はじめる

#じゃないけど

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全85作品・

自己紹介

贈り物投げてって
ついでにチョコも投げてって( '-' )




名前 榊 夜綴


性別 女子


年齢 高校生


性格 かまちょ 甘えん坊 素直
ノリいい 砂糖 馬鹿


好き 漫画 ポエム お布団 ギター
空 綺麗なもの
( '-' )←この子


嫌い 勉強 運動 虫
めんどうなこと 塩対応
離れる人 嘘つく人




・漫画とポエムが大好きな何処にでもいる普通の高校生


・基本的にお砂糖対応です


・キレたら塩かな


・単純なんで分かりやすいやつです


・離れるなら近づかないで下さい







トーク 募集する時は言います

好き連 やめて

贈り物 下さいっ☆←キラキラお目目









ここまで読んでくれた貴方( '-' )!!
贈り物とチョコ落としてって( '-' )()

榊 夜綴・2020-04-13
自己紹介
贈り物
贈り物下さい
誰でもいいから贈り物して
この写真めちゃくちゃ好き
漫画
性格
ポエム
じゃないけど
独り言
老化誤字同盟

「大切な人」をこんなにも

「失いたくない」と願う

この気持ちは「恋」じゃない

それなら

この気持ちを何と呼べばいいのか

神楽坂日向【一言見てね】・2019-01-27
この気持ちはなんですか?
失恋
じゃないけど
胸が苦しい
失いたくない
大切な人
独り言
乗り越えたいこと


〈桜が咲く頃君の隣で〉








川沿いの砂利道をザッザッと音を立てながら歩く。


穏やかな春の日。川の水が流れる音がする以外、とても静かだ。




「そろそろあるはずなんだけど...」




思わず呟く。


行くのは久しぶりなのでどれくらいの場所にあるか覚えていない。


砂利道を歩くのは結構疲れる。


早く現れてくれ。と切実に心で願う。
でないと私の足がもたない。


と、川の流れに合わせてどこからか桜の花びらがヒラヒラと飛んできた。




「あ...あった」




私の切実な願いが届いたらしい。少し先に目的のものが見えた。


神様ありがとう。なんて、心の中で感謝する。



川沿いに立っている桜の木。大きくとても立派で存在感がある。


いや、存在感があるのはこの川沿いにこの桜の木以外ほとんど何もないからかもしれないが。


桜の木の下まで歩いていく。


そっと木の幹に手を当てる。




「あれから1年か...」




風が吹いて桜の木がザワザワと揺れた。


泣くように桜の花びらが降ってくる。





「桜良(サクラ)、あれから1年経ったよ」




語りかけるように呟く。


届いているだろうか。


手に持っていた花束を足元に置いて、しゃがんで手を合わせる。


目を閉じて、黙祷。


言いたいことは沢山あるのに、1番最初に出てくるのは、ありがとうとごめんなさいだ。



ふと、1年前のあの日のことを思い出した。


私が全てを失った、あの日。





《美羽(ミウ)ちゃん、落ち着いて聞いてね。さっき、お父さんとお母さんが...》


《可哀想に。両親2人ともだなんて...》


《両親だけじゃないよ。確かお腹に_》


《これからどうするのかしら...》




哀れみと同情の目。

形だけの励ましの言葉。

噂話ばかりする大人達。





目を開ける。


黙祷を終えて立ち上がった。


と、




『美羽、ここにいたのか』




後ろから声をかけられた。


顔を見なくともわかる。ずっと聞いてきた声だ。


振り向きざまに名前を呼ぶ。




「陽(ヨウ)、よくわかったね」




『まぁな』




陽は私の方に向かって歩いてくる。


私の足元に置いてある花束を見て




『あれから1年だな』




「うん」




私と同じこと言ってるな。


そんなことを思った。




『俺も手合わせていいか??』




陽が私を見ながら聞く。


私が黙祷していた所を見ていたのだろう。




「もちろん」




