が響く。

このタイミングでチャイムが鳴るのは..
もうあの人しかいないじゃん?!


「は、はーいっ、」


ドキドキで冷や汗が..!!!


昨日会ったからって緊張しない訳じゃないし、

なんか昨日以上にドキドキしてる気がするし、?!


『..迎え、来た。』


きゅんっっ

不器用な言い方の勝利くんにまたもや
きゅんって高鳴る胸。


しかも、なんか顔赤いの可愛すぎるし!!!

なんで赤いのかは分からないけど、
今日も気温高かったし、そのせいかなぁ、


「えっと、あ、、ありがとうっ!!」

『..乗って。あ、助手席ね??』

「えっ、っじょ、助手席?!」

『そうだけど、』


ちょい待ちちょい待ち!!!

助手席って..私が乗ったらだめなやつなのでは、??
ほら、週刊誌とかに取られちゃったり..!!!


「わ、私、後部座席の方に行くからだいじょうb..」

『..気にしないで。
俺、ここまで人気の少ないルート
通ってきたから。
だから、ゆいさちゃんは問答無用で助手席。』

「う、、うん、」


あれー、、勝利くんってこんなに
ガードゆるゆるなんだっけ、??

それほど私のことを信頼してくれてるのかな、、
それはそれで嬉しいけど!!


うーん、、勝利くんが言うならいいのかなぁ、


「じゃあ、、、助手席、お邪魔します、!!」


結局、私は勝利くんの言葉に甘えて
助手席に乗ることにした。




──────────





座席に座りシートベルトをカチャッと。

隣には..


『じゃ、行きますか。』

「うんっ、!!」


大好きな人。


うわぁ、もうこれって私がずっと
夢見てたシチュエーションその1だよ?!

まさか..まさか、勝利くんの運転する車に
乗れる日が来るだなんて思わなかったよ..。


しかも、助手席にまで乗らせてもらっちゃって。

今の私はもう既にこれだけでも幸せ満開だ。


『..なんか聴く??』


無言で静かな空間を破った勝利くん。

彼は前を向いて運転しながら私に
そう問いかけた。


「えっ、あ、、いいのっ??」

『もちろん。なに聴きたい??』

「んーっと..セクゾ、、が聴きたいな~...
ってさすがに入れてないよねっ。笑」

『きゅひひっ、言うと思ってた。』

「..へ??」


勝利くん特有の"きゅひひ"って笑い方。

可愛い..じゃなくて!!


そのあとの発言..まさか私がこう言うことを
既に見越してた?!


『実は昨日ね、ゆいさちゃんと出かける時に
掛ける音楽ってどれが良いかなーって思ってさ。
でも、洋楽とかあんまり聴かないかなって
思ったからセクゾの曲はどうだろうって。笑』

「えぇっ、わざわざ、!!」

『..ふふ、』


私のことを考えて、ってこと..??

つまり、その時勝利くんの頭の中にいたのは
私ってことで..、えぇ?!


なんだろ..今めっちゃ優越感に浸ってる感じ..、


『俺チョイスのセクゾの曲、掛けてもいい??』

「あ、どうぞどうぞ!!」

『じゃあ...これで、』


赤信号で車が止まると、勝利くんは
カーナビをMusic Trackの画面に切り替えて
綺麗な指で操作し始める。


やっぱり勝利くんの指、細長いし
肌白いからめちゃ綺麗だなぁ..なんて
見惚れていたら、


~♪


「..あっ、これって..、夏のハイドレンジア!!」

『今の時期にぴったりだからね。』


私のお気に入り曲で何度もリピっていた
夏のハイドレンジア のイントロが流れ出す。


それと同時に青信号に切り替わり、
再び走り出す車。

青空の下、勝利くんが言った通り
人が少ない..と言うよりもはや人がいない
このルートはなんだか私たち2人だけの
世界だと錯覚してしまう程。


「..そう言えば勝利くん、今日私の家に来るの
早かったね。」

『なんかね、たまたま俺の撮影場所が
ゆいさちゃんの家から近くて。笑
位置情報見たら車で行けばすぐのとこ
だったから、案外早く着いたんだ。』

「そうだったんだ!!」


私が住んでる場所は東京。

去年、高校を卒業してこっちの東京の
大学に入学するために1人で上京してきた。


まさか、私の行きたい大学が東京だなんて
思わなくて、最初場所を知った時はほんとに
びっくりしたんだけどね、、

でも、大好きな勝利くんの出身地であり
住んでるところだし、私がすごく行きたい
大学だったから上京してきた訳で。

最初はド田舎からの上京だったから、
そこら中に建つビルに困惑した程だったけど
今になったらだいぶ慣れた。


そこでまさかライブ以外で出逢うはずの、
交わるはずのないはずだった私たちが
出逢って..

まぁ今がある、、と。




やっぱり、最近なんか私の家の駅近で
人混みが出来てるなぁ、なんて思ってたけど
勝利くんの撮影場所だっただなんて。

..そりゃあ、人混みだって出来る訳ですよ。


「..って、わざわざ撮影終わりに今日私と、?!」

『ん?? うん、そうだよ。』


すごく平然とした顔で返答する勝利くんだけど、
私からしたらなんだか申し訳ないのですが、!!


「撮影あったなら、別に今日じゃなくたって
良かったのに..、」

『いーの。..俺が、会いたいって思っただけだから。』

「っ!!⸝⸝⸝」


きゅんっっっ


え、え、え、、、勝利くんが私に??

会いたいって_??


『...ゆいさちゃんは??』

「えっ??」

『 ... 』

「..しょ、、勝利くん??」


突然黙り込む彼に少し戸惑う。

今、勝利くんは一体なにを..、


『思ってた??』

「なにを??」

『..俺とおんなじ気持ち。
だから、そのー、、っ会いたいな、って。』

「!!!
わ、たし、、だって、」

「勝利くんに会いたい、って思ってた、!!!」


~ ハイドレンジア そう雨に ..♪


ちょうど流れるラスサビ。

これラブソングだから..なんだか
恥ずかしくてくすぐったい気持ちになる。


『そ、、か。⸝⸝』

「..ねぇ、顔真っ赤だよ、?? 暑い?」

『ばっ、、違う、』

「そう、??」


顔が赤い理由を教えてくれなさそうな
勝利くんに不思議さを抱きながら私は
窓の景色を見ようと顔を巡らせた、その時。


「うわぁ..!! すごい、海だ、!!」


私の視界に映ったのは太陽でキラキラと
光っている真っ青な海。


『..そ。ここにドライブしに来たくて。
ゆいさちゃんもどうかな~、なんてさ。』

「すごい!! 海めっちゃ綺麗だよ、!!」

『きゅひっ、喜んでもらえたのなら良かった。』


嬉しそうな顔で笑う彼に私も自然と
笑顔になる。




『はい、着いた。』

「涼しーっ、、」


サーッと優しく吹き付ける潮風。
それがまたすごく心地いい。


『..ね、波打ち際のとこ行ってみようよ。』

「うんっ!! 行こ!」


勝利くんと波打ち際まで行く。


「わ、冷たいっ。」

『冷たいね~。』

「..えいやっ。」

『うわっ?!..やったなぁ??笑』

「ちょ、わわ?!?!」

『きゅひひっ。笑』

「もう~、私もまたまたお返しだっ!!笑」


それから2人で水の掛け合いが始まって
何度目かのやり取りのあと。


「わ、、夕日だ..、」

『もう夕方かぁ、、あっという間だったね。』

「ほんと、笑」


私たちが来た時はまだ太陽が輝いてたのに
気づけば夕日で空が茜色に染まっていた。


すっかり水の掛け合いではしゃぎまくった
私たちは砂浜に座った。


「..楽しかった。」

『ふふ、良かった。』

「...また、、」

『..行こう。ね、約束。』

「!!!
うん、!!」


私たちはまるで小さい子供がやるような
指切りげんまんをしたあとそのまま
地平線に沈んでいく夕日を眺めて、


初めての勝利くんとのドキドキデート(仮)は
あっという間に終わったんだ。




──────────




꒰ 🫧 ꒱

待ってなんかデートシーン少なくない❕❔
(今更)

なんか動作とかを細かく書きすぎちゃって
デートシーンめちゃ少なくなっちゃいました🥲💧

ドライブシーンが多かった気が👀💭
まぁドライブデートってことで良し❕❕(

結構長くなっちゃったから読みづらくて
申し訳ないです(߹𖥦߹)

それと、前回とーくや贈り物で感想くれて
ありがとう~~❕❕😿💞

まさか感想くれるとは思わなくてめちゃ
モチベ上がりました✊🏻🎶

これからも楽しみにしてくれたら嬉しいな♪

次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟑はデートの翌日の
お話になります☕️💭

まだ内容はほぼ未定なのですが…😹💧(

それではっ、お楽しみに~❕🤚🏻🎶

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-07-27
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








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       両 片 想 い だ い あ り ー 。

          𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟑📖ଓ

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- 一 ノ 瀬 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


《それでは今日はメインビジュアルの方を~..、》


ついにこの日がやってきた。

そう、今日はドラマのメインビジュアル撮影日。
そして明日がついにクランクイン..。

ここで散々アピりまくって確実に惚れさせる。
あの子にもこの前忠告しておいたから、きっと
もう勝利くんに近づくことはないだろうし、
計画通りに進めていけば完璧。


《いくつかのパターンがあるので、順番に撮って
しっくり来た方にしようと思います。》

〈了解です~。〉

『 ... 』


《..佐藤さん?? 大丈夫ですか?》

『...えっ、あ、、はい、』


私の横にいる勝利くんをチラッと見ると
いつもの笑顔に戻ってる。

ぼーっとしてたって、もしかして疲れとか??

そしたら、私の出番がまた増える、、好都合っ。


〈大丈夫ですか~~??〉

『..まぁ、』

〈お仕事、大変ですもんね!!
ましてやジャニーズですし!
無理しないでくださいねっ。〉


上目遣いに体調を気遣ってそんなこと言えば
もう一発、、


『...どうも、』

〈..え。〉

『..???』


つい予想外の態度と返事に声が漏れてしまい、
不思議そうな目をした勝利くんと視線が絡んだ
瞬間、口を手で覆う。

おかしい...、なんでこんなに平然と??

顔が赤くなったりとか、照れる仕草とか
何もないなんて、、


〈あ、ごめんなさいっ。笑〉

『 ... 』


自分なりの可愛い笑顔で言ってみるけど、
もう勝利くんの視線は私に向いてない。

それどころか、どこか遠くを見つめてる。

..今、何を考えてるの??


《じゃあ、撮影始めまーす!!》

〈...あっ、勝利くん撮影始まるって!!〉

『...ん?? あ、うん。』

〈 ... 〉


表情1つも変えずにスタスタと先に歩いていく。

一瞬、私の方を向いてくれたけど勝利くんの目に
私は映ってなかったような気がする。

...やっぱり、あの子??



⸒⸒



《佐藤さん、ちょっと顔硬いかもー!
もう少し笑顔で!》

『..すみません。』

《大丈夫大丈夫!! はい、撮るよー!!》

〈 ... 〉


複雑。
なんで勝利くんがこんなにも元気がなくて、
私に全くなびく様子がないのか分からない..。

もし、あの子が関係しているとしたら、??

..だめだめ。
今は撮影中なんだから余計なこと考えないで
こっちに集中しなきゃ。

私まで上の空になって注意されちゃう。


《...はい、ok!
一旦確認するから待っててくださーい。》


『 ... 』


カメラマンさんからのokが出たあと、
笑顔が消えてまたどこか遠くを見つめてる。

その横顔を見ると、誰かのことを考えてる
ような気がして...、

また、モヤモヤが広がっていく。



⸒⸒



《はい、お疲れ様でした~!!
明日からドラマ撮影、頑張ってください!》

〈ありがとうございます~!!〉

『..ありがとうございます。』


メインビジュアルの撮影を終えて、
各々帰る準備をしている。

..まだまだこれから、、あんな態度だからと
言って諦めるような私じゃないし、計画も
まだ残ってるんだから帰りも隙なくアタック
してやる。


〈ねぇ、勝利くん??〉

『 ... 』

〈...勝利くんー、??〉

『..??
なんですか、』


やっぱりぼーっとしてる。
どこかシャキッとしてなくて、この前の勝利くん
とはだいぶ違う。

あぁっ、もうまたモヤモヤが広がってくし
こんなの聞かずにいられないじゃん。


〈...どうしてそんなに元気がないの??〉

『 ... 』


質問を投げかけると途端に口を結ぶ。
その目線は斜め下。


『..なんでもないです。』

〈あの子のことでしょ??〉

『っ、?!』

〈..やっぱり。〉


図星をつかれた顔をした勝利くんを見て、
やっぱり私の予想は当たってたんだと悲しくなって
心臓がキリキリ痛む。


『なんで、』

〈別に?? この前の見てそう思っただけ。〉

『 ... 』

〈..私じゃ、だめなの??〉

『...だめです。俺は、あの子じゃなきゃ..、』


胸が苦しい。ほんとは聞かなくても答えは
分かってた。けど、いざ言われるとやっぱり
予想以上に苦しくなる。

..だけど、今目の前にいる彼の表情は
私以上の苦しさを物語っている。

あの子には..敵わないの??


〈どうしてそんなあの子に、??〉

『..それくらい、好きだから。ずっとあの子が
頭の中にいるし、ずっと離れない。
あの子の笑顔も仕草も..全部好きだから、』

〈 ... 〉


昨日、あの子にあんなことを言ったばかりなのに、
昨日の今日でまさかの展開で心が折れる..なんて。

昨日の自分がなんだか情けなく感じてきた。

..まぁもう既に好かれてはなかっただろうけど、
やっぱりアピっても無理だったみたい。


〈..もう、分かったよ。
諦めるにはだいぶ早すぎるとは思うけど、
あの子に勝てないなら、もういい。〉

『...えっ??』


勝利くんの中で予想外の言葉だったのか、
驚いた顔で私を見る。

私は下唇をぎゅっと噛んで、昨日のことを
話そうと決意した。


〈昨日、勝利くんが好きなあの子に会ってきた。〉

『 ... 』

〈さっきから私が言ってた言葉で察してたとは
思うけど、私 勝利くんのことが好きだった。
だから、あの子がいたら勝利くんは私に
振り向いてくれないって思って、_関わらないで
って言ったの。〉

『 ... 』


静かに黙って聞く彼。
何も反応はなく、何を考えてるのかも分からない。

もう、いい。幻滅されたって、元がこうだから。
何をやっても振り向いてくれないのなら、
あの子に勝てないのなら、...私は諦める。

ほんと、昨日あんなこと言っといて
展開早くない?? って自分でもそう思う。


〈きっとあの子は、私の言う通りにしてる。
..だから、勝利くんが行かなかったら
もう二度と関われないかもしれない。〉

『...っ、』

〈...いつでもいいから会いに行きなよ。
明日にでも、さ。〉

『 ... 』


迷ってるような瞳。

それはきっと行くか、行かないか。
...多分、今の私は立場的に悪女なんだろうけど
その立場は今日でおしまい。

迷ってるんなら私が背中でも押してやる。


『わっ?!』

〈...早く。そんなに迷ってたらいつあの子が
取られちゃってもおかしくないかもね..なーんて、〉


ずっと私と向かい合ってた勝利くんをクルッと
後ろに向かせて広くて大きい背中をポンッと押す。

驚いた表情の彼に冗談交じりに言ってみれば、
途端に焦った顔に変わって何かを決意したような
瞳で私を映した。


『...行ってくる。』

〈..うん。〉


鞄を持った勝利くんは扉へと歩いていく。

..なんか、その背中を見てると無性に切なく
なってくる。

だめだ、見送るのはやめよう、なんて思って
顔を背けた時。


『..あ、一ノ瀬さんっ。』

〈...???〉


勝利くんが何故か私の方に戻ってきた。

他になんかあったっけ、??


『..ありがとうございます。俺、やっと決心と言うか
その、決意出来たんで。
一ノ瀬さんから昨日あった話聞いた時は
驚いたけど..背中を押してくれたのはほんとに
有難かったです。』

〈...いいよ、全然。
私もまたあの子に会えたら謝っとく。〉

『絶対すぐに許しちゃいそう、ゆいさちゃんの
ことだから。笑』


"ゆいさちゃん"

確かに彼はそう言った。
"あの子"じゃなくて名前で。

彼女のことを思い浮かべてるのかどこか
幸せそうな顔をしてるし、勝利くんの瞳は
さっきと違ってキラキラと光ってる。

...きっと、勝利くんの中であの子の存在は
大きいんだ。私じゃ代わりになんてなれないくらい。

こんなの勝てる訳なかったなぁ、、笑


〈..じゃあ、また明日。〉

『はいっ。また明日!!』


すっかり元気になった勝利くんを見て、
好きな人が笑顔になってくれれば。
好きな人が幸せならそれでいいかなって、
そう思えた。


〈...私も、少しずつ変わっていかなきゃ。〉


次、現れた好きな人の前でちゃんと好印象を
持ってもらいたいし、なにより振り向いてほしいから。

勝利くんの笑顔と言葉で私も、少し前向きな
気持ちになれたかもしれない。





──────────





- ゆ い さ 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


「んー、、、」


1人、スマホの画面とにらめっこしながら
唸り声を出す。

そろそろ返信..したいけど、連絡すらも
取っちゃいけないような気がする。

いや、それくらいはいいのかな..??
でも、"関わるな"って連絡も関わってる内に
入っちゃうよね??


