はじめる

#コメディー

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全12作品・

暇なので、
限定写真を使って100質しまっす!
長いけど見てちょ☆

《前半》1~50問まで

1.Qこんにっちは!!
Aいやこんばんはでしょ((殴

2.Qはじめまっすよ!!
Aテンション高いね( ˙꒳​˙ )

3.Q名前は?
Aハムです!
トイストーリーの貯金箱のハムが好きなのと、
本名の頭文字が『は』なんでそーしました( *´꒳`*)

4.Qへぇー…
Aなんだよ( '-' )

5.Q改名の予定は?
A今のところしない!

6.Q年齢は?
A14!現役ちゅーがくせいよ( ᐛ )و

7.Q誕生日は?
A10/25!祝って!!((殴

8.Q血液型は?
A B型!Oに生まれたかった😂

9.Q性別は?
Aじょっしっしーだよ( ᐛ )و

10.Qまだ10問かよ( '-' )
A頑張れ( '-' )

11.Q性格教えてちょ(´˘`*)
A心を許した人にはとっても仲良くする(( By自分
部屋汚い。By母
大人しい、器用、真面目 By友達

12.Qめっちゃ陰キャじゃんw
Aうるせーw

13.Q何部?
Aソフトテニス!一応レギュラー\( •̀ω•́ )/

14.Q何人家族?
A4人!父と母と兄とわたち☆

15.QNOTEいつ始めた?
A2018年の9月頃かなー🙌

16.おすすめ何回載った?
A最近で8回になった!<<ヽ(´ω`)ノ>>

17.好き100超えてる投稿何個?
A12~14個ぐらい?

18.Q好きな人は?
A体育の先生!超怖い( ˙꒳​˙ )((殴

19.Qどういうとこが好き?
Aたまに優しいとこと、笑顔にキュンと来る( *´꒳`*)

20.前好きだった人は?
A同級生の男子!
不登校になっちゃってたけど始業式は来てた(*´︶`*)

21.Qどういうとこが好きだった?
A優しい、運動神経良い、料理得意、気遣いが出来るとか!

22.Q告白した事は?
Aバレンタインの時好きだった子を呼び出したけど
来てくれなかった💦 だから0!

23.Q可哀想に…
Aでしょ…!((殴

24.Q告白する予定は?
A無いっす( '-' )

25.Q好きな先生にアタックは…?
A頑張ってます、担任だから身近で嬉しい✨

26.Q何か言いたい事あればどうぞ
A学校行きたいけど、課題終わらねー( '-' )

27.Q好きなドラマは?
Aグッドドクター、奥様は取り扱い注意、
義母と娘のブルース、今日から俺は、
3年A組、テセウスの船、MIU404

27.Q片寄ってんね
Aうるせー( '-' )

28.Q好きなアニメは?
Aぼのぼの、ONEPIECE、おそ松さん

29.Q好きなバラエティーは?
Aガヤ、ニノさん、イッテQ とか

30.好きな映画は?
A君の名は、おそ松さん、暗殺教室、帝一の國、ディズニー等

31.Q好きなジャンルは?
Aジャンルというか、最近コメディーにハマってる✨

32.Q好きなキャラクターは?
Aピカチュウ、ユニベア、プーさん、ぼのぼの、
 サボ、リドル、アズール

33.Q最近話題なのは好きじゃないの?
(鬼滅とかキンプリとか色々)
Aんー…ハイキューは気になるけど、あんまね…

34.Q時代に乗り遅れてますよ!!
A自分で思う( '-' )←それでもツイステの流行り
             には乗っかった人

35.Q好きなニュース番組は?
A最近はスッキリよく見てる!

36.Q好きなCMは?
A分かんね

37.Q最近いいなと思ったテレビは?
Aオオカミちゃん!!
東大王も!!

38.Q好きなアーティストは?
A星野源とミセスしか勝たん‪(ノ)`ω´(ヾ)
  他にはセカオワ、Avicii、嵐!!(ニワカデス)‬

39.Q好きなYouTuberは?
Aはじめ、明日香ちゃんねる、怪盗ピンキー、成瀬

40.Q好きな有名人は?(女性)
A綾瀬はるか!
 他には、本田翼、永野芽郁、今田美桜、清野菜名

41.Q好きな有名人は?(男性)
A山崎賢人、賀来賢人、GACKT、二宮和也
綾野剛、横浜流星、高橋一生、新田真剣佑
とかかな?もっといたら追加しとく( ᐛ )و

42.Q好きなお笑い芸人は?
Aぺこぱ、ミルクボーイ、千鳥、キャツミ

43.Q好きなゲームは?
Aマリオ系全般、ポケモン(昔の)、マイクラ、
あつ森買ったのに届かない( ˙꒳​˙ )

44.Q好きなTikTokerは?
A成瀬、スマイリー、そらびび

45.Q好きな色は?
黄色、白、青

46.Qスマホに入れてるアプリは?
ALINE、インスタ、Simeji、NOTE、
ツイステ、ツムツム、音楽アプリ、
加工アプリ、ダイエットアプリ、暇ゲー等
(前は、リトドとポケ森とTikTokも入れてた)

47.QAndroid?iPhone?
A最近まで古っっいAndroidだったけど、
iPhoneになった!iPhoneXS!

