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#ダフニスとクロエ

読んでると、
思わず胸がギュッとしめつけられる、
そんなポエムを集めました。

全47作品・



私の知っている"綺麗"を
たくさん言葉にしています

思い出の蘭塔場

_______________

『ダフニスとクロエ』

”畢生無いだろうとすら思うような、一目惚れをした。あまりにも美しい彼との共通点は、ラヴェルのピアノ曲だった。”

”期待することをやめたようなあなたの彩度の低い声を、願わくば私で色付けたいと思った。”


俗世が似合わない程に佳麗な彼。生涯未婚であった、ラヴェルの耽美さがよく似合う人だと思った。そしてその美しさのままでいて欲しい私は、身を引くしかないのだろうとも。
美しい片思いの追憶。

_______________

『ソナチネ』

”夏の焦がれそうな陽射しの下で、そんなことは関係がないみたいに白い肌を焼く貴方は、明らかにその夏が似合わない人間だった。”

”私たちは最後、海際のベンチで九月の風に吹かれながら、刹那の夏を思い返した。”


ある九夏の記憶。何もかも正反対だった彼との、埋まらない日常。夏を理由に始まる交際や別れを告げるためのデート。
相容れなかったひと夏の追憶。

_______________

『夜のガスパール』

”運命という言葉が形を持っていたならば、それは今日のことだと思った。”

”全ての季節に彼がいた。私の唯一が彼だったように、彼もまた私が唯一であった。”


セッターの煙と女の子の隣がよく似合う、高校生だったひとつ年上の彼。私たちが大人になるまでの思い出。
お互いが唯一だと知ってしまった二人。幾度となく離れても、また惹かれ合う。
彼がいた五年間の追憶。

_______________


全てノンフィクションの思い出を言葉にしています
中の人の詳細はひとことまで
それぞれの主題のもと、たくさんの詩を作っています
タグから飛んでみてくださいね

李・2023-03-28
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私になら、きっと貴方を変えられるのだと。

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これらの作品は
アプリ『NOTE15』で作られました。

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目が合って、彼の歩幅がスローモーションになって、風が吹いた。
一目惚れって、こういうことだと思った。



平々凡々とした、大学生活だった。変わり映えのない毎日は、好きでも嫌いでもなかった。
そんな日々がまるで変わってしまったのは、ある10月の日。

20歳にもなって文化祭なんて。勿論、態々係に立候補してくれるような協力的なクラスメイトなんて居る筈なく、渋渋と請け負った私は、その集まりに歩を進める。憂鬱な昼。
ドアを開けた集合部屋には、他の学科の生徒も集まっており、知らない顔が並んでいた。一通り話が終わり、席を立とうとしたその刹那だった。

蝶のような人だと思った。
彼の居場所は間違いなく此処ではなく、まるで存在しない止まり木を探しているかの様だった。
彼の少し長い髪を結った、そのヘアゴムになりたいと思った。
前髪を梳く、その人差し指になりたいと思った。
翻したロングコートの、その裾になりたいと思った。
目に止まった彼は、一瞬で私の目を、こころごと奪った。




後に、その彼は隣の学科の生徒で、授業がいくつか被っていることを知った。
彼は、どんな言葉を、どんな声色で口にするのだろう。
私はその綺麗な茶髪を、右斜め後ろから見ているだけだった。

おいしくるメロンパンは”look at the sea”で、「あなたの髪を数えていたいだけ」と繰り返し歌った。
そう、私は彼の後頭部を右斜め後ろから見ながら、その茶髪の一本一本が大きな意味を持っているもののように思った。
あまりに綺麗な彼のひとつひとつが、私のような人間触れられませんようにと願った。




ひとつ下の学年の彼は、私のつまらなかった大学生活の唯一の意味になってしまった。こんな場所にはいるべきではないと思うほど、彼は美しかった。
彼のまわりはいつも風が吹いていて、いつも時間の流れがゆっくりで、いつも美しかった。
接点のない私は、話しかけようと意気込み、結局かなわない日々を送り、遂に年度末を迎えた。学部が違うのに授業が被っている時点で奇跡のようなものなので、この機会を逃すのは確実に愚かであった。




今日こそはと一段と気合いを入れた日、彼は来なかった。気合いのぶつけ先を失った私は、その矛先を彼の友人に向けた。
「あの髪の長い男の子、今日はお休みですか?」友人たちは口々に休みだと教えてくれた。それから、学年は下の彼の年齢が私のひとつ上であること、嘘が言えない性格であること、いつもお昼ご飯を食べている場所のことまで話してくれた。
「あの子のことを気になっているんです」と伝えた私に、彼らは「悔しいながら応援します」と言ってくれた。私が彼を特別視していたように、彼らもまた私のことを見ていた。

休む筈であった彼が、遅れて教室に入る。慌てふためく私の隣に座らせてくれた友人たちには、頭が上がらない。私は人生で最も近く、彼の声を聴いた。

正直、覚えていない。息をするだけで精一杯だった。

ありがたいことに友人たちの協力を得て、私は次の日に彼の目に映ることになる。
1月31日。私の人生史において、大切な日になった。




授業の開始前、講堂入口前の廊下。昨日の友人たちと共に階段を降りてきた彼に、私は話しかけることができた。
まるで、一生分の勇気を使った様だった。恋愛において自ら行動をしたことのなかった私は、そのとき初めて、勇気を出さなければ後悔すると思った。

一度も私を相手にしなかったその声が、私に向けられた。私のために発した声になった。
その温度の低そうな空気の彼が笑みを浮かべたとき、私は今日の為に生きてきたのだと思った。




連絡先を交換してくれた彼の最初の一言は、「話しかけてくれて嬉しかったよ」であった。今日は突然ごめんなさいと謝った私に対しての言葉だった。目にした刹那、不意に涙が溢れ、私は彼に恋をしているんだなと思った。

Aikoは”恋をしたのは”で、「あの日の廊下の白色」を特別な日々と言った。
そう、彼が発した声が初めて私に向けられた日、私はこの廊下の白色を忘れないんだろうなと思った。




名前まで綺麗な彼のその名前を、本人に向かって呼べるこの幸せを、私はどう伝えれば良いのかわからない。
敬語で発された私への言葉が、緩やかにため口になったこの文面の尊さを、どう言葉にすれば良いのかわからない。
穏やかな日が過ごせればそれでいいと言った彼の、その柔らかさをどう言語化すれば良いのかわからない。
ピアノが趣味だと知った時の、この胸の高まりを何と呼ぶのかわからない。
ただ、あまりにも美しい彼の毎日を、汚したくないと思った。これが愛なのだと思った。

私は、彼とどうなりたいかなんて思っていない。ただ、彼がいまと変わらず綺麗なままでいてくれることを願うばかりである。

李・2023-04-02
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『夜のガスパール』


<プロローグ>

もう二度と会いたくなかった貴方を見かけた日。
私の足はまるで今日のことを最初から知っていたかのように、まっすぐ貴方へと向かった。
驚いた貴方の顔に嬉しさが差した瞬間、この日の為に生きてきたのだと思った。

これは、私たちが大人になるまでの物語。
彼がいた、五年間の追憶。

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兼ねてより投稿している『夜のガスパール』を、小説形式で記していこうと思っております。
お手隙の際に是非ご覧ください。
# 夜のガスパール から、ダイジェストに纏めた短編の小説や、題材にした詩がお目にできますので、宜しかったら覗いてみてくださいね。
『ダフニスとクロエ』、『ソナチネ』の方も是非よろしくお願いいたします。


李・2023-03-31
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