「もう分かんないよ~~、!!!」


ついに頭がパンクしてスマホを置いた。

どこまでが許容範囲でそうじゃないのか..、
けど、あの人の言葉的に連絡すらもだめな
ような気がして結局返信出来ず。

何も出来ない私に腹が立ってくる。

もう、最悪だよ..。


" ピコンッ "

「..??」


静かな部屋に鳴り響く軽やかな通知音。
誰からだろ..、


「っ勝利くん?!」


驚きのあまり私はスマホを持ったまま、
立ち上がった。

しかも..、

"明日、話したいことがあるから会えますか。"

って、内容が送られてきてる、、


「話し、たい、こ、、と..、」


ロック画面に表示されてるステータスバーの
メッセージを読みながら嫌なことが頭を
過ぎってたどたどしくなってしまう。

話したいことって、なんだろう。

一ノ瀬さんになにか言われた??
もう関わるのは辞めようって言われる??

敬語なところもやっぱり不安で、
大切な話なんだろうなって...。

用事があるって嘘ついて行きたくない。
..でも、そんなこと出来ない。
すれ違ったままなのはやっぱり嫌だし
なにより想いだって、伝えられてない。

これがもし最後になるんだったら、
もう振られたっていいから想いを伝えたい。


"「会えるよ。」"

"『ありがとう。明日迎え行く。』"


「っ..、」


怖い。正直なんて言われるのかなって..。

けど、ちゃんと向き合わなきゃ。
何を言われても大丈夫なように身構えるんだ。

明日でまた"アイドルとファン"の関係に
戻るんだとしたら、そしたらもう全部全部
伝える。

振られるのは、全部目に見えてるから_、





──────────





꒰ ☕️ ꒱

少し展開が早かったかも…って書きながら
思ったけど、それほどしょりくんの想いが
強かったと言うことで😖❤️(

ここまで来たら次回の展開は…❔


そして、次回がついに最終話です❕🥲💭

𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟒、果たして2人の思いは通じるのか💭𓈒𓂂𓏸
なんか次回が最後って早いような👉🏻👈🏻…

でも❕本編が終わっても1話スピンオフ
投稿するし、その次の週は新しいしょりゆいの
夢小説のぷろろーぐを投稿予定ですので、
楽しみにしててくれたら嬉しいです☝🏻🎶

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-10-26
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

      両 片 想 い だ い あ り ー 。

         𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟐📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧








































「はぁ...、」


ここ最近なにかとため息が多いこの頃。

今日のため息の原因は..相変わらず勝利くん関連。
でも、昨日のことを引きずってるのではなく、、


「勝利くんの恋愛ドラマ..か、」


そう、勝利くんが主演の恋愛ドラマ。
あまりにもタイムリーすぎる話ではあるが...。

ドラマの主演はもちろん嬉しいけど、
そのジャンルが"恋愛"となると、なんだか
感情が複雑になる。

昨日のこともあるのに、まさか今日そのことが
ネットニュースに流れてくるなんて、、

私のメンタル抉られまくりだよ。


大学の帰り道、朝からそのことで
気分がどんより。

普段はゆめと一緒に帰ってるけど、今日も
とてもそんな気分にはなれなくて、申し訳ないけど
1人で帰らせてもらうことにした。


「家帰って今日の復習でもしよ~、、」


帰ったあとにすることのスケジュールを
考えていたら、校門より離れた場所に
誰かが立っている。

遠目でも分かるぐらいスタイル抜群..、
けど、どこか見たことあるような、ないような、、
誰か待ってるのかな??

とか、自分に関係ないことなのに
不必要なことばかり考えながらその人の横を
通り過ぎようとした。_時だった。


[..ねぇ。]

「...へっ??」


突然後ろから声を投げかけられて私は
つい間抜けな声を出す。

あれ、初対面のはずじゃ...??
そう思って恐る恐る振り返って、、
はっとあの日のことがフラッシュバックした。


勝利くんに腕を絡めてた女の人...だ。

..ううん、それ以前にこの人の顔、見たことある。
それもテレビで何度も。

しかも、今日だってネットニュースで名前を見た。


「一ノ瀬さん..??」

[あ、知っててくれたんだぁ。
まぁ私最近テレビによく出てるしね~~♪]

「はぁ..、」


変な返事をしてしまう私と対照的に
黒い笑みを貼り付けてる一ノ瀬さん。

一ノ瀬まい...、最近いろんな番組に
引っ張りだこの女優さん。

朝のニュースにバラエティ番組に、、
そして、恋愛ドラマのヒロインに。
ここ最近はよくテレビで見かける。

ただ、アンチが少しばかり多いのだとか..、
その理由は調べたことないから分からないけど。


[...ま、そんなことより、私がここに来たのは
君と話すため。
だから聞きたいことあるんだけど、いい??]

「は、、い、」


いい??..って聞いてくるけど、有無を言わさぬ
目力と圧力を感じて"はい"と答えるしかなかった。

聞いたくせに断らせる気ないんじゃん。
..なんて、心の中で悪態をつきながら。


[じゃあ、単刀直入に聞くけど..、勝利くんとは
どーゆー関係??]

「勝利くんとの、関係...??」

[君、ただのファンには見えないな~って。
勝利くんを見ててそう感じたけどねー。]


なんで、そんなこと聞いてくるんだろう。
正直...と言うか一ノ瀬さんにはこれっぽっちも
関係のないことなのに。

そうとは言っても、別に勝利くんとは
答えられない程の関係って訳でもなく。

友達、、だけど、言ってもいいのか少し迷う。


[..あ、別に聞いたからって誰かに言う訳
じゃないから。..まぁ君が邪魔を
しなければ、の話だけど。]

「邪魔..??」

[それはともかく、答えてよ。質問に。]

「え、っと..、友達、です。ただそれだけ。
そんなやましいなにかとかじゃないので、」

[へぇ~??]


意図の分からない一ノ瀬さんの質問に対して
質問してきた当の本人は怪しく口角を上げる。

...なんか嫌な予感。


[じゃあさ、1つ頼みごとがあるんだけど。]

「..頼みごと??」

[そう。..私ね、勝利くんのこと狙ってるの。
ほら、すっごいイケメンでしょ??
それでもって性格もいいし!]

「え、」


何、とでも言いたげに睨んできた一ノ瀬さんに
私は慌てて自分の口を閉じる。

狙ってるって..、何それ、一ノ瀬さんも
勝利くんのことが好きってこと、だよね...。
あれ、てことは2人は付き合ってない、??

付き合ってないことを知って安心するけど、
それと同時に焦る気持ちもやってくる。

今日は感情と言うか、情緒が忙しいな、、


[それで、あんまり君と勝利くんに
関わってほしくないんだよね。]

「 ... 」

[まぁ"友達"の関係なら迂闊に変なことも
出来ないし、大丈夫だとは思うけど..ね??
君に行動されたら迷惑ってゆーか、邪魔
だから関わってほしくない訳。]

[あ、そうそう。
もし、少しでも勝利くんに近づいたりでも
したら、この話他にばらまいちゃうし、
なにより君の身に何が起こるか..。]

「っ、」

[...ね?? 分かった?]


昨日の今日でそんなことを突然言われても。
好きな人を狙ってる人から言われても。

.."嫌だ"って断りたい。

けど、いくら脅し文句だとしても
それをどうも真に受けちゃう私は、

断る勇気もない私は


静かに頷くことしか、出来ない。


[...話はそれだけ、じゃあね。]

「 ... 」


くるっと踵を返してスタスタ歩いていく。
どんどん遠くなっていく背中が何故か
ぼやけて見える。

あれ、世界ってこんなに不透明だったっけ...。

..違う。
私の頬に涙が伝ってから私の視界だけが
不透明だったことに気づいた。

あんなこと言われたからには、もう二度と
会えることを許されないのかな、、

朝からの絶望からまたさらに絶望に
落ちた気分で自分でも分かるぐらい生気を
失っていた。



⸒⸒



[...ん?? あれ、ゆっち?!]

「え、はーたん、??」


駅を通り過ぎようとした時、突然私の名前を
特徴的なあだ名で呼ぶ子がいた。

声のした方を振り向けば、はーたんが
手を振って私の方に駆けてくる。


[あの日以来だね!!]

「うん、!!」

[...ん、?? あれ、なんかあった..??]

「えっ、、いや..ううん、なんにも..、」


否定をしてみるものの、怪しそうな目で
じとーっと私を見つめてるはーたんは、
きっともう気づいてるのかもしれない。


[..話、聞くよ!! 話せたらでいいけど、
何があったのか教えてほしいな。]

「っ、、うん、」


はーたんは、ゆめとは全然違う優しさがある。

わざわざこんな私のために時間を割いて
話を聞いてくれるだなんて親切にも程があるよ、

そもそも、はーたんもなにかしらの用事が
あったかもしれないのに..、


[んじゃあ、歩きながらでも話そ!]

「えっと、どこに行く??」

[えっ、そりゃあゆっちの家でしょ!!]

「私の家?! いいけど、はーたんなにか用事が
あるんじゃ、??」

[用事??..あー!! そうだそうだ。
どっちにしろ、今からゆっちのとこ行こうかな
って思ってて!
朝のニュースの件について慰めに来ましたっ。]

「朝のニュースの件...??」


びしっと敬礼してる彼女がとてつもなく可愛いな
とか思いながら、彼女が言う朝のニュースの件が
なにかを思い出す。

慰めってワードが入ってると言うことは..??


[テレビでやってるニュースじゃなくて、
ネットニュースで見たんだけど、その...、
恋愛ドラマの、ね、]︎︎


はーたんは誰がとは言わず、あえて名前を伏せて
言ってくれたがなんのことを言ってるのかは
すぐに分かった。

こうやって名前を伏せて言ってくれるとこも
私にとっては有難い...。


「うん、、そうなんだよ、ね~、」

[はるな、Twitterでトレンド入りしてたから
なんだろって思って見てみたら、、って感じ
だったから、ゆっち大丈夫かなーって、]

「..わざわざほんと、ありがとね、」

[んーんっ、いいのいいの!!
はるながしたくてしたことだから!]


はーたんの優しい言葉一つ一つが今の私の身に
すごく染みる。

どうしてこの子はこんなにも優しいんだろうか、、
これは風磨くんが惚れても納得すぎる、だなんて
改めて思った。



⸒⸒



[..そっか、、そんなことがあったんだね、]

「うん..。」


駅から家までの帰り道。

私ははーたんと会う前にあったこと、
昨日のことも全部話した。

話してる内に鼻の奥がツンとしたけど、
なんとかして目に溜まった涙を引っ込めた。


[でも、キツいなぁ...そんなこと言われちゃったら
行動したくても出来ないし、、
あ、ちなみに勝利くんとは連絡とかは..??]

「..昨日、勝利くんから1件連絡来てたんだけど
返す気が起きなくて、未だに未読のまま、」

[そっか..、]


そう言えばそう、勝利くんから昨日連絡が
入ってた。

どのタイミングで来たのかは知らないけど、
通知のポップアップで勝利くんからのメッセージを
見て、どうやら私があの現場を見たことを
知ってるらしかった。

ただ、私は返信する気力がなくて今日だって
既読すら付けてない。

いわゆる、未読スルーってやつ。

勝利くんにはほんと申し訳ないけど、、


[けど、その女優さん気をつけた方がいいね。]

「だよね、」

[...でも、勝利くんは大丈夫だよ。絶対。]


絶対、大丈夫。

はーたんはそう言い切った。
どうして断言出来るのかは分からないけど、、
はーたんが言うなら大丈夫、なのかな。


「..ほんとに、勝利くんは一ノ瀬さんに
惚れちゃったりしないかな、」

[大丈夫!! 勝利くんは絶対そんなことないよ。
...もう既に勝利くんが惚れてる子、
いるし。((ボソッ]

「...はーたん、」


最後になにかを呟いていた気がするけど、
聞こえなかったため多分独り言だろうと認識。

それにしても、ここまで断言して言える
はーたんがすごくて、羨ましい。


[勝利くんとゆっちなら、もう二度と話せなくなる
なんてことはないと思う。
はるなはそんな2人だからこそ、って思ってるから!!]

「..っ、ありがと、う、」

[わわ?! ゆっち、泣かないで~~!!]


だめだ。結局必死に引っ込めた涙は溢れて
いくつも頬を伝っていく。

引っ込めた意味、ないじゃん。

昨日も人前で泣いて、今日も泣いて..、
私は勝利くんのこととなるとこんなにも
涙脆くなるのだろうか。

けど、内容が内容だから余計なんだろうな、


「ごめん、っ、、」

[んーん、ゆっちは謝ることないよ。
泣ける時は泣かなきゃ!! そのための涙だから
泣くの我慢してたら涙がある意味、ないんじゃ
ないかな、、なんて!!笑]


なんかドラマみたいなセリフ言っちゃった。

って、笑うはーたんを見て私も自然と
笑顔になれた。

すごい。人に親切に出来て笑顔にまで
させられるはーたんがすごい。

担タレってやつなのかな、すごく風磨くんに
似てるなって。

優しいとこも笑わせてくれるとこも..。


「..はーたん、ほんとにありがとう。」

[ううん、少しでもスッキリしたなら良かったよ。
..さっ、ゆっちの家で楽しいことやろ!!
気分転換にでもさ♪]

「..うんっ!!」


優しく微笑む彼女に私は心の中で何度も
"ありがとう"と伝えた。





──────────





- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


『う"ー、、』


変な唸り声を出しながらテーブルに
突っ伏する俺。

明日はドラマのメインビジュアルの撮影。
その次、明後日からはクランクイン..、

一ノ瀬さんと会わなきゃいけないと思ったら
荷がとてつもなく重くなる。


ちなみに今日も結局ゆいさちゃんからの
返信はなく、ずっと未読のまま。


『はぁ..、』


毎日のようにゆいさちゃんとのトーク画面を
開いては確認してどんだけ好きになっちゃったん
だか..、自分でも呆れるほど好きなんだよな、

少し期待するけどやっぱり来てなくて
それでため息ついて。


..俺からなにかしら行動しなくちゃ今の状態は
変わらないかもしれないけど、じゃあどんな
行動をすればいいのかなんて分からない。

しかも、次会った時は誤解を解いて
自分の気持ちを伝えるから_...。

緊張して余計に行動しづらい、と言うか。

別に告白するならその時じゃなくてもいいじゃん
って思うかもしれない。
だけど、もうこれ以上俺が我慢出来なくて。

想いを伝えることをこれ以上先延ばしには
したくない。

だから、どうしても次会った時に伝えたい。


『..明日からなんもありませんように。』


柄でもなく、窓の空を見上げて神頼み。
今日は、晴れ。いっぱいに広がる青空に
ぽつぽつと白くてふわふわな雲が浮かんでる。

空が何を伝えようとしてるかとか分かんないし
そんなこと考えるようなやつじゃないけど。

青空を見て俺もいつか今の
"曇り空"から、"青空"に変われるのかな??..なんて、



先行きをどうにかして明るく見たかったんだ。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

恋のライバル編が始まってからあんまり
明るいお話ない気が…🥲🌀

読んでてしんどかったらごめんなさい😿💧

そろそろ明るくさせたい❕…と思ってます(× × )


次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟑は一ノ瀬𝐬𝐢𝐝𝐞メインです🫢💭
しょりくんは出るけどゆいさが出るかは
今のところ未定です💭𓈒𓂂𓏸

次回の次はついに…❔の展開かもしれないので
乞うご期待です☝🏻🎶

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-10-19
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に31作品あります

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   ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️

   幼 馴 染 の 君 と 王 子 様 の 君 _ ໒꒱

           𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟰🫧ଓ

   ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️













































- 勝 利 𝘀 𝗶 𝗱 𝗲 -


風《んでさ、はるなが昨日こんなことしてて
表ではツンってしたこと言っちゃったけど
ぶっちゃけまじで可愛くて..、》

翔《あー、確かに俺もれながそんなことしてたら
可愛すぎて悶えてるレベルだわぁ、、》

『 ... 』


彼女持ちの2人がお互いに幸せそうに惚気を
話している中、彼女がいない絶賛片想い中の
俺は1人黙々と弁当を食べてる。

そんな俺の頬をまだ冷たい風が撫でていく。
春になったのにまだどこか冬を感じる..。


風《...って、勝利やけに静かだな、どした??》

『..ん、別に、』

翔《てかどうなの、例の幼馴染ちゃんとは!!》

『いや..?? 特に進展ない、っていうか。』


いつもと全然変わんない。
会話の内容も態度も全部。

まぁだから普通のままなんだけどさ。

そのまま卵焼きを食べようと思ったら
翔太と風磨くんが2人揃って"はぁ?!"って
声を出すからびっくりして卵焼きを取り損ねた。


『ちょ、うるさいんですけど..、』

風《いやいやいや、未だに進展なしなの?!》

『だからそうだって、』

翔《もう~、勝利ってばほんと奥手だよねぇ、》

『今更態度変えたって..。』


それにそもそもゆいさは俺のこと意識なんて
してない。ずっと"幼馴染"止まりなんだと思う。
今更態度変えたところでゆいさに不審がられる
だけだし。

..分かんないっての、、


翔《そういう時はグイグイ行かなきゃ!!》

『無理無理..、』

風《やる時はやんなきゃ勝利さん!!》

『えぇ、、』


やる時はやる...分かってるけど。けどさぁ、、
思ってる以上にそう簡単にはいかないんだよ。

意外と厳しいんだから、現実は..。


風《しょーりー、俺らもサポートするからさ??》

『有難いけど大丈夫。』

風《えっ、そこ断わる?! えぇ?!》


とにかく騒がしい風磨くんは置いとくとして。
俺はさっき取り損ねた卵焼きを食べようと、
もう一度お箸で取ろうとする。


翔《..あ、そう言えばなんだけどさ..、》

『ん??』

翔《最近、勝利の幼馴染ちゃんがモテてるらしくて、》

『..なに、??』


..衝撃的な話が再び俺の手元を狂わせた。
俺が突然立ち上がったから弁当が落ちかけ...


