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#わんだーらんど

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全33作品・

急に自分と相手との関係性や
取るべき距離がわからなくなります。

つまり、恋とは不思議の国のアリス症候群です。

ふぇるまーた.・2019-05-21
恋とは
わんだーらんど
言ってみたかっただけ
アリス
距離
ふぇるまーたぁぁぁ

ちょっとくらい視線を
空へ向けたって
なんでもないよ、って
笑えていたんだ
そんな日々がたのしかったかと
聞かれてしまうと答えかねるけど

誰もが顔をしかめて
あなたに限っては「いかれてるよ」って
わたしを笑うんだ
ねぇ、なにがおかしいのって
1人問うた答えはすでに出ていた

自分の外へと放つ
わたしの音は
そのままもみ消されて
帰って気やしないの!

赤いバラが無情にも咲いた
恐さを覚えた
必死になる方法自体を
間違え歪ませてしまったんだ

過去へと抱く自己嫌悪
いまにも残る自己嫌悪
あの子たちのような綺麗な花になんて
なれやしないのもわかっているから

背景と化した
あなたの姿を
見つけることすら許されない
なぜならわたしは主人公!

あなたとの距離が
うねりを生み出して
世界をねじ曲げた

向けられる無数の白い目
息苦しい審判
逃げ道はもう閉ざされた
どう救ってくれるというの?

近づきたくたって
距離感すらわからなくて
馬鹿みたいに駆け回って
馬鹿みたいに泣いたんだ!

そんなわたしは

・・・


自分の外へ放った
『私』の声は
貴方の音と重なって
世界は揺らいだ

背景と化した
貴方の姿が
見えるようになったのは
もう『主人公』じゃないからだ

また新たな物語を待つの
誰もが首を長くして

ふぇるまーた.・2019-02-11
ふぇるまーたworld
作詞
あなた
貴方
自己嫌悪
吹奏楽
音程
わたし
迷走
わんだーらんど
転生
ふぇるまーたぁぁぁ

バラが色褪せた時
あたしは過ちに気づいた
「ちゃんと時間に戻って来るから」
そう言った君の笑顔の
奧に感じた寂しさと愚弄

もしも何事も無かったように
君が帰って来た時は
きっと首を跳ねてやるから

もう顔も見たくない
ねぇ、私への憎しみ以上に
あの子を幸せにしておやり

ふぇるまーた.・2018-12-18
わんだーらんど
アリス
女王
ふぇるまーたworld予告
駆け落ち
時間
作詞
ふぇるまーたぁぁぁ

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に33作品あります

アプリでもっとみる

きっかけは些細なこと
私の目の前 横切る君を
好奇心で追いかけて
そのまま落ちてしまったんだ ゜.*・。

君の綺麗なその顔が
笑ってくしゃっとするのを見ると
なんだか私まで自然と
笑顔になるの

「君をもっと知りたい」
「笑顔の理由になりたい」
『恋に落ちる』課程の中で
誰もが口にする言葉

ねぇ 今の君は
手を伸ばして届く距離ですか
君のこと探ろうとしても
引かれてしまいますか?

あんなことやこんなこと
考えすぎて結局
今日も何も出来なかった



君の綺麗な瞳に
吸い込まれて心は満たされる
私の目に君が
映るだけでも幸せだけど

「他愛のない話をして…」
「笑い合ったのなら…」
妄想ばかりが走って
私を追い抜いていく

ねぇ 私と君
その関係の名はなんですか
不必要に声をかけて
嫌われたくないな

そんなことや変なこと
考え過ぎて結局
今日も何も出来なかった

明日も何も出来ないでしょう

明後日明明後日と時は流れてく



時計が壊れてしまえば
君は止まってくれますか
そんなに急ごうとしないで
もっと私を見ていて

ねぇ あのこの声
私には五月蝿く聞こえるな
何にも出来ない私を
嘲笑ってるみたい

私もそうやって
君に触れてみてもいいですか
引かれませんか? 嫌われますか?
もうなにもわからないよ

恋に落ちたその日から
全てが歪んで見える
君はこんな遠かったっけ
昨日まではここにいたはず



もう何も掴めないんだ

私は今何処に


















....................................................................