48.QTwitter入れないの?(どーでもいいな( '-' ))
A入れたい!(こいつどーでもいい事しか聞かないな( '-' ))

49.Qダイエットアプリって、ダイエットしてんの?
A最近太りすぎてて始めたけど、逆に体重増えてくw

50.Qやっと半分いったぁぁ!
Aお疲れ!



最後まで見てくれてありがとう( *´꒳`*)
次回は後半編だよぉ!
全部読んでくれた貴方様は神だな( ˙꒳​˙ )
眠い!!((殴 おやすみ!

ハム・2020-05-06
100質❄🧸
100質
100の質問
前半
ハム
13歳
10月
25日
中学生
B型
女子
静か
パリピ
部屋汚い
真面目
器用
ソフトテニス部
先生
片想い
好きな人
担任
前好きだった人
笑顔
優しい
運動神経
良い
料理
得意
学校
課題
グッドドクター
奥様は取り扱い注意
義母と娘のブルース
テセウスの船
3年A組
今日から俺は
ぼのぼの
ONEPIECE
ワンピース
おそ松さん
ガヤ
うちのガヤがすみません
ニノさん
イッテQ
君の名は
帝一の國
ディズニー
コメディー
ピカチュウ
ユニベア
プーさん
ぼのぼの
サボ
スッキリ
ハイキュー
オオカミちゃん
月とオオカミちゃんには騙されない
東大王
星野源
ミセス
Mrs.GREENAPPLE
セカオワ
SEKAINOOWARI
Avicii
はじめ
はじめしゃちょー
明日香ちゃんねる
怪盗ピンキー
成瀬
綾瀬はるか
本田翼
永野芽郁
今田美桜
清野菜名
山崎賢人
賀来賢人
GACKT
菅田将暉
綾野剛
横浜流星
高橋一生
新田真剣佑
ぺこぱ
ミルクボーイ
キャツミ
千鳥
マリオ
ポケモン
マイクラ
あつ森
スマイリー
黄色
LINE
インスタ
Simeji
NOTE
リトルドール
リトド
ツムツム
ダイエット
Twitter
タグも最後まで見てくれてありがとう(*´꒳`*)

{男装少女}第10話【罰ゲーム】

自己紹介をクラスの皆にした後

教室がそこそこ盛り上がってきたところで

魔王(先生)が口を開く

「てめぇら...いつまで喋ってる気だ??あ"ぁ??」

『「「「「ひぃっっ!!」」」」』 

教室中に殺気のこもった黒いオーラが充満する
 
オーラの発信源はもちろん...


「俺の授業を邪魔する気かぁ??
なんならお前が前に立つか...

なぁ、ユウ」


『俺!?なんで俺??!』

「入学祝い」

『いいっすよクーリングオフで!!』

「いい度胸だ だったらタイマンするかぁ??」 

『ひぃぃっ!!』

なんで先生に絡まれてるの??!

周りに助けを求めて見ると

綾は寝てるし桜李と千歳は笑い堪えてるし希と翼は微笑ましく見守っているし...

『お前ら薄情すぎだろ!!友達が先生に絡まれてるぞ!?助けろよ!?』

「この後の展開に期待しているに一票」

「同じく」

「じゃあこのまま授業が終わるまで引きずるに一票」

「あっそれいいな!俺もそれに一票!」

『お前らは助ける気がないのかよっ!!』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よーし、じゃあ今日の授業はここまで
あと桜井を助けようとしたやつは同じ未路辿ることになるから
気を付けろよ~」

「「「「は~い」」」」

『...怒』

一時間目が終わり先生は楽しそうにこちらを見てから教室を出た

「ユウ、どんまい」

『....』

「ホントに人形みたいだな!」

『....』

「って先生の趣味変だな笑」

『....』


「なんでこんなの持ってるんだろうな


メイド服なんか」

『....』

私も泣きたい気分です....

『.....グスッ(涙)』

「お前馬鹿だなあの魔王(先生)には気をつけろと言ったのに」

「助けてあげたいけど俺らまでメイド服はイタイからな....」

てめぇら後で覚えとけよ!!

こういう感じでランチタイムになってしまった

第11話へ続く

秘密さん・2020-10-22
男装少女(小説)
小説
カオス
コメディー
大変だったw


「もーいーくつ寝ーるとー

おーしょーがつー……」


コタツとみかん、冬はこれだけで幸せや


「兄ちゃん、正月もう過ぎたで」

「分かっとる」

「ていうか、初詣くらい

一緒に行く彼女おらんの?」

「うるせぇ、痛ぇとこつくな」

「寂しっ」



小学生の弟に馬鹿にされる高校生って

どうよ

俺、可哀想じゃねぇ?



「お前なぁ、そんな生意気やったら

彼女に振られるぞ」

「香織ちゃんはかっこいいって

言ってくれるよ」

「ほぅ、出来た彼女やな」



……ん?おい、待て


「香織ちゃん?」

「うん」

「……誰?」

「彼女」

「お前の彼女は

優羽ちゃんやなかったか?」

「優羽ちゃんは別れたよ」

「なんで!?」


別れて、もう次の彼女って

おかしくねぇ!?