風《ちょっ、弁当危なっ!!》


たところを風磨くんがギリギリでキャッチ。
中身が少なかったから特に溢れることもなく。

..って、そんな弁当の心配よりも、、


『翔太、ちょっとその話詳しく。』

翔《いや、それがさ俺んとこの部活の先輩が
勝利の幼馴染ちゃんのことが好きだって
俺に話してきたんだよ。
ちなみに一目惚れだってさ。》

風《..でも、ゆいさちゃんとその先輩ってなんか
関わりあったっけ??》

翔《いいや、ないらしいよ。》

風《がちの一目惚れってことね、、》

『 ... 』


一目惚れ..???
嘘でしょ、ちょっとまずい..。

ここに来て突然のライバル出現。
確かにゆいさは可愛いから惚れるのも
分かる..けど。

ゆいさとなんの接点もない奴に取られる訳には
いかないし、俺だって譲る気なんて更々ない。

こうなったら俺も少しずつでも進展して
いった方が良さそうだな..ってなると今のうちに
計画を考えれば、、


そう考えていた矢先。
再び翔太の口から衝撃的な話が飛び出した。


翔《んで、今日その先輩が告白するんだってs、》

『はぁ?!』

風《ちょっ、勝利!! 落ち着いて?!》‎

『え、いや、、はぁ、?!』


突然のことに理解が追いつかない俺。
というか追いついてくれない。
さっきの話といい、情報量が多すぎて
既に俺の頭はキャパオーバーしてるんだと思う。

待て待て、さっき計画しようとしたのに
もうそんな時間もないって..??

やばい、まずい、、どうしよう、


『..ってか、なんで早く俺に教えてくれなかったの、?!』

翔《いやー...それがさ、俺も早めに話しとこうとは
思ってたんだけど、どうも話すタイミングが
分からなくて、、多分勝利すごい反応するん
だろうなって目に見えてたから、笑》


苦笑混じりにそう言った翔太に俺はハッとして
少しだけ我を取り戻す。

毎回そう、、ゆいさの前ではなんともないように
してるけど翔太とか風磨くんの口から話される
ゆいさ関連の話についてはやけに敏感になって
反応しがち。

それほどゆいさが好きなんだなって2人と
いるとすごいそれを実感させられるんだけど。


風《..勝利さん、これはもうなんとかしないと、、》

『そう..だよね、、うん、分かってる、、』

翔《..なんか話してごめん!!》

『いや、逆に知らずに告られてたらそっちの方が
嫌だったしまだ予防出来るんだったら..、
だから翔太が教えてくれて有難かったよ。』

翔《勝利優しい..、》

風《...感動な場面なとこ悪いけど、とにかく
今はどうするかだよ?!》

『え、今の感動な場面だったの..??』

翔《ぶふっ、笑》


今の笑う?? ってとこで何故か笑った翔太。
何に笑ったのかは分からないけど、まぁ置いとくと
しよう。


『その先輩には申し訳ないけど告られたらさすがに
困るから、その前にゆいさを連れ帰るってのは??』

風《多少強引感はあるけど、勝利がそれで
いけそうなんだったらいいんじゃない??》

翔《ま、好きな子が取られちゃうって考えたら
さすがに焦るもんなぁ、》

『..じゃあ、これで。』

翔《あっ、ちなみに放課後ね!!
勝利たちのクラスに先輩行くと思うから
帰りのHR終わったらすぐに幼馴染ちゃんと
帰った方がいいと思うよ。》


放課後..あともう数時間しかないのか、、

なんとなく、この計画通りに行動したら
ゆいさに不審がられそう、てか絶対そう。

..でも、それくらい今の俺は焦ってるから。

あの時見せた笑顔を、俺以外に見せないで、
俺以外を抱き締めないで。
...って、だめだめ、感情上手くコントロール
しなきゃ影響が出る、、


『..分かった、ありがと。』

風《てことで放課後頑張れよっ!!》

翔《勝利なら大丈夫だから!!》

『うん、笑』


なんか、俺がゆいさに告白するみたいな
応援の仕方なんだけど..まぁいっか。


てな感じでやっと話題が変わり2人は
また何かに爆笑しながら会話を交わしている。

俺は卵焼きを食べながらさっきの話を
思い出していた。


先輩相手でも譲れないものは譲れない。

俺だって本気なんだから。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

しょりくんの親友出演ははーたんの
風磨くんと、れーちゃんの翔太くんです🫶🏻🎶

2人になるべく似せて書いてみたんだけど
キャラ崩壊してたらごめんね😿💧

てか、しょりくんが幼馴染の世界線に
行きたすぎて無理😖❤️´-


そして、次回の𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟱は先輩の告白阻止( ?! )
ここから少しずつ進展が始まるかも…❔

次回もお楽しみにっ🎶💭

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-12-14
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
幼馴染の君と王子様の君_໒꒱








  ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️

   幼 馴 染 の 君 と 王 子 様 の 君 _ ໒꒱

          𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟯🫧ଓ

  ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️






















































『..、...ってば、...、...起きろって。』

「...んん、??」


誰かに体を揺さぶられている感じがして
まだ多少重たい瞼を頑張って開いて
突っ伏していた頭をゆっくりと起こした。

ここは..なんだ、いつも通りの教室だ。
さっきまでまたあの夢を見ていたから..。
んん、、また変な感覚になる、


『もう昼だけど。』

「あー..うん。」


勝利の言葉に周りを見渡すとお弁当を持って
机を寄せ合う女子や購買に向かう男子たちなど、
既にお昼ムード。

時計もちょうど4時間目の古文が終わったあと。


『古文苦手なくせに、また成績下がるね。』

「はいはい..分かったから、
勝利は早く風磨くんたちのとこ行ってきなよ。」


勝利は呆れたようなため息を零して
教室の後ろ扉で待っている風磨くんたちの
ところへと向かっていった。


は[ゆっちー!!]

れ[屋上行こ~♪]


勝利と入れ替わりにれーちゃんとはーたんが
自分たちのお弁当を手に私の机にやってきた。

ボーッとしてる場合じゃないや..。
すごい速さで教科書類を片付けてスクバから
お弁当を手に取る。


「いいよ、行こ!!」



⸒⸒



𝗶𝗻.屋上‪ 𓈒𓏸


は[てか、さっきの古文の先生さ~...、]

れ[あー、確かに言われてみれば、、笑]


2人が楽しく会話をしてる中、さっき見た
夢を思い出しながら黙々とお弁当を食べてる私。

やっぱり不思議だったし..変な夢だったなぁ、、

ていうか、夢の世界の自分はあっちの世界が
現実だって思っちゃってるみたいだし。
それでこっちが夢の世界みたいだ..って。
まるで、今の私が思ってることと正反対。

勝利はやっぱり、こっちの世界の勝利とは
性格が真反対すぎて違和感の域を超えている..。


れ[..ゆいちゃ??]

「っへ?!..ど、、どしたの??」

れ[なんか、今日は全然会話に入ってこなかったから
少し、心配になっちゃって...大丈夫??]

は[ゆっち、朝からボーッとしてたし、、]


あの夢のことを考えていたら、いつの間にか
私は上の空になっていたようで..、

私を見ている2人の表情は心配の色を
浮かべている。

...話して、みようかな。
この2人なら信頼出来るし、何よりいろんなことを
包み隠さずなんでも話せちゃうから。


「あのね、...最近、変な夢を見るんだ。」

は[変な夢..??]

れ[悪夢、とか良くない夢なの、??]

「悪夢って訳じゃないんだけどね、
その...、」



… 💬 …



は[..まるで現実のような夢、ねぇ、、]

れ[お姫様と王子様って、確かに不思議、!!]

「しかも、勝利の性格がこっちと夢で真逆すぎて
めっちゃ違和感でしかなくてさぁ、」


さっきのお昼寝中に見た夢のことも交えて
2人に話すとうんうんと頷きながら聞いてくれる。


れ[夢の方じゃ優しくて現実では冷たいって、
ほんとに真逆すぎるよね、確かに違和感..、笑]

は[それに、毎日見るってのも不思議!!]

「そうなんだよねぇ..。」

は[...ゆっち、勝利くんのこと考えすぎてるとか??]

「..へ??」

れ[あー!! 一理ありそう!!]

「え、ちょっと待って?!」


はーたんの軽い爆弾発言によって、私は
頬をピクピクと引き攣らせる。

勝利のことを考えすぎ..???
いやいや、そんなことない、

しかも、少し前から見るようになっただけで
勝利のことで頭いっぱいになった日なんて、
正直言って全くもってない。


は[あれ、違った??]

「全然、!! むしろ勝利のことなんて
考えたくもないよ..、」


あんな感情があるかも分からないぐらい
冷たい毒舌幼馴染のことなんて考えてる暇ないし
考えたくもない、、

..けど、毎日のように夢に出てくるのは謎だ。
物語のようなあの夢は1番謎だけど..。


れ[けど、今朝ゆいちゃ勝利くんのこと
ずっと見てなかったっけ。]

「え、、あー..今日も相変わらず囲まれてるなって
見てただけだよっ、」


モヤモヤしてたから、とは言えなかった。
なんでか分からないけど、誤魔化した。


は[怪しい~~...、]

「なんも怪しくないよ、?!」


手に汗を握る状況。
これは..話題を逸らさないとマズイかも..!!!


れ[..まぁゆいちゃの体調が悪くないんだったら
良かったよ!! なんとなく元気なさそうに見えた
から、その理由も知れて良かったし!]

は[ま、それもそうだねっ!!
またいつでも話してね、ゆっち!]

「!!!
ありがとうっ、!!」


れーちゃんが助け舟を出してくれたおかげで
なんとか切り抜けられた。

けど、2人には心配掛けちゃってたみたいだし
私も2人といるときはあんまり考えないように
しなくちゃな..じゃないと、また上の空になって
ボーッとしちゃうから気をつけないと。


は[でもさ、ゆっちの夢なんか羨ましいかも。]

「そう..かなぁ、??」

れ[私も、翔太が王子様の夢とか見たいなぁ♪]

は[風磨が王子様の格好してたら、かっこよくて
無理すぎる..、]


そう話す2人の目はキラキラしていて、
気づけば話題はそっちで盛り上がっていた。

彼氏が王子様の夢..イケメン彼氏持ちの
2人の立場になって考えてみれば確かに
この夢は羨ましいものなのかも。

私は好きでもなんでもない勝利が相手だから
あんまりだけどねっ。..好きでもなんでもない。
そうだよ、だって幼馴染なんだもん。



だけど、その感情に少しだけ違和感を感じた。


...違和感??



「..やっぱり、最近の私変だ..、」


そうボソッと呟いた私の言葉は誰かに
聞こえることもなく、そのまま風に乗って
消えてった。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

なんとなく内容グダグダになっちゃった気が
するけど、大丈夫かな🥲🌀

あ、ちなみに日曜日にセクゾの
ドームグッズ届きました~🫰🏻💭
また別で投稿あげる予定です🙌🏻♡︎

…それはさておき、最後に感じた
心の違和感の正体とは、、❔

展開がまだまだ未知数なところは
あるのですが、みんなに楽しんで
もらえるよう頑張っちゃいます⸝⸝> <⸝⸝🎶


そして、次回𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟰は勝利𝘀𝗶𝗱𝗲の回に
なります🧒🏻❤️

次回もお楽しみにっ🤚🏻໒꒱

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-12-07
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
幼馴染の君と王子様の君_໒꒱





  

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

      両 片 想 い だ い あ り ー 。
   
          𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧






































- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


『あぁぁぁぁぁっっ、聡くんんんんっ、、!!!』

《うわぁ?! って、ちょっとそれやめて~!!!!笑》


聡くんの肩をもってぐわんぐわん
揺らしながらSOSを求めてる俺。


《...これはまさか、、ゆいさちゃん関連でしょ??》

『は、』

《あー!! そうなんだぁ!!》

『ちょっ、!!⸝⸝⸝』


あっさりバレて恥ずかしくなった俺を
聡くんはニヤニヤしながら見てくる。

...なんなんですか、その顔は。


《まぁ勝利はグイグイ行くタイプじゃないからね~..、》

『いや、そうなんだけど、問題はそこじゃなくて!!』

《え??》


どゆこと?? なんて首を傾げてる聡くんに
俺はスマホの画面を見せる。


《..あれ、ゆいさちゃんの連絡先??
やっと交換出来たんだ!!》

『それはそうなんだけどさぁ..、』

《なにか不満でもあるの??》

『やっ、不満なんてそんなのないけど!!
ただ...、』

《...ただ??》


『...俺、ジャニーズだし大丈夫かなぁって..、』


一瞬ぽかんとした顔をした聡くん。

けど、次はなにか必死な表情で
俺の肩をガシッと掴んでくる。


『そ..聡くん??..おーい、』

《もう!! 勝利ったらそんなこと思ってたの?!》

『え?? まぁ、』

《別にジャニーズだから、それで恋愛しちゃ
いけない訳じゃないんだし!!
..まぁ確かにバレちゃったらいろいろ
大変なことにはなっちゃうし、リスクも
十分にあるけどさ..、》


俺らの立場はジャニーズという名のアイドル。

いつどこで文春とか、そう言ったマスコミが
俺らのことを撮るかなんて分かったもんじゃない。


もし、どこかで写真なんか撮られたりしたら。

もし、熱愛なんてのが報道されてしまったら。


俺のアイドル人生の死活問題になってしまう。


そんなことを悶々と考えてたら
"でも!!"と聡くんが口を開く。


《そーゆーのは気をつければなんとかなると
思うし、きっと大丈夫だと思うんだ。
まぁ勝利が気になってる子なんて、僕初めて
聞いたし、この恋愛を無駄になんかしてほしく
ないし!!》

『お互いに、気をつける..、』

《それに、なにより!!!
僕たちにはもう素敵なカップルがいるでしょ??》


『..あ、、、そう言えばそうじゃん!!!』



テンパってたからつい忘れちゃってたけど..、


そうです。
俺らには既に彼女持ちのメンバーがいました。


《風磨くんだって1度も撮られたことないでしょ??》

『..確かに。』

《それはお互いがちゃんと気をつけてるから!!
だから、勝利たちもちゃんと気をつければ
大丈夫だと思うよ♪》


お互い気をつければ、か..。


...うん。きっと大丈夫な気がする。
というか、そんな気がしてきた。


スキャンダルのこととか、もし報道されて
しまった時の今後のこととかすっげー
マイナスのこと考えてたけどさ。


..やっぱり、どうしても気になるんだよ、
あの子が...ゆいさちゃんが。


多分もう恋に落ちかけてるんだろうね、俺。
もうこの気持ちに正直コントロールなんて
出来てないし。


『ありがと。俺、聡くんに相談して正解だったわ。』

《おっ、なら良かった。僕、応援してるから!!》

『きゅひっ、ありがと。笑』


ゆいさちゃんの好きが果たして
"推し"
としての好きなのか、はたまたヲタクの
みんながよく言ってるリアコ..ならぬ
"恋愛"
としての好きなのかは、、分からない。


どちらにせよ、好きでいてくれてるのは
すごく嬉しい。


でも、俺の気持ち的に"推し"としての
好きだったら、ちょっとショック、、かも。


あー、、なんかこう考えてる時点で
もしかしたらもう恋に落ちてたりして。


とにかく俺は自分のゆいさちゃんに対する
この感情をもう少し探りながら、

_ゆいさちゃんの好きを変えてみせる。





──────────





- ゆ い さ 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


(大学1年生の設定です❕)


「ゆめ~~!!泣」

[んわ?! ちょ、どうした!!]


2限目が終わったあと、斜めの机に
座ってたゆめに私はなんとか助けを求める。


それもこれも..うん、全て昨日のせい。


[なに、また推しがどうかしたの??]

「そう、、なんですけど..、」


今回のことは推しがどうかした、とか
そんなレベルじゃない。

むしろ、..推しと2回目のコミニュケーションを
取ってしまったのだから。


...ちなみに1回目は私がライブ会場の
天井席からドジやって落ちちゃって頭が
床に激突する寸前のところで、、


彼が、勝利くんが助けてくれた時。


あの時も"どうして大好きな推しが?!"
ってすごいパニクったけど。

と言うより、勝利くんは私の中で
推しと言うより、私の好きな人なもので、、

いわゆる"リアコ"ヲタクなのです。


だから、パニックよりもその上、
大パニック..って表現の方が合ってるかな。


「ちょっと、ここじゃ話しづらいから..、」


私はまだ勝利くんと会話出来たこの話を、
そして、_昨日まさかの勝利くんと
連絡先を交換出来たことも。

なんにも話していないのです。


つまり、誰かにこれを聞いてもらいたい!!
..という状況。


でも、相手はあのジャニーズだし、
Sexy Zoneの佐藤勝利な訳で...。


大学内では容易に話せる内容でなくて。


誰に話そうとかもすっごく悩んだけど、
悩みに悩みまくって、私の中で1番信頼してる
親友のゆめに話すことにした。





──────────





꒰ カ フ ェ ☕️‪ 𓈒𓏸 ꒱


[ぶふっ、ちょっと待って、どーゆーこと?!]

「ちょっ!! ゆめ声大きいってば、、!!!」


あ、ごめんごめん。って咄嗟に
口に手を当てるゆめ。

もう..いくら店内だからって油断は
出来ないのに、


もう少し場所考えれば良かったかな、、


[ん"ん"っ、、えーと、一旦話整理するよ??]