そう言うと陽は、私の隣に来てしゃがんで手を合わせた。


私だけ立っているのも変なので、私ももう一度しゃがみこんで桜の木を眺めた。



陽は私の幼馴染だ。


私の家の向かいに住んでいる。


家族ぐるみで仲が良くて、お互いの家をよく行き来していた。


お泊まり会もよくして、バーベキューもして。陽はもう家族みたいなものだ。




すると、隣で陽が立ち上がった。


どうやら終わったようだ。


私も立ち上がる。




『あっという間だな。1年なんて』




「...ん、そうだね」




1年前のあの日。


私が幸せも愛も全てを失った、あの日。









1年前。


私は両親と幸せに暮らしていた。


2人からそれなりに愛されていたと思うし、お腹にはもう1つ小さな命が宿っていた。


お姉ちゃんになる。


それがものすごく嬉しくて。


自分が世界で1番幸せだと、心の底から信じていた。


でも、1年前の今日。


それは全て壊れた。





あの日、お母さんに陣痛が来て、病院に行くことになった。


その時私はちょうど高熱を出していて、家で寝込んでいた。


お母さんはお父さんの運転する車に乗って病院へと向かった。


...はずだった。





交通事故だった。


居眠り運転していたトラックが、2人の乗っていた軽自動車に突っ込んだ。


車は大破。


2人は亡くなった。


そして、お腹の中の小さな命も消えた。



私は目が覚めて元気になったら、大切な家族を3人失っていた。



お腹の子の名前は、桜良。


この桜の木にちなんで、両親が付けた名前だった。



この日を境に、私は桜の木が嫌いになった。



事故のことを思い出すから。


死んだ両親のことを思い出すから。


顔も声も知らない妹のことを考えるから。


泣きたくて叫びたくてたまらなくなるから。




それから私は酷く塞ぎ込んだ。


それを元気づけてくれたのが陽だった。


学校に連れていこうとしてくれたり


遊びに誘ってくれたり


私が好きな物を買ってきてくれたり


本当に、感謝してもしきれない。




「陽、ありがとうね」




陽にお礼を言う。


陽は私の方を見て笑った。




『何を今更』




「陽のおかげで、ここまで元気になれたよ」




私がここまで笑えるようになったのは、陽のおかげだ。


塞ぎ込んでいた私を明るい光の方へ引っ張り出してくれた。


陽がいてくれて良かったと、心の底から思う。




暖かい春の風が吹いた。


桜の木が、ザワザワと揺れる。


今度は元気づけてくれてるみたいだな、と思った。




『なぁ、美羽』




ふと陽に名前を呼ばれる。


顔を向けると、少し赤い顔をした陽と目が合った。


桜の花びらが舞う中、陽が照れたように笑って




『そろそろ好きって言ってもいい??』

榊 夜綴・2020-04-13
小説
桜が咲く頃君の隣で
投稿ペース早くてすみません()
この写真使える期限がもう少しだったんです()
危なかった('-')
いつもより短めかも??
書いてる途中で消えてイラついて短くした←は
片思い
告白
幼馴染
ポエム
じゃないけど
独り言
大切な人に伝えたい事
まだ見ぬ世界の空の色は

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に85作品あります

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無理に急いで慣れなくて良いよ

ドキドキしながら見上げた空は

きっと素敵に見えるから

さゆた・10時間前
はじめましての季節
じゃないけど
空模様に共鳴
つなごう
ポエム

会いたいんだ 今すぐ
その角から
飛び出してきてくれないか

って言いたいけど、飛び出してきて、
事故に遭うと怖いから、
周りをみて、飛び出してきてね?

🍵抹茶まっちゃんラテ🌸❤15日までテスト週間!低浮上です・2019-10-03
🍵🌸
3行ラブレター
じゃないけど
歌詞

好きありがとう( *´꒳`*)

けど、まだたくさん…

嫌がらせかってくらい好き連打でいいので!