去年の詞を書き直したかった。

もう一度言います、
恋は不思議の国のアリス症候群です!!()

ふぇるまーた.・2019-04-28
ふぇるまーたworld
作詞
わんだーらんど
アリス
片想い
掴めない
距離

つまらないお勉強を放り出し
真ん丸い目で君は空を見上げて
何を描いているんだろう

僕は残念なことに
君を見つめている暇なんてない
あぁ、また走らなくちゃ
あの人の機嫌が悪くなる

どうしても君の視界に入りたくて
考えに考えた結果は_*


ねぇちょっと追いかけてみてごらん
面白いと思わないかい?
「急がなくちゃ」君の目の前を
大袈裟に 横切った僕は


「50秒遅れ」そう言い放つ
しかめっ面のこの人に
「許しておくれ」 頭を下げて
赤いバラを1本渡した

どうしてこうなってしまったんだろう
出会った頃は可愛らしかったのに
誰かの首さえ跳ねそうな
その眼光と威圧感に
自分の少しのプライドも
ぽきりと折られてしまった

いつの間にか僕の術は
走ることしか残ってなかったから


ねぇもっと追いかけてみてごらん
追いついてごらんよ
僕を見てて楽しいかい?
こんな僕でいいのかい?

「君が追いかけるほどの価値を
僕は持っていない」だなんて
君をここまで導いといて
どの頭が思うんだい?


道端に咲く白いバラ
もしこれが赤色ならば
僕はあの人に摘んで
渡していたんだろう

本当に僕がそれを渡したいのは
あの人じゃなくて君なんだよ


ねぇずっとずっと走っていてさ
重い足と上がる呼吸で
歪んだ視界に入り込んだ
僕の姿は醜いはずなのに

まだ君は僕を追う

時計を壊してしまおう
きっと言い訳にできる
急ぐ理由なんて捨てて
もっと君を見ていよう



君が赤く塗った白いバラ
気付かない振りで4本摘み取り
いつもの調子であの人に渡した

『死ぬまで気持ちは変わらない』

_あなたには愛想が尽きたこと
君と恋に落ちたこと
そのペンキが禿げ落ちる前に
僕は君と逃げ出そう

待ってて、










....................................................................

こちらもっ書き直したっ
こちらは当時からすれば
前の投稿の派生というか続編みたいなものだけど

「僕を見てて楽しいかい?」辺りから
すごく楽しくなったのを思い出したな…

それだけです!!
あとは今女王様sideの詞を書こうとしていて
いつになるかわかりませんが
また投稿しようと思います…

ふぇるまーた.・2019-04-28
ふぇるまーたworld
作詞
片想い
アリス
片想い
不信
わんだーらんど
迷走

「悲しい未来ばっかり考えて

今を無駄にする気なの?

私はずっとここにいるから

気が向いたらまた会いに来て」

ふぇるまーた.・2018-10-10
謎のふぇるまーたworld
わんだーらんど
未来

君がいつも遅れた時に
あの子のご機嫌を取る為に
持っていく赤いバラ。

本当にそれ必要?

あの子手入れが雑だから
すぐ枯らしちゃうの。
…知ってた?

もし今ここに咲いているバラが
白じゃなくて赤だったなら
君はやっぱり
あの子に摘んでいくんだろうな。

…ん?待って??
わざと赤く塗っちゃっても
大丈夫じゃない?

そうすればほら、
君のあの子に対しての
偽りの愛と同じにもなるよ?

ふぇるまーた.・2018-05-02
二次創作
アリス
片想い
偽り
わたあめろでぃーその後
わんだーらんど

つまらないお勉強を放り出し
可愛い君は空を見上げて
何を描いているんだろう

僕は残念なことに
君をずっと見つめている暇なんてない
あぁ、また走らなくちゃ
あの人の機嫌が悪くなる

どうしても君の視界に入りたくて
考えに考えた結果_*

ねぇちょっと追いかけてみてごらん
面白いと思わないかい?
「急がなくちゃ」少し大袈裟に
君の目の前 横切った僕


「50秒遅れ」そう言った
しかめっ面のあなた
「許しておくれ」 僕は頭を下げ
赤いバラを1本渡した

どうしてこうなってしまったんだろう
出会った頃はただ可愛らしかったのに
今の勢いだと 誰かの首さえ跳ねそうだ

自分の少しのプライドも
あなたにぽきりと折られてしまった
僕の先に待っていたのは『迷走状態』


ねぇもっと追いかけてみてごらん
追いついてごらんよ
僕を見ていて楽しいかい?
こんな僕でいいのかい?