「はい、」

[えっと、ライブ行った時に天井席の階段から
落ちて勝利くんに助けてもらった。
そこで初めて会話したんだね??]

「そうそう。」

[で、、昨日。偶然たまたま遭遇した際に..
勝利くんと2度目の会話をして、しばらく
話したあと連絡先を交換した..と。]

「そ、、です。」


私は曖昧に相槌を打つ。


今になって話しても良かったのかななんて
思いが頭をよぎってちょっと後ろめたい
感情に襲われた。


[んー、、、私はその、勝利くんって人、
名前しか聞いたことないからあまりよく
分かんないけど..いい人なんでしょ??]

「それはもちろん!!
今までだって、熱愛だとかスキャンダルだとか
1度も撮られたことないし、性格だって
ほんとにほんとにいい人だよっ!!」

[ちょちょちょ、熱入りすぎよ、笑]

「あ..、笑」


つい、熱弁してしまったあまりに
ゆめも苦笑いを浮かべる。


「ごめん、つい本気になっちゃって..、」

[いーの、いーの!!
でも..そんなアイドルがただの一般人の
大学生と連絡先交換するとは..、
なーんか、ありそうだなぁ??]

「なんか..って??」


ふふんって意味ありげに笑うゆめだけど
"なーいしょっ!!"だなんて、その先を
教えてくれない。


まぁ芸能人でもなんでもない、ただの
勝利くんのファンってだけの一般人と
連絡先交換..ってのも確かになにか
ありそうな気はするけど。

でも、彼はそんなことをするタイプの
人間じゃないから、もしかしたらゆめは
勝利くんのなにかに気づいてる??


その時、


"ピロンッ♪"


「...???」


少し賑やかな店内に響いた軽やかな通知音が
誰かからのメッセージを受信したことを
知らせてくれる。


_でも、相手は予想外の人物からだった。


「...え、」

[ん?? なになに、誰からっ??]


きらきらっとした目で私を見てくるゆめ。

..貴方の予想通りの相手だと思いますけど、、


「えっと...、勝利くん、から。」

[えっ、噂をすれば?! なんて来たのっ?!]


なんでだろう、私よりゆめが興奮してるのは。


、、とりあえずそんなのはさておき、
ロック画面に表示されたステータスバーの
メッセージを見てみる。


" 『午後、空いてますか?』 "


そう何故か敬語で送ってきた彼に
私はつい ぷっ と吹き出してしまいそうになる。


[えぇ、なんのお誘い?!
やっぱり私の考えに間違いはないわね..、]

「お誘いもなにも..、ってゆめのその考えってなに。笑」

[別になんでもないよー!!
きっとゆいさもその内分かるはずだからっ♪]

「..うん、??」


私は曖昧な返事を返してもう一度スマホの
ロック画面を見た。


午後から、か..。
ほんとになんのお誘いなんだろう。


とりあえずこの後の予定はないし、
勝利くんに行けるって返そう!!

私も..会いたい、し。


" 「空いてますよ!!」 "


「..ふぅ、」


相手も敬語で聞いてきたし、ここは
私も敬語で返した。

それに、相手はあのアイドル様だからね、、


ただLINEの返信を送るのに
こんなに緊張したのは初めて。

おかげで送信したあと緊張からの解放感で
ため息が出ちゃった。


[..よしっ、それじゃ帰ろっか!!]

「え、今日早いね。ゆめ予定でもあるの??」

[え?? いやいや、予定は私じゃなくてゆいさ!!
貴方、午後から予定入れてたでしょ!!!]

「いや、そうだけど!!
こんなに早くなくても..、」


とゆーか、私はもう少しゆめと一緒にいて
この緊張を紛らわしたいんだけど、、


...それより、私よりゆめの方が
楽しみにしてるのは気のせいですか??


[いーからいーからっ。
好きな人に会うんだったら準備の時間が
必要でしょ??
だからだよっ。さ、早く行こ!!]

「えへへ、、そうだねっ。」


ゆめもそう言ってるならば、
ここは恋する乙女の力( ? )を
発揮するべきかなっ。

ただ、メイクはナチュラルでokだから
問題は服装と髪型だけ。


そこさえやれば大丈夫かな。


[じゃあ、明日!! 話聞かせてよ♪]

「いいよ! じゃあ、またカフェでいい??」

[おっけー♪じゃ、楽しんで!!]

「あはは、ありがとっ。」


お互いカフェの入口付近で手を振りあって
私たちは自宅に向かうためお互い反対方向
へと歩いていった。






──────────






꒰ 🫧 ꒱

うわぁ、なんかめちゃ文才力なさすぎて
読みやすいかどうか心配🫠‪‪💧

とりあえずキリがいいであろう場所で
今回は終わしましたっ🤚🏻💭

次回の𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞𝟐はしょりくんとの
ドキドキデート(仮)のお話になります𓃠⸝⸝꙳

どこまで続くか、どんな展開になるのか
まだゆいさ自身も見えてないところは
あるし、未知数なことだらけですが
みんなに楽しんでもらえたら、しょりゆいの
ちょっとした過去を知ってもらえたらなと
思います🙌🏻💞

それでは、また次回でっ✊🏻🤍

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-07-20
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

       両 片 想 い だ い あ り ー 。

         𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟑📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧






































- 翌 日 -


[さぁさぁさぁ、ゆいささん!!
昨日のお話を聞きましょう!!]

「ゆめ、ここお店..!!!」


あ、ごめんごめん。って慌てて手で口を
抑えるゆめ。

..あれ、このくだりどこかでやったような、、
デジャブ??


[..で、どうだったのっ??]

「うーん、ドライブデートみたいな感じだったよ。
あ、海に行った!!」

[へぇ、そう来たか..、]

「いや、どーゆーこと??」


最近のゆめはなんか意味深発言が多いなぁ、


[んー?? 別になんでも!!
..ってか、それよりなにか進展なかった訳?!]

「え、進展??」


進展..進展...、


「...いや、特には、、」

[えぇぇぇぇぇぇ?!?!?!]

「ちょっ、ゆめ!!!」


突然大きな声を出して驚くゆめの口を私の手で
慌てて抑える。

その内なにかをもごもごと話し出したから、
聞き取れなかった私は手を外す。


「あ、ごめん。なにか言った??」

[ぷはっ...だからぁ、、]


((プルルルルルルッ


「あ、電話鳴ってる。」

[あー、もういいとこなのに!!
ごめん、ちょっと電話してくる!]

「りょうか~い。」


ゆめがなにかを話しかけた時、タイミングが
良いんだか悪いんだかゆめのスマホから
電話の着信音が鳴り響いた。

スマホを耳に"もしもし~??"って言いながら
席を立ってカフェの入口へと向かうゆめ。


「..なんだったんだろ、」


ストローでクルクル掻き回してから
ちゅー っとメロンソーダを口に含む。


..ゆめが電話から戻ってきたあと、
もう一度聞こうとしたけど"あー、、"
って言葉を濁されて"それよりもさ!!"
だなんて話を逸らされた。


結局、ゆめがなにを言おうとしたのかは
分からないままだった。





──────────






[んじゃ、また明日~!!]

「うん、またね~!!」


昨日と同様、カフェの入口付近でお互い
手を振りあって家へと向かう。


...そう言えば、明日が夏休み前
最後の講義か、、

夏休みなにしようかなー、
あ、ゆめでも誘ってまたどこか遊びにでも
行こうかな。


それ以外ほぼ暇だし..。


って、頭の中で今年の夏休みどうしよう
なんて考えてたらカフェに近いアパートに
住んでる私はもう目の前に着いていた。



ほんとはね、一軒家で一人暮らし..とか
したかったんだけど。

さすがに1人でそんな広い家に住んでも
なんか寂しくなるし、掃除とか大変だしって
思ったからアパートに住んでる。


まぁちょうどいい広さだしね。
広すぎず、かと言って狭すぎずで。

彼氏がいない私にとってはこれくらいの
広さがぴったり。

私には勝利くんが彼女とか作って
熱愛だとか結婚だとか、、そーゆー報道が
出ない限りは彼氏を作る気なんて更々ない。

まず、リアコヲタクの私にリアルで
ちゃんと恋愛が出来るかどうかもだし、
..実際、プライベートで会うはずのない
大好きな人とコミュニケーション取ってるし。


連絡先まで交換して昨日はドライブ..!!!

しかも、昨日のドライブデート(仮)は
いろんな勝利くんにきゅんきゅんしまくって、、

..こんなんで勝利くん以外との恋愛とか
出来る訳ないです。

あっちはどんな気持ちで私と連絡先交換
したり、ドライブに誘ってるのかは
分かりませんが..。


「ただいまぁ、」


ガチャッて扉を開いて、誰もいない部屋に
1人"ただいま"を呟いた。


..毎日誰もいないのに律儀に呟いてるけどさ、
さすがに慣れても寂しい気持ちって消えては
くれないんだよね。

前に比べたらマシになった方だけど、


「あ~~~、早く夏休み来い~~、」


部屋に入った途端、リビングのソファにダイブ。

今日はすんごく暑くてもうなんもやる気が
出てこない..。

今朝のニュースの天気予報で今日は猛暑日だって
言ってたけど、これは相当だ..、


「..って、やば、手洗わなきゃ。」


ソファから立ち上がって洗面所へと向かった。



⸒⸒




「あー、なんか動画でも観よ、」


手を洗い終わった私は洗面所から
戻ってくるなり、再びソファへとダイブ。

なにもやる気が起きない私は今日のとこを
復習する気になんてなれず、ソファの横に
置いてある鞄の中に手を伸ばした。


ガサゴソと鞄の中を漁ってると
手元には毎日触ってるあの硬い感触。

..あ、これスマホだ。


感触でスマホだと予想した私はスマホであろう
ものを取って上に持ち上げた。


「はい、当たってた。」


..なんて、しょうもないことやってるのは
暑さと疲れのせいにして。


さてさて、YouTube開きますかと電源を
入れると同時に光る画面。

でも、パスワードを入れようとした私の指を
止めたのはロック画面に表示された2件の通知。


それはどちらもLINEからで。

誰だ誰だ..、、


「んわ?!」


ついびっくりして変な声を出してしまった。

..良かった、ここが家で、、


って、それにしてもまさかの送り主が..!!


「はーたんからだっ!!!!」


勝利くんと同じSexy Zoneのメンバー、
風磨くんの彼女 はーたん ことはるなちゃん。

セクラバと言う共通点で仲良くなって
今じゃお互いあだ名で呼び合うほど仲良し。


わぁ、久しぶりの連絡嬉しすぎる..!!
ここ最近お互い忙しくて連絡出来なかったから、、


"久しぶり~!!"とかそんな感じかなぁ??
まぁ世間話出来るんならいいやっ!!


「んーっと、...Sexy Zoneで集まってバーベキュー、??
良ければ一緒に来ない、??」




「...えぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


おっと。ご近所迷惑になっちゃう..。


いや、でもまさかのお誘い..!!!

今日一大きな声を出して驚いた私はしばらく
その文章を何往復も読む。


まさか..夏休みも少しだけ勝利くんと過ごせる、?!


" 「私も行っていいの?!」 "

" [もちろん、おいでよ! 風磨もみんなもいいって
言ってるよ♪] "


まさかのみんなから許可が貰い済み..、
でも、はーたんもこう言ってることだし、
みんなから許可が下りてるなら行こうかな。

..てゆーか、もはや行きたい、!!!


あのセクゾとバーベキュー出来るとか
夢のまた夢だよ..。


" 「じゃあ、行かせてもらいます!!
それに久しぶりにはーたんにも会いたいし!!」 "

" [りょーかい♪わ、はるなもゆっちに会いたい!!] "


" [あ、ちなみに日付は明後日ね!!] "


「楽しみだなぁ...、ん?? 明後日?!」


ずいぶんと急な..まぁ良いんですけど!!

早く会えるんだったらそっちの方がいいしっ。


" 「りょーかい!!」 "


そのあとも何度かやり取りをして..、
場所は海。

私は勝利くんに迎えに来てもらうことになった。


またまたお迎え来てもらっちゃうなんて、
ドキドキするけどちょっと申し訳ないかも、
なんて。

ちなみに、もちろんではーたんは風磨くんと
一緒に来る。

その他のメンバーは各自で来るんだそう。


「今年の夏休みは良いことが起きる予感しか
しないのは..気のせい、??」


カーテンの隙間から見える雲ひとつない青空が
まるで今の私の気持ちを表してるようだった。






──────────







꒰ 🫧 ꒱

前回は長すぎたので、今回はちょこっと
短めに書いてみました…❕❕
(果たしてこれは短いの方に入るのか😵‍💫💭)

とゆーことで、次回𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞𝟒からは
バーベキュー編が始まります🫶🏻🎶

長くなると思うから何回かに分けて
書くつもりです🙌🏻♡︎

そして、気づいた人もいるでしょう、
はーたんを出演させてもらいました~~❕🫰🏻💜

また友情出演として、ゆいさの仲良い子たちに
出てほしいなと思ってるので他G担の子もお話に
出すかもです🎀🤍

それでは、次回からのバーベキュー編
お楽しみにっ🪄𓈒𓂂𓏸

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-08-03
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








  ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️

  幼 馴 染 の 君 と 王 子 様 の 君 _ ໒꒱

          𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟴🫧ଓ

  ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️






























































- 勝 利 𝘀 𝗶 𝗱 𝗲 -


授業中..のはずが、休み時間のように
ガヤガヤとしている教室。



まぁそれもそのはず、今日の学活は
文化祭の出し物を決めているんだから。


風《なぁ~~、どうよ勝利?? 劇って、》

『..劇なんて幼稚園のお遊戯会以来だし、、
まぁ推薦されなければ平気だよ。』


そう、俺らのクラスの出し物は"劇"。

この他にも男女逆転喫茶とかお化け屋敷、
迷路などなど..文化祭では定番と化している
出し物が候補に上がってったんだけど。

..結果はなんでか劇に決まってしまった。
まぁ男女逆転喫茶に当たるよりマシだけど、


翔《もし推薦されたら、他のやつ適当に推薦しよ。》

風《おー!! それいいな、名案!》

『二次被害..。』


ボソッとツッコミを入れてから、黒板を見ると
役名が横並びにチョークで記入されていた。

よりによって"シンデレラ"ですか..。


チラッと隣のゆいさを見ると、席が近くの
はるなちゃんたちと話している。

もし仮にゆいさが何かしらの役で推薦
されたりなんかしたら..いや、ないか。

根拠のない自信に安心していると、学級委員長が
こちらを向いてクラス全体を見渡した。


【..それでは、次にそれぞれの役を決めていきます。
立候補、もしくは推薦でお願いします。】

「推薦だって..絶対来ないから大丈夫だよね??」

は《とか言ってたら当てられちゃうかもよ、?!》

「えぇ、はーたんとれーちゃん可愛いんだから
一番お姫様に推薦されそうじゃん!」

れ《劇かぁ..推薦されても相手が翔太じゃなきゃ
嫌だなぁ、》

「確かに相手による..。」


どうやらゆいさも自分は当てられる自信
ないのを自覚しているらしい。

まぁどうせ俺も来ないし、、風磨くんたちと
話しながらこの暇を潰そうか。


【それではまず..シンデレラの役、誰か
やりたい人はいますか??】

[えー、どうする..??]

[さすがに恥ずかしいよねぇ、]

[姫川さんとかシンデレラ役良くない??]

[確かに!! でも、海麗さんだって圧倒的お姫様
って感じするから海麗さんでも良いと思うん
だよね~。]

[それも確かに!]

[でも、佐伯さんとか..。]

[あのルックスだったらうちの劇の主役
抜擢なんじゃ?!]


[...委員長!! 佐伯さんなんてどうですか?!]



「えっ、」

『..は、??』


待て待て待て、なに、どうしてそうなった??

辺りをきょろきょろとして見るからに
混乱しているゆいさと焦る俺。

え、なんでゆいさに推薦したの??
俺の頭に浮かぶ疑問はそればかり。

相手はどうなる??
さすがに俺以外は..避けたい。


さて、どうするべきか..、


【佐伯さん、推薦されてますけどどうですか?】

「え...っと、」


『_委員長、ちょっといいですか??』


「え、勝利??」

【???...どうぞ。】


俺は手を挙げて委員長を呼ぶ。

委員長は突然呼んできた俺を少し怪訝な目で
見てきたけどすぐにいつもの表情に戻った。



もし、俺以外の男子が王子の役やることに
なったらそれこそ耐えられない。

それを避けるべきにもここは...、


『俺、立候補したいんですけど。』

【どの役にですか?】

『...王子の役で。』


[えーっ!!!! 佐藤くんが王子様?!]

[待って、私推薦しようと思ってた!!]

[うわぁ、佐藤くんが王子様やるんなら
私シンデレラ立候補しとけば良かったなぁ..。]


途端に歓声が上がる教室内。

てか、俺が立候補するのはゆいさが
シンデレラ役に推薦されたからであって
相手が俺以外にならないよう避けるためだし、
そうじゃなければ立候補なんてしていない。

ゆいさはと言うと目を丸くして俺を凝視している。
多分、ゆいさ的には俺が立候補するとはきっと
思いもよらなかったんだろう。


【分かりました。..佐伯さんはどうしますか?】

「あっ..えと、...や、やります、」

【..それでは、主役の2人は佐伯さんと佐藤くんで
決定です。】


あちこちからなる拍手。
俺は自然と頬が緩んでしまう。

ゆいさは未だ驚き顔で黒板を見つめていた。


風《勝利ナイスー!!!》

翔《やっぱ好きな子が推薦されたら焦る??笑》

『ちょっ、隣にいるんだからさ..。』


2人はニヤニヤしながら話しかけてくる。

...やっぱり風磨くんたちには俺が立候補した理由、
分かってたらしい。


は[へぇ~..??]

