青より深く・2021-05-01
このままずっと
おもうまま
永続を望む
傲慢な僕
持続可能とはよく言ったもので。
映画を観て
簡単に感動を手に入れた夜
思い出すのは
きまって
君のことだった。
温もりの昨日、あやふやな言葉に
名前をつけることは、もう出来ない
それを知っていて、貴方をおもっている
整理をした感情の、隅に
どうにもならない混沌がある
あなた、
いつだって、口にして気づく。
いろいろ考えたよ
ぐるぐる悩んで、
たくさんの夢を描いた
でも、貴方の傍にいたい。
そう願うのは、
わがままなのかな
例えば、
好きだと言葉にして
それが朽ちていくのを
黙って見ているのが
淋しすぎるから。
あなたの唇から
紡がれることのない
言葉を
想像することが
悲しすぎるから。
だから、私はここにいる。
だから、これ以上は踏み込まない。
好き、を
諦めかけた頃に
光る、通知画面
都合いい、容易い
そんな私だった
私のなかに幾つもある
空気に触れることのない言葉たち
できることなら、どうか
あなたの耳を掠める音に
いつも決まって
この時間だから。
お風呂入って、落ち着いて
ふっと息を吐いた時
私を思い出してくれる
その事実だけで
もう、充分なはずなのに
唐突に冷たく
物語は終わるのでしょう
凍てつく
諦める
溶かして
許して
どうか、あの日みたいに
なんでも良いんだ
言葉が欲しい
あなたからの
それが、全て
この、名前を付けられない関係に
微温湯に浸かる。
その心地に慣れてしまったから
もうきっと、
最後のページも決まっているね。
微睡み、微睡む
星空、眺める
その粒たちが
たちまちに瞬く様に
この生温い、水を掬って
この時間がずっと続けばいい
この時間が負担で無ければと願う
この時間に意味を持たせたい、
かもしれない
曖昧さの中で、今日も息をしていた
芽吹いた感情、行く宛てもなく
ただ咽び泣いている
好き
それ以上の
言葉はないの
願わくば
傍に居たい
光より
眩しく、妖しい
そんな感情
魔法みたいな、宝物みたいな
そんな、言葉たちを手にしてきた。
ひとつひとつ
胸に大切に仕舞って
たいせつに
おもいたい人たちに贈ってきた
いままでも、きっとこれからも
あなたの言葉も、いま
新鮮で、永遠の押し花にしたわ。
気づいて欲しくない
気づいて欲しい
期待を裏切って。
この手を掴んで、離さないでいて
声をきかせて。
電話を切らないでいて
図々しく、私の範疇に入ってきてよ