「君が追いかけるほどの価値を
僕は持っていない」だなんて
君をここまで導いといて
どの頭が思うんだい?


道端に咲く白いバラ
もしこれが赤色ならば
僕はあの人に摘んで
渡していたんだろう

そのバラは君のほうが似合っているな、
なんて思ってしまうのは
僕が本当に渡したいのが
あの人じゃなくて君だからだ


ねぇずっとずっと走っていたら
足は重く上がる呼吸で
歪んだ視界に入る僕の姿は
このうえなく醜いはずなのに

まだ君は僕を追う

**時計が壊れてしまえば
それを言い訳にできるな
こんなに急ぐ理由もなく
もっと君を見てられる**



君は白いバラを赤く塗った
僕は気付かない振りしてそれを4本摘み取り
いつもの調子であの人に渡した

『死ぬまで気持ちは変わらない』

_あなたには愛想が尽きたこと
君と恋に落ちたこと
そのペンキが禿げ落ちる前に
僕は君と逃げ出そう

待ってて、










....................................................................

結論︰わんだーらんどしりーずにはまっている私

追いかけられるサイドで書いてみました。
2回目のサビ「ねぇもっと追いかけ…」から狂いました((

久しぶりの作詞すぎて
メロディーが詞に追いつかない⸜( ॑꒳ ॑ )⸝
でも脳内で流していて
清々しいことに変わりはないですw
最後転調しますヾ(.ω. ノ  )ノシ
あと**のところは
追うサイドと同じメロディーのつもりw