「..勝利が立候補するなんて、、しかもよりによって
王子様って全然らしくないし、!!」

れ[ゆいちゃが推薦されたから焦った..とか??]

「いやいや!!...てかどうしてそれで焦るの??」

は[あはは..、]

れ[えっとね、笑]



風《ふははっ、らしくないってよ!!》

『..何が??』

風《何がって、ゆいさちゃんが言ってたよ??》

翔《風磨、会話盗み聞きすんの良くないんだー!!》

風《ちょ、誤解生むから!!
   たまたま聞こえてただけだって!!》

『らしくない、ねぇ..。』


いや、俺だってそもそもこんなの立候補
するつもりなかったんですけど。
..って言ったところでって感じだし、、

ほんとの理由なんて言える訳もないんだから
らしくない、そう思われても仕方がない。


翔《けど、勝利まじでかっこいいから役ぴったり
   だと思うよ、俺は。》

風《それな、まぁふぁいとっ!!》

『..ありがとう、??』


素直に喜んでいいんだかなんなのか分からず、
曖昧な感謝を伝える。


【_それではこれで全員決定になります。
  劇の練習は来週からです、忘れないように。】


委員長の声が聞こえて視線を前の黒板に
移せば、話している間に決まっていたみたいで
役の名前とクラスメートの名前がズラッと
横並びに書かれていた。

来週ね..俺は黒板から隣のゆいさに視線を移す。
黒板を見つめながら時々委員長を見てきちんと
話を聞いているゆいさ。

そんな彼女をじーっと見ていれば、その視線に
気づいたらしくこっちを向いた彼女と目が合った。


「...なに??」

『いいや、なんでも。』

「ちゃんと聞かなきゃ分かんなくなっちゃうよ。」

『それ、普段のゆいさだから。』

「...うるさい。」


そう言って、再び視線を前に移した。

それでも尚、ずっと彼女を見つめ続ける俺。



窓から入ってくる柔らかい日差しに照らされた
ゆいさの横顔は普段の可愛い、ではなく
綺麗..だと感じる。

透き通るような白い肌に、艶がある黒い髪、
目は大きく二重幅が綺麗で、唇は血色が良いピンク色。





...実際、彼女がほんとのお姫様だって
言われたら信じられるくらい可愛いし綺麗。


って思ってる俺は相当惚れすぎなのだろうか..、





──────────





꒰ ☕️ ꒱

一応、季節設定は秋にしてます🍂🤍
夏が終わったばかりのまだ若干暑い
秋…みたいな☝🏻💭

なので、文化祭のお話入れちゃいますっ⸝⸝> <⸝⸝


次回、𝗦𝘁𝗼𝗿𝘆.𝟵は少し飛んで来週のお話🪄💭
文化祭の劇の練習が始まる回です໒꒱

次回もお楽しみに~🙌🏻♡︎

♡ 佐 藤 ♡・2023-01-11
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
幼馴染の君と王子様の君_໒꒱








  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

       両 片 想 い だ い あ り ー 。

          𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟎📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

















































- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


『えっ、恋愛ドラマの主演?!』

【そうそう、ぜひ勝利にやってほしいって
オファーが来たからさ。】


そう言ってマネージャーが渡してきたのは
ドラマのタイトル、監督、俺以外の出演者さんが
書いてある一枚の紙。

とりあえずさーっと読んでって...、ん??


『一ノ瀬...さんって、』


ヒロイン役の名前を見た瞬間、驚きすぎて
つい口に出てしまった。

一ノ瀬さんって、確か今話題の女優さん。
..ただ、悪い意味でも話題に上がっていて
何度か炎上もしてた。

噂によればスキャンダルがすごいんだとか、、


【あー、今回のヒロイン役の人ね。
どうやら監督曰く役にぴったりだったそうで。】

『そう、なんですか。』


スキャンダルはやばいけど、演技は上手だって
高評価得てるのは聞いたことあったし、実際
ドラマや映画にも引っ張りだこなんだっけ..。

ニュースのエンタメでもだいぶ話題になってるのを
今思い出した。

いつだかもそう言えば見たような。


【..まぁそう言う訳だからよろしくね。
その他の詳しいことは後日話すから!】

『分かりました、』


少しの不安を抱きつつ、マネージャーに返事を
して楽屋へと戻った。





──────────





_そして、ドラマのオファーの話から数時間後。

雑誌の撮影が終わり、荷物を全て詰め終わった俺は
楽屋を出ようとした。



ドラマのことはメンバーに話したらもちろん
喜んでくれて。

まぁ..女優さんの名前を聞かれたから"一ノ瀬さん"
って答えたらみんななんとも言えないような反応を
していたけれど、

でも、俺はせっかくだからあの子にも報告したい。

俺のファンの中でも1番早く、あの子に。


" 『今日、そっちに迎え行ってもいい??』 "


多少緊張で震える指を動かして文を作って
隣の飛行機マークを押して送信。

...こんな文、いかにも彼氏が送るような感じの、、

送信後の今になって引かれないかと突然
不安で埋め尽くされる俺の思考。


ただ、その思考を断ち切ったのはそのあとに来た
あの子からの返信。


" 「勝利くんが良ければお願いします、!!
疲れてたら無理して来なくて大丈夫だよ?!」 "



『..ふふっ、』


つい、笑みが零れた。


いかにもあの子..ゆいさちゃんらしい文章。

わざわざ俺の疲れまで気遣ってくれて、
ほんとにいい子だなって改めて思う。

..まぁ例え疲れてたってそんなの関係なしに
迎え行くんですけどね??


そのあと、何回かやり取りしてゆいさちゃんは
今日最後の講義のため、一旦会話を終わらせた。

また講義が終わったら連絡してくれるから
そしたら俺も楽屋を出て向かわなきゃ。




すっかりるんるん気分になった俺は、
珍しく鼻歌なんか歌いながら連絡が来るのを待った。



⸒⸒




" 「講義、今終わったよ!」 "

" 『分かった。今向かうから位置送って。』 "


メッセージ送信後、吹き出しの横に既読マークが
付いてそのあとに位置情報が送られてくる。

あ、、ゆいさちゃんって花園付属大学に
通ってるんだ..。

そういや初めて知ったな。
まぁ聞いたことなかったしあれか、


位置情報を見て大学の場所を把握した俺は
荷物を持って楽屋を小走りで飛び出した。





──────────





『ここか、』


車を走らせること十数分。
俺の目の前に見えるのは立派な大きい建物。
..そう、ゆいさちゃんが通ってる大学。

近くにパーキングエリアがあったから
そこに車を停めて連絡が来てるか確認する。


『...ゆいさちゃん、車分かるかなぁ、、』


何回か過去に車に乗せたことはあったけど、
覚えてるかどうか少し心配。

てか、場所伝えてないし俺出てた方が
分かりやすいかな、??


プライベートでしか付けない伊達メガネをかけて
マスクを付けてから車を出る。

人あんまりいないけど、もしものために
軽く変装くらいはしないと。


エンジンを止めて車を降りた俺は駐車場と
道路の境界線辺りで待ってようとした時だった。




〈あれ、勝利くん??〉


『...え??』


唐突に名前を呼ばれた俺は驚いて
声のした方に首を巡らせる。


それから俺を呼んだ人が誰かを捉えた瞬間
言葉を失いかけた。



だって、_次のドラマで共演する一ノ瀬さん..
がそこにいたから。


『一ノ瀬さん...?? どうしてここに、』

〈んー、散歩みたいな。それで歩いてたら
勝利くんがいたからびっくりしちゃったー!〉


表情が強ばる俺とは反対に笑顔で楽しそうな声色で
話す一ノ瀬さん。

..でも、その笑顔はただ純粋に、無邪気に
笑っているような笑顔には見えなかった。


まるでなにかを企んでるような...、
そんな意味深な笑み、と言うか。


〈逆に勝利くんもなんでここに??〉

『えー...と、』


一ノ瀬さんの質問に言葉を詰まらせる。

ゆいさちゃんのことはこの人に
言っちゃだめな気がする。
...って、直感的にそう思った。

そしたらなんて言えば、、


〈...まぁいいや! なんもないならどっか行こーよー。〉

『えっちょ待って、!!』


突然俺の腕に自分の腕を絡めてこられて
さっきより更に戸惑う。

こんなの誰かに見られたりでもしたら..、
それになによりゆいさちゃんに
見られたりでもしたら...!!!

どちらにせよ大変な状況には変わりない。


〈えー、別にこのあとなにもないでしょっ??
だったらいーじゃん♪
..私に惚れさせるんだから、((ボソッ〉

『なにもない訳じゃ..、』


なかなか腕を離そうとしてくれず、
背中に冷や汗が流れる。

てか、最後なんか呟いてなかった、??
..まぁただの独り言かもしれないしいっか。


この状況はぜんっぜん良くないけど..!!!

俺が一ノ瀬さんに絡めてる腕を離してもらおうと
言おうとした時。


〈 ... 〉


何故か後ろを見て鋭い視線でなにかを見つめていた。



まさか。

..嫌な予感がした。
こう言う時の勘ってなにかと当たりやすいんだよな..。


俺は恐る恐る後ろを振り返った。


『..!!!!』


そこには俺らと反対方向に走っていく
ゆいさちゃん、の姿が見えた。

あの後ろ姿はきっと間違いない、


〈ねぇ、今の子って...ファン??〉

『..一ノ瀬さんには関係ないです。』


ふつふつと苛立ってきてた俺は
強い口調で言い返す。

ただ、それで少し驚いたかと思えば
片方の眉を上げ挑発的な笑みを見せた。


〈あっそ、まぁ私に言いたくないことなのは
分かった。..ただのファンの子じゃないって
ことも分かっちゃったけど。〉

『 ... 』


じゃあ私そろそろ行くからじゃあねー
またドラマで


そう言い残して去っていく一ノ瀬さん。

...意外と勘が鋭いのかも。
ゆいさちゃんには少し警戒してもらわなきゃ、
目付けられてたらどうしよ..。

それより、さっきの現場のせいで
きっと誤解を生んでしまってる。

..なんとかして誤解、解かなきゃ。



これがきっかけで少しの間すれ違うことに
なるのを知ったのは明日のこと。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

前回、謎に包まれていた女性の正体は
次のドラマで共演する女優さんでしたᜊﬞﬞ ᶻᶻᶻ

もちろん架空の女優さんだから名前どうしようとか
悩みに悩んで考えてました😹💧

少しだけ2人がすれ違っちゃうけど、
必ず誤解は解けるのでそれまでの成り行きを
見守ってくれたらなと😖💭


次回、𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟏は私と親友メインのお話に
なります🙌🏻➰

最後にしょりくんもちゃんと出します✊🏻❤️

次回もお楽しみにっ🎶💭

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-10-05
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

       両 片 想 い だ い あ り ー 。

         𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟔📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧














































- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


『 ... 』

💚《あの、、勝利?? 顔...死んでるよ、》

『 ... 』

💚《..うん、ごめん。そっとしとくね。(苦笑》


横目に聡くんが苦笑いを浮かべてるのが見える。

そりゃあ、隣で死んだ顔しながら作業してる奴が
いたら気を遣うよなぁ、ましてや聡くんなんだし。


..少し気を遣わせて申し訳ないかも。

ただ、俺はそれ以上にピンチなんだよなぁ、


[ゆっちー!! こっち手伝ってもらってもいいかな??]

「あっ、はーい!! 今行く!!」


『 ...、 』

💜《...なぁ、まじで大丈夫??》

『..まぁ、』

💚《珍しいよね、こんなにも分かりやすく
落ち込んでるの!》

『別に..、』


別にって訳でもないんだけど、、
今はなんか素直に認めたくないと言うか..??

変な意地張ってるな、俺。


💜《まっ、そんなに落ち込むな!》

『あー、、うん、』

💚《ゆいさちゃんも元通りだしさ!!》


..まぁ言われてみれば確かに。

ただ、直後はなんとなく落ち着かない様子
だったけど、??

でも、それもそっか。
突然抱きしめられたりすれば..ね、

俺もゆいさちゃんからそんなことされたら
さすがに落ち着かないと思うし。


🧡《そちゃんたちー!!》

💚《はーい??》

💙《こっちは準備おっけー!!》


💜《うしっ、じゃあ持ってくか!》

『だね。』


向こう側がどうやら準備が終わったらしいから、
俺たちも切った食材を持ってけんてぃーたちが
いる方へと向かう。


...とりあえず、俺も気を取り直さなきゃ。





──────────





「うわ、めちゃいい感じー!!」

[ほんとにね~!!]


『(可愛い、)』

💚《勝利、、頬がめっちゃ緩んでるよ、笑》

『!!!
..うるさいってば、』


ごめんごめん。

そう笑いながら謝る彼は多分もう
分かってるんだろうな。


ん"んっ、って分かりやすく咳払いをして
平然とした表情を浮かべる。


💜《そろそろ食べられっかな。》

[わーいっ!! あと少しだって~!!]

「やったぁ!!」

💜《...あれ、ここって幼稚園だっけ??》

[ちょ、幼稚園な訳あるか!!!!]

「てか、どこに幼稚園児要素が?!」


『..ふふ、』

💚《..ほんとに好きなんだねぇ、、ゆいさちゃn、》

『ちょっと!! ..聞こえたらどうすんの、』

💚《あ、そうだったそうだった、笑》


なんか今日の聡くんはいつもと違う気が。
..ま、そういう日もあるよね。

それにしても、風磨くんからイジられてるの
面白いなぁ、、


ゆいさちゃん、からかわれた時の反応も
面白かったし。

案外いじられキャラだったりして??


💙《あ、もうちょうどいい感じじゃない??》

🧡《ほんとだー!!》


💜《んじゃ、お皿盛り付けてくぞ~。》


風磨くんがそう言うと同時にみんなが
一気に紙皿を差し出す。


💜《おぉ、一気に来たな、笑
じゃあ、中島に半分頼むわ。》

💙《はいよ~!!》



⸒⸒



💚《それじゃあ、みんな手を合わせてー??》

《[「いただきまーす!!」]》


『(なんだろう、この幼稚園感..)』


ここにいるメンバーってみんな精神年齢低いの??
とか思いながら俺も紙皿に乗っけてあるカルビを
1枚口に入れる。


『「めっちゃ美味しい、!!」』


『え、』

「あっ、」


...ハモった。

まさかのまさかで感想一致。


🧡《勝利くんたちハモったー!!笑》

💜《仲良しだねぇ。》

『いやっ..まぁ仲良しなのは合ってるけど!!!』

「ま、まぁこれくらい被ることなんて普通だよ!!」


‪︎[..隠しきれてないね、2人とも。]

💚《動揺してるのバレバレだよ~..、笑》

💙《珍しいねぇ、勝利が動揺してんの。笑》


..あの聞こえてるんですけど、そこの3人。

まぁそれは置いとくとして。
ハモったのは嬉しいんだけど、少し恥ずい。


今日はかくれんぼの時からなにかしら
あるなぁ、、俺たち。


🧡《まぁ食べよ食べよ!! まだまだあるし♪》

『そうだよ、マリの言う通り。』



⸒⸒



そんなこんなでみんなも最初の頃に比べて
わいわいし始めてきた頃。


💚《ん!! このお肉美味しっ!!》

「聡ちゃん、何食べてるの??」

💚《んーとね、鶏もも!!》

「え!! 鶏もも?! 私も食べたい、!!」


鶏もも..あぁ、そうださっき風磨くんたちが
焼き始めてくれたやつ。

多分、まだ全然あるはず..取ってこようかな。


そう思って席を立とう..とした時だった。


💚《あ、じゃあ僕の1個あげる!》

「へ..っ?!」

『...え??』


咄嗟にゆいさちゃんと同時に俺までマヌケな声を
出してしまう。

いやだってさ..、今取りに行こうとしてたし、
何故聡くんの??


そこの隣が俺だったら..!!!
って考えたって意味がない。


💚《はい、あーん♪》

「えっ、え、、」

『ぁっ?!?!』

💚《???
やっぱり食べない??》

「あ、いや...えっと、じゃあお言葉に甘えて、」


パクッとぎこちなくお箸で挟まれてた
鶏ももを食べた。

..その顔は誰が見ても分かるぐらい、赤い。


💚《..どう??》

「ん!! ほんとに美味しい!!」


けど、それも一瞬の出来事で。

聡くんに味の感想を求められたゆいさちゃんの
表情はすっかり元通りになっていた。


..鶏もものおかげか??


『 ... 』

💙《勝利もやってきたら??》

『え??』

💙《え?? だって、もやっとしてない?
勝利の表情めっちゃ曇ってるよ??》

『まじか、』


落ち込みがこれまた顔に出てたらしい。..

てかさ、ゆいさちゃんにあーんするのが
簡単ならばこんなに悩んでないんだっての..、


💙《勝利もグイグイ行かなきゃ!!
..悔しいでしょ??》

『..まぁ、そりゃあ..ね、』

💙《よし、なら行ってこいっ!!》

『はぁ、??』


半ば強制的にけんてぃーに送り出された俺は
しぶしぶゆいさちゃんの元へ。


嬉しいけど..嬉しいけど!!
心の準備出来てないんだってば、


『..ね、』

「んー?? どうしたの?」

『...俺のもあげる。』

「..へ??」

💚《お、》


きょとんとした顔のゆいさちゃんと、
にやにやして事の成り行きを見守る聡くん。

..あー、なんか罠に引っかかった気分、!!!


