⿻・2024-05-06
Ⅵ時、珈琲店にて夢想を
29か月
白羽の綴り
風に吹かれ夜明けを詠う
満月が照らした一輪の花影
御伽の国に誘う二人の物語
"ただいま"と言える場所が
待っている君だけに逢いに
ひと月の特別な今日
これからも幸せな時間を
胸に手を当て貴女へ贈る
"大好き"と"ありがとう"
ぼんやりと眺めた天幕の下
夙夜夢寐の想いは潸然と滴る
伸ばした指先が貴女を乞うの
日の出を二人で見よう
海を眺め二人で笑おう
ゆっくりでいいんだよ
"紡ぐ言葉は希望の欠片"
空に飾る明日への光
記念日に贈る願い事
また見る世界が広がる道標へ
"あっという間"と流れる月日に
春に吹く桜舞が君を愛でるの
君と見る世界が何よりも美しく
君と歩む日々が何よりも楽しく
孤独を知り支えを分かち合える
君は私を照らす月のようだ
見知らぬ居場所へ誘われ
酔いも全てが御伽噺のよう
酩酊の夢の中快楽に溺れた
"また次の記念日で"
明くる日が私達を迎えに来る
それまでは休憩しましょうか
青墨の羅
頻波雲を数えて
酔生夢死に目を瞑る
共にヒカリの指す方へ
在りし日に盃を交わす
幽玄な世界で微笑む姿
千夜一夜の夢の如く
幾度も紡いだ想念と輪廻
不朽の誓いを楽園に刻む
不言色の白白明け
冴ゆる夜を泥む光芒は
幽世を知らぬまま
夜の帳が降りる頃
風が虚しく肌を撫でる
手を伸ばせば届くはずだった
君の温もりさえも掴めなくて