早くねぇ!?



「なんでって言われても

うーん……、価値観の違いっていうかさぁ」



価・値・観!!!



俺、小学生の頃に

価値観なんて言葉使ったこと

一回でもあったか?


いや、ねぇな、ねぇよな



「なんでそんなすぐ彼女出来るんか

分からん」

「モテるけぇやろな」


俺と似て、たいしてイケメンでもねぇぞ

そこら辺におる普通の顔や

なぜこいつだけモテる



「ちょっと、あんたたち

冬休みの宿題終わったん?」


母親が家事の合間にリビングへと

入って来た



「なぁ、俺と洋輔どっちがモテそう?」


俺は何の脈絡もなくそんな質問を

母親に投げてみる


「そりゃあ、洋輔やろな」

「なんで!?」

「なんでって言われてもなぁ」


一切悩まず弟の方がモテると

言う母親ってどうよ



「なんの話?」

「……っ!?」


め、目の前にいるのは!!


「遥香!?」

「遥香姉、久しぶりー」

「久しぶり、元気?」



遥香は高校は別だが

俺と同い年の幼馴染だ



だがしかし、俺の知ってる遥香と

何かが違う

明らかに……、高校デビューしとる!!



「遥香姉、綺麗になったなぁ」

「え、そう?洋輔は相変わらず

口が上手いなぁ」


なんか面白くない

男勝りなあの遥香が

いかにもモテそうないい女に……



俺と同じでモテなかったくせに!



「……遥香のくせに」

「なんか聞き捨てならん言葉が

聞こえたぁ」

「うっせ」

「あんたなぁ、そんなんやけぇ

モテんのよ」



青田大輔、16歳、イライラする!!



「そういう遥香も

彼氏なんかおらんやろうが」

「え?おるけど?」

「っ!?」



負けた

俺と同じくらいモテんかった遥香に

ほんの一年足らずで負けた



「大ちゃんがいい男になっとれば

女友達の一人や二人

紹介しちゃろうかと思ったけど

やーめた」

「はっ!?なんで!?」

「えー、だって全然

変わってねぇんやもん」



グサグサくる

幼馴染の言葉は

ナイフで刺されるみてぇに痛ぇ


いや、刺されたことはねぇけど



「お前の彼氏は

お前のどこがいいんだか……

ご愁傷さまです」

「あんたに言われたくないわ」


俺の皮肉めいた言葉を

豪快に笑い飛ばすあたり

遥香の肝は石のように頑丈に違いない



神様、この世の中、不公平過ぎる!!

俺に可愛い彼女を!!



「あぁ……なんか神頼みしよる人がおる」

「遥香姉、兄ちゃんいつもこんなやけぇ

ほっといていいよ」



ん?遥香のやつ……


「遥香、お前豊胸手術したん?」

「はぁ!?してねぇし」

「いや、そんなでかくなかったやん」

「はい、セクハラー」

「……あぁ、寄せて上げとんのか」

「……大ちゃん、一回地獄行く?」

「おぉ、こえっ」



女の匂いがプンプンする

遥香のくせに



なんかムカつく!!




高校一年もあと数ヶ月で終わりだ

恋の花を咲かせたかった俺に

なぜ神様はこんなにも厳しいのか



高校デビューを果たした幼馴染を横目に

俺はひとつ、溜息をついた

Mari・2023-01-09
物語&小説/from:Mari
小説
青田くんの恋
コメディー
独り言
ポエム
好きな人
大切な人
空を見上げて

これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

他に12作品あります

アプリでもっとみる

あ、そうそう、
聞いてよー( ๑´・ω・)

教室にあるオルガンで
合唱コンの伴奏の練習してたのね。
で、合唱コンの曲ってかなり長くて
畳んでおいて何回か譜めくりしないと
ピアノの譜面台に収まりきらないの。
だけどね、そのオルガンの譜面台が
小さくて乗せられるのがピアノの時より
すごいギリギリでねw
それで今日ついに
畳んであるほう(ページがたくさんあるほう)だけが
譜面台から外れちゃって
畳んでいたところがみんな開いちゃって
バサバサバサーって
盛大に音を立てて落ちていったww
そして開いた楽譜が床にまで到達して
友達とかみんな笑いながら歌ってたし
自分でもなんのコメディーだよって笑ったけどw
そして気づく。
あ、もう楽譜見えない(;´'-'`)
譜めくりできない:(;゙゚'ω゚'):
曲は続いていてるし止まる訳にはいかないし
かと言って両手は空いてないし…
だからとりあえず粘って楽譜無しで最後まで
弾いてみようという選択をした…w
そしたらね、
自然と手が覚えてて
ど忘れするとかも無くて
なんとか弾き切ることができたから
本当に良かった…(´ω`)
動揺して普段は難なく弾いていたところを
少しミスタッチしちゃったけどね(;・∀・)

ふぇるまーた.・2017-10-02
ピアノ
日記
学校
ハプニング
コメディー
合唱コンクール
危なかった


「あー……ジュコ……ジュゴンー……」

「……今、またジュコンって

言おうとしたでしょ」

「……いや?そんなわけねぇだろ」

「いやいや……思いっきり言ってたし」


待てど待てど、ジュゴンは姿を見せない

優しい月明かりに照らされて

あくびさえ出てくる始末だ



「ねぇ、なんでジュゴンなんか見たいの?」

「ジュゴンなんか、だとぉ?

