翼 ⭐️・2025-10-21
太陽と月の道を繋ぐ
オリジナル
ep. 1
この 世界は 残酷で 、 つまらなくて 、 退屈で 、 理不尽で 、 恐ろしいかもしれない 。 そんな 世の中でも 、 温かい光 が ある 。 居場所だ 。 誰だって 優しさを もって いるのだから 、 居場所は 必ず ある 。
______ カフェ
目の前に いる 樹さんは 何処か 悲しそうな 顔を していた 。
奏斗 「 い、 樹先輩 ? 何かあったんですか ? 」
はっ、 と 何かに 気付いたように 樹さんは 体を震わせた 。
樹 「 奏斗くん 。 それに 和樹くん 。 すまない 。 少し考え事を していてね 。 今から話すことを 、 楓には 言わないでくれる かな ? 」
和樹 「 なんで ? 」
と 和樹が 言うと 。 樹さんは なんでもない と 答えた 。
樹 「 楓は 。 妹は 、 今はああだけど 、 昔、 いじめを 受けていたんだ 。 」
奏斗 「 いじ . . め ? 楓さんが ? 」
信じられなかった 。 楓さんは 可愛いらしく 皆に愛されてるのに 、 でも それは 今の 楓さん だ 。
樹 「 そのせいで 、 楓は 、 人を 人並み以上に 怖がっていてね 。 あんな 感じ だけど 心は 怖がっていたんだ 。 そこで 、 奏斗くん 。 君のことを 彼女に 話したんだ 。 」
和樹 「 あ、 確か 、 同じ 部活でしたよね ? 」
樹 「 嗚呼 、 そしたら 楓、 目を輝かせてさ 、 " 私も お友達に なりたい ! " なんて 言ったんだよ 。 」
奏斗 「 え、 僕と ? 、 でも 僕 あんま 学校で 目立ってませんよ ? 成績だって スポーツ だって 普通ですし 。 」
樹 「 でも 君は 、 人を動かす才能が ある 。 人を思いやれる 力もね 。 」
和樹 「 なんか 、 わかるかも 、 ! 不思議だよな 奏斗の オーラ ? というか なんというか 」
そんなにか 、 と 思ったが 、 過去を振り返ると 、 僕は 何故か 沢山感謝 されていた 。
樹 「 だから 、 君が彼女の 味方になって 欲しい 。 ほら 、 オレとは学年が 1つ違うし 、 何より 同い年のほうが 守りやすいしね 」
奏斗 「 守るって 、 僕に . . . いや 、 やります 。 彼女を 僕ができる限り 守ります ! 樹先輩 。 任せて くれませんか ? 」
樹 「 ありがと 、 奏斗 くん 。 流石 、 オレの自慢の 後輩だね 」
むず痒い 。 こんな こと 、 誰かを守るのって 久しぶりだから 、 でも . . . もし 、 また あの時みたいに なったら どうすれば いい ?
和樹 「 俺も ー 、 お前の こと 自慢だ 」
奏斗 「 ありがと 2人とも ! 楓 . . ちゃん ! 頑張ります ! 」
家に帰ると 兄ちゃんが . . .
快斗 「 あ、 奏斗 、 聞いたよ ? 楓ちゃんのこと 、 アイツから 」
奏斗 「 に、 兄ちゃん . . . できると思う ? 」
快斗 「 大丈夫 。 だから 明日から ゆっくりで いいから 頑張って みよっか 、 な? 」
他人を信じられなかったときよりも
自分を信じられなかったときの方がずっと哀しい
好きだったあなたが遠くなっていく
涙を堪えたこの目が痛過ぎて
私の手のひらには、もう何もないよ
何もかも失って孤独になってから
あの時の自分がどれだけ恵まれていたのかを
その時に初めて知るもの
誰もいない夜に一人
静けさの中響く月を見上げて
私は密かに、強くなりたいと願った
何もかもが壊れゆくこの世界に怯え立ち尽くす
だけど、その中で見つけたのは
強くなる勇気だった
もう二度と戻らない時間に
伝えられなかった言葉は風に消え
遠くのあなたの頬を撫でるのだろう
風にさらわれたあの言葉が
もしもあなたの耳まで届いていたなら
世界が少し、変わっていたのだろうか
あなたが笑ってくれるのなら
あなたが笑ってくれるから
私は今日を生きたいと思えるの
奪って 奪われて 奪って 奪って
可憐なホログラム
光なんか届かない愛の城に閉じ込めて
真昼になっても暗闇の中
夜が明けたらわたしになるの
奪い合って 奪われてしまった
私のこの哀情は
光燦々かがやく愛の城に幽閉して
真昼の星のキラめきの中
夜が明けたら貴女と踊ろう
せめて心の中では
嫌いな人には厳しく
自分には優しく生きたいね
あなたのその無責任な愛情表現は
飲めば飲むほど喉が渇く
甘ったるいジュースのよう
時は静かに過ぎてゆく
変わらないものは何一つない
けれど、私はずっとここに生きている
一人見上げた空に浮かぶ小さくて大きな月
その光が教えてくれる
あなたも、きっとどこかで泣いているのだろうと
誰かの何か一つ嫌な部分に出会っただけで
直ぐにその全てを嫌いになるクセを止めたい
でも、自分の感情に素直で強情なそんな自分が好き