『ほら、はい。..あーん、』

「!!!!!⸝⸝」


さっきの聡くんの時と同様、いやそれ以上に
ぎこちない動きでパクッと食べたゆいさちゃん。

その顔がまた赤くなっている。


『..さっきのとおんなじだけど、、どう?』

「うん..美味しい、よ??」


味の感想を伝えてくれたものの、
さっきと違って顔の赤さがなかなか引かない。

あれ、俺と聡くんでそんなに違いあったっけかなぁ、??


推し?? からされたらそんな感じなのかな。
..俺、全然分かんないや。


💚《ふふふ。良かったね、ゆいさちゃん!》

「~!!!」


すっかり茹でダコみたいな顔の赤さに
なったゆいさちゃんは手で顔を覆う。

..なんか聡くんと反応違くて優越感。


💙《勝利ナイスー!!》

『いや、何がよ。』

💙《いやいや、何がってそんなの反応見りゃ
一発でしょ!》

『えぇ??』

💙《(勝利ってこんなに鈍感だったっけ、??)》


けんてぃーに言われた言葉の意味が分からず
まぁいいやってとりあえず保留。


けんてぃーが俺のことを鈍感だとか
思ってることも知らずに。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

今回は𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟭振りのしょりくんさいど❕
たまにはしょりくん目線でも👀❤️𓈒𓏸

少しずつ動き出してると言うか…
まぁそんな感じです⸜🙌🏻⸝‍((適当

しょりくんそこまで鈍感じゃないと思うけど
このお話限定と言うことで…😹💧(


次回、𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟳はついに𝗕𝗕𝗤編、最終回❕
最後はみんなで花火をするお話です‪ෆ ̖́-‬

次回もお楽しみに~🎶💭

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-09-07
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。









  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪‪𓂃🫧

       両 片 想 い だ い あ り ー 。

          𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟒📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪‪𓂃🫧










































「はぁ..っ、緊張しすぎて心臓が、」


大学の校門近く。
私はドキドキバクバクしてる心臓を抑えながら
勝利くんが来るのを待っていた。

もし、また一ノ瀬さんと遭遇しちゃったら..
って思いも過ぎるけど勝利くんからの話のことで
私の頭はいっぱい。

なんかもう緊張に押し潰されて泣きそう..、


『...ゆいさちゃん。』

「..しょ、りくん、」


私、今ちゃんと名前呼べたかな。

久しぶりに聞こえた大好きな声に心臓が
きゅって締め付けられる。

大好きな声で呼ばれた私の名前。
それに心臓が高鳴る。


『..外だとあれだし、車行こっか。』

「...うん、」


勝利くんの真剣な表情を見て怖くなって
逃げ出したくなったけど、ちゃんと向き合うって、
これが最後なんだから私もちゃんと伝えなきゃ。





──────────





『..まずは、ごめん。』

「..え、?? なんで勝利くんが謝るの、」

『いろいろ気づけなかったし、
..誤解、させちゃったから。』


勝利くんの車に乗り込んだ途端、突然謝った彼。

最初は戸惑ったけど後から理由を聞いて
勝利くんも自分なりに考えてたんだなって、


「ううん、勝利くんは何も悪くないよ。
私も、こんなことで悩ませちゃってごめんね、」


撮影だったり収録だったり、勝利くんの方が
何倍も忙しいのにこんなことに巻き込んで
悩ませちゃってほんとに申し訳なくなってくる。

お仕事の邪魔になんてなっちゃったら
それこそ良くないのに。

..だけど、伏せてた目線を上げて勝利くんを見たら
彼はいつもの微笑みを浮かべていた。


『..そんなことない、むしろこれがあったから
俺も、1つ決意が出来たようなものだから、さ。』

「...そっ、か、」


勝利くんが言っている"決意"の内容がきっと
今回話すことなんだと分かった。

真剣な空気が一瞬和らいだかと思ったけど、
勝利くんが小さく深呼吸をして真剣な眼差しで
私の目を捉える。

それだけでまた、少し緊張感が漂った。


『あのね、ゆいさちゃん。俺...、』

「っ、」


私は、耐えきれなくなって耳を塞いだ。

やっぱりいざとなると怖くなっちゃって
聞きたくなくなってしまう。

今この場から走って逃げ出したくてもう何も
聞きたくない。


ぎゅっと目をつぶって耳を塞いでいたら、
_何かが優しく私の手首を握ってすっと耳から
両手を離した。


「え、っ??」

『...俺が今話そうとしてることは、ゆいさちゃんが
思ってるような話なんかじゃないよ。』


私の目を捉える眼差しはさっきと変わらず
真剣そのものなんだけど..それよりも表情は
とても優しく微笑んでいた。

私が思ってるような話じゃない...??
てことは、一ノ瀬さんが何か言ってきたとか
そう言うのじゃないってこと..??


『だから、最後まで聞いてくれる??』

「...うん、聞く。」


塞いじゃだめ、逃げちゃだめ。
もう何を言われてもいいように身構えるんだ..、!!


『..じゃあ、言うね?』

「うん、..」

『...俺、ずっと前からゆいさちゃんのことが、









_好きでした。』




「..え、??」


_一瞬、時が止まったような感覚に陥った。

だって..私の耳を疑うような言葉が聞こえたから。
好きって、あの好き??

恋愛としての?? 異性としての、??
それも"ずっと前から"って...、


「それって、ほん、と..??」

『うん、ほんと。』

「ず、ずっと前からって、」

『..ゆいさちゃん、鈍感。』

「なっ、」


度々言われる(特にゆめから)鈍感という単語。

鈍感って言われてもほんとに分からなかったし、、


『俺、結構アピールしてたつもり..だったよ。』

「へっ?!」



『俺と連絡先交換した時のこと、覚えてる??』

「それは、もちろん..、」

『..ライブの時から少し気になってて、けどその時は
周りにファンの人がいたから話しかけられなくて。
でも、またあの時ゆいさちゃんらしき姿を
見かけた時にここで何かしら繋がなきゃ
もう二度と会えなくなるかも、って思って。』


"俺と連絡先交換、してくれないかな、"

そう自信なさげに言っていた彼の姿を
思い出す。

ライブの時から気になってたって..ほんと??
あまりにも信じられない言葉が次々と聞こえて
くるけど、勝利くんはそれを気にすることなく
再び口を開く。


『ドライブに誘ったのはゆいさちゃんにすごく
会いたかったから。撮影で疲れてたりしても
俺はなりふり構わず会いに行ってたよ、絶対。』


_いーの。..俺が会いたいって思っただけだから。


『海に誘おうとしたのもゆいさちゃんと少しでも
一緒に過ごしたかったから。』


_...実はさ、俺がゆいさちゃんのこと誘おうと
思ってて、

_でも、なんか分かんないけど緊張しちゃって。
だからはるなちゃんに頼んだの、俺が。


『誰かがゆいさちゃんに取った行動ですらも
ほんの少しだけ嫉妬して、同じような行動
した時だってあった。』


_「んー?? どうしたの?」

_...俺のもあげる。


『ゆいさちゃんが花火を一緒にやろうって
言ってくれた時とかめっちゃ嬉しくて、
俺と同じ気持ちでいてくれたのかな?? って。』


_...一緒に、やる??

_てか、やろうよ。..2人で


『たまに、思ったことを無意識に口に出して
言っちゃったこともあったしさ、』


_確かに。..ゆいさちゃんに似合いそう。

_かわい、


『...でも、俺はいろんなゆいさちゃんが見られて
嬉しかったし、今まで一緒に友達として過ごして
きてほんとに好きだなって思ったの。
一緒にいると楽しくて、明るくなれて。』

「...っ、」


なんでだろう、勝利くんが話してくれたことと
もう過去になってしまった楽しくてドキドキした
思い出たちが蘇ってくる。

あの言葉も、行動も全部...思わせぶりじゃなくて
ほんとに好きだったからやってたの??

そう思ったらみるみるうちに顔が真っ赤に
なっていくのが分かる。


『ほんとは、この前出かけに行った時の帰りに
勢いで"好き"って言っちゃいそうになって、、
でも、告白ってやっぱりちゃんとタイミングが
必要だと思ったから..、』

「私も、」

『え??』



「っ、私もずっとずっと勝利くんのことが、
好きでした、!!!」


言えた。やっと、言えたよ。

君に伝えられないと思ってた好きが。
君と両想いになると思わなかった気持ちが。


『そ、れって、ほんと、??』

「ほんとに決まってるよっ、」

『..俺のこと、その.."推し"としてじゃなくて..??』

「ちゃんと"1人の異性"として、好き..です、」

『なんだ、、ふふ、両片想いだったってやつ、??
なんでもいいけど、とにかく嬉しい、』


安心した笑顔を私に向けて、こつんって
優しくおでこが当たる。


「きょ、距離..近い、よ?」

『..これから友達じゃなくなるんだし、このくらいの
距離も普通になってきちゃうかもね。』

「へっ?!⸝⸝」

『ふは、顔真っ赤。笑』

「~~っ、」


気持ちが通じ合えたのが嬉しくて、
勝利くんとずっと両片想い状態だったのが
やっと両想いだって分かって。

この距離も、まだくすぐったいけど
そのうちほんとに慣れていくのかもね。


『ゆいさちゃん。』

「なーに、??」

『_俺と、付き合ってくれますか??』

「私で、いいんだったら、!!」

『ん、いいに決まってるし、ゆいさちゃんしか
いないんだから。』

「っわ、」


ぎゅっと細くて華奢な、だけどたくましい腕が
私の背中に回ってくる。
勝利くんに抱き締められてると理解するのには
少しだけ時間がかかった。

ふわっと勝利くんの匂いがして、

勝利くんの体温を感じて、

ふわふわな髪が首に触れて。

全部が全部、夢なんじゃないかと錯覚しかけたけど
私も恐る恐る勝利くんの背中に腕を回すと
しっかり勝利くんの存在を確認出来て、それが
現実だと感じる。


『...好きだよ、大好き、』

「私、も..大好き、」





_2人で好き、って伝え合いながら微笑んだ。










     🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

         𝐄𝐩𝐢𝐥𝐨𝐠 .. 💍💭

     🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧











交わるはずのなかった私たちの
交わるはずのなかった想い。


_だけど、君と出会えたから

楽しさも、

辛さも、

そして優しさも、

たくさん感じられたんだと思う。




   _『ずっと前から、好きでした。』



少しのすれ違いも、

今となっては必要な期間だったのかもなんて
今だったらそう思える。

お互いに自分の気持ちと向き合って、考えて。

そして、それが通じ合って。



  _「私もずっとずっと勝利くんのことが
好きでした、!!!」



伝えたかった想いが、やっと伝えられたんだよ。

ずっと言えないと思っていた君に。



想いがやっと交わった私たち。


_ここからが2人の未来の始まり。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

「両片想いだいありー。」


本編、これにて完結です…❕❕

最初から最後まで読んでくれたみんな、
ほんとにありがとう🥲💞

文才だったり、表現力だったり語彙力だったりが
なさすぎて読みづらいところも多々あったとは
思いますが、それでも読んでくれたみんなには
感謝しかないです( т т )

しょりゆい、初の長編小説でしたが、
どうだったでしょうか❔💭𓈒𓂂𓏸

個人的にはとても楽しくて、感想を見る度に
すごく嬉しかったです🫶🏻🎀

感想をくれたり、応援してくれた子たち、
ほんとにありがとう❕❕

私のモチベが上がってとても
励みになってました😿🤍


本編はこれにて完結ですが、来週は1話だけ
「両片想いだいありー。」のスピンオフを
投稿します🪄💭

しょりゆいと、周りの人たちのその後的な
アフターストーリーみたいなのを書ければなと໒꒱

そして、私の小説に出演してくれたはーたん❕
ほんとにありがとう🙌🏻💜

次回の新しいしょりゆい長編小説にも
出演してもらいたいなと思ってるから、
良ければその際もお願いします🫰🏻🌟

次の長編小説でははーたん以外にも、
いろんな子を出そうと思ってるので
その時はよろしくですっ♪

改めて最後まで読んでくれて、そして
応援してくれてありがとうございました❕

次回のスピンオフとその次の新作小説の
お知らせ、ぜひお楽しみにっ✊🏻🎶

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-11-02
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。









 ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️

  幼 馴 染 の 君 と 王 子 様 の 君 _ ໒꒱

 ☕️𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒☕️

         𝗣𝗿𝗼𝗹𝗼𝗴 .. 👑🤍












































私は最近、変な夢を見る。


悪夢じゃないけれど、とても幸せで、

とても不思議な、そんな夢。




  『変な夢って、疲れてんじゃないの??』



_現実の、私に対していつも冷たくて毒舌すぎる
ムカつくくらいかっこいい幼馴染か、




  『ずっと、姫の傍にいると誓いましたから。』




_夢の中の、優しくていつでも温もりと癒しを
与えてくれる幼馴染とそっくりな王子様か..。



私は、一体どっちに恋してるんだろう、??



平 行 世 界 の よ う な 不 思 議 な 体 験 を し た
あ る 高 校 生 の お 話 _ 🪄.


𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸

⦿ 登 場 人 物 🌟 🤍


☕️┊︎佐 伯 ゆ い さ / 高 校 2 年 生
( さ え き ゆ い さ )

成績普通、運動神経も普通、とにかく全部
普通なごく平凡のそこら辺にいる高校生。
ちょこっと不真面目な一面あり😵‍💫🌀
ある日、突然不思議な夢を見るようになる。
幼馴染である勝利にある感情を抱いているけど
本人はその気持ちを認めたくない。


☕️┊︎佐 藤 勝 利 / 高 校 2 年 生
( さ と う し ょ う り )

成績良し、運動神経抜群、それでもって
学年トップを誇るイケメン高校生。
とにかくモテるし、年中モテ期。
幼馴染の佐伯に対して毒舌ばかり吐くが、
決して嫌いな訳ではない。
そろそろ鈍感な佐伯に自分の気持ちを気づいて
ほしいと思っているけど、自分も不器用なため
気持ちを伝えることが出来ずで進展なし。
佐伯が見るようになった不思議な夢の世界と
関係している…??

𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸

毎 週 水 曜 日 更 新 _ ໒꒱

𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸





⸜ ☕️ ⸝

しょりゆい長編小説第2️⃣弾ですっ❕❕

今回は前回と違って、非現実的なお話を
交えた世界観のお話にしてみました💭𓈒𓂂𓏸

親友は私が作った架空の人物ではなく、
大好きな友達に親友出演してもらおうと
思っていますっ🫰🏻🤍

更新曜日は変わらず水曜日です🕯💭

来週から連載開始予定なので、ぜひぜひ
「幼馴染の君と王子様の君_໒꒱」楽しみに
待っててくれたら嬉しいです⸝⸝> <⸝⸝


𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸

𝗦𝘁𝗮𝗿𝘁 ┊︎ 𝟭𝟭 / 𝟮𝟯 .໒꒱

𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸𓈒𓂂𓏸

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-11-16
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
幼馴染の君と王子様の君_໒꒱








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       両 片 想 い だ い あ り ー 。

          𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟏📖ଓ

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「はぁ...っ、」


家に走って帰ってくるなり途切れ途切れの
息から零れるため息。

それと同時に堪えてた涙が溢れてくる。


「もう、ばかばか、勝利くんのばか、!!!」


別に勝利くんは何も悪くないのに。
ただ、私が勝手に舞い上がってただけなのに。

..でも、やっぱりあんなとこ見ちゃったら
愚痴が零れてしまう。


「いるかな..、ゆめ、」


もう1人じゃどうしようもなくなって、
私はスマホに登録してある親友の連絡先を押した。



⸒⸒



[おじゃましまー...って、どうした?!]

「...今から話すから上がって、」

[..分かった。]


玄関の扉を開けてくるなり、私の顔を見て
ゆめは心配な顔を見せる。

さっきまで泣いてたから多分目すごい
腫れてんだろうなぁ、


[...それで、どうしたの。
ゆいさからいきなり呼び出し来たけど、]

「..どうしよう、」

[え?]

「...私、どうしたらいいか分かんない..、」

[ゆいさ、??]


突然、意味不発言をし始めた私に戸惑って
向かい合わせに座ってたゆめが私の傍へと来る。


今、迷惑かけちゃってる、、な。


「っ、ごめん、やっぱり、」

["大丈夫"..とは、言わせないよ??]

「 ... 」

[はぁ..ゆいささ、なんのために私のこと呼んだのよ。
親友なんだからもーちょい頼ってほしいな。]

「..!!!」


やっぱり、ゆめにはお見通しだったみたい。

私が大丈夫って言おうとしてたことも、
..無駄に強がってたことも。


「ご、めん..、」

[なんで謝んの!!笑
なんも悪くないのに謝らないでよ、もう。]


てか、謝るんならちゃんと頼ってよね??

なんて、いつもより数倍優しい顔で
言ってくれるからさすがにまた泣いちゃうよ。

でも、今泣いたら話出来なくなっちゃうから
堪えなきゃ、さっき散々泣いたつもり..なんだから。


「ありがとう。」

[いーえ。..それで、何があったか教えてくれる??]

「うん、...あのね、実は_、」


私はさっきあったことを全部話した。

話がまとまってない部分もあったり、
自分でも何言ってるのか分かんないとこが
あったり..、

それでもゆめは何も言わずに"うんうん、"
って頷きながら最後まで聞いてくれた。


「...と言うような感じで、、」

[そっかそっか、]

「まぁあのルックスで彼女いなかったら、
それこそ不思議!!..って感じだし、」

[そりゃあねぇ、、確かにそうかもだけど。
..でもさ、私は..なんか違うと思うんだよな、]



「え、??」


なんか違う...???
私にはゆめが一体何を言っているのか
全然分からない。

どう考えたってあれはカレカノ..、


[だって、ゆいさから話を聞く限り勝利くん
どう考えても気あるように思えたよ??]