うん、あとで編集するなこれは
同じシリーズの追うサイドの作詞も
編集したことにお気づきだっただろうか!!((

あとバラの本数に意味があります

ふぇるまーた.・2018-05-27
ふぇるまーたworld
作詞
片想い
アリス
わんだーらんど
迷走

予測不可能なその紅に

しばらくは振り回されてみようと思った

ふぇるまーた.・2022-03-20
打ち破れ、青春
始まりのおわり
創作
わんだーらんど

「50秒遅れ」
まるでどこかの女王みたいに
言い放っていた
もしも過去に行けるなら
あの頃のあたしを殴りたいや

君があたしにくれた
綺麗なバラの赤さは
今にしてみれば不自然で
やっぱり嘘だったんだね

ふぇるまーた.・2018-08-21
ふぇるまーたworld予告
作詞
後日書き足す予定
わんだーらんど
アリス




『転校してきた猫森くんの雰囲気気になるな~』

『猫森くんは既に雛花ちゃんが狙ってるみたいよ』

『あれ、雛花ちゃんって彼氏いたよね?』


うわぁ、怖いな


『七葉ちゃんと一輝くん、別れたんだって。
七葉ちゃんに他に好きな人ができたとか』


二人の関係はその程度だったのだろうね


『夢見ちゃんと冴凪くん、折角両片想いだったのに
二人ともはっきりしないから終わってしまいそうなのよ』

『うわぁ~もったいない!!私も青春したい~!!』


ああ、うるさいな



☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

『I'm in wonderland』
story A

※この物語はフィクションで、
実在する人物や団体などとは関係ありません


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆





みんなみんな、愛に飢えているんだ。


貼り付けられた笑顔の下で、
必死になってそれを探しているんだ。


そんな皆が怖かった。
自分はそうはなりたくないと思った。


僕は人より心がいくらか敏感で、
恋と呼べる感情は何回も経験していた。


それなのに、変なプライドは
自分に笑顔を貼り付けることすら許さない上に
どんな行動を起こすことにも邪魔してきた。


そんなプライドに支配され続けた挙句、いつでも想いは
心の内に秘めるようになっていた。



今みたいな身近な色恋沙汰を聞く度に
自分の目はいつも軽蔑の色を含んだだろう。


きっとその軽蔑は、自分宛のも含んでいたのだ。
_彼らを軽蔑してしまう自分への。



本当はその過程まで行くこと自体、羨ましかった。



…自分も誰かに愛されたかった。



だけどこんな捻くれ者で、口下手な奴を
愛してくれる人なんているのだろうか。




_みんなみんな、愛に飢えているんだ。

それは結局、僕も同じだった。





















☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

すっっっごく久しぶりに小説書きました

まとまりないのは許してください…
そんな能力がもともとないんです……

語彙力と文章力を向上させることに
重点を置いているので暖かい目で見守ってください🙇

登場人物の名前にはみんな意味があります


あああああテスト嫌だな

ふぇるまーた.・2019-10-09
Wonderland🌹by.fermata
五線譜と原稿用紙
note文庫
小説
創作
軽蔑
愛されたい
わんだーらんど


追いかけた きみの影を
何も知らずに 憧れのままに
心ごと真っ逆さまに
吸い込まれたならもう戻れない


きみの姿を捉えて
心は躍る 視線まで躍る
きみが笑うだけでわたしも
笑顔になるの

「きみをもっと知りたい」
「わたしのことで笑って」
恋をする人だけの世界で
初めに放った言葉

ねぇ 今のきみは
手を伸ばして届く距離ですか
きみのことを探りすぎて
引かれるなんてやだよ


きみの横顔 光差し
言葉失う 心だけ満ちる
宛先不明のその優しさ
燻る思い

「他愛ない話で…」
「きみと笑い合ったなら…」
妄想ばかり暴走して
わたしを追い越していく

ねぇ わたしときみ
その関係の名はなんですか
なれなれしく声をかけて
嫌われるのはやだよ

進展しない日々が続く
明日も明後日も明明後日だって
わたしの気も知らないで
時は流れていく


もっと紅いわたしなら
きみは止まって摘みますか
どうしてそんな生き急ぐの
もっとわたしを見ていて

ねぇ あのこの声
わたしには五月蝿く聞こえるな
何にも出来ないわたしを
嘲笑ってるみたい


あぁ 私もそうやって
きみに触れてみてもいいですか
どうすればを繰り返して
わたしごと見失わぬように

恋に落ちたその日から
全てが歪んで見えた
昨日までそこにいたきみが
今日は遠のいてる?


塗りつぶした白いバラ
すべてを知って ちょっと魔が差して
物語は動き出す
きみにとってのわたしはどこだろう

ふぇるまーた.・2021-07-20
作詞
ふぇるまーたworld
わんだーらんど
わんだーらんど2021ver.
片想い
片思い
迷走
創作

退屈な理屈目を逸らし
見上げた空に何を描く
君の澄んだその目に
時計さえ投げ出したくなる

面倒なご機嫌取り
最初で最後の贈り物
手放せない愛と言う名の
あの人の重い期待

そんな僕と君の出会い
何もないまま終わらせてたまるかと
僕はある賭けに出てみたんだ

ねぇ、ちょっと追いかけてみてごらん
面白いと思わないかい?
「急がなくちゃ」君の目の前を
大袈裟に 横切った僕は


君の怒りを買うのに
かかるお足は50秒
謝罪の言葉に添えて
1本の赤いバラ渡す

僕と出会ったせいで
あの人は別人になった
僕の心折った威圧感
誰かの首でも跳ねそうだ

いつの間にか僕の術は
走ることしか残ってなかったから

ねぇ
もっと追いかけてみてごらん
追いついてごらんよ
僕を見ていて楽しいかい?
こんな僕でいいのかい?


期待されるほど怖くなる
自分に自信が持てなくなる
このまま君を追いかけさせたら
君もあの人みたいになる?


