#よく分からん

【生きてる君が嘆く理由】






「余命二ヶ月です。」




そんな報告をされて



二ヶ月経った。





いつ死んでもおかしくない。




「今」死ぬかもしれない。




俺はそんな状況だ。







悲しいよなぁ。



生まれた時から




大人になれないことが




決められてたんだよ。










『こんにちは。』





俺の病室に知らない



女の子が入ってきた。






『私、二ヶ月前「余命三ヶ月」




って言われたの。




それで君のことが気になって



看護師さんに


入れてもらったんだぁ。




ねぇ、お名前教えてよ？』








「俺は、流星(りゅうせい)。」






『私は永生(なお)。



おかしいよね。




永く生きられないのに



永生だってさぁ。』










その日から永生はよく







俺の病室に来ては





色んな話をした＿。








まだ学校に行っていた頃の話。






出かけた時の話。






恋人ができた時の話。










生まれてからずっと








ｺｺ
病室に閉じ込められていた







俺にとって見たことも無い







景色を見せてくれた。









『ねぇ、流星。





私、早く死にたい。』









「え？」








『なのに私は、





あと一ヶ月もこの世界に





居ないといけないんだって。』








いつも笑顔だった永生が







急に泣き出した。








悲しくなった。







永生を置いて





独りで死んでいくのが






怖かった。







『私は、流星が死んでから







一ヶ月も泣いてないと





いけないのかなぁ＿＿。』







自分の無力さを感じた





゛瞬間゛だった。











゛抱きしめられない゛



『悪化するから。』









゛外に出れない゛



『悪化するから。』









どうせ有効期限が



決められた命なら







最後くらい好きにさせろよ。











「なぁ、永生。



外に出ないか？」










俺からの急な提案だった。





外に出ることが禁じられているが






俺は最後に外に出たかった。











『行こう。流星。』









永生はOKしてくれた。








夜、看護師さんが居ないことを







確認し俺たちは外に出た。











『星が綺麗だねぇ。』







永生が震えた声で言った。









「うん。」







涙が溢れた。










「君たち何してるの？！






早く戻りなさい！」










看護師さんにバレてしまった。








『お願い！少しだけだよ！





私たちは普通が






欲しいだけなの！






こんな檻に閉じ込められて。






普通を持ってない私たちは





星を見ることも




許させないの？！』







永生の言葉に



俺は余計に涙が溢れた。








「…分かったわ。」








『ありがとうございます。』









突然、本当に突然だ。





激しい頭痛に襲われ




俺は倒れた。






『流星！！』









ごめん。永生。置いていって。







なぁ、永生。



俺ら普通だったら





結ばれてたのかなぁ。









あぁ、永生。




そんなに泣かないで。







『流星！』







『流星！！』






何度も聞こえてくる



俺の名前。






永生。




来世とか



信じてみても





いいかもね＿＿。











゛次は普通を手に入れような゛







　

泣き叫んでも

何故か心の奥が痛くて


この感情はなんて言うんですか？

この広い広場で

周りに何も無い世界に

君とふたりでピクニックしたいな。

もう、終わりにしてもいいかな･･･？


苦しいんだ･･･

辛いんだ･･･

泣きそうなんだよ･･･



だからもう･･･

ゆるしてよ･･･

何か、最近、夜かってに涙が出るんだけど
何でだろう…
別に辛くもないよ、苦しくもないし、悲しいくもないし、、、
過去の事かなー……
共感出来る人いないよね…

別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドールチェアンドガッバーナの
その香水のせいだよ
別に君をまた好きになる
事なんて有り得ないけど
君のドールチェアンドガッバーナの
香水が思い出させる
何もなくても楽しかった頃に
戻りたいとかは思わないけど
君の目を見ると思う
別に君を求めてないけど
横にいられると思い出す
君のドールチェアンドガッバーナの
その香水のせいだよ
別に君をまた好きになるくらい
君はステキな人だよ
でもまた同じ事を繰り返しって
僕が振られるんだ！

どんなに前の見えない
嫌いな暗闇でも
君が手を引いてくれたら
歩けるような気がして

そこに君はいないのに＿。

〈俺らに幸アレ〉


ｶｯｶｯｶｯｶｯ


張り詰めた空気が

体を突き刺すように

招待人を待つ。



ｷﾞｨｨｨｨ ｶﾞﾀﾝｯ


紅『やぁ、久し振りだね。』

紅『僕の兄妹。』


青(......何で呼んだんだ？)


紅『あぁ、単刀直入に言うね』


紅『育ての親を殺そうじゃないか』


黄『何馬鹿な事を...』



紅『僕は至って本気だよ？』


紅『僕が本気な事ぐらい、』

紅『黄なら知ってるよね？』



空気がピリつく


ここの二人はかなり仲が悪く

会う度会う度、こんなもんだ。



青(そろそろ、帰りたいんだが)

青(俺、ここの場に必要ねぇだろ)


あぁ、やったな。


紅の地雷を踏み抜きやがった



紅『何で、そう思うんだい？』


紅『出来損ないの春唄ｸﾝ？』


ｶﾞﾀﾝｯ


いきなり立ち上がり

物凄い血相で紅を見つめた。



緑『ここで喧嘩したって無駄だぞ』


青(出来損ない？巫山戯るのも大概にしろ)


紅『巫山戯てもなんにもないよ』


紅『ただ、本当の事を言ったまで,』


桃『ここでは、名前禁止だぞ？』

紫『聞いてるの？』


青(お前は昔っからそんなもんだよな)