あんな愛くるしいジュゴンに

なんてこと言うんだ」

「……愛くるしい?ジュゴンがぁ?」

「おぅよ」


確かに、ジュゴンを実際に見たこともなく

否定するのもおかしな話か



私はゴソゴソとスカートのポケットから

スマホを取り出す


ジュゴン……ジュゴン……

ジュゴンってどんなだっけ?



……ん?



「……ドラコン」

「なんだ」

「え、……ほんとにジュゴンが

可愛いと思うの?」

「おぅよ」


私は検索したジュゴンの画像を

ドラコンの目の前に差し出した


「……なんだ?これは」

「……ジュゴン」

「…………はっ!?」

「これがジュゴンらしいよ」

「はっ!?」


ドラコンは食い入るように

目をまん丸くしてスマホの画面を凝視する



「……ブサイクじゃねぇか!」


だめだ、笑いが止まらない


「何と間違えて

愛くるしいって言ってたのよ」

「もっとほら、おめめクリクリの!」

「アザラシ?」

「アザラシも可愛いが、いや、ほら!

なんだあれは、なんて生物だ」


どうやらドラコンの見たかったものは

ジュゴンではないようだ


ドラコンは考えながらも

もう一度スマホに視線を落とす



「ブサイクじゃねぇか!」


私はというと、ドラコンの反応に

ついには爆笑だ



「仕方ねぇ、今日のところはもう帰るか」

「……てことは、龍の姿に戻るの?」

「……なんだその不服そうな顔は」

「いや、このイケメンも見納めかと……」

「……何気にそれも失礼だぞ」

「そう?」


しかし、このドラコン

事もあろうに目がとろんとしてきている


「え、眠いの?」

「……いかん、急に睡魔が……やべ」

「ちょっとぉ、寝ないでよ?」

「……だめら……むり……ねむ」


目を閉じかけてカクカクしているドラコンに

私は慌てて声を掛けるが

時すでに遅し



まさかの……


小人に戻ったし!!!



「ちょっとドラコン、起きて!」

指一本でツンツンするも

唸るだけで起きようとしない


うっそ……こんな、オーストラリアの海岸に

私一人で居るようなもんじゃん

いやいやいやいや……



少し可哀想だが

私は小さなドラコンの耳のそばで

パンッと両手を叩いて音を鳴らした


「ヒェッ!?」

「あ、起きた」

「何してくれんだっ、お・ま・え・は!!」

「それはこっちのセリフ!

いい加減家に帰りたいんだけど!」

「……あぁ、そうか」


するとドラコンは耳をグッと

押さえたかと思うと

何やら誰かと話し始める



「あー、シガ?ちぃと迎えに来てくんねぇ?

おー?ここか?オーストラリアだ

眠くなっちまって龍になれねんだ」



……眠くなると、龍になれない!?


だったらこんな夜中に龍になるな!と

突っ込みたいとこだけど

お迎えが来てくれるなら、まぁいいか



5分程経った頃だ


バサッと音が聞こえたかと思うと

目の前に羽の生えた大きな生物が降り立つ


龍と同じくらいの大きさは

あるだろうか



「……し……鹿!?……に、羽生えてる!?」

「どうも、シガです」

「いや、鹿でしょ!?」

「……シガです」



シガ曰く、ドラコンの仲間だと言う

家まで送ってくれると……



「の、乗っていいの?落ちない?」

「ドラコンさんよりは乗り心地いいと

思いますよー」



あ、ドラコン忘れてた


「ドラコン、帰るよ」

「んぉ……ねみ……」


むくっと起き上がったドラコンは

するするすると私によじ登って来ると

胸の谷間目掛けてダイブ!


「ちょっ!何してんの!?」

「おー、一応は谷間あんだなぁ

よかったよかった、腹まで落ちなくてぇ」

「はぁ!?」


そうしてまたドラコンは

そのまま眠ってしまう



「あ……あああ有り得ない……」

「仲良しなんすねぇ」

「いや!?それ違うよね!?」

「はいはいー、行きますよー」


ハツラツとした可愛らしい声で

シガは私たちを背に乗せて

地を蹴り大空へと羽ばたいた



不意に下を見ると、月明かりに照らされ

水面がキラキラと揺らめいている


夢でも見ているんだろうか


そう思う程、不思議な夜だった

Mari・2020-12-26
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
第4話
短編/Mari
コメディー
独り言
ポエム
好きな人
雪の降る夜に君と


「一郎」

「何?」

「ひと夏の恋って

花火みたいに一瞬で散るんやな」

「……は?」


あっという間に

終わりを迎えた俺の恋と夏休み



「……先生っちゅうのが無謀やったか」

「……それ以前の問題やろ」


スカした顔して突っ込む一郎を

俺は横目で盗み見た



汗ばむ制服のシャツを

パタパタ煽ぐ一方で

初秋の風がサラサラと

一郎の髪を揺らしている



……なんか、何気にいい男臭が

漂ってねぇ?