欲しい…

佑・2019-08-28
独り言
じゃないけど
好き下さい

_猫のピアスの猫は幸せを招く招き猫_








『これあげる』




そう言って君が差し出した小さな箱。




「何これ??」




『まあまあ、いいから開けてみてよ』




ニヤニヤと笑っている。




この顔は、何かいいことを思い付いた時の顔だ。




何が入ってるんだ。




そう思いつつ、開けた。




そこには




「これ、イヤリング...??」





猫のモチーフの可愛らしいイヤリングが入っていた。




「可愛い...」




『イヤリングじゃないんだな』




猫の可愛さに浸っていると、そう言う君の声が耳に入ってくる。




「え??」




君の方を見ると、相変わらずのニヤニヤ顔だ。




「じゃあ、これ...」




もしかして




「ピアス??」




『せいかーい』




よく出来ました。と言うように君はぱちぱちと拍手をする。




もしかしなくてもピアスだったらしい。




「いや、ピアス付けれないよ私」




そう。私はピアスを付けれない。




なぜなら




「耳に穴、空いてないもの」




私は耳に穴を空けていない。




というかピアスを付ける気が今まで全くなかった。




空いていないのも当然だ。




「だからせっかく買ってくれたけど、これ、付けれないよ」




可愛いから、付けたいけど。




そう続けようとした私を、君のハイテンションな声が遮った。




『大丈夫。俺は抜かりない男だ』




「は??」




そう言うと、後ろにあったこの可愛らしいピアスの箱が入っていたのであろう箱をガサゴソを漁り始めた。




なんだなんだ。




一体何が出てくるんだ今度は。




そう思っていると、目の前に少し大きめの箱がデンっと出て来た。




『開けてみて』




また箱か。そしてまた開けるのか。今度は何が入ってるの。




言いたいことは色々あったが、君があまりにもキラッキラした目をしてたので、とりあえず開けることにした。




「...」




開けた。


そして閉めた。




「絶対に無理」




そして君に宣言をする。




『なんで!?絶対似合うのに!!』




「いやいやいや無理無理無理。てか嫌だから!!」




箱の中にはピアッサーが入っていた。




つまりこれで耳に穴を開けてピアスを付けろと。




どんな横暴だ。




『ねーー付けてよー!!』




「絶対に嫌!!」




しばらくひっちゃかめっちゃかがあり、君と向き合う形になる。




『これ、似合うと思うんだけどなぁ...』




そう言って下からじぃっと眺めてくる。




う...可愛い...男の子なのに、可愛い...それはずるい。

その目はずるい。




そんなことを思っているなんて露ほども知らない君は、さらにじっと見つめてくる。




これ以上は耐えられそうにない。


君の視線で黒焦げになってしまう。


私は黒焦げでは美味しくないぞ。


そんなことを思いつつ、君を見てため息を着く。




「分かった...」




『ほんと!?やった!!』




ガッツポーズまでしている。そこまでか。




『よし、早速やろう。今やろう』




「え、今!?」




ギョッとしている私を差し置いて、君はいそいそとピアッサーを箱から出す。




「ちゃんと出来る??大丈夫??」




『大丈夫!!まっかせなさい!!』




そんな君に不安を抱きつつも、十数分後。




私の右耳には、ピアッサーで穴を開けた時につく飾りがバッチシ付いていた。




「おお...上手いね」




『でしょ??まぁ俺に任せとけばこんなもんよ』




フフンと得意げにしている。




「じゃあ、後は左耳だね」




そう私が言うと、君はキョトンとしたような顔をした。




『何言ってんの。もう片方は俺が付けるんだよ』




「は??」




彼は一体何を言っているんだろうか。




そう思っている間にも、君はピアッサーを自分の左耳に当てようとしている。




うん、彼は馬鹿だ。馬鹿だ。




「いやいやピアスって一人が付けるものでしょ」




慌てて君を説得にかかる。




二人で1個ずつなんて、聞いたことない。




『それは普通の人がやるんでしょ。俺は普通は嫌だ』




う...今度は拗ねている。コロコロと表情が変わる。




こうなってしまうと、君は人の意見を聞こうとしない。




「あーもう...」




結局私が降参するしかなくなるのだ。




「分かったよ...」




『ほんとに!?やったぁ!!』




心から嬉しそうな君を見て、私も頬が緩んだのは内緒だ。




そしてまた十数分後。