ねぇずっとずっと走っていてさ
重い足と上がる呼吸で
歪んだ視界に入り込んだ
僕の姿は醜いはずなのに

まだ君は僕を追う



君が赤く染めるくらいなら
白いまま渡していたかった


神様は意地悪だ
もっと君と早く出会えたら


君と僕は共犯
あの人へ4本のバラを

『死ぬまで気持ちは変わらない』

_あなたには愛想が尽きたこと
君と恋に落ちたこと
そのペンキが禿げ落ちる前に
僕は君と逃げ出そう

待ってて、












...........................................

これでもうこの白うさぎ目線の曲は
完全に完成しました!!

たぶんこれからはもう大幅に変えることは
ないと思われます、1年半試行錯誤を重ねて
文字数を削ってまとめ上げることができてよかった,
よく頑張ったぞ私

(しかし課題は終わらない…)
(数学の予習が鬱だなぁ…(文系))

ふぇるまーた.・2019-08-22
ふぇるまーたworld
作詞
片想い
アリス
わんだーらんど
迷走




_好きな人がいる日常は素晴らしい。

まるで、毎日空に虹がかかっているかのように。



☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

『I'm in wonderland』
story 3

※この物語はフィクションで、
実在する人物や団体などとは関係ありません


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆



そんなことを口に出すと、
「恋に恋をしているのでは」と
反論が来るかもしれないので
この想いは自分の心の中に留めておく。


私は今、授業を受けている真っ只中だ。

しかし、私の目線の先はは明らかに
先生でも黒板でもない。
…斜め前に座っている彼のほうに向いてしまう。

窓際から差し込む光が、彼の白金の髪や長い睫毛、
ピンクがかった瞳を照らす。
その綺麗さに、私は思わず息をのむ。

「そしたら芽在(めあり)、
この問題を前に来て解いてみよう」

突然の先生の言葉に、私は動揺のあまり
のんだ息がそのまま止まって、
二度と吹き返さないかと思った。

今までの説明は華麗に頭の中を通り抜けて
何一つ印象に残っていない。どうしよう。

「え、無理です…」

「とりあえずおいで!」

手招きされるままに、
私は重い足を引きずって黒板の前に来た。

元々黒板にある白い文字列の意味さえ、
理解するのに時間がかかりそうだった。

「あともう1問、これを…白時、解いてみよう」

颯爽と立ち歩いて、私の隣に並んだのは彼だった。

あぁ、運が悪すぎた。
よりによって、どうして私が一番苦手な数学なのだろう。

彼の持つ白いチョークの走る音が、
頭の中にまで響いてくる。

私の頭の中は依然、 真っ白なままだ。
自分の無能さに頭を抱えたくなる。

とりあえず、公式に当てはめればいいんだろう。
そう思い立てた式の計算結果は、
想像以上にキリが悪い。

もともとない自信が、さらに縮んで
ナノレベルまで小さくなった。

隣からは絶えず響くチョークの音。
私は彼のほうをちらりと見た。

ひたすら答えを書き続ける彼。
さらに憧れを抱いた。

「…どうした」

私の視線に気づいたのか、
彼はきょとんとして私を見つめる。

「?!!」

動揺で声が出なかった。
ただ、彼と目を合わせた自分の笑顔が
引きつっているのがわかった。

すると、彼は黒板の私の答えに視線を移した。

しばらくして、
「これ、合ってると思うよ」

綺麗な笑みを浮かべながら言った。

その安心感溢れる一言に加えて、
その言葉が彼からのものというだけでもう
自信が溢れんばかりに湧いてくる。

「ありがとう」

同じように溢れんばかりの笑顔で、
彼にお礼を言って黒板に向きなおり、
再び手を動かした。

答えを書くチョークの音が気持ちよく響いていく。

少しずつ、確実に見えてきた答えまでの過程の中で、
私はまた、彼への好意を膨らませた。




__好きな人がいる日常は素晴らしい。

こんなことがあって、
まだ恋に恋をしているとでも言うのか?




