「..へっ、ちょ何言ってんの、」

[いやいや、よーく思い出してみなよ。
今までのことをさ。]


まさか..なんて思いつつ、ゆめに言われた通り
今までの勝利くんとのことを思い出してみる。


あの時偶然道端で会って連絡先を交換した時。
あそこから私は"友達"として勝利くんとの関係が
始まった。

もちろんバレたら即終了の、いわゆる
秘密の関係..みたいな。

そこから、何度か連絡し合ったり敬語からタメで
話すようになったり、この間の夏休みなんてBBQ
にも呼んでもらえて..、

BBQも今思い返せばあの数時間でいろんなこと、
あったな。

かくれんぼの時に勝利くんと一緒に隠れて
なんでか分からないけど抱きしめられて
お互いに照れたり、何故か私にお肉を
食べさせたりとか、最後は2人で花火したり、、

行く前なんて勝利くんが無意識に
手なんて繋いだりもしたっけ。

BBQが終わったあとは遊びにも出かけた。



...思い返してみるけど、今じゃ楽しかった
思い出の1つ。

態度だって、期待した時は何度もあったけど
今なんかじゃただの思わせぶりの態度としか、
受け取れないよ...。


「っう..しょ、、りくん、」

[ちょ、ゆいさっ、]

「あんなん、、ただの思わせぶり、だよ、..~~っ、」

[ ...、 ]


勝利くんとの今までのことを思い出したら
懐かしくなって、..好きがまた溢れてきちゃって。

結局、少しだけ引っ込んだ涙はまた零れ出した。


[...ゆいさのばか。鈍感。なんで気づかないのあほ!!!]

「ばかだし、鈍感だし、あほだよ..、
もうなんとでも言ってよ~~~~...!!!(泣」

[はぁ..、]


だんだんやけになって、ゆめからの悪口も
どうでもよくて、むしろ自暴自棄になりかけてる。

そんな私にゆめは今日一の大きなため息をついた。


[..じゃあ、ばかで鈍感であほなんだったら、
ちゃーんと聞いてくれる??]

「...うん、」

[まず、勝利くんはどうしてゆいさと
繋がったか分かる??]

「..そんなの分かんないよ、、」

[...じゃあ、質問変える。
芸能人が一般人と自ら繋がるのは、どうして??]

「 ... 」


芸能人が一般人と自ら繋がる..。
なんだろう、、


「..その人に興味が沸いた、から?」

[まぁそれもあるかもしれないね。
じゃあ、スキャンダルが1度もなくて、
ガードが硬そうな人がわざわざ見かけて
また声を掛けるのはどうしてだと思う??]

「えっ、と..気になったからとかじゃなくて、??」

[それは、どう言った意味で?]


なんなのか、この軽い質問攻めは..、
ゆめは私に何を思ってこんな質問してるの、??


「どう言った意味でって...友達になってみたいとか、」

[...ほんと、困るぐらい鈍感だなぁ、、笑]

「もういいよ、どうせ鈍感なんだし、」

[ちょちょ、そんなネガティブなんないでって。]


そう言われたって先に"鈍感"だって、
言ってきたのはゆめのくせに...。


[...まぁ今分かんなくても、その内分かるよ。きっと。]

「それ、いろんな人から言われるんだけど
どう言う意味なの??」


今分かんなくてもその内分かる。

これ、ゆめ以外の人にも言われた覚えがある。
その内って、当たり前だけどいつ来るか
分からないし、そもそも何が分かるんだろって..、


[あー、、いや、うん。言葉の通りだよ。]

「それは分かってるけど、」

[とにかくっ!! 勝利くんを信じなよ。
私は、ゆいさからの話を聞いてて少なくとも
勝利くんはこのタイミングで彼女を作ることは
ないと思う。]

「...そっか。」

[気になるなら本人に聞いてみるのも1つの
方法ではあるんだけど..、]


そう言ってゆめの視線はテーブルの上にある
私のスマホに向けられた。

...確かに、気になりはするけど、、
私には聞く勇気なんて、ないよ。


[...いつか、勝利くんがちゃんと自分の口から
話してくれると思ってるよ。私は、だけど。]

「..今回のこと??」

[それは...そうでしょ。]


まぁ心配しなくても必ずその時が来るから!!

って、私の背中をぽんぽんって叩く。


その時、とか、その内分かる、とか...、
今日のゆめはなんか意味深発言と言うか
少し意味ありげな言葉が多かった気が
するけど、考えすぎなのかなぁ..、


でも、勝利くん本人を信じるのは大切...。
もしかしたらボディータッチが多い女友達
とかかもしれないし、

..それはそれでモヤモヤするけどさ、、

ただ、もし仮にあれが勝利くんの彼女さんだとして。
もう、その時はちゃんと現実受け入れなきゃ。
でも..私はきっと嫌いにはなれないだろうな。
すっごく辛くても。付き合ってるって分かっても。


私は、大勢いるファンの1人に過ぎないから。
それ以上にも、以下にもなれる訳なんて
ありやしない。

...でも、ファンだったらその人のことを信じて
応援することは大切だよね。
それ以上になれないんだから、私は最後まで
君からの言葉を待って応援させてください。


「...私、勝利くんのこと信じる。
何があっても、ずっと応援しつづける、」

[ゆいさ、]

「っだって、私!! 勝利くんが、..大好きだから、」


私、勝利くんのこと諦められそうにないなぁ...、
もう一生好きのレベルだよ。
..いや、もうそのレベルに達しちゃってる。

付き合ってたって、君が好きなのは
変わらないよ。


[..そっか。やっぱさすがだよ、ほんとに、、笑]

「へへ、そうかな..、」

[まぁでもさ?? 無理して応援しつづけるのも
楽しくはないだろうから、無理せず自分が
出来る範囲での応援でいいと思うよ。]

「..うん、大丈夫。」

[...まっ、なんかあったらまた私のとこおいで!!
いつでも話聞くからさ。]

「うんっ、ありがと!!」


なんだか心が少しだけ軽くなったかも。
ゆめに全部話したからかな..??

さっきまで重くのしかかってたなにかが
消えて代わりに少しだけ覚悟..じゃないけど、
決心が出来た気がする。


「わっ、晴れてきた..、」

[あ、ほんとだ。]


さっきまでどんよりと浮かんでいた雲の間から
少しだけ青空が見えて、太陽の光で薄暗かった
のが少しずつ明るくなっていた。

..まるで私の気持ちの変化を表してるみたい、
なんて。


[ゆいさはどうして勝利くんの行動とかに
気づかないのかなぁ..、笑((ボソッ]


そんなゆめの呟きは私の耳には届かず、
私は窓から空を見ていた。





──────────





- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


_ 翌 日


『...全然返信来ない、、ってか、既読すら
ついてないし。』


スマホでゆいさちゃんとのトーク画面を見ながら
少し、ため息をつく。

もうこれは完璧に誤解されてる..。

普段なら、その日の内に既読がついて
返信が来るのに、昨日と言えば全く返信が
来ないし既読すらつかない。

"昨日はごめん"..って送ったけど、
もしかして変な風に解釈されちゃってたり、??


『こんなんでドラマ撮影とか、無理だわ..、』


一応明後日からクランクインの予定ではあるけど、
一ノ瀬さんとあんまり顔を合わせたくない、
って言うか...、

あー、もうどうしよう。


『...こうなるくらいだったら、あの時勢いでも
想いを伝えてれば、、な、』


この間の土曜日にゆいさちゃんと出かけに行った時。

あの時、勢いで"好き"って言いかけて、、
途中で踏みとどまったんだっけ。

今になったら勢いでもいいから伝えてれば
少しは、変わってたのかなって..。
もう今更後悔しても遅いんだけど。

...あ、でも結局想いを伝えたとしてもさ、
また俺が大学まで迎えに行ってたら昨日と
おんなじ状況になっちゃうよね??

それだったらどちらにせよ、同じ結果だったって
こと..なのかな、


『分かんない...どうすればいいんだろ、』


恋愛初心者の俺は、こう言う時どうすれば
いいとか全く分からなくて。

誰かに相談..って思ってもなんだか怖くて出来ないし、
俺って結局臆病者なんだなって、


『あれ..晴れてる、??』


突然明るくなったから驚いて窓の外を見れば
どんよりとした雲の間から太陽の光が差し込んで
青空が見えていた。

俺も、こんなどんよりとした気持ちから
明るくなれるのだろうか、


『..誤解、解けたらいいんだけどな、』


また会って話したい。
その時はちゃんと誤解を解いて、


君に"好き"って伝えたい。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

かなり私と親友のメイン回になっちゃった💭𓈒𓏸
けど、最後はしょりくん𝐬𝐢𝐝𝐞で☝🏻🤍

さすがにリアルでしょりくんに彼女が出来たとか
熱愛報道とか出たらずっと寝込んでます😖💧(

それがないことを祈ります…🙌🏻🌀


そして、次回𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟏𝟐はあの人と私が遭遇
しちゃうまたまた波乱が起きちゃう回です😵‍💫💭

次回は私の大好きな愛棒ちゃんが出てきます🫶🏻💜

完結まであと少しなので最後までぜひ
読んでくれたら嬉しいですᐢ. ̫.ᐢ

次回もお楽しみにっ🎶🤍

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-10-12
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。









  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪‪‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

       両 片 想 い だ い あ り ー 。

          𝐬𝐩𝐢𝐧 𝐨𝐟𝐟 .. 🩰💭

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪‪‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧












































[...あっ、ゆいさー!!]

「ゆめ~!! お待たせっ!!」


あれから1週間...

私は夢にも思わなかった大好きな人の
彼女になれて、今も親友とその他仲良しで
大好きな友達と毎日を過ごしています♪

今はお昼。
私とゆめがいるのはお昼時で人が賑わう
大学内の食堂。


[..で、どうなの?? 最近は!!]

「え、んー..普通??」

[はい?? いやなんかないの?!]

「なんかって言われても..、」


お互いに食べる物を持って空いてるテーブルへ移動。
からの、いきなり私たちの話題。

私と勝利くんが付き合ったのを知ってるのは
ゆめとはーたんと..あと1人のある人物。

はーたんは"ようやくだね、おめでとう!!"
って言ってくれて、ゆめも同じくなことを
言ってくれたんだけど、それからと言うものの
週2のペースで聞かれるこの質問。

そのペースで聞かれても毎日何かがあるって訳
じゃないしなぁ..、


[もー、つまんないなぁ、]

「ん、つまんない言うなーっ!!
こっちだってやっとなんだからっ。」

[ごめんごめん。笑
まぁゆいさも勝利くんもお互い恋愛初心者
だもんねぇ。]

「私は、勝利くんの隣にいるだけで充分幸せだから
それ以上は望んでないよ、正直ね。」

[..いやー、いい彼女持ったね勝利くん。
大切にしてもらいなよ!!!]

「あはは、ありがとう、笑⸝⸝」


照れくさくなって目線を外して照れ笑い。

いい彼女かぁ..勝利くんにとって私が
"いい彼女"になれてるのか分からないけど、
誰かから言われると嬉しくなるな。

私は口元がゆるゆるのまま、お昼に手を
つけようとした、その時だった。


〈ゆーいさっ!!〉

「うわっ!! 誰?!...って、え、、まいちゃんっ?!」


突然背中に衝撃を感じて心臓が跳ねる。

食べる直前だったから危なかったけど、
これもう食べてたらむせてたやつ..。


私が ぱっ と振り返ったらそこにいたのは、
スタイル抜群でめちゃめちゃ可愛い大人気女優..
_一ノ瀬まいちゃん。

かつてのライバルであり、今は大切な友達。

実は、まいちゃんは私とゆめと同い年で
学科は違うけどたまに食堂で会うんだ。

それを知ったのが勝利くんと付き合った翌々日。

あの時は大学の校門にいたからまた何か
言われるのかな、って内心めちゃ怖かったんだけど
"あんなこと言ってごめん"って謝ってきてくれた時は
予想外の展開にすごくびっくりした覚えがある。

でも、まさか友達になれるなんてつい最近の
私じゃほんと予想外の未来だよ。


[お、まいじゃん!!]

〈やっほー♪〉

「まいちゃんも一緒に食べる??」

〈いいのっ??〉

「うんっ!! 3人で食べよ!!」

〈ありがとー!!〉


まいちゃんはちょうど私の向かいの席に座って
お昼を食べ始める。


〈あ..そう言えば、なんだけどさ。〉

「どうしたの??」

〈実は、、、その、好きな人、..出来て、〉

[「えっ!!!」]


見事に2人でハモって驚く。

まいちゃんに好きな人...!!!
こんなに可愛いんだから相手の人も
きっと一発だよ、、

なんて思ってる私とは反対に、まいちゃんは
とても自信なさげな表情。


〈うん、今度共演する俳優さんなんだけどね、〉

「..んと、、何か不安なことあるの、??」

〈んー...そう、かな。〉

[その不安って、どんな??]

〈ほら、私さ昔まではスキャンダルとかやばかった
でしょ?? まぁそのせいで根も葉もない噂が
流されてたこともあったんだけど..、〉

〈最近は芸能界にいる身としてしっかりしようと
思って。応援してる人たちにも迷惑かけちゃうし
なにより、いい印象で見てもらいたいなって。
..なんだけど、やっぱり不安、と言うか..
その人は今の私をちゃんと見てくれるかなって、笑〉

「まいちゃん、」


そう言えば、過去にある撮影関係者の人から
昔の噂を知っててそのせいで変に扱われたって、
いつだかそんな話をまいちゃん本人から
聞いたことがあった。

まいちゃんは、ちゃんと変わろうって
頑張ってるのに、、こういう時は私が
友達として励ますのみっ!!

私は俯いてた視線を上げて不安で揺らいでいる
まいちゃんと視線を合わせる。


「..まいちゃんなら、大丈夫だと思うよ、私。
だって、自ら変わろうって頑張ってるんだもん
絶対その人だって振り向いてくれるはず!!
こんなにも優しくて、明るくてそんなまいちゃんを
昔の噂だけで決めつけて変な扱いされたなら
私がその俳優さんのことやっつけるんだから!」

〈...!!!〉


〈..ほんと、ゆいさはゆいさだね。〉


まいちゃんはいつもの優しい笑顔と
柔らかな眼差しで私を見つめる。

ゆいさはゆいさだね、とは..??

まぁ多分いい意味?なんだとは思うけど、、


「えっと、??」

〈...けど、勝利くんがゆいさに惚れる理由も
確かに分かるわ。これは惚れるよねぇ..、〉

「へっ?!」

[あはは、ゆいさ顔真っ赤~~。笑]

「う、、うるさいよ、もうっ、」


誰だってそんなこと言われたら照れるってば..、



"ゆいさちゃんはほんと照れ屋さんだよね。"



「!!!」


いつだかの勝利くんが笑いながら言っていた
ある発言が私の脳内に蘇る。

すぐに顔が赤くなるし分かりやすい、って。

ていうか、誰だって顔赤くなったりしないの??
普通にそうツッコみたくなるんだけど。
分かりやすいかそうじゃないかの差なのかな..( ? )


〈ほんと勝利くんいい彼女持ったよね~♪
私、さっきの発言でゆいさに惚れそうに
なったもん。〉

「いやいや、そんな大袈裟な..!!!」

[ね~、勝利くん後悔しないだろうね。]

〈あー、今度勝利くんに会った時
"ゆいさのこと手放しちゃだめですよ!!"って
言っとこうかなぁ。〉

[そしたら、"そもそも離したりしないから"...
とか言ったりして?!]

〈やだぁ、ゆいさ愛されてるね~~!!!〉


「ちょ..、ちょっと待ったぁぁ、!!!」


私が慌てて2人の会話を止めると、きょとんと
した顔で私を見るゆめとまいちゃん。

妄想も程々にだって..!!!!

さすがに顔が熱くなりすぎて熱でもあるんじゃ
ないかのレベルだよ、ほんとに、、


「これ以上だと私の心臓持たないから!!!」

[ごめんごめん。笑]

〈ふふ、笑
..あ、それと励ましてくれてありがとね。〉

「えっ、あ、、うん!!」


そう言えばだいぶそこから話が脱線
してたような..。

けど、まいちゃんも"絶対に振り向かせられるよう
頑張る!!"って自信付いたみたいだし、これはこれで
良かったかな。





──────────





[じゃあ、ここら辺で!!]

「うんっ、またね!!」

[ばいば~い!]