君の左耳にも、ピアッサーで穴を開けた時に付く飾りがバッチシ付いていた。




『おお...上手いね』




「私と同じこと言ってる」




そう言って笑うと、




『そうだった』




そう言って君も笑った。




『ねえねえ』




「ん??」




君に呼ばれて顔を上げる。




『これでお揃いだね』




あぁ、心から幸せそう。




その顔を見ると、今までのこととか、全部吹っ飛んで




どうでも良くなっちゃうんだ。




心の底から幸せそうな君を見て、私も嬉しくなるから。




「うん、お揃い」




そう言って笑うと、君も笑い返してくれる。




君の行動には毎回驚かされるけど、最後にはいつも幸せが待っているんだ。




『ねぇ、この猫ちゃん今付けようよ』




「え、ダメだよ。一ヶ月ぐらいはこのままじゃないと」




『えーーー今付けたい』




「えぇ...」




またわがままを言う君と顔を見合わせて、どちらからでもなく笑う。




振り回されることもあるけど、君の隣ではいつも笑えるから。




だからこんな日々もいいかなって




そう思えるんだ。

杠葉 日葵_辞める・2020-03-18
小説
短くした
つもり...
小説を書く間の休憩の小説
←ややこしい
思いつきです
思いつきだからものすごく雑
ごめんなさい()
セリフ最初に書かなかった
まぁいいや()
なんかほのぼの系が書きたくなったんです
ちなみにですが主はピアスの穴空いてないです←どうでもいい
ピアス
幸せ
日常
恋人
ポエム
じゃないけど
独り言
あの時伝えたかったこと
私の明日を君に捧ぐ





今日は、世の中の女の子が頑張る日だから




素直になって可愛いって思われたいの。




女の子って、そういうものでしょ_?





























〈チョコと君を甘くする方法〉



























『蘭、起きなさい』




その言葉と共に、シャッとカーテンが引かれる。
明るい日差しが顔に当たって眩しい。




「んぅぅ…」




『ほら、早く起きて。大地くん待ってるわよ』




「んー…」




まだ寝ぼけてる頭で返事をする。
お母さんはそれを聞いて階段を降りていった。
しばらく布団の上でボーッとした後、急いで階段を降りた。


























「おはよ…」




『おはよう蘭…ってあー、また髪の毛ボサボサで出てきて』




「朝からうるさいなぁ…」




ドアを開けて出ると2月の冷気が私を包んだ。家の前で待っていたのは大地。小中高と一緒な、俗に言う幼なじみと言うやつだ。
家が近いこともあり、毎朝一緒に登校している。
私は起きてすぐ家を出てきたので、髪の毛もボサボサだし制服も乱れている。
大地はめちゃくちゃ世話焼き。
それはなんというか_




『全く…髪の毛はちゃんと結べって言ってるでしょ?しかも蘭のクラス、今日体育あるじゃん。なんで結ばないの。制服だって_』




「あーもううるさいうるさい」




開口一番お説教を始める大地を遮る。
文句を言いながらも私の髪の毛を結んでくれる。




『ほら、髪の毛はやるから制服ちゃんと着て。また風紀委員に注意されるよ』




「ん」




『朝ごはんは?食べた?』




「あー…忘れた」




『はぁ…じゃあお昼休み蘭のクラス行くから』




呆れたようにそう言う大地。
お母さんかとツッコミたくなる。




そう。大地はおかん系男子。女子力の欠片もない私からすると、大地は第2のお母さんのようなものだ。




小さい頃からズボラで髪の毛を結んだりするのを面倒くさがった私を、大地がよく代わりに世話してくれていた。
それは高校生になっても直らず、今でもこのままだ。
今となってはすっかり慣れてしまった。私は大地がいないと恐らく朝の支度ができないだろう。




『そう言えば、今日バレンタインだね』




その一言にピクリと体が反応する。




「…そうだね」




『蘭は誰かにあげたりするの?』




そんなのあんたしかいない。
そう言いたいのに




「あげるわけないでしょ」




出てきた言葉は真逆で。




そっか。と笑い、今日のテストの事へと移っていく話題を聞き流して、小さくため息をついた。













































夕暮れ時。オレンジ色に染まる、校舎。
もう誰もいない教室で、私は自分の席に突っ伏していた。




ぼんやりと教室の中を眺める。夕日が眩しい。




朝一緒に登校してきて、お昼休みには朝ごはんを食べ損ねた私に大地がお弁当を届けに来てくれて。
言うチャンスなんかいくらでもあったはずなのに。
私の手の中には、綺麗にラッピングされたチョコレートがあった。




