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#すれ違う二人

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全15作品・

『別れー君と見た夢ー』



11、君と見た夢



もちろん寝れるはずなんてなくて



朝までずっと



蒼くんとの思い出に浸っていた



ずっと一緒だよって



約束しながら結んだミサンガ



途中で切れたミサンガを



本気で探してくれた蒼くん



見つけてくれて嬉しかったな



ミサンガが切れたら願いが叶う



そんな事信じた私が馬鹿だった



叶うはず無かった



終わりの見えてる恋なんだから



「…まだ起きてたんだ」



いつの間にかそこに居たお母さん



その目は真っ赤に腫れている



きっとずっと泣いたんだろう



私のせいで



「お母さん…迷惑かけちゃって



ごめんね」



そう言うとお母さんは



「…何言ってんの…



子供は、親に甘えていいんだよ」



そんな優しい事言ってくれるお母さん



ごめん、無理させて



でももう、大丈夫



「今まで有難う



もう迷惑かけないからね」



固まったままのお母さん



準備したカッターを



思い切り自分の胸に



突き刺した



「…そ、ら…?」



苦しい



息が、息が、



「…ば、い、ばい」



朦朧とする意識の中



お母さんの叫び声だけは



ハッキリと聞こえた



”嗚呼、私このまま…”



気が付くとそこは



暖かな光が降り注ぐ



花畑の中だった



死んだの、かな



「…想羅」



ふと声がして振り向く



そこには…



「え、あ、あお、く…っ」



蒼くんが立っていた



苦しそうで、悲しそうな顔で



「…どうして…っ、こんな、こと」



拳を握り締め



唇を噛み締め



必死に涙を堪えていた



「…ごめんね」



そっと蒼くんを抱き締める



これ、この、感覚



久しぶりの、蒼くんの匂い



温もり







驚きよりも何よりも



また蒼くんに会えた



それが本当に本当に嬉しくて



涙が止まらないんだ



そんな私を蒼くんは



一度思い切り抱き締めてから



そっと私と距離を置く



「想羅…まだ、間に合う」



「え…?」



その目は、真剣そのものだった



「まだ…生きれる」



何を言っているのか分からなかった



私って…



「し、んだんじゃ…」



その問いに蒼くんは答える



「今、意識不明の重体」



意識不明の重体



蒼くんも…よく



「…想羅、生きて…」



肩を捕みながら



蒼くんは言った



蒼くんの涙が私の手に落ちる



「早く…あっちに、戻って」



蒼くんは、何度も何度も頼んで来た



でも



「…む、りだよ」



私は、蒼くんの居ない世界じゃ



生きていけないんだ



「俺は…生きたかった…でも…」



でも、生きれなかったって



そう言いたいんでしょ?



「…蒼くんの言いたいことは、わかる



よく分かってる…っ、そんな、こと」



生きたくても生きれない人が



何万と居ることくらい



分かってる



でも



「死にたくて…苦しくて…限界なのに



生きなきゃいけない人も…っ



この世界には沢山居る…っ!



生きるのと同じくらい…



死ぬのは難しいの…っ」



警察の人に言われた



”今を乗り切れば幸せな未来がある”



”必要とされてない人なんていない”



”素晴らしい未来が待ってるよ”



”君は一人じゃない”



そんな綺麗事を



未来が未来がって



私の未来知らない癖にさ



どれだけ苦しいのか



知らない癖にさ



綺麗事は、一種の武器なんだよ



心を傷付ける、武器



そんな武器を、投げつけないでよ



蒼くんの居ない世界で生きるって



そんなの生き地獄だよ



無理だよ絶対



やだよ…絶対



「想羅、俺今の想羅



大嫌いだよ」



泣き崩れる私に



蒼くんは言った



”大嫌い”って、ハッキリ



「生きてる想羅が



何処の誰よりも大好きだよ」



肩に触れる手が震えている



戻りたくない



絶対、やだ



やだ、やだよ…嫌なんだよ…



でも…



「も、ど…っる」



何でかな



こう言っちゃうんだ



「…ん…よかった」



戻ると言った途端



自分の体が透けてきた



消える前に



戻る前に



最後に



「…大好き」



これだけでいいから伝えたかった



「俺も…大好き」



どちらからともなく



キスを交わした



一秒でも長く一緒に居たくて



キツくキツくハグをした



蒼くんは、こんなにも暖かいのに



蒼くんは、生きてるようなのに



…こんなんじゃ、諦めきれないよ



「蒼くん…っ大好き…!」



「大好き…っ、だい、すき…っ」



消えるまでずっとずっと



そう言い合った



私が、消える間際



「…世界で一番、愛してる



この世界の何処に居ようと



俺は想羅を忘れない」



そんな甘く優しい言葉をくれた



最初で最後の



君と見た夢



別れー君と見た夢ー



涙で始まり涙で終わる



そんな儚い夢だった



今から、戻るんだ



蒼くんの居ない、あの世界に



ピッ…ピッ…



そんな音が聞こえてくる



嗚呼、私



戻って来たんだ

Raimu・2020-04-10
小説
別れ
病気
カップル
天国
自殺
死にたい
生きたい
すれ違う二人
別れー君と見た夢ー
クライマックス
彼氏
彼女
like100超えたやーつ

「まだ枯れない花を君に添えてさ」


ちゃんと想い合っていたはずの二人

それなのにすれ違ってしまうのは

何故なんだろう

ちゃんと伝えていたはずの“好き”が

届かなくなるのはいつからなんだろう


『枯れたのは本当の花だったから』

蓮聖 瑠杏 END・2021-07-01
空色の想い
ドライフラワー
すれ違う二人
なすお☆ちゃん寝る。
推し様の言葉
枯れない花
枯れたのは本当の花だったから
枯れない思いを胸に
本物の愛だったから
好きです、なんて言えない
片思い
両思い
彼氏
零れ落ちたアイの雫
哀を愛とよぶキミに。
タグお借りしました

言葉も使い方次第で

傷付ける凶器となる

気を付けていても

受け止め方次第で

変換される言ノ葉

琉惺・23時間前
すれ違う二人
言葉
辛い
仕事
社会
人間関係

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に15作品あります

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すれ違う僕らの心臓に

静電気が走る

つんとした冬の前触れ

そして、暖かい君の体温

ao・2021-09-11
不器用な僕と君と。
暖かい君の体温
静電気
すれ違う二人

何で?ってすれ違うのこれで何回目だろ?
数え切れないほどの数だね。

kisa・2020-03-13
会いたい
すれ違う二人

ひかれあう二人。すれ違う二人。
ひかれあうが
すれ違ってしまった時は、
振り返ってみたほうがいい。
また彼のー背中が見えるなら、
早く駆け寄って
素直になったほうがいい。
手遅れにならないうちに。

秘密さん・2018-09-19
ひかれあう二人
すれ違う二人
獅子

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