お昼から時は周り今は放課後。

普段は3人で帰ってるんだけど、まいちゃんは
大学からすぐ近くの家に住んでるらしくて
校門を出て少ししたらすぐに別れてしまう。

だから、結局私とゆめの2人に
なっちゃうんだけど、、

ほんと話してたらあっという間。笑


「~♪」


ゆめと別れたあと、最寄り駅からの家路を
鼻歌を歌いながら歩く。

最近よくセクゾの Honey Honey 口ずさんじゃうん
だよね~..ふとした時によく聞いてるかも。

駅から大体歩いて10分程したら、私が住んでる
アパートが見えてくる。

鍵を差し込んで扉を開いて今日も誰もいない
部屋にただいま、って...。


「ただいま、」

『_あ、おかえり。』

「えっ、わ、勝利くんっ?!」

『合鍵持ってるから会いたくて来ちゃった。』


..やばい、心臓に今きゅんっじゃなくてぎゅんって
来たんだけど、、

勝利くんが手にぶら下げて見せてるのは
先週渡した私の部屋の合鍵。


" 『はい、これ。』 "

" 「え、、待ってこれ、合鍵?!」 "

" 『うん、いつでも来れるように。』 "

" 「じゃあ、、私も、合鍵..、」 "

" 『え、いいの??』 "

" 「いつでも、会いに来てほしい、、から、」 "


" 『じゃあ、いつでも会いに行くね、
ゆいさちゃんに。』 "


「~~っ、」

『..今なにか思い出したでしょ。』

「えっ、や、別に、?!」

『嘘だ、顔真っ赤だよ。』

「なっ!!」


自分のほっぺたを触ると確かに熱い..、

あぁ、もうっ思い出すタイミングだよ、、
私は熱いほっぺたを手でひらひらと仰いで
逃げるように洗面台へと向かった。


『ゆいさちゃん~??』

「どうしたのー??」

『...手洗い終わったらこっち来て~、』

「うん、??」


多少曖昧な返事を返して、ちょうど洗い終わった
私はハンカチで手を拭いてからソファに座ってる
勝利くんの元へと向かう。


「どうした、の...わっ、?!」

『...やっぱりちっちゃい。』

「んなっ、」


突然ぎゅって抱きしめられていきなり
縮まった距離。

そのせいで心臓の鼓動が早くなる。

真上から聞こえる勝利くんの声と、胸板に
耳を当てれば聞こえる心臓のトクトク..と動く音。

それらが全部心地よくて安心する。


『ふふ、でも俺より身長低い方がこうやって
抱きしめやすいんだよ??』

「..勝利くん身長高すぎるんだもん、」

『いいでしょ。』

「自慢嫌い。」

『うそうそ。笑』

「..私も嘘、勝利くんの自慢好き。」

『きゅひひ、なにそれ、笑』


勝利くんに抱きしめられながら私も勝利くんを
抱きしめ返そうと背中に腕を回す。


「...あ、そう言えばね、今日友達がこんなこと
言ってたの。」

『なんて??』

「"勝利くんはいい彼女持ったね"、って、笑」


私はなんか照れくさくなってきて、照れ笑い
しながら言うと背中に回っている腕がぎゅって
少しだけ強くなった。


『..ほんと、いい彼女持ったよ、俺。』

「私も、勝利くんと付き合えて良かった、」

『んふ、ほんと??』

「ほんとっ!!」


『...大好きだよ、ゆいさ。』

「へ..っ、」


驚いた。だって、さっき"ちゃん"じゃなくて
呼び捨てで呼ばれたから..、

それでもって"大好きだよ"の次に言われたら
きゅんきゅん2倍だし、!!


『ん??』

「さっ、き、、呼び捨て、」

『呼び方、そろそろ変えようかなって。
..嫌だった??』

「ううんっ、嫌じゃない。嬉しいよ、⸝⸝」

『ゆいさも、呼んで。』

「..呼び捨てで、??」

『うん、呼ばれたい。"勝利"って。』

「っ、」


まだ若干ハードル高めの呼び捨て..。

私も願わくば呼びたいけど、、けど!!
本人を前に"勝利"だなんて恥ずかしすぎて、


「しょ、、っ、」

『しょ??』

「~~っ、無理、!!」

『えー、、じゃあ、呼んでくれるまで離さない。』

「!!!」


時々ドSな勝利くん。

たまにこう意地悪してくるんだけど、そんな
一面にもやっぱりきゅんってしてしまう。

ただ、呼ばない限りほんとにこのまま
離してもらえないかも..。


「勝利くんの意地悪、」

『ゆいさが呼んでくれないからだし。』

「ハードル高いんだもんっ、!!」

『高くない高くない、笑』


勝利くんは余裕そうな笑みで私を見つめる。

なんか悔しい..、やられてばっかりじゃ
気が済まないっ。

私はすぅっと深呼吸をして勝利くんを
見上げる。


「..勝利、大好きだよ、、っ。」

『っ、』


やっぱりすぐに恥ずかしくなっちゃって、
すぐにサッと顔を俯ける。

..だけど、下を向いていた顔は気づけば何故か
上を向いていて勝利くんの顔が映っていた。

顎には勝利くんの手が添えられていて、
それが顎クイなんだと気づくのには数秒
時間がかかった。


「しょうり..??」

『っあー、だめ。その上目遣いでそれは..反則、』

「へ、...?!」


ちゅ、って触れるだけのキス。

突然のことに頭が一瞬で真っ白になっちゃって
熱を帯びた目をしてる勝利くんのことをただただ
見つめることしか出来ない。


『...可愛すぎんの、ばか。』


勝利くんは口元に手を当ててそっぽを向く。

その耳は真っ赤。
そんな彼が愛おしく感じて私はぎゅって抱き着く。


「突然も良くないんだからね、ばか、」

『ゆいさが悪いもん、うん。ほんと。』

「私は悪くないもんっ、」


オチが見えない言い合いをし合って、
2人で笑って。


すごく幸せだなって思えた。


『...これからも、ずっと一緒にいようね。』

「うん、ずっと!!」


お互いに支え合って、愛して愛されて、

笑い合って。

そんな私たちでいつづけたいな。


いつまでもずっと2人でいられますように_。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

スピンオフ、どうでしたでしょうかっ♪

最後はきゅん要素多めに書いてみました☝🏻🎀
(個人的にはだけど..。笑)

これにて、スピンオフも含めて
「両片想いだいありー。」は終了です🙌🏻🤍

前回、空リプを使って感想を書いてくれた子が
いてめちゃめちゃ嬉しすぎました( ߹ ߹ )

ほんとにありがとうっ❕😿💞


そして、来週はしょりゆい長編小説
第2弾です🪄💭

実は「両片想いだいありー。」を書いてる途中で
ぱっと思いついた小説なんです👀🌟

来週、ぷろろーぐを投稿予定なので
ぜひお楽しみにです🎶💭

最後まで「両片想いだいありー。」を
読んでくれてありがとうございました❕⸝⸝> <⸝⸝

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-11-09
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。








  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧

      両 片 想 い だ い あ り ー 。

         𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞.𝟖📖ଓ

  🫧‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃 𓈒𓏸‪𓂃🫧







































- 勝 利 𝐬 𝐢 𝐝 𝐞 -


「~~♪」


車内に響く俺らの曲。
ゆいさちゃんはるんるん気分で鼻歌なんか
歌っちゃって。

そんなに楽しみにしててくれてたんだな、って
思ったら俺まで嬉しくなってくる。


そう、今日は2回目のお出かけ。

ゆいさちゃんとの関係を少しずつ
動かしたいなと思って俺からも積極的に
行動している。


「私、勝利くんの運転好きだな~..、」

『ほんと??』

「うん! だって、なんかすごく落ち着くもん。」

『きゅひひっ。嬉し、笑』


運転褒められたのって..メンバーくらいだったかな。

好きな子に運転褒められるとか思わなくて
さらに気分が上がる。


「..あっ、そう言えば今日はどこに、??」

『んーとね、今日は買い物に行こうと思って。
あ、ショッピングモールにね??』

「わ、楽しみ!!」

『ふふ、あと少しで着くから、』


あー、めっちゃ可愛い...頭抱えそうなレベル。
心の中でその可愛さに悶絶しながらなんとか
平常心を保って運転する。



⸒⸒



だんだんと見えてくる建物。
そう、今回の目的地であるショッピングモール。


「わ、見えてきたー、!!」

『やっぱり人多いねぇ、』


今日は休日だからか、やけに駐車場に
停まってる車の数が多い気がする。

停めるとこを探していたらちょうど端の方が
空いてたからそこに停車。


『じゃあ、行こっか。』

「うん!..、あっ、でも、」

『ん?? どうかした?』


車のドアを開きかけた俺はゆいさちゃんの方を
振り向くと じーっ と俺を見つめてる。

..ん、、??
俺の顔なんか付いてる?


『えっと、??』

「あっ、ごめん。その、、勝利くんオーラ
すごいからバレないかなぁって...。」

『..え。』


オーラ..あ、そっか。
ゆいさちゃんはバレるんじゃないかと
不安になってるってことね、


『そこら辺は大丈夫。俺もね、ちゃんと
バレないようにお洒落しすぎずで来たから。笑』


とか言っても俺元々お洒落とかする方じゃ
ないんだけどね。

まぁいつもよりさらにシンプル、、みたいな??


「そっか。それなら良かった!」

『んふ、あとは大丈夫??』

「うんっ!」

『じゃ、行きますよ??』


ドアを開いて俺らは車から降りる。

まぁ正直バレたら大変だしな..と思って
比較的人が少ない平日にしようかなと
思ってはいたんだけど..、


平日は収録だったり撮影だったりで忙しくて
結局、休日だけしか空いてなかったから
予定を今日にした、ってこと。


もうバレないことを祈るしかないよね~...。


『どこに行こっかなぁ、』

「一階はフードコートとかレストラン系のお店が
多くて..二階が服とかゲームセンターとかの
お店って感じだね。」

『..あ、じゃあ服見に行こうよ。』

「だね!」


一階はお昼に行くとして、まずは二階で
いろいろ見てみることにしよう。



⸒⸒



服 屋 さ ん に て 👕‪ 𓈒𓏸


「あ、これ可愛い、、」

『ん、どれ??』

「これ! このパーカー可愛いなぁって。」


ゆいさちゃんが俺の前に見せたのは
白いシンプルなパーカー。


『確かに。..ゆいさちゃんに似合いそう。』

「えっ、‪‪‪‪⸝⸝」


ゆいさちゃんが顔を真っ赤にしてそっぽを
向いてしまう。

あれ、俺なにか..と思った時さっきの自分の
発言を思い出して遅れて恥ずかしくなる。
..思ったことがつい無意識に口から出てた、、


『えっと...あ、それ買おうか??』

「え!! いやいや、大丈夫だよ!!!」


ゆいさちゃんは首をブンブン振ってから
パーカーをラックに掛け直した。


『別に遠慮しなくていいのに。』

「ううん、贅沢しすぎてるのもあれだし!
今度自分で買うからほんと大丈夫っ。」

『..そっか。』


そう言ってるけど、俺を見ている視線は
パーカーに戻る。

..欲しいなら素直に言ってくれても
いいのになぁ、、全然買ってあげるし。


「ほら、他のも見に行こ!」

『そうだね。』


俺は彼女が別の方に行ったのを見計らって、
さっき彼女が欲しがっていたパーカーを
手に取った。



⸒⸒



〈ありがとうございました~。〉


『ゆいさちゃん、』

「えっ、あ、ごめん! つい他の服見ちゃってた、笑」

『んーん、いいのいいの。笑
さ、他のとこ行こ?』


俺は片手に服が入った袋をぶら下げて
辺りをきょろきょろ見渡す。


「あ、ゲーセンとか、、」

『いいね、まだ全然時間あるし行こ!』

「うん!」


俺らは少し離れたゲーセンへと歩く。


近づくにつれてどんどん大きくなっていく音。
いろんなゲームの音が混ざっていて
なにがなんだか聞き取れないくらい。


『どれやる??』

「んー..、あ!! UFOキャッチャーとか!」

『UFOキャッチャー..ん、あれとかは?』


俺が指差したのはぐでっとした卵..??
みたいなキャラのぬいぐるみのUFOキャッチャー。

いかにもやる気のなさそうな顔をしてるけど、

ゆいさちゃんはあんまり好きじゃないかな、、??


「あーっ!!! ぐでたま!!」

『えっ、、と、好き..なの??』

「もちろん! 私、ぐでたまのおっきいぬいぐるみ
持ってるし可愛いし大好き!」


まさかの好きなキャラだったなんて。

俺はなかなかシュールなキャラだとは
思うけど、あのぐでっとした感じとか
やる気のなさそうな顔がむしろ可愛く
見えるのかな。


『じゃあ、あれやろっか。』

「やるやる!」


小走りで駆けてく彼女のあとを追って
ぐでたまという名のキャラのUFOキャッチャーの
前にたどり着く。


「うわ、これもおっきいぬいぐるみ..!!
絶対にげっとするっ。」


100円を入れるとゆっくり動くアーム。

少々ここだけ緊張感が漂う。


「..ここだっ!!」


ゆいさちゃんがボタンを ポチッ と押した途端
下へと降りていくアーム。

それがぬいぐるみを持ち上げていって..、
あと少しのところで下に落ちてしまった。


「あー!! 絶対行けたと思ったのに..、」

『でも、結構いいとこいってたし、大丈夫!』

「..こうなったら絶対最後までやってやる!」



⸒⸒



「...取れたぁーっ!!!」

『きゅひっ、良かったね。』


10回目、ようやくぬいぐるみが取れた。

ほんと今どきのUFOキャッチャーは
ゲットするのが難しいこと..。


「取れたのはいいんだけど..、1000円も消費
しちゃった、笑」

『あー、そっか10回やったから、笑』


結構夢中になると気づかないんだよね~..、
これがUFOキャッチャーの怖いところ。


「まぁでも取れたしいっか!
..やっぱりもふもふしててちょー可愛い!!」

『ふふ、』

「!!!
なんか変にテンション高くなってたかも、、」


ゆいさちゃんは一瞬 はっ としたような顔を
すると、ぬいぐるみで顔を隠してしまう。


『なんで隠すの。』

「は、、恥ずかしいから、」

『..俺は嬉しいけどね、いろんなゆいさちゃんが
見れてさ。』


そう言うとさらに耳を赤くさせた彼女は
顔を隠したまま"ほんとに恥ずかしいから!!"
って軽く腕をパシパシ叩いてくる。

..うん、可愛い。


『かわい、』

「へ、」

『ん??』

「えっ、や、あの今..、」

『...あ、』


気づいた時には時すでに遅し。

また無意識に思ってたことが口に出てたらしい、、
..あれ、俺ってこんなにポロッと言うような奴
だったっけ??


『..てか、もうお昼回ってる。』

「あっ!! ほんとじゃん!」


俺は腕時計を見て話を逸らす。

さすがに心の中で思ってたことがつい口に
出ちゃいましたとか恥ずかしすぎて言えないし、


「じゃあ、一階行く?」

『ん、そうしよっか。』


俺らはお昼を食べにゲーセンを後にした。





──────────





「楽しかったぁ...!!!」

『きゅひっ、楽しんでもらえてなによりです。』


ショッピングモールを出たあと
数時間ぶりに車に乗り込んだ俺たち。

ゆいさちゃんも俺もお互いに満足出来た
時間になった。


「..勝利くん、」

『ん?』

「今日はありがとう!」

『..いーえ、⸝⸝』


お礼にプラスしてニコッて微笑まれたら
さすがに俺のハート撃ち抜かれるって..、


エンジンを付けかけた手を止めて、


『..俺も、すごい楽しかった。』


ゆいさちゃんの方に向き直って
素直に感想を伝えた。


「...!!!!
私も、っ。」

『ん、また行こうね。』

「うん!」


じゃ、帰りますよ。

って一度付けかけたエンジンを次は
しっかり付けてゆいさちゃんの家へと
車を走らせた。



⸒⸒



『..はい、着いたよ。』

「運転も送り迎えもありがとねっ。」

『んーん、全然。笑』


来た時と同様、アパートの駐車場のちょうど
空いてた同じ場所に車を停める。

..なんかすごい名残惜しいって言うか、、
寂しい気持ち。


「じゃあ、またねっ。」

『...あのさ!』

「えっ? どうかした?」


俺は咄嗟にドアを開きかけたゆいさちゃんを
呼び止めてしまう。

勢いで「好き」って言いそうになったけど、
そこをなんとか踏みとどまる。


そもそも、まだ告白するには早いんじゃ、、??

それにゆいさちゃんの捉えようによっては
別の意味の「好き」として捉えられても
おかしくない、、気がする。


「...勝利くん?」

『えーっ、と...あ! これ、渡そうと思って!!』


俺はしばらく目を泳がせたあと、空いてる
スペースに置いておいたパーカーの入ってる袋を
思い出す。

..危ない、すっかり忘れるところだった、


「えっ?? いいの?!」

『もちろん。』

「じゃあ、家帰ったら開けるねっ!」

『ん、』


まだ中身を見てはいないが、俺からの
プレゼントで喜んでくれてるその姿が
やっぱり、好きだなって。


早く伝えたいけど、臆病な俺は
もう少し時間が必要みたい。


「じゃあ、、今度こそまたね!笑」

『またね!笑』


お互いに少し笑いながら手を振りあう。

ゆいさちゃんが出たらすぐに車を
出そうかと思ったけど、やっぱり少し
不安があった俺は結局ゆいさちゃんの姿が
見えなくなるまで見届けていた。


『あー、、、』


いつ、言えるかな。

この気持ち。





──────────





꒰ ☕️ ꒱

「両片想いだいありー。」も
後半に入りました~~🙌🏻❤️´-

あと数話くらいで完結かな…❔
って感じです☝🏻🤍

けど、完結したあとにスピンオフも
𝟭話投稿しようかなーって思ってます🎀🫧


次回の𝗘𝗽𝗶𝘀𝗼𝗱𝗲.𝟵は少し波乱の予感かも、❔

恋のライバル的存在が現れてお互いに
大変なことに…😖🌀

ということで最後は
恋のライバル編&物語後半になります⋆⸜🌷⸝‍⋆


次回もぜひお楽しみにっ🎶💭

♡ 𝗦𝗵𝗶𝘆𝘂 ☕️𓈒𓂂𓏸・2022-09-21
ପしょりゆい𝙽𝚘𝚟𝚎𝚕𝚜🍼♡
両片想いだいありー。

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