素直に伝えられない私には、難しいことだったのだろうか。




甘いのより苦いのが好きな大地の好みに合わせて、3回失敗しながらなんとか完成させたチョコレート。
ラッピングも、動画を参考にしながらやってみた。
我ながらいい出来だと思ってた。
それも、渡せなければ意味が無い。




ため息が漏れる。
大地は、放課後になると同時に呼び出されて、帰ってきていない。
きっと今頃告白とともにチョコレートを貰っているんだろう。




今までずっと一緒にいて、今年こそは想いを伝えて素直になろう。
そう、決めたのに。




「可愛くないな。私」




ポツリと口から零れる。
目の奥が熱くなって、セーターの袖でグイッと強く擦った。
泣くな。泣くな。
そう思っても、ポロポロと零れてくる。




「…っく…ぐすっ」




泣きたくなんかないのに。心は逆で、涙は止まることを知らない。




と、




『蘭ー?ここにいるの?…って、は?』




「え」




ガラリとドアが開いて、誰かが入ってきた。それは、今は1番会いたくない相手で。




「大…地」




『なんで泣いてんの。誰かになんかされた?お腹痛い?保健室行く?』




焦りながらそう聞く大地。あぁ、いつも通りだなぁ、なんて。そんなことを思って、笑みがこぼれる。




『なんで笑ってんの』




「いや、大地だなぁって」




『何それ』




意味わからない。と小さく笑う。




ふと、大地がチョコレートを持っていないことに気がついた。




「大地、チョコレートは?」




『え?』




「呼ばれてたじゃん。告白だったんじゃないの?」




『あー断った』




「は?」




『断った』




「聞こえなくて2回言ったんじゃないわ」




『なんだ』




「なんで断ったの」




相手は隣のクラスの学年1可愛いと言われる子。断るなんて思ってもみなかった。




『いや、好きじゃないのに本命貰うわけにいかないでしょ。俺、好きな子いるし』




好きな子。
その言葉にドクンと心臓が音を立てる。




「大地好きな子いたんだ」




『うん』




「…どんな子?」




『んー、目が離せなくて、素直じゃなくて。でもめっちゃ可愛い子かな』




幸せそうにはにかみながら答える大地の姿に、ズキリと胸が痛んだ。




なんだ。
どっちみち、私のチョコは受け取って貰えないんだ。
好きな子がいるなら、渡したって意味が無い。
ぎゅうと手の中のチョコを握りしめた。
本当に、




「…不毛だな」




『ん?なんか言った?』




「別に」





首を振る。聞かれたくないし、聞いて欲しくもない。
不毛な恋なんて、悲しすぎるから。




「…そろそろ帰る」




バックを掴み、席を立った。
手に隠し持っていたチョコを大地に見えないようにバックの奥に突っ込む。
ぐちゃぐちゃになったかもしれないが、関係ない。
どうせ私が家で1人で食べるんだから。