「なぁ」

「んー……」

「どうやったら彼女出来るん?」

「さぁ?」

「親友やろ、教えてくれてもいいやん」


すると一郎は、手元のスマホから

こちらに視線を移し

深く溜息をつく



「お前なぁ、彼女作る前に

好きな奴作れよ」

「好きな奴?」

「順序ってもんがあるやろ」

「分かっとるよ?

好きやけぇ付き合うんやろ?」

「……お前、

誰かを好きになったことある?」



……好きって、なん?

可愛いなって思ったら好きになるやん



それとどう違うのか

俺にはいまいち分からなかった



「ちなみにお前、どんな子が好きなん?」

「可愛い子」

「……じゃあ逆にどんな子が駄目なん?」

「可愛くない子」



一郎の目が冷ややかだ

刺すような目で俺を見ている


「お前は顔しか見らんのか」

「あぁ、いや、……えぇっと」

「じゃあ、大谷夏海とかは?」

「ん!?」


一郎が口にした大谷夏海とは

隣のクラスの女子で

顔は可愛らしいが

俺の2倍はあるだろうぽっちゃり系だ


「可愛いやん、性格もいいし」

「いやいや、なんで!?」

「……なんでって失礼じゃね?」

「お前の思考が分からんっ!」

「可愛い子って言ったやねぇか」

「おっ、俺より痩せとる子!」


そこで一郎はまた大きくため息をつくと

廊下を歩いていた女友達を

不意に呼ぶ


「おーい、静華ー!」


一郎に名前を呼ばれ

手招きされた静華は

学年でも派手なグループの1人だ



「なんか呼んだ?」

「お前、今彼氏おるん?」

「おらんよ」

「こいつどう?」


こいつと言って指さされた俺は

驚きのあまり声も出らん



顔面蒼白、思考回路停止とは

まさに、こういうことや



「あ?無理」


いや、俺も無理!!!

心の中で叫ぶ

嵐を起こされて全て壊されそう!!



「なんで?」


おい!一郎、そこ突っ込むな!!



「タイプじゃねぇもん」


あー……終わった

なんとも思ってねぇ女子から

タイプじゃねぇと勝手に振られるこの展開

傷つくわぁ



静華が教室を出て行くと

すぐさま一郎を睨みつける


「ひでぇなお前」

「静華も顔は可愛いやん」

「優しい子がいいっ!」


一郎は呆れたように

溜息と共にスマホに視線を落とした



「お前、恋だの彼女だの言う前に

自分を見つめなおせ」

「えぇっ、なんだそれ

お前の言うこと抽象的過ぎて分からん」

「……おー、お前が抽象的って言葉

知っとるとは」

「馬鹿にしとる……」

「あんなぁ、好きな奴っちゅうのは

探して見つかるもんでもねぇんよ」

「じゃあどうやって見つかるん?」



だんだん一郎の言葉が

古典の授業と同等に思えてくる


いや、最早英語の授業並みか



ちんぷんかんぷんだ



「その思考を一旦捨てろ」

「は?」

「そしたら自然に好きな奴出来るわ」



えぇぇぇっ

無理やろーーーーっ



俺の心の叫びが聴こえたのか

一郎の鋭い眼光が刺さる



痛いっ

その目やめろっっ




「青田くん」


この声は!!

救いの天使!!委員長!!



ほらな、俺を気にかけてくれる子は

ちゃんと居るんよな



「また宿題出とらんの青田くんだけやで」

「……あ、ごめん」

「職員室、自分で持って行ってな」

「……あ、うん」



あぁ、俺の救いの天使は何処?



季節は冬を迎える準備を始めている

人肌恋しい冬を

俺はまた今年も独りで乗り越えるのか



「うぉ、寒っ」


窓から吹き抜ける風に

身体を震わす


俺の春はまだまだ先のようだ

Mari・2022-10-16
物語&小説/from:Mari
小説
青田くんの恋
コメディー
好きな人
独り言
ポエム

私はまだ覚えてるよ…

あの日あなたが言ってくれた言葉…

心に響いた、あの言葉…


下…
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「マックいこーぜ」ってね…(ドキッ)

ビビ・2021-02-04
トーク募集
コメディー
ただのアホ


逢いたい動物の顔と名前が

一致しないドラコンは

私がテスト勉強をしている間も

ひたすら考え込んでいる



「……ねぇ、まだなんの動物だったか

考えてんの?」

「おうよ」

「いい加減諦めたら?」

「脇毛処理もしてねぇアルマジロを見て

この俺が諦められると思うか?」



……はたしてあれが

脇毛かどうかはさておき

早々に諦めた方がいいと思う



呆れる私をよそに

ドラコンは眉間に皺を寄せ

ミクロな指を顎に当て

いつになく真剣な様子だ



どうせ今何を聞いたところで

また見当違いの動物の名があがるに

違いない



そう思った私は

テスト勉強に集中することにした



だが30分もしないうちに

何やら後ろで会話が聞こえてくる



「お前、ほんっとに変態だな」

「全身タイツのお前に言われたくねぇ」

「何を!?全身タイツを変態と

一緒にすんな、これは男のロマンだ!」

「いやいや、男のロマンはパンツだろ!」



…………はい?

全身タイツ?

そして、パンツ?