----------------------------------------------------------
芽在 鈴乃(めあり すずの)

高校2年生。一見癒しキャラだが、発言は意外と辛辣。
特技は絵を描くこと。美術部所属。
クラスメイトの白時界兎に絶賛片想い中。

















このシリーズも第3回になるわけだが

一向に私の描写力は伸びない!!笑

この休み中にもっと本を読もうと思いました。はい

ふぇるまーた.・2020-03-05
Wonderland🌹by.fermata
わんだーらんど
五線譜と原稿用紙
小説書いてみた
片想い
好きな人
日常
note文庫



「ねぇ、次移動教室だよ」

声がして振り向くと、
怪訝そうな表情でクラスメイトの
紅苑 妃真李(くおん ひまり)が
僕を見つめていた。


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

『I'm in wonderland』
story 2

※この物語はフィクションで、
実在する人物や団体などとは関係ありません


☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆




「もう皆行っちゃったよ?」


真紅色のぱっちりとした目に写る
間抜けな表情の僕が見えた。


見渡すと教室には確かに、
僕と彼女の二人しかいない。
普段一緒に行動する人たちも。


「あ、置いていかれたんだ」


今の状況をやっと理解した。
それと同時に、虚しさが胸を横切った。


「きっと白時が異次元に飛んでいて見えなかったんだよ」

「…僕が?
それ、フォローしているつもり?」


彼女は何も答えず背を向けて歩き出した。
背中まで伸びた真っ直ぐな黒髪が綺麗だ。


化学の教科書と緑色のファイルを抱えて、
彼女の後を追った。

「そういう紅苑さんこそ、1人で何をしていたの」

「異次元に飛んでた」
平然とした口調だった。

「へ?」

「聞いてたでしょ、さっきの夢見と冴凪の話とか」

「聞いてた、」

この言葉だけで良かったものの
それだけでは物足りない気がして、

「でも正直、馬鹿みたいな話だと思う」

口を滑らせるというのはこういうことだろう。
やってしまった、と思った。

どうしてあまり関わりのないクラスメイトに、
ただでさえ女子にそんなことを言ってしまったんだろう。

ほどく場所を間違えた毛糸玉のように、
こんがらがる僕の後悔をほぐしたのは
次に返って来た意外な言葉だった。

「わかる」
「私もそう思ったりするよ」

「…えっ」


「…でもさ、そう思っていたって
結局は皆誰かを必要としてしまうんだよ」

彼女の言っていることは、
全て僕が思っていたことと似ていた。

「…わかる」

今度は僕がその言葉を呟いた。


「面倒だよ、人って」

そう言い放つ彼女の背中は、どこか寂しげだ。
どんな表情をしているのか知りたくて、
顔を覗き込もうとした時、


「だからさ、私と付き合ってくれない?」

彼女は振り返った。その途端に目が合う。
その目は僕を貫きそうなくらい真っ直ぐだった。


「君となら価値観が合いそうなの」
「ううん、君じゃなきゃ駄目…っていうのかな、」

「今、君が私のことを好きじゃなくてもいいんだ」

「これから好きにさせるから」

次々と積み上げられていく彼女の言葉に
僕は圧倒されて、しばらくは何も返せなかった。


しかし、僕達はとても素敵な話をしているのではないか?

表面は平然を装って、愛に飢えている2人。
元々は僕たち、似た者同士なのではないか?

そんな2人が今、関係を結ぼうとしているのだ。

やはりとても素敵だ。
僕は自分で、ロマンチストという以外な自分の一面を
今この瞬間に知った。




その後、僕はゆっくり、頷いた。







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白時 界兎(しらとき かいと)

高校2年生。感情を表に出すのが苦手。
一人で考え込む癖がある。好物は甘い物。
最近の悩みは兄が知らないうちに勝手に
自分の服を借りていること。


紅苑 妃真李(くおん ひまり)

界兎のクラスメイト。
一見圧の強そうなクラスの中心人物に見えるが
そうでもない。実はとっても冷静でマイペース。
最近の悩みはぬいぐるみが好きだと言うと
意外に思われること。

ふぇるまーた.・2019-12-07
Wonderland🌹by.fermata
わんだーらんど
五線譜と原稿用紙
note文庫
愛されたい
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創作
前から作ってあったものをコピペしただけ
勉強はしてます
(ほんとかな)
モル計算は害悪
理系科目ばかりに時間を割きたくないよ

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