『じゃあ俺も帰る』




「いい。大地あとから来て」




『え、なんで』




「なんでも」




『理由になってないよ』




「いいから」




『やだ』




「1人で帰りたい」




『なんで』




あんたが好きだけど苦しいから。
なんて言える訳もなく。




「とにかく先帰るね」




『待てよ』





歩き出した所で腕を掴まれる。




「離して」




『蘭が理由言ってくれるまで離さない』




「ほんとに何もないから」




『嘘つけ』




「離してよ!」




手を振りほどこうと身体を捻ると、バックが落ちる。落ちた衝撃で中身が飛び出した。




『あーあー。もうなにやってんの』




大地がしゃがんで中身を拾い集める。
と、その手がピタリと止まった。




『蘭。これ誰にあげるの』




大地の手の中には、綺麗にラッピングしたものがあった。
大地にあげるはずだった、チョコレート。




『これ、チョコレート?』




「そうだけど」




『誰にあげるの』




いつになくきつい口調で聞いてくる大地。




「別に誰でもいいでしょ」




『よくない』




「なんで」




『気になるから』




「大地には関係ないでしょ」




『ある!』




「は?何がよ…誰にあげようが私の自由でしょ。ほっといてよ」




失恋したショックとしつこさへのイライラが相まって、つい辛辣な口調になる。
本当に可愛くない自分に呆れる。
素直に大地宛てだと言えばいいのに。




『好きなやつが誰かにチョコレートあげようとしてんのにほっとけるわけないでしょ』




「は?」




『あ』




しまった。と言う顔をする大地。




今、なんて言った?
好きなやつ。
誰が。
誰を。




『今のなしね』




「え、いやどゆこと」




『なんでもない』




「いやいや意味わからん。今のどういう意味?」




『なんでもない』




大地に詰め寄る。
詰め寄った分大地は下がる。




「大地」




『…なに』




「意味、教えて?」




優しく聞くと『はー』とため息をつく。
なんだ一体。




『いや、その、ですね』




「はっきりしてよ」




『いや』




「誰が好きなん?私の知ってる人?」




『お前だよ』




「は?」




『だから、蘭。俺は蘭が好き』




蘭が好き。
大地が。
蘭?
蘭って誰だ?




「蘭って誰…」




『いや何言ってんの。蘭は貴方ですよ』




「え、あ、そうか」




『大丈夫?』




心配そうに眉根を下げる大地。
誰のせいだと思ってるんだ。





「大地が好きなのって…もしかして私、なの?」




『他に誰がいるの』




「…嘘だ」




『嘘じゃない。蘭が好き。大好き』




顔が熱くなる。なんでさらっとそういうことを言うのか。




「ちょ…やめて」




『もしかして照れてる?』




「照れてないから」




『ほんとかなー?』




ニヤニヤしながら顔を覗き込んでくる。
その顔にイラッとして顔をしかめる。




『蘭は?』




「え?」




『俺の事、どう思ってる?』




そんなの、好きに決まってる。
でも、照れくさくて言えない。
なので、大地の手の中にあったチョコレートを取り、大地に突き出した。




「…あげる」




『え?』




「だから…チョコレート、あげるっていってんの!」




ぽかんとした顔が、段々と驚きに変わっていく。




『ほんとに?ほんとのほんとに?』




「ほんとのほんと」




『うわぁぁあ。やばいやばい。嬉しすぎる。これ、本命?』




「…うん」




小さく答える。
と、驚きの顔が今度は赤く染った。




『え…てことはさ』




「うん」




『蘭も、俺の事好きってこと?』




「…っわかるでしょ」




『えーわかんないなー』




分かっているはずなのに私に言わせようとする大地。
その顔を軽く睨みつけた。
でも、素直になるチャンスだ。
息を軽く吸い、




「大地」




『うん?』




「…好き、だよ」




そう言うと目を見開く大地。そのまま固まっている。
私は顔がきっと真っ赤だろう。熱くてたまらない。




「…大地?」




『…すぎ』




「え?」




『可愛すぎだから』




「はっ!?何言ってんの!?」




『事実』




「可愛くないから!」




否定すると不服そうな大地。
私が可愛いなんてことはない。
すると、思いついたように大地が言った。




『このチョコレート、今食べてもいい?』




「いいけど」




『やった!』




そう言うと包みを解き始める。箱の蓋を開け、チョコレートを1つ口の中に頬張った。



『ん…うまっ』




「美味しい?」




ぱああっと効果音が付きそうな顔をして、コクコクと頷く大地。
その顔に嬉しくなる。




『蘭も食べなよ』




「え、私はいいよ」




『いいからいいから』




「だからいいって。大地に作ったんだから」




『えー。あ、じゃあ、俺があーんしてあげようか?』




「いや何言ってんの」




『ほら、遠慮しないで』




チョコレートを持って私に迫ってくる。
何してんだこいつ。




「遠慮なんかしてないし。やだ」




『やだとか言わないでよ。ほんとはして欲しいんでしょ』




「ちっ…がうし!」




『素直じゃないんだからー』




と、大地が、




『あ、チョコレートをもっと甘くして、ついでに蘭も甘々にする方法思いついた』




「は?」




意味がわからない。何言ってるんだ。
大地はまぁ見ててよ。と言ってチョコレートを1つ口に入れた。
そして顔を少し傾けて私に近づけてくる。




「え」




なに。と言う暇もなく、口に柔らかい何かが触れる。
視界に大地の黒髪が広がり、口の隙間から甘いものが入ってくる。
それがチョコレートだと理解するのに、少し時間がかかった。
何をされているのか分からず、そのまま固まる。




どれほどの時間が経ったか、ちゅ…とリップ音を立てて大地の顔が離れる。
と同時に何をされたか理解した。




「え、な…っ」




『ん…あま』




にっこりと笑う大地。確かに甘かったけども!