私は手を止め

そろりと後ろを確認した



……っ!?!?



視線の先に居たのは

懲りもせずパンツを被ったドラコンと

金色の全身タイツを身に纏った小人



何、このおかしな光景……



最早、言葉も出ない



「あ……、ドラコンお前のせいで

見られたじゃねぇか」

「あぁ?なんだ?なんのことだ」

「前が見えねぇなら

パンツ被るのやめろ」

「やだね、……よいしょっと」



ドラコンはパンツの角度を器用に変え

本来は足が入るその場所から

顔を覗かせる



「あぁ……、なんだマリアのことか」

「お?なんだ、既に知った仲か

じゃあ見られても問題ねぇな」



いや?

パンツを被った小人と

全身タイツの小人は

色んな意味で問題有りじゃね?



「あなたもドラコンの仲間?」

違いないだろうが、一応聞いてみる



「おぅ、俺ドラコンバード」

「……え、よく聞こえなかった

バーコード?」

「っ!?」


私の発言に

目をまん丸くした全身タイツの小人の横で

ドラコンは大爆笑だ



「文字省いて並び替えてんじゃねぇぞ!?」

「いや、そう聞こえたんだって!」

「ド・ラ・コ・ン・バード!!」

「おけ、ドラコンバードね」

「おぅよ、ちゃーんと

耳かっぽじって聞いとけ」



ドラコンバードは

何やらブツクサ言いながら

不満気にしているが

私は一つの疑問を投げ掛ける



「ねぇ、ドラコンって苗字なの?」

「は?」

「だって、同じ名前が付いてるんだよね?

小人の世界ではよくある苗字?」



ドラコンとドラコンバードは

顔を見合せて

一斉にこちらを向いた



「ちげぇし!苗字じゃねぇし!

苗字にすんなし!」



そう言ってドラコンが憤慨すれば



「こいつより長くてかっけぇんだ!

俺の名前は!」



ドラコンバードは反発する



「お前が俺の名前を真似したんだ!」

「いいや!お前が俺の真似したんだ!」



私が撒いた種だが

埒のあかない押し問答に

堪らず口を挟んだ



「わ、分かった、分かった」

「分かればいいんだ、分かれば」

「紛らわしいから

バードって呼ぶね」

「……っ!?」



またもや爆笑するドラコンは

パンツの下敷きになって

腹を抱えて笑い

バードは「省略された……俺の名前」と

肩を落とした



「まぁまぁ、バード

いいじゃねぇか、今日はお前の

誕生日だし、思い切って改名しろ」

「阿呆、お前こそ

ドラコンパンツにでも改名しろ」

「パンツを馬鹿にするなよ?」

「全身タイツを馬鹿にするなよ?」



ん?誕生日?

そうか、小人にもそりゃあ

誕生日があるよね



「今日誕生日なの?」

「おぅよ」

「何歳になったの?」

「……え?」

「……え?」

「……俺、何歳だっけぇ?」



宙を仰ぎ

指を折る仕草を見せるバードだが



「二千……何百歳だっけぇ?」

「……二千!?」

「あー……、考えるのもめんどくせぇ

二十歳ってことにしとくか」



二千歳にも見えないが

二十歳にも見えない



ドラコンがいつか話していた

紀元前の話を思い出せば

納得もいくが

未だに夢を見ているかのような

感覚に陥る



それもそうだ

誰がこの奇妙な小人たちを

現実のものとして

受け止められるだろうか



しかし、実際に小人は

此処に存在していて

私の目の前でうろちょろしている



小人との出逢いを果たした私は

希少種なのかもしれない



「まぁ、とりあえず

誕生日おめでとうバード」

「……おぅ、ありがとな」



照れくさそうに

言葉を返すバードだが

私はというと

なんといってもその全身タイツ姿に

笑えてくる



「ねぇ、なんで全身タイツなの」

「俺の一張羅だ、特別な日だからな」

「……ドラコンはいつまで

パンツ被ってんの」

「俺の一張羅だからな」

「私のだっつの」



変な小人が二匹



だけどなんだか、楽しいと

思えている自分がいた



こんな毎日も

悪くない



そう思う私も

既にもののけ精霊に

侵食され始めているのだろう



誕生日おめでとう、ドラコンバード



新たな小人との出逢いに

私はそっと微笑むのだった

Mari・2023-02-05
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
第8話
コメディー
特別出演
私からの誕生日プレゼント
出逢い
おめでとう
独り言
ポエム
好きな人
仲間
ほっと一息
生きる


風呂上がり

部屋に戻ってきた私の目に

異様な光景が映る



そこには、先程の二人の小人と……



犬!?



なんと、小人サイズの

ちっさい犬が紛れていた



しかも、彼らの手には

超ミニチュアサイズのUNOが

握られている



「古っ!」

「おいこら、今UNOを馬鹿にしたな!?」

「久しぶりに見たけど!?」

「UNO!はい、俺の勝ちー」

「あぁぁーーーー!!

まりあがUNOを馬鹿にするから

負けたじゃねぇか!」

「私のせいにしないでよ」



何だこの盛り上がりは


そしてなんで犬がUNOをやってるんだ



「お前、名前なんて言うだの?」


……っ!?!?