青(何も変わっていやしねぇ)


青(ここ十年何してたんだ？)


紅『へー、そんな事言えるぐらい
偉くなりまちたねぇ』

紅『こんの、出来損ないが』


いつもよりワントーン低い声で

青に言い放った。


青『ふあぁへんあ！』


紅『あっは、なんて？』


必死に声を出そうとする青と

それを煽る紅


紫『そろそろ止めなさい！』


黄『いつまでそうしてるつもり？』


緑『紅、一度落ち着け』


桃『そうだぞ。』



紅『春唄。』


黄『ルールに違反してる。』


紅『アイツ殺すんだから
関係ないね』


青ー春唄


春唄(なんだよ)


紅『お前は、』

紅『幸せか？』


青(は？)


紅『喧嘩関係なくだ』



青(............)


涙の回想シーン


ﾊﾞﾝｯ ｶﾞﾝｯ


今日も鈍器で殴られる

声帯を潰されてから

一ヶ月が経っていた


六人もの同じ種族がいて

俺だけは


何も出来なかった。


得意な事も何も、

強いて言うなら


全てが"視え"てしまう。


心の声も、世界の果ても。



こんな理不尽な世界が嫌いだ。



？『これまでにしときましょうか。』

春唄『ｹﾞﾎｯ、』


ｷﾞｨｨｨｨ


俺だけは隔離部屋で

一人、地下で暮らしている


誰も俺には構ってくれやしない。


ただ一人で

血反吐が出るほど


ナイフの素振りをしていた。



ｷﾞｨｨｨｨ

ビクッと体が反応し

全身が震える


また、殴られる。


紅『やぁ、』

紅『こんばんは。』


紅『僕の名前、、忘れてないよね？』


何だっけか、、


紅『話せないのか、』


何かを察したのか

目の紅い少年が聞いてきた。


それに対して俺は

ｺｸﾝと頷き


紅『じゃ、僕の名前覚えて
なさそーだし』


紅『木燐 紅』

紅『よろしくな』



差し出された手を

受け取る気にはなれなくて


無視して座った。













それから毎日

色々な人が来た。


聴力が優れている

日野 晴哉(にちの はるや)


嗅覚が優れている

水乃瀬 生(みずのせ せい)


触覚が優れている

火岳 翠々(かだけ すず)


味覚が優れている

月葉 稀(つきは まれ)


五感を全て司る

木燐 紅(もくりん こう)


五感を全て司る

木燐は最凶であり、

最強の兄だ。



血の繋がりはないが

共に生活する。


自然と、兄と呼びたくなるような

そんな性格の人だった。



皆を裏切るまでは.........


僕は勿論、あの行動は

訳ありだったんだろうと

信じている。


というか、信じたい



紅は、

教育者側に付いた


その意味？


裏切ったのさ。



教育者側に付くという事は


そういう意味だ



その後、教育者側を

裏切ったらしいが、



それから俺らは

脱出を試みた。


何度も何度も。


俺らはただの

政府の玩具。


生きてきた意味なんて

人を抹消する事にしか

扱われなかった。



その中逃げれた俺達は奇跡だった。

紅が何か裏で手を回していた可能性

しかないが、


そこは考えずに

自分が生き抜く方法を

ひたすらに探して


ここに至る。


俺がここまで紅を信じた理由？


あぁ、

一言だけさ、



『お前は、』


『幸せか？』



涙もない回想シーン終了ー


春唄(あぁ、幸せさ)


紅『それは本当かい？』


春唄(本当だよ。』

春唄(事実さ事実)



紅『皆、』

紅『悔いはないか？』


皆が顔を覗きあって

笑いながら


『ある訳ねぇよ！』



そう、天に言い放った。



『よっし、全力出して』


『殺しにかかるぞ。』
































ｶﾗﾝｯ


晴哉『やっぱり無理だったな』

生『まぁまぁ、良かったと思うが、』


翠々『疲れたぁー』

稀『あれはバケモンw』


春唄(超絶一理)


紅『また、地獄の玩具生活かー』


翠々『いや』


生『まだまだ終わってねぇよ』


春唄(俺らが諦める筈ない)


晴哉『次こそ、次こそ、』





俺
ら
に
幸
ア
レ
。



鎖に繋がれた手を見ながら

皆、同時に願った。


金佐野 倖(きんざの しあわせ)


〈俺らに幸アレ〉

女子だけかは分からないけど、1日1000単語以上使わないと死ぬらしい…なんかで見た

両想いだったとしても必ずしも
付き合うとは限らない＿

「サヨナラ」 僅かな望み。

「ありがとう」 精一杯の勇気。

「おやすみ」 想いたち。

「また明日」 未練の塊さん。

たまにこう思う。

今生きているこの世界と俺の今までの人生、全部全部夢なんじゃないかって。

本当はどこかで倒れてて、その死にそうな別の世界の俺が一瞬で見ている夢。

本当は死んでるんじゃないかってね。

考えたらキリがないな笑

冷め期終わった？？

ようわからんけど好きです。

僕は僕であり

そして、今ここに生きている


この世界に確かに存在し

人生を歩み

生きている


他の誰でもない

そう、僕自身が


それは変えようのない事実である

街が茜色に染まり始めた頃
私は街と同じように
君色に


染まれなかった…

私は、
ただひとり
立ち尽くし、

青袋鼠色（せいたいねずいろ）
の涙を一筋
スッと流していた。