『蘭、顔真っ赤だよ』




「…うるさい」




『つれないなぁ』




「でも」




『ん?』




「嬉しかった、よ」




そう言うと、目を見開く大地。手が伸びてきて私を包み込んだ。気付くと大地の腕の中。胸板に頬が押し付けられていた。




「だ、大地」




『はー…ほんっと可愛すぎ…』




『その他のやつの前で、そんな顔しないでね』




「ん…」




甘い甘いチョコレート。
私たちの恋は、きっともっと甘いかな。
少し苦くて、時々すごく甘い。
きっと、そんな恋_

榊 夜綴・2021-02-13
「おかん系男子」×「ツンデレ女子」×「バレンタイン」で書きたかっただけです
バレンタインだなぁとか考えてたらふいに思いついた昨日
最後甘々にしたつもり
なってるかなこれ
終わり方がめちゃくちゃ雑
ツンデレってなんでしょう(白目)
語彙力が安定に行方不明
小説
チョコと君を甘くする方法
バレンタイン
片思い
両思い
好き
恋愛
ポエム
じゃないけど
独り言
愛って何だろう
チョコの渡し方
まだ見ぬ世界の空の色は

一瞬で良い。
一瞬で良いから
君に会いたい。

辞めます。・2020-05-01
莉とすとぷりのストーリー
莉の物語
ポエム
独り言
莉犬くん
るぅとくん
さとみくん
ジェルくん
ころんくん
なーくん
じゃないけど
貴方の
考えに合わせても
良い

あー。
切ない。
もう。
恋なんてするんじゃなかった。

⸜❤︎⸝魔女さん⸜❤︎⸝‍・2019-02-24
失恋
じゃないけど
辛い
魔女の恋愛

「せめて声はかけようよ」


え?かけたかったよ
勉強の合間に君と話したかった
そのための自習について行ったのに


君はそこであった昔のお友達とずっと話してて
一言も話せなかった
話せたと言えばLINEでも出来るような業務連絡のみ


頑張った怒らずに重たくならずに
1人でずっと何時間も自習してた
でも君は私は居ないものとして扱って…


話しかけてねって言ったのに
やっぱり守ってくれないんだね
自分が話したい人と話したいだけ話す
彼女だろうがなんだろうが無視


悲しかった
嫉妬とかの域じゃない
君のそういう周りを見れてないところ大っ嫌い


しびれを切らして一人で帰ったら
その一言だもんね


どうかと思うよ
それなのに私が勝手に帰った非常識な人って
そんな風な感じだよね


なんなの
私をなんだと思ってるの

伊綴🌻・2019-10-14
1人で怒ってる
喧嘩
じゃないけど
彼氏
大嫌い
自習室

絡も((え







流行りに乗って質問募集します( '-' )

NGなし((多分←

粉雪のことだけじゃなくて、アカウントのこととか、
メンバーのことでも、なんでもどうぞ







ねぇねぇ、
















そこの君















贈り物して欲しいな(´・ω・`)

カミカゼ・2020-08-20
質問募集
無期限
誰でもいいから贈り物して
絡も
独り言
ポエム
じゃないけど
コナユキ

神様は、私だけに、
生きる価値を与えてくれなかった。

ひとりごと。・2020-07-21
1人でも多くの命を救うために
生きたい
死にたい
じゃないけど
好きな人
とか関係ないけど
ポエム
かはよく分からないけど
とりあえず
辛い
独り言

ただの幼馴染の君だけど

いつの間にか伸びて抜かされた身長

いつの間にか低くなっていた声

優しく笑う君が

幼い頃と違って見えて

かっこよくなったんだなぁ、って。

🌟🍼🌛 👶🏻・2021-03-09
もっと話しましょーよ。
甘えさせてよ
じゃないけど
独り言
幼なじみ
幼馴染
ポエム

微笑むのは
鏡の中のあなた

その美しさたるや
女神の如く

もう此処から離れられない

りーとぬ・2022-04-22
目と目が合うと
ナルキッソス
神話シリーズ
ポエム
じゃないけど

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