「い……犬が喋った

そして二足歩行……」

「俺は犬じゃないだの、獣人だの」

「……え?獣人?」



不思議だが

この短期間で

現実離れした出来事を

幾つも体験したからなのか

最早、私の驚きも最小限だ



「俺、ゲイル」

「……私、まりあ」

「まりあはハゲだの?」

「はい?」

「ハゲ?」

「ハゲじゃないよ」

「ハゲだの」



あぁ、なるほど

風呂上がりで頭にタオルを巻いていた私は

ゲイルにとってハゲに見えたのだろう



「ほら、ハゲじゃないよ」


タオルを取り

髪の毛を見せてそう言うと

ゲイルは大袈裟に首を傾げる



「カツラでしょ?」

「……カツラじゃないし」



何をどう言おうにも

ハゲだと断定してくるゲイルに

ドラコンとバードは

腹を抱えて笑っている



これは……

またもや埒が明かないやつ……



「ご主人様、まりあはハゲだの」


そう言ってゲイルはドラコンを

ご主人様と呼んだ



「え……、ドラコンがご主人様なの?」


私がそう口にするなり

ゲイルはドラコンに甘えるように

ピタッとくっつく



「そうだのー、ねー、ご主人様、ねー」

「おー」

「俺とご主人様は相棒だのっ」

「……へぇ、すごいね」

「……棒読みだの」

「……いや?」

「すごいなんて思ってないだろ!

お世辞だろ!」

「お世辞じゃないよ」

「え?そうだの?」

「……うん」


なんだろう

素直で素早い切り返しのせいだろうか

悪態をつかれても

可愛らしく思えてくる



「おーい、ゲイル罰ゲームやるぞ」

そうドラコンが呼びかけると

「罰ゲーム!?俺UNO負けただの!?」

そう言いながらも

ゲイルは嬉しそうに

ドラコンの元へ駆け寄っていった



世の中には

まだまだ知らない世界が

存在している



摩訶不思議でならない



龍の姿に変身する小人もいれば

全身タイツを着た小人もいるし

獣人の小人だっている



なんだか

自分が見てきた世界が

ここにきて初めて小さいもののように

感じてきた



「……この光景に

慣れてきた自分が怖い」



小人たちが罰ゲームに夢中なうちに

さっさとテスト勉強を

終わらせてしまおう



机に向かい

ペンを取るが

彼らの声が耳に入って

集中出来ない



「ご、ご主人様ーーーー!!!」

「おぅ、なんだゲイル」

「重いだのーーーーー!!!!」

「走れゲイル!お前はスターだ!!!」

「俺はスターだのーーーーー!!!!」



何やら訳の分からない会話が

耳に飛び込み

ついつい後ろを振り返る



するとどうだろう



馬にでも乗るかのように

ドラコンがゲイルの背に乗っている



「っ!?!?!?」


四足歩行バージョンのゲイルは

凄まじい速さで走り

ドラコンを背に乗せたまま

勉強机の上まで駆け上がってきた



「……すごいね、ゲイル」

「え?そう?」

「うん」

「ふふん、もっと褒めてもいいよ」



そう言ってドラコンを降ろすと

ゲイルはふと

英語のノートに視線を落とす



「俺、英語分かるだの」

「え?そうなの?」

「……まりあは、まりあじゃなかっただの」

「……はい?」



ローマ字で書かれた私の名前を見るなり

真剣な面持ちでゲイルは言い放った


「マヴィアだっただの」



…………え?

今、なんと仰いました?



「……いや、なぜ?」

「ほら、マヴィアだの」

「ま……」



あぁ、なるほど

どうやら、小文字のrを

vと見間違えたらしい



「ゲイル、これは小文字のrだよ

大文字にすると、ほら、ね?」



大文字で名前を綴り

ゲイルも一度は納得する



「……まりあだの」

「でしょう?」



しかし、油断したのも束の間



次の瞬間には

「マヴィア、俺腹減っただの」

「っ!?」


呼び名が戻っている



隣で爆笑するドラコンとバードは

やけに楽しそうだ



「まりあ、もう改名しろっ」

「今日からお前はマヴィアだ

かっこいいじゃねぇか」



どこぞの神話に出てきそうな名前を

何度か呼ばれるうちに

またもや慣れてきた自分が怖い



「マヴィアもUNOするだの!」

「UNOちっさ!」

「……マヴィアには無理があっただの

マヴィアも小人になればいいだの」

「おー、出来るぞ、小人になるか?」

「……やめて下さい」



小人に出来るってどういうこと!?

ドラコンならやりかねない……

ここはスルーするか



「ねぇ、ちょっと

勉強するから静かにしてて」

「えぇぇ、まりあも遊ぼうぜぇ」

「……つまみ出すよ?」

「断る」



逃げるようにベッドの下に

隠れた三人の小人は

またUNOを始めたようだ



こんな生活も悪くない



この賑やかで一風変わった日常は

今、私の人生に

大きな変化を齎しつつある



英語のノートに視線を落とし

自分の名前の綴りに

思わず笑みが零れた

Mari・2023-06-16
物語&小説/from:Mari
小説
ドラコンは小さな恋人
好きな人
独り言
ポエム
コメディー
獣人
特別出演


あれから、どれだけの月日が

流れただろう



前世の話を聞いたあの日以来

ドラコンは私の前に現れなくなった



「幸せを呼び込む小人って

言ってなかったっけ

呼び込む前から放置してんじゃん」



宙に吐き出す独り言が

白い息と共に夜空に溶けていく



「いや、いやいやっ」


これじゃあまるで

ドラコンを待ってるみたいじゃん!



窓を閉め、振り返ったその時だ



「ぎゃあぁぁぁぁっ!!」


思わず腹の底から声が押し出される


ぱ……パンツが!!

パンツが歩いてる!!!!!



「おっと、前が見えねぇなこりゃあ」



……は?

待て、今の声はまさか……



「ちょっと!

人のパンツ被らないでくれる!?」

「うぉっ!

俺のパンツがっ!!」

「わ・た・し・のパンツ!!」



この工口小人、健在だったか!



いつの間に部屋に入ってきたのか

ドラコンがパンツを被って

歩いていたのだ



「なんだぁ?

久しぶりに会ったってぇのに

まぁた開口一番パンツの話か」



お・ま・え・が・な!!!



「ちょっと、どこ行ってたわけ?」

「……なに?寂しかったなら

寂しかったって素直に言えよ」

「寂しくないし」

「強がってら」

「強がってない」


何を気分良くしたのか

ドラコンはニヤついた顔を向ける



「よし、今からデートするぞ」

「え、やだ」

「なんでだっ!?」



あろうことか今日は満月だ

謎のオーストラリアへの旅が

脳裏を過る



「また、ジュゴンが見たいとか

言うんでしょ」

「馬鹿野郎、ジュコ……ジュゴンは

ブサイクじゃねぇか

もう見てぇなんざ思わねぇな」

「じゃあ何処に行こうっての?」



その言葉を待ってましたと言わんばかりに

ドラコンはふふんと鼻を鳴らした



僅か、親指程度のちっさな小人



短い腕を組み、短い足を組み

ちっさい鼻を鳴らしている



「おいこら、今失礼なこと考えたろ」

「……いいえ?」

「分かりやすっ!!」



人間の姿はあんなにもイケメンなのに

何がどうなったらこうなるのか

教えてほしいものだ



「俺はな、アルマジロに会いてぇんだ」

「アルマジロ?」

「可愛いくね?あのつぶらな瞳」

「アルマジロってどんなだっけ」



机の上に置いていたスマホを手に取り

私はアルマジロを検索する



「……え」

「……え?」

「ドラコン……」

「……え?」

「見る?アルマジロ」

「……え?」



スマホの画面に写し出された

アルマジロの姿を見て

ドラコンの顔が

ムンクの叫びと化した



「アルマジロって

こんなんだったっけぇ!?」

「そうみたいだよ」

「……気持ち悪っっっ!!」

「さっき、可愛いって言ってたじゃん」

「いやいやいやいや!!

こっちの写真なんか

ダンゴムシじゃねぇか!!」



ひどい言い草だが、笑えて仕方ない



「これ何!?この脇毛!気持ち悪っ!」



まるでデジャブだ


「何と間違ってたわけ?」

「分かんね……」

「アルマジロではなかったわけね」

「……あ、あれか!アリクイ!!」



まさかの、アリクイときた

いや、アリクイは以前テレビで

見たことがあるが……



これも驚愕だろうが、仕方ない



アリクイの写真を検索すると

私はドラコンの前に差し出した



「なにこれ!?」

「アリクイ」

「何!?」

「アリクイ」

「……生き物?」

「うん」

「なにこれ……この形、絶対

頭悪いじゃん

脳みそどこにあんの?

生きてんの?こいつら」



ひどい言い草だが

爆笑以外の何物でもない



「俺、何と間違えてんだ?」


最早、放心状態のドラコンは

宙を仰いでいる



「良かったじゃん、アルマジロや

アリクイに会いに行く前で」


慰めにもならない言葉しか出てこないが

私の腹筋は笑い過ぎて崩壊寸前だ



「あ……」

「これ以上は、やめといた方が……」

「バクか!」



……バク!?


容易く想像出来る

ドラコンの白目を向く顔が!!



案の定、バクの写真を見たドラコンは

顎が外れそうな程

唖然としていた



「……奇形ですか?」

「なんで急に敬語なの」

「なんだこのホラー……」

「バク」

「何この鼻」

「バクの鼻」

「何この鼻!?」


相当なショックらしい


しょんぼりしたドラコンは

ちっさい手で何やらスマホを

操作し始める


そして、私にもう一度

アルマジロの写真を見せると


「脇毛処理しなさいよ!!!」


そう言ってついには

床に突っ伏した



あー……、この小人ウケる



幸せを呼び込む小人というより

爆笑を呼び込む小人だ



「名前と姿が一致するまで

デートはお預けだね」


思わずそんな言葉を吐くと

ドラコンは顔を上げ

私をじっと見つめる



「なんだ、そんなに俺と

デートしてぇのか」

「……そういうことじゃないし」



不貞腐れるドラコンを横目に

〝まぁ、人間の姿のドラコンなら〟と

密かに思う私だった

Mari・2023-01-25
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